AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

あましんベスト2008

2008年12月31日 | ♪音楽総合♪
それにして・・・・

今年もスレイヤーのアルバムのごとく「え?もう終わり?」という感じでしたなぁ。
今年も全く実りのない1年でした。ホンマ年々物事に興味を無くしていきます。
映画にはほとほと興味を失いました。何を観てもなんかモノ足りなさを感じてしまう。そしてなんだか金と時間がもったいない気さえしてきました。
そんな今年でも、実現不可能だととっくの昔にあきらめてたまさかまさかメタルマサカのVOIVODの初来日は、間違いなく今年最大の事件だった!
全国から集まったVOIVODファンと共に「ヴォイヴォー!」と叫んだあの夢のような時間は何ものにも替え難い。




振り返ってみますと、WHITESNAKE、DEF LEPPARD、JUDAS PRIEST、EXTREME、METALLICA、GUNS 'N' ROSES、MOTLEY CRUE、MSG、AC/DCなど、大御所メタルバンドの新作リリースラッシュな、まさにメタル・イヤーズな年でもあっんですよね。
中学生の頃は夢中になってたバンドばっかやけど、今となっては彼らに対して期待も敬意の念もなくしてしまった。
それでもいまだにメタリカに対する世間の期待度は凄くて、私の周りでも今回の新作買ってる人結構いたりするんでビックリしますよ。
彼らがなんでメタリカのCDを買ってしまうのか?答えは多分「メタリカだから」でしょうな。
もうなんかブランド化した感がありますね、メタリカって。

あと突如呼び覚まされたクトゥルー神話嗜好なんてのもあったな。今年はなんか寝ても覚めても暗黒神話のことばっか考えてたような気がします。
世の中になんの役にも立たないようなことを勉強するのが好きなんですね。





まぁ四の五の言ってる内に今年も終わってしまいそうなので、一応やっときますか?

「あましんレコード大賞 2008!」
よーするに今年の私的ベストアルバム5作品ですわ。
10枚は無理、全然買ってないので。まぁ売れ線のばっかで恐縮なんですが。


第一位 『THIRD』 / PORTISHEAD


約10年振りの新作にしてこの完成度の高さ!やっぱポーティスは凄かった!
この大不況の不穏な空気が蔓延する世の中に、これほどシックリくる音楽もないだろう。
10年前のサウンドは、夜中に車で外灯もない山道に迷い込んだような感覚があったが、今作はあるどんよりとした昼下がりに、見知らぬ田舎町を当て所もなくドライヴしてるような、そんな感じ。
今回はアコースティックなギターや打楽器など、ドライな生楽器音が全面に打ち出されていて、それでいてやはり従来のポーティスならではのダークでディープな世界が見事に顕れている。
ベス・ギボンズももう今では40過ぎのええオバチャンになったろうに、“暗黒の天使”と呼称されたその妖艶さはいささかも衰えをみせてはおりません。
以前の絶望的な暗さは健全なんだけど、今回はそこに味わい深さや温かみなんかも加わった感じで、軽く精神を病んでる人にもオススメです。
来日祈願!!

The Rip



第二位 『GAME』 / Perfume


幼少の頃に遡っても私が女性アイドルグループに興味を示すなんて事は今までなかったので、そういう意味では正に衝撃の作品といわざるを得ない。
この作品の最大の魅力は、なんつってもケミカルブラザーズとかダフト・パンクとかアンダーワールドでは味わえなかった耳当たりのよさですな。テクノっちゅー音楽はどうしても飽きがくるのが早いんだけど、Perfumeの音楽には普遍的なポップ性と驚異的な中毒性がある。聴いてて未だに飽きひんもんなー。
デジタルループサウンドにアコースティックGのフレーズが心地よい#9“take me take me”は間違いなく今年のベストナンバー。
Perfumeを爆音でかけながら、四条畷から木津にかけての真夜中の163号線をインプレッサでとばしていたベース野郎はこの僕です。

Take Me Take Me



第三位 『Beyond Standard』 / Hiromi's Sonicbloom


その卓越した超絶ピアノワークに、最近ますます虜になりつつある上原ひろみさんが率いる、いつものリズム隊に、私にとっても馴染み深いScreaming Headless Torsosの変態ギタリスト、デヴィッド・フュージンスキーを加えてのスペシャルユニットHiromi's Sonicbloom。
その第二弾は、自身初となるカヴァー集。
前作のオリジナル作品は、少し難解かつデヴィッドとの相性に少し疑念を禁じえなかったが、今回のはカヴァー集ということで、比較的聴き覚えのあるキャッチーなメロディーのスタンダードナンバーが中心で、非常に馴染みやすかった。
それでもこの面子が演奏するのだから、そのアレンジ力たるや超絶さたるや、そらあんた、悶絶ものですよ。

Caravan



第四位 『CARRY THROUGH OUT MY WILL』 / オーバードーズ


今年のブライテスト・ホープは間違いなく彼らだろう。
最近の青臭いガキがやってるようなハードコアなどはいっさい聴く耳もたんのだが、いやいやこのオールドスクール感はたまらんです。
とくにギターのMEGURU君は、ジェシー・ピンダートの精神を受け継いだ男といっても過言ではない筋金入りのリフメーカー。おまけにスコット・イアンばりの漢を感じさすバックコーラスまでかますんだからカッチョいいことこの上ない。
ともかく、ヘッド・バンギン、モッシュ、クラウドサーフ(ま、これは奨励しない)、ヘッドウォーキン、ジダンダ・ステップを心から楽しみたい荒くれどもは、このアルバムを聴くがいい!!
大阪ミナミの頽廃が生み出した真性のハードコアサウンドがここにある!




第五位 『ALL HOPE IS GONE』 / SlipknoT


1stや2nd好きの人からは色々言われてるみたいですが、個人的には、まぁいけました。キャッチーになったとはいえ、やっぱ狂気や混沌としたものはそれなりに渦巻いてるし、楽曲のクオリティはやっぱり高い。楽曲よければ全てよし!
今作がいけるなんて自分でも意外で、このままいくとリンキン・パークとかゴーリキー・パークとかもいけちゃうんじゃないかと不安になってきます。
確かにマトモ過ぎる感はあるけど“ALL HOPE IS GONE”なんて過去最高の高速ブラストブチ切れナンバーだし、“DEAD MEMORIES”でのコリィの歌メロもレベル高いし、ヘタなメロデス聴いてるよりはずっといい。

Dead Memories



つーわけで、皆さんまた来年お会いしましょう。

クトゥルフ・フタグン!


今日の1曲:『VOIVOD』/ VOIVOD
コメント (4)
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必聴!怪人二十面相

2008年12月29日 | しねしねシネマ
    

今年はほんま心から面白いと思った映画をひとつもみてない気がしますが、お正月映画は結構注目に値する作品が多いかと思います。
先週から上映されてる金城武主演映画『K-20』もかなり気になる作品の1つですね~、皆さんもうご覧になられたでしょうか。

『K-20』とかイチビったタイトルつけてますが、言うまでもなく江戸川乱歩が子供向けに書いた少年探偵団シリーズの泣く子も黙る“怪人二十面相”のことで、アラフォーな方なら知らない人はいないかと思います。
私自身、小学校の頃、学校の図書室で胸躍らせながらこの少年探偵シリーズを時間も忘れて読み耽ったという思い出があるかと申しますと、実はさにあらずだったりします。
いや、その頃はルブランのアルセーヌ・ルパンものに夢中だったもので、乱歩作品にまで気がまわらなくて実は少年探偵ものは全く読んだことがなかったりします。
まぁもともと怪人二十面相自体、アルセーヌ・ルパンがモデルということですし、どっちかでよかったんじゃないかと。
あ、そうそう、怪人二十面相の映画化を記念して、ポプラ社よりあの少年探偵シリーズの文庫本が当時の山川惣治画のあのオドロオドロしい劇画カバー表紙+挿絵で復刻しておりますね!
本屋に並べてあるの見ただけで、読んだこともないくせにノスタルジックな気持ちになってなんかワクワクしちゃいました。

まぁアラツェンーな若い世代の人で怪人二十面相と聞いてもピンとこない方もいらっしゃると思います。
そこで今日は映画『K-20』を20倍楽しむための必須アイテムともいうべき音楽作品をみなさんに紹介したいと思います。

それは乱歩世界をロックで表現させれば右に出るものはおらぬといわれる日本最大のロックバンド、人間椅子の9作目にあたる、タイトルがズバリ「怪人二十面相」という作品でございます。
まぁ乱歩ファンの方なら殆どの方が所持してらっしゃるんじゃないでしょうか?
タイトルが示す通り、乱歩の「怪人二十面相」をテーマとしたコンセプトアルバムで、メンバーの3人が怪人二十面相、明智小五郎、小林少年に扮し、昭和の帝都を舞台に大活劇を繰り広げるかのような怪奇溢れる傑作に仕上がっております。

まず1曲目を飾る“怪人二十面相”は正にオープニングを飾るのに相応しい神出鬼没のワクワクするようなハードロックナンバー。なんつっても間奏での怪しげな和嶋氏のスライドギターがヤバいくらいカッコいい!
そして少年探偵シリーズお馴染み#3“蛭田博士の発明”では、ドゥーミーなサウンドにのって、マッドサイエンティストの狂気を鈴木氏がオドロオドロしげに怪しく歌い上げております。
諸外国を放浪の末、お洒落に変貌を遂げた明智小五郎のイメージを和嶋氏がまんま歌い上げた#8“名探偵登場”はちょっとユル~い感じのご機嫌ナンバー。
そしてこのアルバムの締めを飾るのが、これまたストレートなタイトルの“大団円”。前半の妖気漂う怪しげな雰囲気から一転して、役者達の終演ご挨拶のようなフィナーレを想定した和やかな展開を見事ロック的に演出しているのはさすが!

もちろんこのアルバムには大人向けのディープな乱歩作品曲もございます!
その中でも秀逸なのは、椅子史上最も陰鬱な乱歩趣味が顕れた怪作#9“芋虫”でありましょう!
もうそのどんよりしたベース音からして手足をもがれた主人公の鬱々とした悲壮観が全面に滲み出ており、これまたワジーのブルージーにむせび泣くギターが圧巻であります。
#11“地獄風景”なんていう3・3・7拍子のスラッシュナンバーもございますが、私はこれよりセンス・オブ・ユーモア溢れるスピードナンバー#10“楽しい夏休み”の方をオススメしますがね。
ワジーの小学生の絵日記のような歌は少々イってますが、プログレドラマーマスヒロ兄のバカテクスティックさばきが大爆発した凄まじい曲展開の、椅子史上最高の傑作スラッシュナンバーでございましょう。

ジャケット絵を手掛けたのはお馴染み大越孝太郎。
アルバムリリースに伴いPV(下映像参照)が収録されたVHSも発売されており、なんとオマケとして怪人二十面相の変装お面が付いてきちゃうんです!
ブルーレイの時代ではございますが、これはもう買うしかありませんね。


時期が時期だけに劇場や近くのレコード店などではすでに売り切れの場合もございますので、HMVやAmazonなどのオンラインなどでお求めいただければ、即入手可能かと思われます。
とにかくこの作品は怪人二十面相の非公式サントラと呼ぶべき濃厚な内容となっておりますので、映画をご覧になってない方はもちろん、既にご覧になった方にも、二十面相の魅力をよりいっそう深めるにはもってこいのアイテムでありましょう。

来年、ケータイ電話など放り出して、BDバッジを胸につけ、トランシーバーを片手に携えた小学生が、街のあちこちで目撃されるような予感がするのは私だけでしょうか?



今日の1曲:『怪人二十面相』/ 人間椅子
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ユッグゴトフって・・・やれやれ!

2008年12月25日 | ルルイエ異本
先日、新聞でとても興味深い記事を発見しました。

“「世界の屋根」ヒマラヤ山脈一帯では、半人半獣、直立歩行するイエティという生き物がいると信じられてきた。日本でいう「雪男」
その足跡が見つかったと10月20日、ネパール・カトマンズ発でAFP通信が打電した。
ニュースの源は、何と日本の「イエティ探索隊」の7人。
点在する黒い岩の様子がいつもと違うのに気づいた。「あそこに岩があったっけ?」と、目を凝らすと、最も手前の岩が伸び上がり、沢を下りて行ったそうだ。
隊員に声をかけ、ビデオカメラを回したが、ガスに覆われてもう何も見えなくなり、そのものは姿を消した。
後日、長さ18センチ、幅8センチの足跡が発見された。
探索隊の高橋好輝隊長は「大型類人猿の一種が間違いなくいる。ヒマラヤで独特の進化を遂げたオランウータンの亜種ではないか」と考えている。”

やれやれ!彼らはまだ知らないようですね。
「ヒマラヤ山中を彷徨う謎の怪物」の本当の正体が、地球外生命体であるミ=ゴウにほかならないということを!!

ミ=ゴウはユゴス(冥王星)に前哨基地を持つことから「ユゴスよりのもの」と称されています。
外見は全長約150センチ。薄桃色をしており、甲殻類のような胴体には膜の様な翼と、何組かの関節肢がついている。
しかし彼らは生物学的にいえば、動物というよりはむしろ植物に近く、構造は菌類に属していると、彼らに接触したことのあるヘンリー・W・エイクリー氏がウィルマート教授に宛てた手紙に書いてあるそうです。

ミ=ゴウ(ミ=ゴ、マイ=ゴウとも)

画像を見る限りではどう見ても虫ですよねぇ~
こいつはヴァーモント種属に特有な「エーテルに対抗する翼」を保有していて、熱も空気もない惑星間の宇宙空間をそっくりその体のままで渡っていくことなぞ朝飯前なんだそうです。
彼らはジュラ紀に地球に飛来し、地球でしか見られない貴重な鉱物を得るため、現在も地元民などを利用しながらヒマラヤ山脈やアンデス山脈、アパラチア山脈などで秘密裏にせっせと鉱物採集に従事しているみたいですよ。
ちなみに彼らは我々のいる宇宙とは全く質の違う種類の物資からできており、電子の振動率が全く違うため、地球上の普通のフィルムや感光版には写らないのだとか。

こいつがなんでヒマラヤの雪男と同一やねん!全然違うやないか!と訝しがる方も多いかと思います。
一説によるとイエティは、ミ=ゴウの驚異的な外科技術によって、外見を変化させたものだといい、またある一説によると甲殻型とは別種のミ=ゴウの類人猿型らしいとのことです。
なんかこじつけも甚だしい気もしますが・・・

なんにしても、現在雪男探索にやっきになっているイエティ探索隊が、逆に彼らに捕えられて、外科手術を施され脳だけ抜き取られて、ユゴスで採掘されたエーテルを通さない特殊な金属物質でできた円筒型容器に入れられて、外的宇宙の最後の湾曲した縁を越えた彼方へと連れ去られないことを祈るばかりです。

そんな私は、エイクリー氏が安息日の夜、ヴァーモント州のダーク山の山裾にある洞窟の、石で塞がれた入り口の近くでレコーディングしたとされる「イア・シュブ・ニグラトフ!その山羊に千人の若者の生贄を!」という詠唱を繰り返すボストン訛りの人間の声や、地球上の生命体の発音器官からのものとは思われない、耳慣れぬ異常なほどがやがやとうるさくしゃべっている声などが収録されてるあの幻のレコード音源のCD化を待ち望んでやまない今日この頃である。

やれやれ!聖なる夜だというのにまたミスカトニックな記事を書いてしまった。

最後に、フィオナが歌う雪男にまつわるクリスマスにピッタリの、心温まるこのアコースティックナンバーをお送りすることにいたしましょう。

クリスマスオムニバス企画盤『Christmas Calling』に収録。


今日の1曲:『Frosty The Snowman』/ Fiona Apple
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Why!?

2008年12月20日 | やっぱりメタル!!
あと5日でクリスマスですね。
そんな聖なる日の12月25日、エクスプロージョン・レーベルより、今や伝説と化したジャパニーズ・メタルの5作品が一気に再発されるとの情報を10月下旬頃に得ておりました。
その作品群の中にはなんと、あのDOOMの幻の1st『NO MORE PAIN・・・』が!!ウッヒョ~~!!!
まぁこの作品は所持しているし、今回リマスターされてるともなんとも書いてないので、私が再購入するメリットはなさそうなんですが、ジャケ違いということで(今回のはアナログ盤に使用されたトリプルブリッジ女体のやつ)、まぁ自分へのクリスマスプレゼントとしてHMVで予約しちゃいました。

ところでDOOMには一時期X JAPANの(林)YOSHIKIが在籍してたって、ご存知?
え、知らないって?私も知りませんでした。
でも中にはDOOMっていうバンドそのものを知らないってゆう人が結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
あんだけJAPAN BURRN!に毎号のようにあの奇抜なメイク面3人衆の写真が掲載されていたにもかかわらず、その時代にメタルを聴いていた同世代者が時々知らなかったりするので、DOOMの認識されてなさにちょっと驚かされます。
私の中学のスラッシュ仲間の間では誰も聴いたことないクセに「DOOMはスゴイらしい」なんて、既に神格化されてましたけどねぇ。
残念ながらメタルファンって、頭の固い人が案外多いかと思います。私にも馴染めないジャンルというのはあるし、結構偏食者なんですけど、中には「日本人だからダメ!」という国籍の段階で拒絶する偏見の塊みたいな人がいたりする。もう最初から劣等と決めつけとるんですね、それってめっさ差別やん。
こういう人が日本のメタルシーンをダメにしてるんだろうね。まぁ今さらジャパメタシーンがどうなろうと知ったこっちゃないけど。でもそんな下らない偏見のためにDOOMみたいな素晴らしいバンドを見過ごすなんてもったいないな~って思うんですよ。
DOOMっていうバンドはジャパメタとか、スラッシュとか、そういうものを超越した存在ですからね、間違いなく。



87年リリースの1st『NO MORE PAIN・・・』は、時代が時代だけにおっそろしく劣悪なレコーディング環境下での作品で、ドラムのこもり具合は半端じゃない。
しかし、彼らの演奏テクニックとジャズやニューウェイヴなどのエッセンスまでも取り込んだ彼らしか作りえない唯一無二のアヴァンギャルドなロックの前には、そんな音質の悪さなどどうでもよくなる。
諸田コウ氏(上写真半ゾリで火を噴いてる人)の変質めいた驚異のフレットレスベーステク(おそらく宇宙一!!)、そしてファズりまくり、吼えまくる藤田高志氏のギターと野獣ヴォイス。
とにかくこの頃のDOOMは中期クリムゾンのように破壊的で、その辺の雑魚バンドを蹴散らかすかのような爆走感がございました。
“Fire On The O・I・L・・・”の疾走の中でのベースのうねりがたまりませんて!
あ、ちなみにこの曲は『Go Mad Yourself!』という4曲入りEP収録の曲で今回追加収録とのことですが、私の持ってるCDにはすでにカップリングされとりまっせ。
そしてタイトル曲“No More Pain”の夢の中に埋葬されるかのような幻惑的な美しさ・・・
こんな音像出せるバンド世界中探しても他にないですよ。
私は、本当にDOOMのような類稀なるモンスターバンドが日本のメタルシーンに存在していたことを、心から誇りに思うのです。

散々語ってまいりましたが、今月はじめにHMVからこんなメッセージが届いてました。

「ご注文を頂いておりました商品は、発売中止となりました。」

おちょっくとんのかワレ!!人をコケするのもいい加減にせぇ!!(激怒)
ったく・・・一体なんの嫌がらせだ?
(ちなみに他のジャパメタ作品群も3月11日に発売延期)

クリスマスなんてなくなっちゃえ!!



今日の1曲:『Fire On The O・I・L・・・』/ DOOM
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人間椅子とコーヒー

2008年12月17日 | コンサート
性懲りも無く、今年2回目の人間椅子のライブ、『音曲歳暮周り』に行ってまいりました。
久々に大阪に出たいという思いもありまして、南船場のとあるカレー屋のビーフカレーを1度食ってみたいというグルメな動機もございまして。

会場に入って真っ先に目についたのが、20歳くらいの白人青年。どうやら1人で来てたみたい。
いや、今まで外人は何回か見かけたけど、ひとりでというのはちょっと珍しい。
よっぽど椅子が好きみたいで、メタリカのロゴをパロったデザインがありきたりな人間椅子メタボリックエンジェル(肥満天使)Tシャツを購入してた。

ちなみにこんなやつ↓。こないだのカーカスT着てる人も2人ほど見かけた。



私はクセでいつも左側に行ってしまうんだが、今回は右側の和嶋サイドのかなり前の方での観戦。ワウペダル踏むところもバッチリ見えましたよ。
入場テーマ曲は、前回と同じくアイアン・バタフライの“In A Gadda Da Vida”で、この変化のなさにはややテンションが下がってしまった。
しかし、私が初めて椅子のライヴ観た時以来となる「黄金の夜明け」のオープニングに、またちょっぴりテンションが上がった。
気になる外人を横目で見やると、フィストバンギングでノリノリだ。やっぱそうとう好きなんだな。
今度またひとりでライヴ来てるの見かけたら「Do You Like Human Chair?」って話しかけてみようかな。

で、今回の椅子ライヴ、前半のセットリストはかんなりよかった。
特によかったのが「怪人二十面相」~「夜が哭く」~「マンドラゴラの花」の三連打!この流れは本ライヴのハイライトでしょう!
「怪人二十面相」でのワジーのスライドギターは、篠原涼子やないけどグっときたなぁ~、映画『K-20』の公開も間近なので特に気合が入ってたのかな。
「マンドラゴラの花」もよりドゥーミーかつヘヴィなサウンドで、身体にズ~ンと響いたよ。そしてクリムゾンの“神の導き”を彷彿とさせるワジーのピーィィンと張り詰めるようなギターワーク!し、渋すぎる!
それにしても鈴木氏は今回ベース音歪ませすぎじゃね?

「莫迦酔狂い」「どだればち」「賽の河原」など私の大好物ナンバーや、ライブで初に聴けた「見知らぬ世界」とか、総合的にはご満悦セットリストだったんだが、やはり本編ラストに「地獄風景」、2回目アンコール「ダイナマイト」というお決まりのパターンには、いつも興醒めさせられる。
椅子のライヴって2時間以上もあるし、毎回レパートリーも変えてくるので、全体的な内容はかなり充実してるのだが、この2曲のせいでいつも不完全燃焼気分を味わされるのだ。

この2曲をラストに演られると、当分椅子のライヴはいいやって気分させられるのだ。
ただ、次回のライヴではどうも「陰獣」演るくさいので(1月発売予定のベスト盤にオリジナル歌詞で再録したとの事なので)また行ってしまいそう・・・


帰りは、いつものようにエクセルシオールカフェでコーヒーをやりながら、クトゥルー本を読み耽りまったりと過ごす。



今日の1曲:『見知らぬ世界』/ 人間椅子
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アントキノDEATH

2008年12月14日 | やっぱりメタル!!
でもなんやかんや言って私はこの頃のDEATHが一番好きなんデス。
ジャケの爽やかな青空の背景と、不穏な雰囲気の人々とのコントラストがやけに邪悪で印象的な、1990年リリースの3rd『Spiritual Healing』!!
やっぱこれっすよ!ほんま好き過ぎて困ります!
実はこれってDEATHの日本デビュー作だったりするんですが、私はフライングして輸入盤でなんでかアナログの方を買っちまったんですよね。この頃まだLPに固執してたっけ自分?
ラインナップもこの頃が一番好きでして、元MASSACREのリズム隊、テリー・バトラー(b)、ビル・アンドリュース(ds)、そして元AGENT STEELの渡り鳥ギタリストのジェームズ・マーフィさんという面々。


まだまだウブだった頃の私も、最初はこの凶悪極まりないチャックのデス声は全然うけつけなかったですね。日本ではまだデスメタルなるジャンルなど浸透してなかった頃で、私の中ではDEATHはまだスラッシュメタルという位置づけで、その中でもこの音楽性はやっぱかなり特異な感じを受けましたねぇ~スラッシュをより極度化したメタルと申しましょうか。
「DEATHはデスメタルじゃない」とか言う人も結構いてますけど、デスメタルの必須事項である「ヴォオオオオオオ~」という咆哮を浸透させたのはチャック・シュルディナー氏本人ではなかったでしょうか。
本作収録の#5“WITHIN THE MIND”でのチャック特有の「ヂュウアアアアアオオオオ~」っていう咆哮を聞いて御覧なさいよ。これ聴いてデスメタルじゃないなんて言えますかい?てかデスメタルの定義ってなにさ?私はいまだに彼の魅力的な咆哮に勝るデス声には出会ってませんね。

技術面やサウンドプロダクションが劇的に向上する次作に比べると、今となっては古くさい音で、初期からのオドロオドロしい感じを引きずってはおりますが、この頃からやっぱどこかドラマティックで知的なフレーズも随所に垣間見れます。
7分もあるのにサビが一回しかない#6“SPIRITUAL HEALING”の曲展開などは筆舌に尽くし難いドラマティックさに溢れております。
ほんでDEATHのドッシリしたサウンドを支える愛称ピッタリのリズム隊、そのシッカリした土壌で思う存分に2人のギタリストがやりたい放題のGバトルを展開しておるんですね~
#7“LOW LIFE”でのマーフィ→シュルディナー→マーフィ→シュルディナー→マーフィ→シュルディナーと両者が火花を散らすドラマティックなソロバトルは圧巻!!

5th『INDIVISUAL~』から入った90年代中期からのDEATHファンにはまぁ理解できんでしょうけど、本作は邪悪さと神秘性がいいバランスで同居していた頃の、私にはちょうどいい塩梅のアルバムなんですわ~
間違いなく墓にまで持っていってあの世でも聴きたいアルバムの1枚。

最初で最後となったDEATH初来日公演で、トップナンバーにいきなし“SPIRITUAL HEALING”が演奏された時の感激はいまだに忘れられない・・・

この時期のライヴ映像を残してくれてた方に感謝!!結構よく撮れてるね。
にしてもガラガラやなぁ・・・


今日の1曲:『SPIRITUAL HEALING』/ DEATH
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CHUCK IS DEATH

2008年12月13日 | やっぱりメタル!!
今日はDEATHのギター兼ヴォーカリスト、チャック・シュルディナーの命日。
1999年に脳腫瘍と診断され、長い闘病生活ののち、2001年12月13日、34歳の若さで逝去されました。
99年当時、高額な手術費用を捻出するために、キッド・ロックやマリリン・マンソンらが募金運動を展開したことも知られております。
CARCASSのジェフ・ウォーカーもベースにDEATHのロゴステッカー貼ってたし、やっぱチャックって多くのミュージシャンにリスペクトされてたんやな~
でもDEATHって影響を与えた大きさに比例したセールスを上げてなかったような気がしますね。

私がDEATHの作品で一番好きなのは3rd『Spiritual Healing』であることは今でも揺るがないけど、はじめは全然理解出来なかったラストアルバム『Sound Of Perseverance』が最近ようやく頭に入ってきて、改めて名手チャック・シュルディナーの尋常ならざる才能の凄さに、驚異さえ覚えるほどにまでなってしまった。


DEATHの音楽は前作の『Symbolic』でほぼ完成形を見ておりました。
インテレクチュアルでドラマティック性に溢れ、整合感のある美しさを伴った楽曲が全編に渡って展開されている。
ラスト曲“PERENNIAL QUEST”での感情を掻きむしられるがごとき流麗なソロ、そしてエンディングでの美しいアコースティックGは、やがて来る自分の死期を悟っていたかのようである。
とにかく『Symbolic』はメタル作品でもここまで完璧なアルバムはそうはなだろうというほどのデキだった。

でもチャックはそこで満足するような男ではなかったんですね。
『Sound Of Perseverance』はDEATHの美学をさらに推し進めた、人智を超えた窮極のアルバムである!悪くいえば常軌を逸しすぎだ。
感情の赴くまま激走と静穏を繰り返し、壮絶ともいえる張り詰めた緊迫感、そして至高の壮麗さに彩られた楽曲群。
とにかく長尺の楽曲の中に何パターンもの展開が毛細血管のように複雑に絡み合っていて、何度も聴き込まないとなかなか理解できないです。
メンバーも例のごとくチャック以外は前作メンバー総入れ替え。それでも全員メチャクチャ上手い!ドラムの人なんかもジーン・ホグランに負けず劣らずバカテク、いやそれ以上かも。ただスプラッシュしばきすぎ。
この作品ではベースが非常にいい音を出していると思います。かつてのフレットレスベーシストみたいに浮いた音を出すのではなく、飽くまで楽曲に忠実で出しゃばらず、それでいて存在感がもの凄くあるんですよね。
そしてチャックの紡ぎ出すあまりにも美麗なGソロは神がかっている!!
チャックの創造するメロディックさというのは、メロデスのごとき稚拙なものではなくて、もの凄く研ぎ澄まされた知性に溢れており、音色そのものがとても神秘的で美しい。
インストナンバー“VOICE OF THE SOUL”での静寂の暗闇の中で魂を削るようなチャックの流麗なるソロはあまりにも美しく、陶酔感すら覚える。これはすでに芸術の域である。

チャックの声も過去最高のキレっぷりで、語尾がいちいち「~な!」とか「~ら!」で締めくくられるチャック節がいい!昔の地獄の底から沸き立つようなヴォオオオオ~という咆哮も大好きだったが、この高音域での感情溢れるヒステリックな魂の叫びともいうべきチャックの咆哮もまた凄まじい!デス声においてもチャックは超一流なのだ。

DEATH“死”というバンド名をオドロオドロしいものから、神の領域にまで高めた孤高のエクストリーム・ミュージシャン、チャック・シュルディナー。
窮極のメタル作品をこの世で見事完成させ、召されることによって、彼は神に選ばれし者という意味での“DEATH”そのものとなったのである。

永遠の憩いにやすらぐを見て、死せる者とよぶなかれ

計り知れざる永劫のもとに、死を超ゆる者なれば

スイマセン、興奮しすぎて自分でも何いってるのかわからなくなってきました。




今日の1曲:『Spirit Crusher』/ DEATH
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2008年12月11日 | しねしねシネマ
クリスマス前のこの時期にタイトル的にピッタリな映画といえば、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』なんてのがあります。
ティム・バートン監督のストップモーション・アニメーションという技法を駆使した人形劇のようなファンタジーアニメ映画。
ヴィジュアル面は凄くよく出来た作品で、キャラデザインもユニークだし、CG全開のアニメよりかは温かみを感じます。
私も昔このブキミにかわいいキャラクターデザインが好きでして、ゲーセンのUFOキャッチャーで浅はかにもこのキャラクターグッズばかりを必死のパッチでとりまくってた時代なんかもございました。
でも劇中におけるキャラ設定はずいぶんとイケてなく、主人公の骸骨男ジャックはただのお調子者ののいらんことしぃやし、そんな骨男を健気に慕うツギハギ女のサリーは見ていてイライラするほど女々しい。
ミュージカル式っつーのも面倒くさいし、主人公の単なるひとりよがりの思いつきでの大騒動劇で、見てる側としては全く感情移入できない。
まぁ所詮お子ちゃま向け映画ですね。家族団らんでどんぞ~って感じ。

『スリーピー・ホロウ』もそうやったけど、ティム・バートン監督作品は、私のかつての闇雲にダークでブキミなものを追い求めるという盲目的な性癖を改めさせるキッカケとなったかもしれません。
バートン監督の映画を見てからはゴシック色の強いファンタジー映画には特に警戒心を持つようになり、しまいにはそのコテコテしたヴィジュアル自体が嫌いになってしまった。


私の暗黒趣味は、中世の黒魔術や錬金術などの神秘性に惹かれるところが大きいと思うんですが、中世ヨーロッパのファッションを特徴とするいわゆるゴシック・ファッションには全然興味ないし、そういうコスチュームに身を包んでいる女性Voのいるゴシック・メタル系の音楽もなんか敬遠しがち。
あっそうそうゴスロリってゴシック・ロリータの略語だったことを最近知りました。あの辺の趣味もオッサンには理解不能。
ゴシックなんちゃらって“中世ごっこ”みたいなヴィジュアル系の稚拙さが自分には受けつけ難いものなのかもしれん。

このまま書くとゴシック批判をダラダラやってしまい、また多勢から反感をかうハメになりそうなので話を元に戻そう。





『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のサントラの2ディスク・スペシャル・エディションには、マリリン・マンソンの他、私の敬愛するフィオナ・アップルが歌う「Sally's Song」ってのが収録されているという情報を最近になって知った。
本曲は、いつものブルース、ジャズ傾向の強い楽曲と違い、かなりゴシック色の強い異色のフィオナ・ソングが聴けます。
耽美的かつ壮麗なオーケストレーションの調べにのって、優雅でダークネスに溢れるフィオナの歌声に、身も心も漆黒の暗黒世界へといざなわれてゆきます。



私がゴシック・メタル方面にいかなかったのは、先にフィオナの歌に出会っていたからかもしれません(セルティック・フロストでピークに達してしまったという説もある)。

フィオナの歌声に、心の奥底にわだかまる真の“闇”を見たような気がします。


よっしゃ、今年のクリスマスはフィオナでダークネスに乗り切るぞ!


今日の1曲:『Sally's Song』/ Fiona Apple
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追悼 樋口宗孝さん

2008年12月08日 | やっぱりメタル!!
先月の30日にLOUDNESSのドラマー樋口宗孝さんが癌でお亡くなりになられましたね。
今日は初七日ということで、ラウドネスについてちょっと語りたいと思います。

といっても実をいうと私はラウドネスのアルバムって1枚も持ってないんですよ。
昔ベストをレンタルしたくらいでしょうか、スイマセン。
全米でもヒットした『SHADOWS OF WAR』はリアルタイムで聴いてるんですが、まだまだジャパメタにはピンときてなかった頃でして、私にとってはあまりにも正統派メタル過ぎたというか、どちらかというとギターキッズウケする感じだったような気がします。

樋口さん逝去の訃報をヤフーのニュース欄とか、朝のTVニュースとかで取り上げられているのを見て、改めてラウドネスの知名度の高さに驚かされました。
やっぱラウドネスって凄いバンドやったんやなぁ。
まぁジャパニーズ・メタルの元祖やし、ギターの高崎晃氏などは海外の著名プレイヤーからも超リスペクトされている存在ですからね~
てゆーか80年初頭にメタル聴いてた人ってラウドネス好きの人多いですよね。


確かにラウドネスって凄いバンドですよ!
85年に3rdアルバム『THUNDER IN THE EAST』を引っ提げてアメリカに殴りこみをかけ、その作品がビルボード74位、以降19週連続チャートインするという偉業を達成、アメリカの土壌に見事日章旗を打ち立てたのですから!
これだけでも日本人の誇りってもんです。バンザーイ!
続く4th『SHADOWS OF WAR』でも全米チャート64位を記録。坂本九に次ぐ快挙を成し遂げております。はっきりいって宇多田ヒカルなんて目じゃないんすよ。
そんな“世界のラウドネス”のドラマーをず~っと担当してきた樋口さんも日本の誇りです。

ご冥福をお祈りいたします。


このPV見て、亀岡山田木材経営団地のCM(京都人しかわからんか)かと思いました。よいしょ!
昭和の町並みがいいですね。マイコンて!!


今日の1曲:『LET IT GO』/ LOUDNESS
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