goo blog サービス終了のお知らせ 

AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

Stairway to Disk Heaven

2025年04月13日 | やっぱりメタル!!
ライブ観に名古屋に行ったついでというより、実はこっちが本命だったりした?

名古屋へは家から車で下道だけで約4時間で着くので、日帰り遠征するには手頃な観光地なんだが、過去の遠征で何ヶ所か回ったしどこか行きたいところも思いつかず、そもそも観光という行為自体に興味をなくしてしまった。

ただ、私が名古屋遠征するたびにだいたい訪れる場所が一ヶ所あるんだが、それは名古屋城でも熱田神社でもない。


そう、ディスク・ヘヴンである。


約10年前の人間椅子のライブ遠征の時の↓



ディスク・ヘヴンは、名古屋の老舗メタル専門レコード店。
もちろん何かいいメタル掘り出しものはないかなとディグりにいくというのもある。

でもやっぱ一番のお目当てを言うと、ビル・アンドリュースさんに会いたい!という想いからなのであった。

ビル・アンドリュースさんは、エクストリームメタルの始祖的バンドDEATHの初期ドラマーで、アルバム『LEPROSY』、『Spiritual Healing』に参加している。
DEATHに参加する前は、リック・ロッツ、テリー・バトラーらDEATH人脈の面々とMASSACREというデスメタルバンドを結成している。
で、この方、なんかJ-POPが好きらしく、日本のアーティストのCDをディグりにプライベートでちょくちょく来日しているうちに日本に移り住んでしまったんだとか。
ちなみに一番好きなのはPrincess Princess。
で、いつしか名古屋のディスク・ヘヴンに勤め出したというなかなか珍奇な元ミュージシャン。




実は13年くらい前にディスク・ヘヴンで一度お会いして、そん時は昼間で、ビルさん日本語あまりしゃべれず店の人に通訳してもらう程だった。
10年前の人間椅子のライブの時も会いにいったんだが、その時は日曜日で、店の人の話によると、ビルさん個人の定休日で会えずじまいだった。

あれから10年経ってまず、まだ名古屋にいてるかどうかなんだが、それは先月のLeft To Dieのライブの時、関係筋からまだいるらしいという情報は得ていた。
で、今回もこれまた日曜日で非番である可能性が高く、私は会えるかどうかの保証もないまま、「最悪車中泊でもして、翌日の昼に会いにいけばいいや」という、漠然とした面持ちで名古屋に向かったのでした。


名古屋に行く前、移転してないか?そもそもまだ存続しているのか?を調べたところ、まだ同じ場所で営業してるらしくホッとした。

確か「スタジオ・ステアウェイ」の看板のビルの1Fだったハズ。



と思って店に入ると、数人の大人がたむろしてて店内は段ボールだらけ。
ここは楽器屋の倉庫のようだった。
やっぱ移転したか・・・え?じゃあどこに?
表に看板は出ていたが・・・

どうやら上の2階に引っ越したらしい。まあ店がまだあってよかった。




10年前に行った時の記憶だと、大阪梅田のディスクユニオンくらいの規模でスタッフも数人いたが、入ってみると少し縮小された感じ。
レジに店番がひとり。日本の方だ。
今日はもう絶望的かなと思った。

ひとまず店内をグルっとまわって商品を物色してから、おそるおそるレジの店員さんに一応ビルさんの出勤状況を尋ねてみた。
すると、思いがけない回答が返ってきた!

「ああ、ビルは今日は18時半くらいに出勤しますよ」

なんとあれから出勤状況がだいぶ変わったらしく、今ビルさんはもっぱら遅番出勤になったらしい。
今日は出勤日だとか!やっぱ名古屋に来てよかった!
まぁあと1時間もあったので、このまま店に居座り続けるワケにもいかず(間がもたん)、とりあえず目をつけていたFlotsam & Jetsamの日本のカンチガイイメージがおもしろい切腹ジャケットの2ndのアナログ盤を購入して、車を停めてある2駅くらい離れたところの3時間駐車無料施設へといったん引き返したのでした。




施設を出てまた車を駐車してと。
その日は冷たい強風が吹いていて、何往復も栄のメンイストリートを歩き続けて足が棒のようになってたが、19時前くらいに再びディスク・ヘヴンを訪れた。

すると、CD棚の奥からビル・アンドリュースさんがのそっと現れた。




奥で仕事してはったのに、わざわざ出てきてもらって恐縮の至りだったが、ニコニコと歓迎ムードで、私は歓喜のあまり心の中で「シャアアアアアアアァァ~~~~ッ!!」っていう名曲「Low Life」のチャックのあの雄叫びを上げていた。
嬉しかったのが、数年前DEATHファンの方のSNSでビルさんとのツーショット写真がアップされてて、ビルさんその時は丸坊主で、もうむさくるしいから(あるいは禿げたか)長髪やめたんかな~と思ってたら、今回また元に戻ってた。

ペラペラというわけではなかったが、ビルさんはだいぶ日本語上手になってて、13年前よりは多くのことを話すことができてよかった。
数週間前に東京でLeft To Dieのライブを観た話とか、名盤『LEPROSY』の素晴らしさとか、DEATHの曲でビルさんが一番好きな曲は「Primitive Ways」だとか、MASSACRE人脈の話だとか。




やはりちょっとチャックの愚痴も出だして「チャックは3rdで歌い難いから早い曲を嫌がりだして、プログレッシヴに走った」みたいなこと愚痴り出した時は複雑な心境ではあったが、「ですよねぇ~~」ってな感じでテキトーに波長を合わせてた。
まぁ俺プログレッシヴになったDEATHも大好きだし、なんなら3rd『Spiritual Healing』がフェイバリットなんだけどね。

数週間前のLeft To Dieのライブの時に東京でリックとテリーにしてもらって、そして今回名古屋でビルのサインが加わった!
これでコンプリート!って訳じゃないけど、もうこれは“三月の奇跡”といっていい。
残りのひとつは俺がDEATHった時にもらいに行くぞ!




店を去り際に、ビルさんが私に「お名前は?」って聞いてきたのには驚いた。
ただの一ファンの名前を聞いてどうすんだ?とも思ったが、こちらも最初に名乗らなかったのは向こうの人にとって非常識だったかもしれん。

まぁ私の名前を聞いてしまう程に、今回の会話をビルさんも楽しんでくれたんだと思うことにした。


また、会いに行こう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スラッシュ名古屋

2025年04月05日 | コンサート

年度末の決算の時期は4連休になるので、家庭環境も変わってちょっと自由になったので、どこか遠くへ行きたいなと・・・


そうだ!名古屋へ行こう!


てな感じで漠然とした思いを胸に、正午前に京都からいつもの下道ルートで車転がして10年ぶりくらいに名古屋に向かったワケですが・・・
実はあるメタルバンドのライブを観ようかと。

そのバンドとは、アメリカのMINDWARSというバンド。

MINDWARSって誰やねん?って?それは私も5年前のTTFの時に同じ疑問を持ちました。
MINDWARSは、アメリカのスラッシュメタルバンドHOLY TERRORのギタリストだったマイク氏が10年前ぐらいに結成したスリーピースのスラッシュメタルバンド。
TTF2020の時はバンドの都合でドタキャンだったけど、2年前のTTFで一度来日を果たしている。観に行ってはいないが。
(ちなみにロビー氏はイタリアのスラッシュメタルバンドJESTER BEASTの元ドラマー)




え?HOLY TERRORって誰やねん?ですって?
HOLY TERRORは、元AGENT STEELのKurt Kilfeltと元DARK ANGELのJack Schwarzによって1985年に結成され、2枚のアルバムを残し短命に終わったスラッシュメタルバンド。
ていうことも、私自身最近までよく知りませんでした。




実はHOLY TERRORですら高校生の時、地元の個人経営のレンタル屋でかりたのをダビングしたテープ音源しか近年まで持ってなかったりした。
しかも全然聴いてなかったし(でも聴くとけっこう曲覚えてた)。




MINDWARSに至っては音源すら持ってなく、そんな思い入れのないバンドをなんでわざわざ名古屋まで遠征して観に行くのかって感じですが、ようはキッカケなんです。
最近観光とかも興味なくなって、なんか名古屋に行くキッカケが欲しかったワケです。
チケットも安かったし。

MINDWARSは今年新作も出しており、YOUTUBEで拾った音源を名古屋に向かう道すがらにそれなりに予習してた。


名古屋に着いてから主催者サイトで情報を調べたら、本イベントには他に4バンド出演するらしく、タイムテーブルを見るとMINDWARSの出番は21時以降・・・
ライブ観る前に別件を済ませたくて、ただそのタイミングが不透明だったので、この遅すぎる出演時間は今回非常に都合がよかった。

20時以降激安になるパーキングを見つけ、そこに車を停めライブ会場であるRed Dragonに向かった。
新栄にあるライブハウスで、そこはホストホステス、ポン引き、不良外人らが闊歩するいかがわしくも頽廃的な風俗エリアだった。




スマホのナビ機能を駆使してもなかなか目的地が見つからず、いっそ無料案内所で訊いたろかと思ったら、この建物の5階がRed Dragonだった。




入場すると、演ってる、演ってる。
メタル貫禄ハンパない日本のSABBATだ。
SABBATはTTFの時一度拝見しているが、名古屋でも根強いファンがいるんだな。
なかなか盛り上がっていた。




そして、いよいよMINDWARSの出番。
顔はよく知らなかったが、どうやらこの3人らしい。
大谷のユニホーム着てた。



ライブがスタートしたけど、SABBATん時より客減っててスッカスカ。
20人もいなかったんじゃないかな。
私を含め、ガチのファンがいたかどうかも怪しい。




演奏力はなかなかのもの。
やっぱ欧米はパワーが違う。スラッシュバンドには大事な要素だ。
動員数の少なさに不貞腐れることもなく全力でプレイしてくれるところにも好感が持てた。
特にG&Voのマイク氏は客を煽ったりピック投げたりサービス精神旺盛で、MCで「日本は美しいですねぇ」みたいなこと言ったり、ギョロっとした目をひんむいたり明るくてひょうきんなおっちゃんといったところ。




新作の曲はわりとわかりやすく、演奏されたら「あ、この曲ね」ってノリやすかった。
数回しか聴いてなかったのにサビの部分も一緒に歌えた。




HOLY TERRORの曲もガンガン演ってくれてよかったのだが、いかんせんオリジナルとヴォーカルタイプが違い過ぎた。
やっぱあのギャーギャーヴォーカルじゃないと少し物足りない。
ファストナンバー「Do Unto Others」の早口ヴォーカルもちゃんと歌えてたかも怪しかったし、中盤の「ダ!ダ!ダ!ダ!」もなくて残念だった。
いやでもHOLLY TERRORの曲演ってくれただけでもありがたかった。




ライブ前、物販のテーブルの上に無造作に置かれてあったセットリスト。



一応形式上のアンコールがあって、最後一発モーターヘッドの「Ace of Spades」で〆。
その時だけ乱入してきてモッシュしてくる輩もおった。

欧米のSABBATマニアも途中から仁王立ちで傍観。



ライブ終わってみると、本イベントに来てた客ってみんな日本の出演バンドの身内っぽくて自分が完全アウェイ状態だったんだと気づいた。
このイベント、本当はSABBATトリだったのを、MINDWARSが急遽ねじ込まれたという感じだったのかもしれん。

せっかくなので、物販でバンドロゴとゴジラをあしらっただけのシンプルな構図がいい塩梅のJapan TourTシャツと新作のCDを購入。




もちろんメンバー全員にサインしてもらった。
5年前のTTFの直前に購入したHOLY TERRORの2枚組CDをマイク氏に差し出したら、「オオーーっ!!」って喜んでくれた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする