AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

臨時ニュースを申し上げます

2024年03月31日 | しねしねシネマ
恥ずかしながら、ご報告します!

アカデミー賞獲ってさらに盛り上がってる『ゴジラ-0.1』、劇場まで観に行ってまいりました!
(ほんと恥ずかしながら)


ゴジラ映画は、20年くらい前に、ゴジラ好きの友人に誘われ一度劇場まで観に行ったことあるんだが、映画のタイトルも内容も全くもって覚えていない。
米制作の初(?)のゴジラ映画『GODZZIRA』も昔映画チャンネルで観て、「ほとんどジュラシックパークやないけ!」と、もう論外のシロモノであった。
全世界で愛される日本のゴジラは誇りには思うんだけど、ウルトラマン怪獣が大好きだった幼少の頃まで遡ってみても、ゴジラというものを好きだった試しが本当にない。
近年では、庵野秀明監督の『シン・ゴジラ』が、シン感覚のゴジラ映画として騒がれていたので地上波で観てみたが、「面倒くさいな」と思っただけだった。

私の所持しているゴジラ関連アイテムはせいぜいこれくらい。すいません。



前世紀から今世紀にかけて、ゴジラ映画ってのは日本ではもちろん何本も、ハリウッドでもちょくちょく作られてて、正直昨年『ゴジラ-0.1』が話題に昇ったときも、「また作ったん?」と全くもって興味が沸かなかった。

じゃあなんで観に行ったのかって?
それはやはり昨年からメディアがめちゃくちゃ騒いでて、YOUTUBEとかでも絶賛の嵐で、おまけに今年アカデミー賞で「視覚効果賞」?みたいなの獲っちゃって、まぁ徐々に感化されていって、今度こそ劇場で見応えあるかもってなったから。
今回は私のようにゴジラに興味ない人でも結構心動かされた人多かったんではないでしょうか?

このトレーラーもよくできてる。なんかスゴそうだもん。



で、劇場で観てどうだったかというと・・・

やっぱ私ってゴジラ萌えする感性がないのなってのがわかった。

まぁ観てる時はそれなりに楽しんでたと思う。
まず、第二次世界大戦末期~終戦後っていう時代背景がよかった。
いきなりゼロ戦が飛んでて、日本のある島の飛行場に不時着する時点でかなりワクワクした。
基本的にはゴジラが大暴れ、大破壊する映画であるが、人間ドラマにも尺が割かれてて、日本の終戦後ドラマ特有の湿っぽく暗い雰囲気の、でもどん底から這い上がり、団結して皆で知恵を絞ってゴジラに対抗するという、そういう展開は正統な流れではあるんだけど、ちょっとベタベタでクサかった。
つか、あの焼け野が原でなんで赤子抱えた女子が大勢の男に追いかけられてるの?赤ちゃん泥棒?
キャストもよく見る売れっ子の豪華顔ぶれであざといなと鼻についたものの、役柄は各々ハマっているなとは思った。

そして、今作の大スクリーンでのCGゴジラのアクションはどうだったかというと、まぁ想定内という感じだった。
いや、賞獲ってるし、凄い技術なんだろうけど、個人的にVFX不感症になってしまったもので。
こういったモンスターVFX映画の感動は、スピルバーグの『ジュラシックパーク』がピーク。
あれを30年前映画館で目撃した人たちがいまだに羨ましく勝ち組だと思ってる。
海でのあのチェイスシーンもテレビで何回も映ってたので、劇場であんま興奮できなかった。


もう一つ、『ゴジラ-0.1』を劇場まで観に行こうと思った決定的な動機がある。

それは、劇中で震電が飛ぶって聞いたから!

このことは、トレーラーでもメディアでも全然取り上げられてなかった気がする。

震電ってのは、大戦末期に、一般市民を虐殺しまくり日本を焦土と化したアメリカの爆撃機B-29を迎撃するために旧日本軍が開発した局地戦闘機。
開発試行途中で終戦を迎え、実戦には使われることのなかった幻の戦闘機である。




小学生の頃、軍事マニアの父の影響でガンプラから徐々に第二次大戦時のプロペラ戦闘機にハマり始めた私は、震電のフォルムを見て衝撃を受けた。

いや、後ろ前、逆やん!!

昔作った震電のプラモはすでにないが、設計図は残ってた。


ほかの日本軍の戦闘機は、正直あまり区別がつかなかったが、震電はもう独創的すぎて一目でそれとわかる。

劇中で倉庫に格納された震電が映し出された時はさすがに興奮した。
そして離陸して大空に飛び立ったときは、ほんとマジで感動した!
まぁそこはCGなので多少迫力には欠けたが、おそらく震電が映像化されたのは、映画史上今回が初めてだろう。

実戦で投入されずに破棄、解体されてしまった幻の戦闘機・・・
それが実は一機だけ極秘に破棄されずに残ってて、それをゴジラ撃退作戦の為に投入するという・・・
これは本当にロマン溢れる素晴らしいアイデアだ!

聞くところによると、この山崎貴監督、そうとうの軍事オタクみたいだ。
この撮影にあたって、レプリカの実物大の震電まで作ってしまったというのだから、相当の拘りである。
ひょっとして震電を飛ばしたいがために、この時代背景のゴジラ映画撮ったんやないかと勘ぐってしまう。
山崎監督はインタビューで、『シン・ゴジラ』の対抗策として、「真逆にした」と語っていたらしいが、それは震電の機体と掛けたんじゃねえかって。

このレプリカの震電、今現在福岡県筑前町にある大刀洗平和記念館にて展示されているらしい。
これはちょっと観に行きたい!




いやいや、自分のゴジラに対する思い入れが薄かったためにこのような感想になってしまったが(これがクトゥルー邪神なら絶対絶賛してる)、それは置いといて・・・

ゴジラという日本の誇るべき鉄板のコンテンツで、全世界から大絶賛される最高のエンタメ映画を見事に作り上げ、そこで「日本にはゼロ戦だけではなく、震電っていう独創的なマイナー戦闘機があったんだぞ!」っていうことを世界の人に知らしめてくれたことは、本当に快挙というほかない!

ありがとう!山崎監督!


Blue Oyster Cult: Godzilla
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ばいちゃ

2024年03月21日 | 二酸化マンガ
この度、鳥山明先生の突然の訃報に全日本、いや、全世界がびっくらこいた!

享年68歳、あまりにも早すぎる・・・・・


まぁマンガとかアニメにはとうの昔に興味は無くしているし、べつに鳥山明マンガを収集していたワケでもない。
ただ、80年代初期に放送開始された『ドクタースランプアラレちゃん』のアニメは、日本で大センセーショナルを巻き起こし、小学校低学年だった私の心をもう鷲掴んではなさなかった。



おこずかい配給になってから、もちろんコミック本も全巻揃えてワクワクしながら読んでた。




Dr.スランプ連載前に、鳥山明が集英社に投稿した初期短編作や、特別企画作品などが収録されている『鳥山明〇作劇場』っつーのもまだ所持しててこれも好き。
少年ジャンプ読者評価でダントツのドベを記録したといわれるデビュー作『ワンダー・アイランド』とか、今読むと全然悪くない。新人だから読者も冷たかったのだろう。
Dr.スランプの元となったといわれる『ギャル刑事トマト』も秀逸(ペンギン村のキャラたちもすでに出演)。



ところで、『Dr.スランプ』は、今読み返したら昭和のバカバカしい稚拙な子供向けのギャグマンガである。
なのに、なぜいまだに捨てずに魅力を感じ続けられるのだろうか。

鳥山マンガの魅力ってのは、それはズバリ!驚異的な絵の巧さにあるかと思われる。

『Dr.スランプ』第一話の扉絵。最初にしてこのクオリティ。



そりゃあの時代、絵の巧い漫画家なんていくらでもいた。
劇画リアル志向の巧さでいうと、武論尊、北条司、寺沢武一辺りがその代表格かと。
ただ、鳥山明の描くマンガには、リアル志向な描写の中に、実にマンガらしい唯一無二のキャッチーさとポップさが溢れているのである。
そう、キャラクターはもちろん、車、バイク、家、山、看板、全てのものが丸みを帯びており、それが魔法がかったかわらいらしさを生み出している。
あの時代の子供はみんな、ペンギン村に住むのが夢だったはず!




とくに『Dr.スランプ』は表紙、トビラ絵が秀逸だったよなぁ、今みても十二分に楽しい。
プラモデラーたる作者の性だったんだろう、とにかく車、バイク、戦闘機、戦車等のメカニカルなディティールが神がかってた。




ミリタリー趣味全開だったもんな(特に第二次大戦期)。無邪気というか。
リアルとデフォルメの見事なバランス感覚!
今の時代においてもこれだけの独特で完璧なポップアート感の出せる漫画家はいないかと思われる。

週刊少年ジャンプで巻頭カラーやった時のトビラ絵の切り抜き。



『Dr.スランプ』では、ウルトラマン、ゴジラ、ガメラ、ガンダム、スーパーマンなど、あの時代正にセンセーショナルだったアイテムを無邪気に(無許可で!)マンガに取り込みまくっちゃってるところなんかも読んでて楽しかった。
しかし、よく怒られなかったよなぁ~



鳥山先生、スターウォーズも大好きだったんだろうなぁ・・・・



週刊少年ジャンプでの『Dr.スランプ』の連載が終了し、間髪入れずに始まったのが、『ドラゴンボール』。
この作品も思えば私がまだ小学生の頃に連載されたんだよなぁ、それが幾世代に渡って人気を博し続くことになる長寿マンガとなった。
とにかく世界中に熱狂的ドラゴンボールファンがいて、鳥山明の名はMANGA界ではワールドワイドに知らぬ者はいないくらいまでとなった。
もちろん私も連載が始まった当初は、コミック本発売するたびに狂喜乱舞して本屋にかけつけ購読したもんだ。

週刊少年ジャンプの付録のポスターももちろん部屋に貼ってましたよ。



ただ、程なくして中学時代に突入した私がドラゴンボールに見切りをつけるのに、そう時間はかからなかった(メタルにハマりそっちに忙しくなったってのもある)。
まぁもうこんなマンガの世界でしか通用しない設定の荒唐無稽な冒険活劇モノを楽しめる感覚は薄れていたし、トーナメント戦を何回もやるようじゃ、少年ジャンプ特有のマンネリ化のスパイラルにハマってしまってんなと(死んでもどうせまたドラゴンボール集めて生き返るんでしょ)。
第一作者本人が全然のってないなっていうのが初期の段階でヒシヒシと感じとれた。
Dr.スランプ時代のあの神がかった絵のタッチも徐々に劣化しはじめてきていたし。
もうあのシャッシャッシャーッとした画のタッチがダメだった。
思うにもう忙しすぎてほとんどアシスタント任せだったんではないかと。
そんな私の冷めた思いとは裏腹に、ドラゴンボールは益々不動の人気マンガに発展していくわけなんですけど。


鳥山明先生の訃報を受けて、どの報道番組でもトップニュースで大々的に報じられていたけど、やっぱ絶対的マンガとしてドラゴンボールがフィーチャーされてたな。
全世界で2億6千万部売り上げたから、まぁしゃーないんやけど。
わしらの世代でもドラゴンボール派が圧倒的だしね。


近年、そんな共感者皆無なDr.スランプ派の私を、小学生の頃のようにワクワクさせてくれたのが、スズキのハスラーとそのCM。



もちろん、このハスラーをデザインしたのは鳥山明先生ではない。
でもこのデザインって、ほんとペンギン村から抜け出してきたかのような、ちょっと他に類を見ないかわいらしさですよねー
いやいや、この車デザインした人は、絶対Dr.スランプの影響入ってるって!
このCMのセンスも最高だし、Dr.スランプってなんだかんだよくリバイバルされてんだよね。

私もこの車出た当時、スゲーー憧れてて、次の車にと考えてたんですよ。
でもちょっとサイズ小さいってのと、人気ありすぎるので、妥協してちょっと似ているスペーシアギアに現在乗っております。

毎日うほほい気分で田舎道をドライブしてます。
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