AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

レイジ

2017年10月22日 | ♪音楽総合♪
こんなこと言うと、非難轟々にさらされるかもしれませんが、私はトランプ大統領に感謝しなければならないかもしれません。

先月の終わり、タワレコの特典ミニタオルに惹かれ、久々に店舗購入したPROPHETS OF RAGEのフルレンスアルバムが、現在私の車の中でヘヴィロテ中。
てゆうか、花金の仕事終わりに車の中で爆音再生して帰るというのがこの2週間のパターンとなっている。
一週間仕事で溜まったストレスを発散させるのに、この怒りのサウンドが実に効果的なのだ。
だから最近は金曜まで聴くのをガマンしている。


PROPHETS OF RAGEは、RAGE AGAINST THE MACHINE(以下RATM)のトム・モレロ、ティム・コマーフォード、ブラッド・ウィルクの強力な演奏隊と、そこにPUBLIC ENEMYのチャックDとDJロード、そしてCYPLESS HILLのB-リアルが加わった、まさに最強ともいえるスーパーユニットである。




すでに昨年の5月頃に動き出し始め、EP『Party's Over EP』を発表しているが、2011年のRATMの期間限定的な再結成以来活動してなかったトムらを再び突き動かす原動となったのは、言うまでもなく昨年のアメリカ大統領選にドナルド・トランプが出馬したことに他ならない。
そう、彼らが再び「怒り」出したのだ!

ザックがここに合流しなかったのは(つかソロ作すら全然出さないからなぁ)、まぁ色々な事情があるんだと思うが、その代役と言ったら語弊があるかもしれんが、RATMのぶっ太いサウンドの上に、イデオロギッシュなライムをブチかます要員として、ヒップホップ界のレジェンドであるチャックD、そしてギャング出身のメキシカンジャンキーB-リアルが起用されたと聞けば、興奮せずにはおれんわけです。
まぁこの両者は、過去にRATMとも共演しているので、全く想定できない組み合わせでもなかったろう。カヴァーもしてるしね。

    


私も最近歳のせいか、音楽に対しての探究心も衰え、メタルなんかもよく聴いてるけど、こうアドレナリンを煮えたぎらせるような、激情に満ち溢れたサウンドってものにはほとんどお目にかかることがなくなった。てゆうかもう何がリリースされても聴く気すらおきんのだ。

実はこのPROPHETS OF RAGEに関しても、最初はそうだった。
確かにこの豪華面子を聞いて「おもしろそうだな」と興味は沸いたものの、私はラップには免疫があるけどなんせヒップホップにはかなり馴染みが浅い。
サイプレス・ヒルは3枚ほど作品を所持してはいるが、結局ハマるまでには至らなかったし、パブリック・エネミーに関しては音源はほとんどまともに聴いたことがなかった。せいぜいアンスラックスとの共演曲くらいか(あの曲全然好きじゃないんよなぁ)。
まぁRATMのサウンドにはそれなりにフィットするとは思うが、ザックの捲し立てるラップほどの強烈さもケミストリーもないだろうと。
実は昨年「Killing In The Name」をカヴァーしてるライブ映像をYOUTUBEで視聴したんだが、「なんか違うな」と思ってEPには手が出なかった。


で、今回本作を聴いて、それほど期待してなかった分、想定以上の満足感を得ることができた。
まぁやってることはRATMの延長線と言えるし、ザックの代わりに二人のラッパーがMCを買って出たという構図しか考えられなかった。
だから最初はどうしても頭の中でMCをザックの声に変換してしまって「ザックのラップならもっと興奮できたろうに・・・」と、「Wish You Were Here」な気分に陥ってしまうのであった。
しかし、2、3周してからこのチャックDの野太いラップと、アクセント的な個性を備えたB-リアルのラップとのコンビネーションの絶妙さが段々クセになってきた。
それに彼らはザックと違ってちょっとメロウな部分もあったりして、なんだかRATMよりキャッチーな感じもする。

そして、なんといっても、いささかの衰えも感じさせないRATMの3者による躍動感あふれる鉄壁の轟音サウンドである!
はっきりいってこの3人の重厚なうねるサウンドに適うリズム隊はいないんじゃないかなぁ?
今回トムのトリッキーなギターが想定以上に大暴れしているのにも嬉しくなった。
このリズム隊での新録は2006年のAUDIOSLAVEでの『Revelations』以来と、実に11年振りだから、長いブランクで溜め込んだギターのアイデアが一気に爆発したといったところか。

あ、そうだ。クリス・コーネルなんでか死んじゃいましたね(泣)。
この場を借りてお悔やみを申し上げておこう。

R.I.P.イケメンさん。
彼の熱苦しい程にエモーショナルな歌声も3人のリズム隊と見事フィットしていた。



このユニットでおもしろいと思ったのが、今回ディスク・ジョッキーであるDJロードが加わっていることである。
いやいや、スクラッチ音はトムのトリッキーなギターがその役割を果たすのでDJは不要だろうと思うのだが、なかなかどうしてDJロードもこのプロフェッツサウンドに効果的な味付け役を果たしている。
「Hail to the Chief」ではなんと、トムのギターとのスクラッチバトルなんかも繰り広げている。




出だしモロ「Bulls on Parade」やんけ!!みたいに突っ込むところも多少見うけられるが、RATMやオーディオスレイヴみたいに捨て曲やいらんバラードもなく、アルバムの完成度としては本作が一番よいデキかもしれない。
こうなりゃ一刻も早い来日が望まれる。
オーディオスレイヴの曲は無理だろうが、おそらくRATM、パブリック・エネミー、サイプレス・ヒルの楽曲なども織り交ぜてのライブ構成となることは必至だろう。
今からトムのジダンダステップが目に浮かんでくる。

さて、問題はPROPHETS OF RAGEの略称をどう呼ぶべきかってことなんだが・・・
また「レイジ」って呼んだら、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとゴッチャになって難儀することこの上ないだろう。
いや、それよりも、本家本元のジャーマンメタルバンドのRAGEファンから苦情が殺到することが予想される。
しかるがゆえに、メタルファンの前でレイジの話をする時は気をつけることだ。
実際に大きなすれ違いを生じさせたことがある張本人の私からの忠告である。





今日の1曲:『Unfuck The World』/ Prophets of Rage
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ミッドナイト・イン・キョートー

2017年10月16日 | 名所ガイド、巡礼記
最近はめっきり京都には遊びに行かなくなりましたが、前回盤漁りに寄った(元)立誠小学校もそうなってしまうのか知りませんが、老朽化に伴って明治や昭和時代に建てられた古い建造物がどんどん壊されていって、学生時代によく目にした京都の景観がなくなっていくのは、仕方がないとはいえ、なんだか寂しい気持ちになります。
特に思春期を過ごした場所だけに。

映画館なんて今は全然残っておりません。

東宝公楽、スカラ座、美松会館、そして、八千代会館・・・・

結局一度も入れなかった伝統ある老舗の成人映画館、八千代会館だけは残しておいてほしかったなぁ・・・・
先日側を通ったら、「ウェ・ゴ」とかいうチャラチャラしたアパレル関係の店に変わっておりました。
あの目印だった映画『カサブランカ』のでっかい看板も、八千代会館潰れてからもしばらく残ってたのに、今は店のロゴに塗り替わってしまっていた。
ひどいことするなぁ。




現在私は、京都の南端の地(ほぼ奈良)に住んでおりますが、元々はもうちょっと上の方に住んでおりました。
ですので、音楽にハマり出した10代の頃は、盤を漁りに行くといったらだいたい京都市街でございました。

私の当時の盤漁りコースはだいたいこんな感じでした。
京都に着いたら、まず四条烏丸にあったタワーレコード第1号店から攻めていきます。
そして次に四条通りにある十字屋に寄ります。
中学生の時ここでメタリカの1st、2ndのレコードを買ったのを今でも覚えております。
そしていよいよ河原町の新京極に入ります。
入ってまず最初の横道を右に曲がると、名前忘れたけど小さい中古レコード屋がありました。
ほんで今度は寺町京極にそれて北上していくと、角ビルの床屋の上で営まれていた関西メタルファン御用達の中古レコード屋“アビス”ですね。
この店は当時B!誌にも広告が載っておりました。



いやー、ここには中高生の頃大変お世話になりました。
長髪ヒゲモジャ店長に、今BGMでかかってるバンドは誰かと、しょっちゅう訊いてたっけ。
セルティック・フロスト、アグノスティック・フロント、タンク、ザ・センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド等・・・・
ここではほんと、色々な名盤を掘り出したものです。




しかし、悲しいことに、先週京都行った折に側を通ったら・・・・・

完全閉店してしまっていた!!



またこの京都河原町にて、ひとつ歴史に幕が下ろされてしまった・・・・

あと私がよく足を運んでいた中古レコード屋といえば、きくやレコードくらいか・・・・
ここはいまだ健在で、新京極中央の後ろの機体が切断されたでっかいセスナがぶら下がっているゲーセン(いまはプリクラコーナー)の向かいで営業されてます。




アビスが閉店してしまっていて、なんか悲しい気持ちで河原町通りをトボトボ南下していると、その時の私の心情に共鳴するかのような、哀愁漂うソプラノ声が聞こえてきた。

ス、スティック弾いてはる!


スティック奏者のストリートミュージシャンなんて初めて見た!
思わず「Elephant Talk」をリクエストしそうになたよ!
歌は、なんかもののけ姫みたいな感じやったけど、思わず足をとめて2、3曲聴き入ってしまった。


いや~、古都の街でなんかいいもん見れたなぁ~っと思ったものの、なんかこのショボショボとした気持ちのまま京都を後にするのもあれだったので、シメとして、以前大阪で営業してて1年前祇園に移転したいきつけのメタルバーに寄って、その日レコードマーケットで掘り出したカルメン・マキ&OZのアナログレコードをかけてもらって、ママにアビスでの思い出話でも聞いてもらおうかと。確かあの店レコードプレイヤーもあったハズ。

前の日は大阪梅田に赴いて、ちょっと冒険心起こして入ったことのないテクノバーに寄ったのだが、店の門をくぐると6人の先客がいて、それがいずれも3組のカップルだった。
それを察知したとたん、すぐに店を出たのは言うまでもない。(なぜかカウンターにはマスターの姿がなかった)

ふん、所詮私にはリア充でシャレオツなバーなど似合わない。
そう、メタルバーしかないんだ!
メタラーの客は初対面でもすぐ打ち解けられるし、カップル率も低めで居心地がいい。
(つかこの店だいたいいついっても先客がいない)


って、閉まっとるやんけ!!


あとで聞いたら、京都にアウトレイジが来ていたので、観にいってたらしい。


今日の1曲:『Honour and Blood』/ TANK
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ジャケット・コレクターズ

2017年10月14日 | ♪音楽総合♪
先週の3連休に盤漁りがてら寄った京都の(元)立誠小学校でのお別れイベント『RISSEI PROM PARTY』で、レコードマーケットよりもなかなか興味深いアート展が3階の一室で展開していた。

ミュージシャンをビックリマンチョコのキャラ風に、アルバムジャケットをスヌーピーのマンガ風にパロったロックアート展といったところ。
それぞれ2人のクリエーターさんが今回のイベントのため、ユニットを組んで展開したものらしい。
メタルはよってなかったが、洋邦問わずその種類の豊富さから、2人の音楽趣味の振り幅の大きさと懐の深さを感じ取れた。
ま、はっきりいって音楽マニアに近いかと思う。




全然わからんわ。音楽趣味浅くてスンマシェン。



ロバート・フリップ発見!!願わくばスツールに座らせてあげてほしかった。



音楽が好きかどうかは別として、スヌーピー(ピーナッツフレンズ)のパロディジャケットはかわいくてユニークさに満ち溢れていた。




ようやく好きなのが出てきた。



かわいいね。



グッズも販売していて、思わず数点購入。レコードマーケットよりも倍金を使ってしまった。
残念なことに、ビックリマンチョコシールは売ってなかった。
(売るべきだろ!許可がおりないのかな?)


カセットテープケースに収められたオシャレなドローイングカードセット。



全部で24枚入ってて、裏と表に分けてスヌーピーとビックリマンチョコの絵柄が両面プリントされているのだが、私がアーティスト名とアルバムを認知できたのは、裏表それぞれ10枚程度。
徹底的に非メタルで、ハードロックすら皆無。音楽趣味は私とはほとんど合わないかと。



はぁ?字体が・・・そうなのかな?




ジャケコレ。ステッカーと思って買ったら、ただの紙だった。

これサイコー!

『幻とのつきあい方』 / 坂本慎太郎



妙に色気づいちゃって、あんま好きなアルバムではないが、ピーナッツメンバーに置き換えるとオシャレになったね。

『FEVER IN FEVER OUT』/ LUCIOUS JACKSON



こじまゆの中でも一番オシャレなこのジャケットをパロっちゃうとは、ニクイね。

『愛のポルターガイスト』 / 小島麻由美



これもエイジャないか。国際派モデルの山口小夜子さんがこんな丸みを帯びちゃって・・・

『彩(エイジャ)』 / STEELY DAN



ざっと作品見てみて、『ミュージック・マガジン』とか読んでるディープな音楽趣味の方たちだと思われる。
まぁマニアかつオシャレな人たちだから、メタルなんてダサいので聴いてませんよ。
Y.M.O.が大好きなんはわかった。坂本龍一のパロディ画が何点も描かれてたから。
クリエーターの方が現場にいらしたので、その辺のこと詳しく訊いたらよかったなぁ・・・
いや、俺人見知りだから・・・・


今日の1曲;『幽霊の気分で』/ 坂本慎太郎
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盤漁りノスタルジー

2017年10月10日 | 名所ガイド、巡礼記
いやいや、今週もまたちょっと蒸しっとした三連休やったもんで。
先週ディスクユニオンで盤を漁った折、10月に京都のどっかの小学校跡地でレコードマーケットを開催するという知らせを受けて、ちょっと興味深かったので、学生の頃はよく盤漁りで通ってた河原町まで赴いたワケでございます。

京都河原町の四条と三条の間にある、木屋町の高瀬川沿いに聳え立つ(元)立誠小学校。
明治時代に設立されて1993年に閉校となり、その後小学校跡地活用プロジェクトとして、校内で喫茶店を運営したり、シネマプロジェクトなどの文化活動を続けておったらしいんですが、現校舎の改修と新たな施設誕生に向け、一旦ここでの活動を休止することになったらしい。
まぁ老朽化もすすんどるやろうからなぁ。

そこで、「ありがとう立誠小学校」という、施設に対するお別れ会みたいな学園祭的催しを、校舎全体を会場にして、マーケット、個展、ライブ、映画上映などを、この連休の3日間盛大に執り行おうと。


実は長年京都に住んでいて、この立誠小学校なる施設の存在を知らなかった。
木屋町通りは何回も通ってたんやけど。



まずはチンドン屋。チンチンドンドン♪



うわー、このレトロ感はええな-。



お、やってるやってる。



4教室くらいの規模でレコードマーケットが展開しており、そこにもちろんディスクユニオンも参加していた。
若い子からオッサンオバハンまで、みな盤漁り屋特有の犬掻き捜法で一心不乱に盤を漁っていた。
特に私の横で7インチ盤を漁っていた50くらいのオッサンの手慣れた盤捜法には鬼気迫るものがあり、もの凄い勢いで私の漁っているポイントまで迫ってくるものだから、「殺られる!」と思ってその場を離れた。

出品店によってはまあまあ安い値段で売りさばかれていたが、やっぱり貴重盤はそれなりの値段で売られていた。
ROCK、JAZZ、TECHNO・・・と、ジャンル分けはおおざっぱで、特にロックのアナログコーナーは洋邦ゴチャゴチャで探し辛く、まあ全部はチェックしてられなかった。

GODFLESHの2ndのアナログ盤あったけど、やっぱ高かった。



窓からの情景がまたノスタルジックな情念を掻き立てます。



ジューーーン!(どっかのレコードショップのステッカーらしい)



なるほど、盤漁りに疲れたらここに行けってことか。けっこう手に疲労溜まるからね。
うまくできている。



ほんまどっかの大学の学園祭的な雰囲気満載やな。こういうの久々。



体育館では、セーラー服着たDJ女子が皿を回していた。
この時ちょうど薬師丸ひろ子の『セーラー服と機関銃』が流れてた。



いい買い物をした後は、ここのアンティークな喫茶でマッタリしようと決めていた。



恐らく職員室を改築したんだと思われる。明治時代に撮影されたと思われる校長先生らしき人物のモノクロ写真も飾られていた。



うしろのオッサンたちがえらい盛り上がっていてうるさかった。卒業生かな?



いやー普段モール内のドトールとかサンマルクとかしか行ってないから、久々にオシャレな時間を過ごせた。
もうちょっと若い頃にこの場所知ってたら、クトゥルー神話読んだりデートとかに使えたかもね。



今日の1曲:『午前1時のスケッチ』/ カルメン・マキ & OZ
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人間椅子と本

2017年10月08日 | 本わか図書室
先日私が大阪梅田に赴いたのは、ディスクユニオンで盤漁りをする他にもうひとつ目的があった。
それは、ジュンク堂大阪本店にて『人間椅子 和嶋慎治選書フェア+パネル展』なるコーナーが展開されていたからにほかならない。

それにしても、いくら最近(音楽活動だけでメシが食っていける程度に)大ブレイクしたからといって、ジュンク堂みたいな日本最大級の一流書店が和嶋慎治氏個人を大々的にフィーチャリングした、このような大胆な企画を実施するとは・・・・
まぁ社員の中に隠れファンがいて、この売れてる時期がチャンスだと思い企画会議でダメ元で提案してみたところ、まぁ儲かってるし幹部も太っ腹な人で「そんな熱心に言うならやってみたら?」みたいなノリで予算が組まれたかと思われる。


ジュンク堂大阪本店には行ったことがなかった。
漢字で書くなや。堂島の通り歩いててどこかわからんくて通り過ぎてもうたやん。



出た!!ホンマにおった!和嶋慎治氏の等身大パネル。
ジュンク堂大阪本店の2Fにおいて、又吉なんかよりも異界的で圧倒的な存在感を放っていた。
まぁ人間椅子知らん客にとっては、「バンドもやってはる作家さん?ふ~ん」ぐらいにしか思われてなかったろう。



今回のは和嶋慎治氏の初の自伝本『屈折くん』が刊行されたことによる記念企画ということで。
ここジュンク堂大阪本店ではサイン本が売ってて、二冊目を購入した椅子ファンも多かったのでは?
そして、自作エフェクター本『歪』も。半田ごて片手にポーズが決まっておりますな。



パネル展。
このオタクっぽい連中は、中学の時のロック観賞会の面々かな(自伝本参照)?



この格好もいつ頃か不明。私が椅子のライブを初めて観たのは3rd発売前(1992年)のやつだが、こんなエキセントリックな格好ではなかったなぁ。
1stと2ndの間くらいか。



コーナーの棚には、ワジーがオススメする選書40冊がズラリと並べられてあった。
『古代への情熱~シュリーマン自伝』、『ゴッホの手紙』、『江戸川乱歩傑作選』、夢野久作『ドグラ・マグラ』、谷崎潤一郎『刺青・秘密』、ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』、ポー『黄金虫・アッシャー家の崩壊』、三遊亭円朝『怪談 牡丹灯籠』、古今亭志ん生『なめくじ艦隊~志ん生半世紀』・・・・・etc.


実は私も人間椅子にハマった高校生の頃、その影響で楽曲の題材とされた著書を片っ端から読んでいた。
当時数年間だけ刊行された『メタル・ギア』という音楽雑誌に文芸ロックと紹介された人間椅子のインタビュー記事で、彼らの詩世界をもっと深く知るための著書が紹介されててそれもけっこう参考になった。





『ラヴクラフト全集』1~5巻。
クトゥルー神話にハマったのもやはり人間椅子の影響。
私が浪人生の時読んでてチンプンカンプンやったこれらをワジーは小学生の時に熱読してたという。エパダだ。



帯欲しさに坂口安吾の『白痴』一冊だけ購入。見事ジュンク堂の戦略にハマっちまった。
最初ボルヘスの著書を買おうと思ったんやけど、780円もしよるのでやめた。
ほんま最近の文庫本は高いね。



そして、今月20枚目のニューアルバム『異次元からの咆哮』もリリースされた。
今回はヴィレヴァンでお布施。鈴研和尚の筆によるありがたい魔除けの巾着が付いてきた。


アルバムの感想については・・・割愛させていただきます。




今日の1曲:『虚無の声』/ 人間椅子
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