AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

モノノケでやんす

2010年08月31日 | 晒しな!日記
8月も今日で終わりだというのに殺人的な猛暑日が(実際に殺してる)続いておりますが、
でわここらでちょっと涼しくなるような話でも。

まぁやっぱりイオンにタダ水くみに行った帰り道での話なんですが、いつもの夜道を歩いていると、突如後ろから人間から発せられるものとは思われないピタピタという足音が近づいてくるではないですか。

このとてつもない妖気からして、これは水木しげるの『日本妖怪図鑑』に載っていたあのストーカー妖怪べとべとさんに違いないと思いました。



この妖怪をやり過ごすには「べとべとさん、先へおこし」と声をかけてやると足音がしなくなるとその妖怪図鑑に書いてあったが、たまに「先に行くと、暗くて歩けない」などと甘ったれたことを言い返してくることがあるとも図鑑に書いてあったので、私はその時渡してやる提灯などもぶらさげてないしこの方法ではマズいだろうと思案に暮れた。
なおもついてくる気味の悪いピタピタという足音に私は冷や汗タラタラ。怖くて怖くて振り返ることもできず、もうその状況にガマンしきれずにとうとう私は渾身の勇気を振り絞って、その足音の方に向かってこう大声で叫んだのだった!!

「なんかようかい!!」


















なにが“白蛆の襲来”じゃ!誰がルリム・シャイコースやねん!
言いすぎやろ!


とまぁ、水木しげるの妖怪図鑑にはいろいろと対処作が載っているので妖怪の特徴などを熟知しとけばいざという時にけっこう便利かと。
いやでも子供の頃なんかは妖怪になりたいな~なんて憧れたもんです。
だって、昼は寝床でグーグーグーだし、夜なんて墓場で運動会ですよ!メッチャ楽しそうですやん!
お化けは学校も試験もなんにもないって、ほんと羨ましすぎですよ。
それに私、今日みたいにみんなを凍りつかせることがけっこう好きなんですよ。
将来の夢は水木しげるの妖怪図鑑に載ることです!

まぁ実際妖怪なんかに出くわしたらやっぱ一緒に踊るしかないと思います。
この名PVのようにね



一昨年ぐらいに深夜に放送されてた水木しげるの『墓場鬼太郎』のオープニングテーマともなった電気グルーヴのシングル曲「モノノケダンス」。
ギ・おならすいこみ隊でCDデビューも果たしている天久聖一の一大アートとも呼べるこの劇メーションPVはほんとうに素晴らしいの一言。
スパイク・ジョーンズ、ミシェル・ゴンドリー作品にも匹敵する傑作PVであるかと。
最後のオチもいい。

今日の1曲:『モノノケダンス』/ 電気グルーヴ
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メタルカメオ出演

2010年08月29日 | やっぱりメタル!!
このB級スラッシュ然としたオカルトチックなジャケなんですが、スティーヴ・グリメット率いる英国のメタルバンド、GRIM REAPERの3rdアルバム「ROCK YOU TO HELL」でやんす。

中学時代にこの輸入アナログ盤が洋間に転がっていて、「モーレツなジャケットやなぁ」と大変興味を示したのを覚えています。
ターンテーブルに乗せて再生してみると、そのB級感溢れるジャケとは裏腹にけっこうマトモな正統派メタルが流れてきたので意表を突かれた感じでした。
ヴォーカルもいい伸びやかさのハイトーンヴォイスの持ち主で、演奏力もまとまっている。
なかなかの掘り出しモノを聴いたなぁと、最初はかなり気に入っておりました。
しかし、何回も聴いていくうちに楽曲のワンパターンさ、音圧の薄っぺらさ、そしてVoスティーヴ・グリメットの歌メロのレパートリーの少なさに裏ジャケに写っている彼のブ男さ加減も加わってこの作品に対して段々とダサいものを感じてきて、中学を卒業する頃には全然聴かなくなってしまいました。
彼の歌メロのワンパターンさは英国スラッシュメタルバンドONSLAUGHT在籍時代にもなんとなく感じていたことではありますが。
まぁ彼のブ男さに関してフォローしておきますと、端整な目鼻立ちではあるんですが不幸にも顔の面積が広すぎてパーツが中央に寄りすぎた(もしくはそういう風に見える)だけなんだと思うんですよね。
それによくみると彼ってけっこうベビーフェイスじゃないですか。母性本能くすぐられません?
なになに?あのデカさでベビーフェイスだからそのアンバランスさがよけい気持ち悪い?
そういうこと言っちゃダメ!!男は顔じゃない!!
しかし、LIONSHEARTを辞めてから彼はいったいどこにいっちまったんだろう・・・

って、んなことはどーでもええんですわ!!
なぜ今回私がこんな正統派メタルバンドのアルバムを取り上げたかというとですねぇ・・・

なんと!このアルバムのタイトル曲“ROCK YOU TO HELL”のPVに我らがE・Z・Oのメンバーが出演しているんですよ!!



しかし一体どういういきさつで彼らがこんなPVに参加するハメになったのか?ほんとに謎。
あとギターの人がANTHRAXのTシャツ着て映ってんなと思いきや、なんかジョーイ・ベラドナらしき人物も出てきたぞ!!
女子刑務所ん中でバンドが演奏して女囚人が鉄格子越しに盛り上がっちゃうという、いかにも80年代のメタルPVにありがちな設定だが、そこに日米のメタルミュージシャンやら悪魔のドクドクモンスターやらが登場するって、いったいどういうコンセプトなのか・・・
さらに最期の方に登場する監視部屋で椅子に縛られて首振ってるねーちゃん(女所長?)はキム・ベイジンガーか!?
んなわけねーか・・・


しかしANTHEMネタからよくここまで話を引っぱったよなぁ~

今日の1曲:『ROCK YOU TO HELL』/ GRIM REAPER
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忍者メタル

2010年08月26日 | やっぱりメタル!!
前述のANTHEMのライヴDVDでの本間大嗣氏のドラムプレイを見るにつけ、なんだか今度はE・Z・Oが聴きたくなり、久々にCDラックの奥から彼らの1stアルバム『E・Z・O』を引っ張り出してきて今さらながらにヘビーローテーション。

本作は元々FLATBACKERというバンド名だったのを1987年にE・Z・Oと改名してからの第一作目で、プロデューサにジーン・シモンズを起用したことでも話題となった作品である。
ところでこの“E・Z・O”という頭文字はどういう意味かというと、それはハッキリしたことはわからないが、彼らが北海道出身であることから蝦夷、だからEZOというだけの話にすぎないといわれている。まぁウド・ダークシュナイダーのバンド名がU.D.O.であるというノリと一緒のようなもんと説明すればわかってもらえるかと。
この頃はメンバー皆隈取りメイクを施し、“忍者メタル”としてアメリカ市場に売り出し、アルバムカヴァーもご覧の通りギーガー風の“忍者ポーズ”ジャケ(さらに内ジャケではメンバーがそれぞれ四大精霊仮面に扮している)。
ちなみに本作リリース当時のキャッチコピーは「隠れて何をしてたんだ!」である。
いや、音楽活動に決まってんでしょうが!



と、ここまで書くとにんともかんとも色モノ的な印象を受けてしまうだらうが、このアルバム『E・Z・O』!!改めて聴きなおしてみるといやいやどうしてとてつもないモンスターアルバムであったことに気付かされるのだ!
あの時代のジャパメタバンドの中ではトップクラスのクオリティを誇っていたのではないだろうか!?
いや、ジャパメタというにはあまりにも日本人離れし過ぎている!

楽曲は全体的にミッドテンポのヘヴィなアメリカンメタルそのものといった感じでいささかのジャパメタくささもなく、シンプルかつスマートで1曲1曲の完成度が実に高い!
ただ、そこには日本人特有のダークな“影”いや、“陰”の部分が随所に顕れている。
そう!アメリカンメタルというにはいささかクール過ぎるのだ!
そういった要素が凡百のアメリカンメタルバンドと違ってこのE・Z・Oというバンドを神秘的で格調高いものにしている。

とにかくMASAKIのドスのきいた歌唱力は凄まじいの一言!!シャウトも絶品だが、曲調によって低音の怪しくムーディーなヴォーカリゼーションを使い分けるちゃんとした表現力も具わっている。
SHOYOのヘヴィで切れ味鋭いフレーズ、そして絶妙なタイミングで切り込んでくるコシの入ったソロワークがまたたまらん!そこにHIROの的確でパワフルなドラミングが加わるんだからもう向かうところ敵なしといったところだ。
いや、レベルが高すぎるというか、この作品はメタル史上に残る名盤としてもっと評価され語り継がれるべきであるかと。

この才能の集まりがたった2枚(FLATBACKER合わせて4枚)のアルバムを残して90年代にふっつりと姿を消してしまったというのが今だに信じられないのだ。

で、今彼らはどこに隠れて何をしているんだって?

聞くところによると、ギターのSHOYO氏は寿司職人に転職してマイアミの店で働いているそうです。



今日の1曲:『KISS OF FIRE』/ E・Z・O
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女は強し

2010年08月15日 | まったり邦楽
そういえば楳図かずおのアートデザインをジャケットに起用してるアルバムってありそうでないなぁ~って考えてたら思い当たるのが1枚あった。ってゆーか持ってた。
日本のガールズミクスチャーバンドSUPER JUNKY MONKEYのミニ『SUPER JUNKY ALINEN』。
これは『漂流教室』からの1カットですかね。


1999年、ヴォーカルのMUTSUMIが不慮の事故で他界してからしばらく活動を休止しておったのが、昨年残りのメンバー3人でリキッドにて一夜限りの復活ライヴを敢行(そこにはEGO-WRAPPIN'や椎名林檎も見に来てたそうな)。
で、なんと先月フジロックに出演していたんですね!!

メタルも廃れてしまい、インディーズバンドが台頭してきてオルタナ、ハードコアブームの90年代中期、とにかく日本にはミクスチャーを含めロクなハードコアバンドがなかった。
タトゥーを彫りまくり悪ぶって粋がってるだけのむさ苦しい日本ハードコアシーンには当時ビタ一文興味が持てなかったが、ある日ラジオでSJMのナンバーが流れた時はかなりの衝撃を受けたのを覚えている。
「え!?これホンマにガールズバンドの演奏!?マジ!?いったい日本男児は何やっとんじゃい!!」って思いましたねぇ。
多少若気のいたり的な青さも否めないが、彼女達の音楽にはミクスチャーという言葉ではかたずけられないアイデア豊富な独特の楽曲センス、そしてサイケデリックな柔軟性と耳を惹くキャッチーさをも持ち合わせていた。

まず、MUTSUMIの捲くし立てる哲学的なライムが女性ならではの独特なハードコア世界を生み出している。これは今のデス声でがなっているだけの男ヴォーカルには絶対真似できない表現力である。
そこにはさらに卓越した演奏力も伴なっており、KEIKOの感覚的でトリップするギターワークに男顔負けの強力なリズム隊がガッチリと土台を形成しているのだ。
特にその小柄な体とキュートなルックスからは想像できないかわいしのぶ奏でるチョッパーをも絡めた変化自在のベースワークは特筆すべきものがあった。

男が圧倒的に有利と思われるハードコアシーンで、これほどまで突出した個性を持つバンドは海外でもなかなか存在してなくて、SICK OF IT ALLなど数々のビッグバンドからリスペクトされ、アメリカのビルボード誌の表紙を飾るほどだったから、当時いかにアングラシーンから注目を集め、私を含む血気盛んな若者を虜にさせていたかが窺い知れるというものである。

そういえば昔SJMのライヴ一回だけ見に行って、その時買ったSJMTシャツを当時よく着てたな。
そのライヴに同じバイト先で働いてた女の子も偶然見に来てて意気投合してオルタナバンド組んだっけ(数ヶ月で解散したけど)。



今日の1曲:『WE ’RE THE MOTHER』/ SUPER JUNKY MONKEY
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うめこわー

2010年08月12日 | 晒しな!日記
盆休みに入りまして、別に行きたい処もないので、ビルの上の赤い巨大観覧車が目印のHEP FIVEの8階のHEP HALLで開催されている楳図かずお恐怖マンガ展を見に行って参りました。

別段熱心な楳図ファンというわけでもなく、『猫目小僧』のマンガ本が家に数冊あったけどこれにもハマらんかったし、ガキの頃流行ってた『まことちゃん』も当時あのおげれつ感がなんか受けつけれんかったし、「グワシ!」のサインがメロイックサインに似てるからといって真似するようなこともなかった。
ただ、楳図かずお描くアートデザインには以前からなんとなく惹かれるもんがあって、楳恐限定ステッカー付入場券につられて梅田くんだりまで赴いてしまったという訳なんです。

入場していきなり「ギャっ!!」とはならなかったけど、かなり悪趣味な世界が展開されておりました。
天井からは「ギャ~~っ!」「ああ~~!!」などのふきだしパネルがぶら下がっていて、恐怖映画みたいな効果音やらBGMが館内を流れる中、カーテン越しに色々な個室が用意されており、そこには「ギャっ!!」と言わさんばかりの不気味な仕掛けが施されていた。
ペンライトをかざすと浮かび上がるガラスケース入り赤んぼ少女やら、肉玉のグロテスク立体壁画、床を這う巨大ゴキブリ!などなど。

と、まぁお化け屋敷然としたコーナーを過ぎると、今度は『漂流教室』を始めとする異次元的なパノラマワールドへと展開していった。
ここではSFを扱った楳図作品の代表作の拡大されたページがダイジェストに展示されていて、彼がホラーだけでなく近未来方面でも想像力豊かな作家であったことを知らされた。
『漂流教室』は少年達が人類滅亡後の地球にタイムスリップするという話で、そこに待ち受けていたクリーチャーの名状し難き姿、そして『14歳』では人類が地球からいなくなった後、支配したものが人語を解すゴキブリであったなど、この辺の発想がやはり手塚治虫先生の『鳥人体系』、ラヴクラフトの『時間からの影』と相通ずるものを感じてしまった。

あと、今回最も興味をそそられたのが『わたしは真悟』コーナー。そこに展示されている少年少女2人の白昼夢のような逃避世界。無機質なコンピュータ世界の彩る幻想的なラインアートなど、楳図かずおのアートデザイナーとしての並々ならぬ鬼才ぶりを目の当たりにしたような気がした。
あの独特の不気味タッチな影描写と木目細かな線描写はホラー劇作家としても幻想作家としてもズバ抜けている!!

ギャっ!!

現在は腱鞘炎などの理由で休筆中とのことだが、楳図先生には今後ヒロシマ原爆ものとか、やはりクトゥルー神話ものをその卓越した画力でもって是非描いていただくことを切望してやまない!

ついでに客層について触れておくと、やはり昼間っからひとりで来てるオッサンは私ぐらいのもので、だいたい女子中学生同士とか、マンガ家目指してそうな20代くらいの女性、親を伴なっての小学生の女の子と、割と女性率が高かった。
例外で40くらいのヒゲモジャの白人男性もいた。

ギャっ!!

へび女タオルを思わず購入。外人さんも同じのを買ってました。
左上が入場券、右上が楳恐限定ステッカー。

ギャっ!!

ポストカードセット。浮世絵タッチのデザインがベリーナイス。


一方大阪ミナミ、心斎橋パルコ1F特設会場(といってもスタバ前にガラスケースが2台置いてあるだけ)では『~キン肉マン マッスルミュージアム~』というイラスト展示会がひっそりと催されておった(のを通りすがり偶然見かけた)。

ギャっ!!


今日の1曲:『展覧会の絵』/ EMERSON,LAKE & PALMER
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スラッシャーゆえに

2010年08月09日 | やっぱりメタル!!
週末に、店内のBGMが耐え難いほどハナクソなブックオフで、久々に私のメタルハートがモッシュした。
また最近、どっかのスラッシュ野郎がCDを大量放出した痕跡がその商品棚にありありと窺えたからだ。
年古りてスラッシュになんの意義も見出せなくなったか、はたまたリマスター盤を購入し直したのか。

その中にはDESTRUCTIONの『SENTENCE OF DEATH + INFERNAL OVERKILL』のテイチク盤、名ライヴアルバム『LIVE WITHOUT SENSE』。ACID REIGNの1st、2nd 。FORBIDDEN1st、2nd 。SLAYER、MEGADETH、METALLICAの全盛期アルバム。ANTHRAXの『ARMED AND DANGEROUS』EP。TESTAMENT初期作品。LAAZ ROCKITの名盤『ANNIHILATION PRINCIPLE』。D.R.I.の『THRASH ZONE』など、スラッシュフリークならだいたい通過しているであろう作品群の他、MORDREDの作品やNUCLEAR ASSAULTのドラマー、グレン・エヴァンスのソロプロジェクトC.I.A.(いずれも日本盤)などの変わり種もあった。

これらの中古商品から、前の持ち主の特色がなんとなく窺い知れて興味深い。
まず、結構輸入盤買いが多く、あまり日本盤にこだわってなかったことがわかる。スラッシュブームをリアルタイムで過ごしていたのなら、いずれも日本盤で買えた作品ばかりだ。
そのくせ、輸入盤でしか手に入らないスラッシュ作品は皆無に等しかった。
あと、もう一歩奥深くスラッシュに踏み込めなかった人物であったかと。
私も当時結構買いそびれたスラッシュ作品があって、そういうのをかなり期待して店のCD棚を3往復ぐらいCDケースに鼻がこすれるかと思われるほどジックリと物色したのだが、残念ながら私のお目がねにかなうお宝スラッシュもんはなかった。

ただ、微妙に気になった商品が1枚だけあった。
私はブートレグにはめったに手を出さんのだが、てゆーか買った事すらなかったと思うのだが、メタリカの『FIGHT FIRE WITH FIRE』と題されたブート盤CDがあって、なにやら1982~83年にかけてのデモ音源集らしく、その中に“KILLING TIME”“LET IT LOOSE”“WHEN THE HELL FREEZES OVER”という聞きなれぬ3曲がクレジットされていたので、この未発表らしきナンバーはチェックしておきたいかもと、ちょっと高値だったがこの1枚だけつい購入に踏み切ってしまった。
まぁかなり劣化したデモテープからの音源らしく、音質はすこぶる劣悪で演奏もヘボくて(特にドラムがひどい)いくらB級スラッシュ好きの私でもちょっと聴けたものではなかった。てゆーかこれはC級レベルだろう。
一発目からいきなり“THE MECHANICS”で、11曲目に再びタイトル違いで“FOUR HORSEMEN”が収録されている。
“KILLING TIME”“LET IT LOOSE”はメタリカとは思えないもっさりとしたNWOBHM風の楽曲やなぁ~と思ったらSWEET SAVAGEなるバンドのカヴァーで、前者は『GARAGE INC.』に再録ヴァージョンが収録されている。
で、“WHEN THE HELL FREEZES OVER”は単に“THE CALL OF KTULU”のタイトル違いだった。

ジェームズがVoのはずだが、デイヴの声にしか聞こえないのは私だけだろうか?



この買物は完全に失敗であった。
まぁこのとってつけたようなタイトルと安~いジャケットからしてインチキくささがにじみ出てはいたが・・・
てか左下のメンバーって初代ベーシストのロン・マクガヴニーちゃいます?で、右上に写ってるのがカークって、この時点でジャケ設定ムチャクチャでんがな!
ちなみに内ジャケには「ONE」をリリースした頃のメンバーショットが掲載されている。
少なくともジェイソンはこの音源には関わってないやろ!!

これやからブートは嫌いなんよ。
そして、やっぱり私は金輪際ブートCDは買わないと、改めて片磨岩のごとく固い誓いを立てたのであった。



今日の1曲:『MOTORBREATH』/ METALLICA
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邪な光

2010年08月03日 | 名所ガイド、巡礼記
日曜日、奈良公園まで『全国光とあかり祭 in 奈良』というのを見に行って来ました。
神戸ルミナリエ、横濱キャンドルカフェ、美濃和紙あかりアート展、京都・花灯路、長野灯明まつりなど、全国各地の有名な光の祭典を旅費を使わず奈良公園内で一度に満喫してしまおうという、なんともセコい企画である(8月4日まで)。
まぁかなり凝縮されたものなので、全体的にはたいしたことありません。

いくつか写真撮ってきたんで、その中から選りすぐりのものを紹介していこう・・・
と、その前に。


よよいのよい、あそりゃ よよいのよい、あらえっさ



青森県の有名なあれですかね。さすがにガキはビビっちょった。
おニューのケータイデジカメで撮った。

屋根裏からもわもわとぉ~ ねぷた囃子が近づいて~く~るぅ~
ヤーヤドー ヤーヤドー ♪



門の鍵にして守護神 あらゆる次元に隣接する存在。
原初の粘液として泡立つ、虹色の球体の集積物!
ヴェールを纏う最古なる者 ウムル・アト=タウィルよ!

ヨグ=ソトホースは門を知れり!ヨグ=ソトホースは門なればなり!



イア!シュブ=ニグラス!
千匹の仔を孕みし大いなる森の黒山羊よ!
え?ひつじ?メーリさんのひつじ!?



こ、これは・・・暗黒星ユッグゴトフで作られたというあの輝くトラペゾヘドロンでは・・・
いけない!奴を召喚してしまう!
闇をさまようもの、外なる神の使者、咆哮する顔のない円錐形の頭部・・・
わたしがあいつであいつがたわしだ!ロデリック・アッシャーだ!



フォマルハウトの青白い灼熱の焔の中で荒れ狂う火炎の王クトゥグアにほかならない。

ふんぐるい むぐるうなふ くとぅぐあ ふぉまるはうと
んがあ・ぐあ なふるたぐん いあ くとうぐあ



よよいのよい、あそりゃ よよいのよい、あらえっさ


今日の1曲:『暗闇にドッキリ!』/ Ozzy Osbourne
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真夏の夜のベース野郎

2010年08月01日 | ♪音楽総合♪
季節感無視で、LAメタル、スラッシュメタル、パワーメタル、NWOBHM、プログレッシヴメタル、デスメタル、ジャパニーズメタル、ドゥームメタル、トラッドメタル、森メタル、沢メタルと、ジャンルに関係なく幅広くなんでも聴く無節操な私でも、夏になるとなんとなくレゲエミュージックを意識して車なんかでガンガン流してたりします。

レゲエといっても、このジャンルには2種類のタイプがあるようで、ひとつはダンスホール・レゲエ、そしてもうひとつはルーツ・レゲエというもので、両者はほぼ敵対関係にあるといっていいほど好みがハッキリ分かれ、私はどちらかというと後者の方が好みらしい。
ダンスホール・レゲエの方は体質的に合わんというか、以前それ系好きのツレに誘われDJイベントに行ったことがあるが、とにかくそのDJのイチビり具合が尋常じゃなかった。曲の途中でどうでもええMCつっこむところが私にはもう許せなかった。
客は女はエロいカッコして、男は音楽を楽しむというより女のケツばっか追いかけてる感じ。まぁ私も音楽に全く共感できんかったんで女ばっか見てたけど。
日本のダンスホール・レゲエになると、がなり声で「世界で一番オマエが最高や!」などと聞きたくもない押しけがましいプロポーズなリリックを聞かされ鬱陶しいことこの上ないっつーのがある。
でも何が一番許せないかというと、ライヴで客が一斉にタオルを振り回すこと。最近しょーもないJポップバンドもこの風習に感化されてきて非常に残念な気分にさせられる。

ルーツ・レゲエは世界でもっともよく知られるクラシックタイプのもので、その元祖といえばやっぱりボブ・マーリィになる。リリックはラブ&ピースというよりも政治的なシリアス面に触れられてることが多い。
テンポはバカ騒ぎ感はなく比較的ゆったり目で、深みがあり、気持ちよさに重点を置き、ノリも体をダラダラ揺らす感じ。
そのルーツ・レゲエをさらに気持ちよくさせようと、エンジニア方面に工夫を凝らして発展させたのがダブ・ミュージックで、私はこの辺にひっかかってレゲエにも耳を傾けるようになった。

スコーンスコーンスコーン・・・・と、どこいくねーん!みたいな残響音により、聴く者を無気力な気だるさ感に溺れさすのがダブ・ミュージックの持つ魅力だが、私を一時期この音世界に引きずり込ませた張本人達が、日本のDRY & HEAVY(通称ドラヘビ)というグループ。
一瞬あのメタルファン御用達(でもないか)ビデオマガジン『HARD & HEAVY』を彷彿とさせるバンド名だが、ドライな音を鳴らすドラマーの七尾茂大と、やっぱダブ最大の特徴であるぶっ太い重低音を奏でるベーシスト秋本武士の2人のシンボリックネームからの由来だそうだ。
井上青とリクル・マイの男女2人のヴォーカリストを擁しており、井上はジャマイカ人になりきったような本格派ルーツ・レゲエ・ヴォーカリストという感じなのに対し、リクル・マイはエキゾチックなまったり感のあるキュートな歌声の持ち主なのだが、同じ曲で2人がデュエットすることはなく、ライヴでもバトンタッチ方式というなんともユニークな形態を持ったバンドだ。
そして仕上げはエゴ・ラッピン、リトル・テンポなどでも腕を振るうエンジニア担当の内田直之のサイケデリックなダブミックスが聴き手を草でも吸ってラリってるような感覚に溺れさすのである。
ドラヘビ聴いてると、明日から仕事行くのもイオンにタダ水くみにいくのもイヤんなりますよ。



今気付いたけど、ドラヘビのTシャツ着ながらこの記事書いてた。
ちなみにバンドは2008年、惜しまれつつも解散してしまった。

今日の1曲:『Dawn Is Breaking』/ DRY & HEAVY
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