AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

速弾き野郎とパワメロ姐さん

2015年10月06日 | やっぱりメタル!!
先日の久方ぶりのメタルDJイベントで、Raging Slabの想定外の反響とは裏腹に、私が自信をもってセレクトしたのにも関わらず、微妙な反応しか得られなかったのが、このCHASTAINだ。
そしてこんだけのメタル野郎が集まっても「チャステインて全然注目されんのやね」って、ちょっと寂しい気持ちになった。

CHASTAINは、当時としてはめずらしかった女性Vo(“女版ロニー・ジェームス・ディオ”との呼び名も高かった)のレザー・レオーネ嬢と、スーパー速弾きギタリストのデヴィッド・T・チャステインの二大看板で85年頃から活躍してたアメリカのメタルバンド。
ずっと活動はしていたみたいだが、途中でレザーが脱退し確かパツキンのネーチャンが後釜に入っていたのをYouTubeで目撃したことがあるが、まぁレザーほどの力量はなかったような気がする。
で、最近またレザーが復帰して新作出してたっけ。

DJイベントでチャステインをかけた時、客のひとりに「あましんさんがチャステインとは意外ですね。」て言われた。
いやいや、この私だってメタルを聴き始めたばかりの中坊の頃はそこそこ王道のメタルバンドも聴いていたし、イングベイやジョー・サトリアーニやヴィニー・ムーアなどのピロピロスーパーギタリストに注目してた時期もあったんですよ。

チャステインは、その頃よく通っていたニチイのワルツ堂で働いていたメタルにーちゃん(通称ヘヴィにぃ)が大プッシュしていたバンドで、レザーの女性とは思えぬワイルドで強靭なパワーヴォーカル、そしてデヴィッドの常軌を逸した高速ギターワークに一発でガツーン!とやられ、そのにーちゃんからテープを借りてダビングしたのを聴きまくっていたのを今でも覚えている。

そのアルバムが3rd『The 7th of Never』で、メタル作品の隠れた名盤として今でも日本盤は超がつくプレミア価格で取引されている。




今回私がDJイベントで流したのは、1990年の5thアルバム『For Those Who Dare』のタイトル曲。
『The 7th of Never』と比べてサウンドプロダクションが格段に上がっており、楽曲にすこし落ち着きが備わり、デヴィッドのプレイもソロを弾きまくるよりソリッドなリフを前面に打ち出している傾向にある。




以前ギター弾きの友人じょにい氏を助手席に乗せているときに本作をカーステで流したことがあるのだが、やはり彼も微妙な反応を示し、このバンド名が導き出されるのにかなりの時間を要した。
そして、やはり私がこんなメタルを聴いているのは意外だということを言われた。

じょにい氏にその時指摘されて初めて気づいたことなんだが、本作には実はHEARTのカヴァー曲が収録されている。
“Barracuda”という曲でデヴィッドのソリッドなリフから始まるのであるが、この出だしも原曲のままだという。
もちろんアン・ウィルソンがレザーほどの暑苦しい歌唱をかましてたとは思えないが(とはいえ、彼女も昔は女版ロバート・プラントと言われていた)、チャステインがハートの曲を取り上げたことよりも、ハートがこんなB級メタルっぽい曲を演ってたことの方が意外であった(というか、私が80年代のハートしか知らないってのがある)。




それにしても・・・・

数いるスーパー速弾きギタリストの中で、チャステインほどギターキッズに影響を与えず、注目されなかったギタリストっていないような気がする。
私は好きだが。


今日の1曲:『For Those Who Dare』/ CHASTAIN
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ママ店閉めるってよ

2015年10月04日 | DJはじめました。
ママのここ最近の言動で薄々予感はしていたが・・・・

ブルルン誌にも紹介されたことのある、私行きつけの大阪梅田のメタルミュージックバー閉店の知らせをママのつぶやきで知った時は、「ああ、ついに・・・」と、寂しさを隠せなかった。

まぁ行きつけゆーても、自分は毎週毎月通えてるホンマの常連客ゆーわけやなかったけど、大阪でライブあって終わった後のアフタートークに、終電乗り遅れて困ったとき、いつでも気軽に店のドアを開けれるのはこのバーくらいやった。



5年前のちょうど今ごろ、オーヴァーキルのライブに同行していた中学時代のスラッシュの友あんぱんが、終演後「スラッシュにめっちゃ精通してるママが経営してるメタルバーが梅田にあるらしいから一緒に行かへんけ!」ってことで店にいったのが最初だった。
それまで自分は酒があまり呑めないのもあって、水商売の人とは昔からソリが合わず(それで飲み友達とはほとんど縁が切れた)、たとえミュージックバーであっても、なんか疎外感を禁じ得なく、居心地の悪い思いをしてきてた。

ここは「ついに理想のバーを見つけた!」って心から思えた最初のバーだった。
もちろんスラッシュの話が通じるってのもあったけど、なによりママの商売っ気のないアットホームな雰囲気と人柄がよくて、とにかく居心地がよかった。
それまで、ひとりでバーに立ち寄るやなんてこと絶対にありえへんかったもんなぁ~

ここでの多くのメタル友達との邂逅、そして、ずっと憧れてたメタルDJ体験。
こんなステキな憩いの場所がなくなってしまうってのは、本当に残念すぎるってもんです。


つーことで、土曜日はたまたま常連客の人が1ヵ月くらい前に企画してくれたDJ大会に参加させてもらった。
結果的ではあるが、これが最後のメタルDJになるかもしれんってことで、気合を入れてセレクトした。



セトリはこんな感じ。


1.「Deathrider」 / ANTHRAX
2.「Too Fast For Love」 / Mötley Crüe
3.「For Those Who Dare」 / CHASTAIN
4.「Through Eyes of Glass」 / FORBIDDEN
5.「Arguish & Fire」 / Yngwie J Malmsteen
6.「Dig A Hall」 / Raging Slab
7.「Rock Bottom」 / U.F.O.


まぁ「これなんやったっけ?」みたいないつもどおりの微妙な反応と盛り上がりやったが、モトリーとかかけたらやっぱ盛り上がってくれはりますねぇ。

今回、想定外の反響がかえってきたのが、90年初頭にちょこっと出てきて一瞬で消えてしまった当時「レイナード・スキナード meets メタリカ」と謳われたサザンメタルバンド、Raging Slabをかけた時。



関西の“超”の付くメタルマニアどもが集う、このメタルバーのDJ大会の参加者たちの中で、Raging Slabの名を知っている人がひとりもいなかったのは意外すぎた。一応日本盤も出てるんやけど。
Raging Slabて、そんなに知名度なかったんや・・・・・




私のDJが終わってから入店してきたこの彼なら知ってたかも。筋金入りの常連メタルマニアである。
これはバッジーを意識した仮装なのかどうかは定かではない。



本編終わってからのFREE DJ TIMEも実に楽しかった。
このコーナーは、私と常連客のひとりM氏が4年くらい前に自然の流れで気の向くまま交代交代で1曲ずつかけていくみたいなんを始めたことがキッカケで浸透したオールナイトノンストップDJスタイルで、実は本編よりこっちのほうがおもしろかったりする。
なんか、駆け引きとか同調みたいな空気が自然と生まれて、回し甲斐があるというか。
ほんで、メタラーさんたちの気遣いや譲り合いの精神なども見え隠れして、なんかめっちゃええ雰囲気になるという。

こんなかんじ。



メタルオールナイトで燃え尽きた人。



まぁこんなコーナーが実現するのも、この店のママの寛大さがあってこそなんすよね。
つか、やりたい放題してしまって迷惑かけてたかもしれません。
ごめんしゃーーいっ!

そして、ありがとう!!


Y&Tのあの名曲を聴いてから、私は店を後にした。(針の位置で何の曲かだいたいわかりますよね?)



今日の1曲:『Dig A Hole』 / Raging Slab
コメント (2)
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