AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

逝く年2022

2022年12月31日 | ♪音楽総合♪
もう逝ってしまわれるんですね・・・

2022年。


まだまだ収まることを知らぬコロナ禍の世ではありますが、だいぶ緩和もされて、国内外のアーティストも活動を活発化し始めてくれて嬉しい限りの今日この頃。
ただ、それによって演者側の感染者も増えて、急遽ライブ延期、来日延期になるという残念な事態も少なくありませんでした。
私の周囲でも今年、姉、職場のやつ2名がコロナに感染(カナダにマリリオンのライブ観に行って、キッチリコロナもらって帰ってきたツレなんかもおったな)、そして数日前、病院に科学療法受けにいって同室で同じ治療を受けていた人が陽性だと判明し(私は陰性だった)、もう今年3回濃厚接触者になっております。

まぁ相も変わらず効果あるのかないのかわからんような注射を何回も打ったり、マスクして外出することをいまだ厳守しとる国民ではありますが、さすがにみんな分別がついてきて、楽しむことを放棄するようなことをしなくなりましたね。


フェスもガンガン開催され、フジロック、ソニックマニアでは早くも小山田圭吾ことコーネリアスが見事に復活!!
日本には業界を含め、分別のあるマトモでちゃんとした音楽ファンがこんなにもいるんだと、ほんとうに嬉しくなった。
私自身、今年十数年ぶりにOTODAMAに参加し、久々に野外フェスを楽しんだ。

振りかえれば、今年はビルボードでのリリイ・シュシュに始まり、クラブ月世界での坂本慎太郎くんで締めくくるという、なかなかいい感じのライブイヤーを送ったように思う。





そして、今年もまた様々な方たちが逝ってしまわれました。

まぁ阿部晋三元総理の暗殺事件は、普段よく通りかかる近所で起こったことだったので結構ショッキングでした。

Sgt Pepper's lost stars club band 2022 阿部さんもこん中におられます。



元キング・クリムゾンの1st『クリムゾン・キングの宮殿』の功労者ともいうべきイアン・マクドナルド。
ビルが抜けた後、最近までずっとYESを支え続けてきた(かつジョン・レノンの『イマジン』にも参加している)ドラマー、アラン・ホワイト。
Grim Reaper、Onslaught、Lionsheartなどで、その卓越したハイトーンを響かせた渡り鳥型ヴォーカリスト、スティーヴ・グリメット。
メタリカや人間椅子もカヴァーしたNWOBHMのB級の代表格ともいうべきBudgieのベースヴォーカルのバーク・シェリー。

最近では、マイケル・モンローもArtilleryもカヴァーし、ガンズのアクセル・ローズなんかにも多大な影響を与えたというNAZARETHのヴォーカリスト、ダン・マカファーティさんも逝ってしまわれましたね。




そして先週、EDM系では私の数少ないお気に入りのカルトダンスユニット、FAITHLESSのMCを務めてたマキシ・ジャズの訃報を知らされたときは、ほんとうに悲しかった。



まだ65歳だったが、最近の写真ではもう80歳くらいに見えた。
FAITHLESSは一度解散していたんだが、また復帰して2016年くらいまではライブも演ってた。
でも2020年の最新アルバム『ALL BLESSED』では、これは全部聴き終わってからわかったんだが、もうそこにマキシのMCはなかった。
おそらく、だいぶ体調を崩していたんだろう。

一度でいいから、生ライブ観たかったな・・・・R.I.P.




あ、もう時間あらへん。

よいお年を。
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それはサイコウでした

2022年12月29日 | コンサート
今年の見納めになるであろう坂本慎太郎くんのライブ『Like A Fable Tour』に行ってきました。

先行で予約して幸運にも当選。
公演は大阪ではなく、ちょっと遠出になる神戸を選択。
なぜかというと、会場がクラブ月世界だったからにほかならない。
開演が20時からと終電が心配だったが、もうここしかないと一本勝負で。
大阪はZepp Nambaでなんか違うなと。あの殺風景な施設で坂本くんのライブってのは勿体ない。
(今年のCoccoの『ベストツアー其の1』もまたZeppだったのでチケットを買わなかった)




本当は11月に観るはずだったんですが、メンバーにコロナ感染者が出てしまったみたいで延期に。
11月は大阪でKhruangbinなる外タレバンドライブでの前座も決まってて、それも急遽中止になっちゃってほんと歯がゆかったろう。
あん時は確か東京公演のみ開催されたんでしたっけ?
でも早々と振り替え日が決まってその1ヶ月後くらいとなかなか早くてよかった。
有休を一日ムダにしてしまったけど。

ちなみに上の写真の看板は延期前のスケジュール。
いや、ちゃんと更新しとくべきやろ!(高知を見習えっての!)




クラブ月世界は、1階2階合わせて274名キャパの1969年創業の昭和の雰囲気をそのままに留めた元キャバレー施設で、Salyuがデビューしたての頃のフリーライブで17年前に一度訪れたことがある。

会場へは神戸三宮駅を出てナビも使わずテキトーに歩いていってひとつも迷わずに辿り着けた。
神戸は遠いので滅多に訪れないけど、なんかわかりやすいんだよねー




今回の整理番号は120番台。さすがに欲しい坂本グッズ買えるだろうと。
いそいで物販ブースにとんでったが・・・

残りTシャツ1種類(なぜか女性用と)Lサイズのみ。
どんだけ数揃えてへんねん!!なんかそういうところあるよねー



10数年ぶりに来たけど、やはり内装のゴージャスさに興奮する。
うわー、どこで観ようかな~ってめちゃくちゃ迷った。



深紅の高級ソファに座ってまったり観るもよし。



2階席ってのも悪くないな。
でもSalyuん時遅れていって人パンパンで余儀なく2階席で観た時の観にくさを思い出してここは避けた。



結局右端のソファー席が空いており、そこに荷物置いてこのアングルからの場所に決めた。




さて、約4年ぶりの坂本慎太郎くんのライブ。
メンバーはいつも通り鉄壁の布陣、ベースAYAさん、ドラム菅沼雄太氏、吹奏&パーカス西内徹ちゃん。

1曲目は新作『物語のように』から「それは違法でした」。
これはなかなか変則的なリズムにアレンジされていてノリにくかったが、演奏が始まった瞬間になんだかジーンと込み上げてくるものがあった。
2曲目は前々作から「スーパーカルト誕生」。いやー久々に聴けて、このメランコリックなメロディーラインに心揺さぶられる。
その後は新作曲中心に、菅沼氏の軽快なドラミングで始まる「まだ平気?」~「君には時間がある」~「悲しい用事」で一気に気分が高揚する。
やっぱこのバンドはリズム隊がいいなって改めて思う。




ヤバかったのがサイケなムードの「愛のふとさ」。徹ちゃんの妖艶でヒステリックなサックスが炸裂していた。
連続して「仮面をはずさないで」がきたときはもう絶妙すぎて気分がどうにかなっちゃいそうだった。
もうAYAさんの紡ぐファンキーでユニークなベースのフレーズに悶絶ゾクゾクした。


それにしても、ゆらゆら帝国時代を数えても坂本くんをこんな至近距離で拝んだことはない。
まさに至福の時だった。

エフェクター踏むところもバッチリ拝見できた。



一番近くで真正面から拝めたのは赤いド派手なニット着た徹ちゃんで、出番ないときはアンプにドカっと腰を下ろしてスマホいじったり客席をカメラで撮ったりと、黙々と演奏する他の3人に比べてなかなか自由な人で、観ていて大変微笑ましかった。

いろんな小道具を取り揃えてて、「あなたもロボットになれる」などの曲でこれらが大活躍する。


気づけばマラカス持って変なダンスに興じてたり、挙句には湘南乃風になってた。
(これはタオルを振り回す=湘南乃風という一般的で安易な例えなので正確ではないかもしれないけれど)


今回、ほんとうに神戸のクラブ月世界を選んで大大大大正解。
とにかくこのシャレオツな坂本バンドにこれ以上ないってくらいマッチしてて、ステージ観ててまるで60年代サイケデリック時代にトリップしたかのような感覚に陥ったもんな。
確かに4年前に観た美園ユニバースも元キャバレーなんだけど、なんか全然違うって感じ。あそこはなんか違和感があって2度目は行かなかった。
音質も月世界の方が断然よかったし。

「ディスコって」では美園ユニバースでも回らなかったミラーボールがキラキラサイケに回りだし、本当に幸せな気分になった。
月世界わかってはるわー、もっサイコーって感じ。




坂本くんが「最後の曲です」と言って「君はそう決めた」が演奏され、これは坂本くん流のジョークなのであろう、演奏が終わって拍手が鳴り止まないうちにハケもせず「アンコールありがとうございます」といって、そのままあと2曲演奏し出した。

「ある日のこと」が演奏され、坂本くんのこの歌のメロディーラインとフレーズに何とも言いようのない感情になって、思わず涙が出てきてしまった。
これほどほのぼのした平和な曲調なのに、そこになんだか哀愁が混じり合うというか・・・




いや~、こんな極上な空間でのライブは何年ぶりだろうか。
ほんとうにプレミアムで素敵な夜となった。

これで最近の邦バンドのチケ代の約半額の料金しか取らないんだぜ。

信じられないよ。
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シン・ヴォイヴォド

2022年12月25日 | やっぱりメタル!!
今朝起きたら、枕元に・・・・・・


サンタってやっぱりいたんですね。


私の大好きなカナダのメタルバンドVOIVODが、メンバーが幼い頃によく観ていたというウルトラマンにインスパイアされて、その初代ウルトラマンのオープニング曲「ウルトラマンの歌」を、今年初めにリリースしたアルバム『Synchro Anarchy』のセッションの合間にカヴァーして録音したものを、無邪気にもEPでリリースしてくれた。

海外では先月すでに12インチアナログとデジタル配信のみでリリースしており、もうこれはファンとしてはブツをゲットするしかないでしょう!!ってことで、タワレコのオンラインで扱ってたので即予約注文。

で、クリスマスのこの季節にようやく私の元に届けられたってわけなんです。

もうほんとうに最高のクリスマスプレゼントって感じ。


さっそくアナログプレーヤーで聴いてみましたが、けっこうマジメに演っております。
過去にバットマンのテーマをサイバーパンク風にカヴァーしていて、これはけっこうおふざけ感があったけど、今回のウルトラマンのカヴァーはなんだか並々ならぬ敬意の念を感じずにはいられませんでした。


初来日時もスペシウム光線を出すポーズをとっていた、元VOIVODベーシストのブラッキー。



私も幼稚園とか小学生低学年の頃に円谷プロダクションの特撮シリーズは夢中になって観てて、オリジナルの怪獣百科とか自作してたくらいなので、ウルトラマンのアナログレコードくらい家にあったと思うのですが、オリジナルフル音源なんかを聴いていた記憶は全くございません。




今回ヴォイヴォドは、このEPのA面で、3ヴァージョンのウルトラマンの歌を収録しており、M1は日本語&フランス語&英語を交えてのヴァージョン。

で、びっくりしたのがM2。日本語フルヴァージョンで、なんと!私もあずかり知らない2番、3番もしっかり日本語で歌っているではないか!
聞くところによると、日本語パートは日本語堪能&日本大好きのチューウィーが歌っているんだとか。それにしても巧すぎるぜ。
このヴァージョンはデジタル配信されてないらしく、聴きたいファンは是非アナログ盤を!




このカヴァーが実に優れているのは、私も幼少の頃に興奮したあのウルトラマンと怪獣が闘う時の劇中音楽を巧みに挿入しているところ。
そして変身する時の音とか、カラータイマーの効果音なども盛り込んでて、実に遊び心に溢れてて楽しい。
M3はカラオケヴァージョンね。




今回のカヴァー曲を聴いてみて、確かにこのウルトラマンの歌の場面場面を想像させる起承転結なわかりやすいドラマ性は、16分にもおよぶVOIVODのプログレ大作「Jack Luminous」の楽曲などに通ずる部分があるかもしれない。


なお、B面は、2018年のVOIVOD35周年記念公演『Return To Morgoth 』のライブ音源が収録されている。


お正月は、親戚で集まって、このVOIVODの新作EPをかけながら、昔ジャパンで買ったウルトラマンの花めくりに興じるのもいいかもしれませんね。

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