AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

筋少ライブ@なんばHatch

2007年09月30日 | コンサート
だいぶ間が空きましたが、筋肉少女帯のなんばHatchでの『「新人ツアー」デビュー19周年』のライブレポにまいりたいと思います。

筋少ワンマンライブは「恋人とUFOツアー」以来となる。
その時のライブはイマイチ印象に残らないライブで、それ以降筋少には冷めてしまったのだが、今回は三柴理氏もサポートで参加しているし、きっと凄いライブになるに違いないという勝手な期待を胸に、先月のOTODAMA 07(兎ヴァージョン)Tシャツを装着し、カバンには高校時代に京極のアイドルグッズ屋で購入した筋少の缶バッヂを付けて、難波へと赴いた。
一方、友人のサムソンはCAMELの2000年ツアーTシャツという、意気込みタップリのプログレスタイルで待ち合わせ場所に現れた。100円マックで筋少談議で盛り上がった後、なんばHatchに向かった。
会場入りすると、おるわおるわ、妙な客が。セーラー服のコスプレ少女、ANTHEMシャツのジャパメタ野郎、「ナゴム魂」と刺繍を入れた特攻服野郎と・・・まさに魑魅魍魎。

入場テーマソングはまた“聖地エルサレム”や思てたのが、クリムゾンの“EASY MONEY”でまず意表をつかれる。今CMで旬だからね。客も曲に合わせて手拍子で盛り上がる。
一発目“仲直りのテーマ”でライブがスタート。のっけから会場はもの凄い熱気に包まれる。
友人サムソンが、フィストバンギング全開で前にグイグイ突っ込んでいったのにはちょっと面食らってしまった。彼とは過去に一度ヤマハ主催のKing's Xフリーライブを一緒に見にいったことがあるが、まさかここまでハジけるやつとは意外だった。
面白かったのが、“ヘドバン発電所”で、サムソンの横にいたネエちゃんの八の字ヘッドバンギングが激しくて、その長いシャープな髪がツレの頬を容赦なくビシビシ鞭打つものだから、彼がちょっと動揺している様子が窺えたのが笑えた。

まぁ“新人ツアー”ということで、新作からのナンバーからが多いのはわかるが、それにしても今回のセットリストは、私の期待をはるかに裏切るものだった。
まず、三柴氏の超絶ピアノが映える“高木ブー伝説”、“サンフランシスコ”あたりがハズされたこと。これにはかなりの憤りを感じた。メンバー紹介のときでも「エディ!エディ!」とエディコールが湧き上がることからもわかるように、私のように三柴氏目的で来てるファンも多かったはず(逆にエディがいなかったら参戦してない)。現在生産されてないポストウォーターのCMのタイアップ曲やってるヒマがあったら“キノコパワー”ぐらいやらんかい。

今回レアだったのは“日本の米”と“労働者M”くらいかな。
“モーレツア太郎”でのエディのアヴァンギャルドなピアノと、ウッチーの重圧感のあるベースはやっぱ最高。このご両人が初期のプログレッシヴな筋少の音楽を支えていたことがよくわかる。
まぁ今回ハイライトというべき一番の盛り上がりを見せたのは“イワンのばか”だった。目の前で橘高氏のあの凄まじいギタープレイを見れたのはよかった。彼はこの日100枚くらいピックをばら撒いてたんじゃないだろうか?
それにしても、40歳を過ぎてこんだけゴスロリファッションの似合うオッサンギタリストもいないだろう。

ラストはもちろん“釈迦”。印象深かったのが、エディがオーケンと並んで同じ方向にウェーヴしてノッていたこと。昔を思い出してか、この時彼がサポートなんかではなく、筋少メンバーとして一体化した瞬間だったと思う。

記念にスタバをパロったオーケントートバッグを買って帰った。



今日の1曲:『ララミー』/ 筋肉少女帯
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スラドミ特集~NUCLEAR ASSAULT~

2007年09月21日 | やっぱりメタル!!
THRASH DOMINATION 07もいよいよ明日!
残業が重なり、ギリギリになって慌しく企画したスラドミ特集も、第2回目で最終回を迎えることとなりました。
ラストを飾るのはもちろん今回のオオトリNUCLEAR ASSAULTでございます。
私にとって、今年のスラドミで見たいのは彼らぐらいだったと言っても過言ではないでしょう。
ひそかに大阪単独公演を期待してたんだけどな。

中学時代、スラッシュフレンドのナガーモにNUCLEAR ASSAULTの音源を聴かされたときは、ちょっと戸惑いを覚えましたね。
これは・・・ハードコア・パンク寄りのスラッシュ・メタルなのか?それともスラッシュよりのハードコア・パンクなのか?
いきなりスッカスカなギターリフが畳み掛ける1分のインストナンバー“LIVE,SUFFER,DIE”で幕を開ける彼らの13曲入りのデビュー作『GAME OVER』は本当に微妙な位置にあるアルバムでした。
ギター音はなんかパンク系の軽いサウンドなのだが、その分ダン・リルカのハジき出す分厚いベースとグレン・エヴァンズが叩き上げる鋼鉄の突進型ドラムが曲をグイグイと引っ張っている。そして、ジョン・コネリーの類稀なるハイトーンヴォーカルがとても個性的な魅力を放っている。
だいたい3分くらいの曲を中心にアグレッシヴなスピード感で一気に突っ走り、ラストで7分もある“BRAIN DEATH”でメタル調の哀愁感漂うエンディングで締めくくるという、まさにクロスオーヴァーの先駆け的作品。
途中ふざけたような数秒の曲を織り交ぜてくる辺りなんかもハードコアのノリで、ダニーがメッチャ早口で「法王を吊るせ!!」と捲くし立てる43秒の“HANG THE POPE”は、ハードコア史上に残る最高潮にぶっ飛んだ高速グラインドナンバーである(この時のダンの弾くベースがこれまたヤバい!)。
CD盤にはカップリングされてる6曲入りミニアルバム『THE PLAGUE』に収録されている“Butt FxxK”での「ババババババギャー!ババババババギャー!」という超破天荒なジョンの連呼も必聴。



2nd『SURVIVE』ではリフも分厚くなり、どこへ出てもスラッシュメタルバンドとして十分渡り合えるサウンドを確立し、相変わらず数秒の曲などを盛り込みつつ、“FIGHT TO BE FREE”などドラマティックな展開を持った聴かせるナンバーや、“EQUAL RIGHTS”のおもくそ早口で突っ走るスピードフリークス泣かせの曲、ツェッペリンの“GOOD TIMES BAD TIMES”をカヴァー(ほぼ完コピ!)するなど、その偏狭な音楽性にユニークな幅を持たせることに成功してる。




ついでといっちゃなんですがANNIHILATORについて簡単に述べておきます。
カナダ出身の凄腕ギタリストジェフ・ウォーターのほぼワンマンバンド。毎回激しいメンバー交代を繰り広げ、ヴォーカルだけでも3~4人は交代していたのではないだろうか?
ま、私は2nd『NEVER,NEVERLAND』しか持ってなくて、この頃のヴォーカリストは元OMENのコバーン・ファー。整合感のある複雑なリフ構成を持ったテクニカルスラッシュサウンドが特徴で、特にジェフのソロワークはかなり目を瞠るものがある。
ま、どちらかというとパワメタ寄りで、本イベントには少々畑違いな気もする。



それではスラドミ参加の皆さん、イってらっしゃいませ!

今日の1曲:『Brainwashed』/ NUCLEAR ASSAULT
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スラドミ特集~DESTRUCTION~

2007年09月20日 | やっぱりメタル!!
や、いきなりこのようなエゲつないバケモノ図を登場させて申し訳ない。ブラクラでもなんでもございません。
いつもの陽気なあましんブログにございやす。
これはジャーマンスラッシュ3羽ガラスの1匹、DESTRUCTIONの20年前の作品『RELEASE FROM AGONY』のグロジャケットでございます。
今週末川崎チッタで第4回目の“THRASH DOMINATION 07”が開催されるにあたり、私も不参加ながら京都よりこのイベントを盛り上げたく今年もスラドミ出演アーティスト特集、やっちゃおうかなーと筆をとったしだいにございます。
ではまず第一回目はDESTRUCTIONということで、さっそく上記ジャケのアルバム紹介に参りたいと思います。

1987年リリースのDESTRUCTIONの4th『RELEASE FROM AGONY』は、彼らの初期の最高傑作と誉れ高い作品で、メンバーもトリオから4人編成になったことで音圧も増し、テクニックもグンとレベルアップしている。特にツインリードの織り成すクラシカルな美しいハーモニーが際立っている。
ヘヴィ・メタルにクラシック要素を導入などと聞くと、どうしてもジャーマン特有のクサメロ系を思い浮かべがちだが、彼らの場合はそれらが陥るような稚拙さはなく、楽曲に神秘性を伴わせ、ドラマティックに作用しているのである。
特に新生DESTRUCTIONの序曲ともいうべきインストの#1“BEYOND ETERNITY”の叙情的な美しいギターワークから、突如アグレッシヴなリフに転じるタイトル曲#2の中間ギターソロは壮麗際だかで、かなりのドラマティック性に溢れている。

だからといって、彼らは何も叙情性が売りの、メロディックスラッシュメタル野郎に成り下がったわけではない。上のジャケットから醸し出されるように、初期からのドロドロとした妖気、残忍さという要素もしっかりと曲の中に盛り込んでいる。
最近ではツーバス踏みっぱなしでギャアギャアわめき散らすというのがブラック・メタルの型にハマったスタイルとなっているようだが、彼らはデビュー当時からすでにブラック・メタルという位置づけをなされており、それは他のスラッシュメタルバンドにはない彼ら特有のオドロオドロしさにあったと思われる。
#4“SIGN OF FEAR”を聴いてみるといい。不安を掻き立てるかのような不気味なシンセ音で始まり、そこにあやかしのアコースティックソロが鋭く切り込むこのイントロからしておぞましい!
そして妙チクリンなワルツのリズムに合わせて、シュミーアが独特の「サァーイオーブ、ヒ~ヤァァァ~~~!!」という病的なまでにヒステリックなヴォーカリゼーションを轟かせるこのキチガイじみて冒涜的とさえ感じられるこの曲には、現代のテクニック重視のブラック・メタルバンドには絶対に真似できない戦慄すべき凄みがある。



今日の1曲:『RELEASE FROM AGONY』/ DESTRUCTION
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トランスフォーマー

2007年09月18日 | しねしねシネマ
「この映画観た後CG映画なんてアホらしゅうて観てられませんで。」
などとぬかしときながら今日『トランスフォーマー』観にいっとる私はアホです。
いやいやワーナーのタダ券が今週で期限切れになるんで、今やってるので大スクリーン映えするもんといったらこの映画くらいしかなかったんですわ~
という私の必死の言い訳はおいといて・・・

国辱的ハナクソ映画『パールハーバー』を観て、この監督の作品は二度と観るまいと思っていたマイケル・ベイの今作品・・・
相変わらず『アルマゲドン』の頃からの軽薄なノリはいまだ健全ですなぁ~
ヒロインがだいたいブルネットのアバズレっぽいねーちゃんなのはこの監督の趣味か?安モンの俳優ばっか使てからに。
相変わらずおちゃらけ場面を盛り込んで笑いを欲しがってますが、劇場では誰ひとり笑ってませんでしたねぇ。
CG技術は確かに凄い。車がヘリが戦車がジェット機がケータイが万歩計がロボットにトランスフォームして激闘を繰り広げるのは大スクリーンで観ていて最初凄く楽しかったです。私のお気に入りはラジカセロボですね。

小学生の頃トランスフォーマーのアニメがテレビでやっててそれをよく見ており、機関車型でロボットがただ前屈してるだけの変形超合金を所持していたくらい好きだったのを覚えています。
このアニメを見ていて善ロボと悪ロボの区別がつきにくく、悪ロボの方は声に水中でしゃべってるみたいなエフェクターがかけられており、それが判断要素となっておりました。
今回の映画版もラストの市街戦ではどっちがどっちやねんみたいな状態でした。CGでゴチャゴチャに塗りつぶした映像も見慣れてくるとだんだん飽きてきて嫌になってきます。まぁ『スパイダーマン』と一緒ですね。
あとには何も残りません。
エンディングがしょうもないインダストリアルなへヴィロックゆうのもウンザリ。タランティーノと違って選曲センスはゼロですね。

主人公の車のカーステから突如THE CARSの名曲“ドライブ”がかかったのは嬉しかったけど。

オススメ度:★★★



今日の1曲:『Drive』/ THE CARS
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デス・プルーフ キルキル!!

2007年09月15日 | しねしねシネマ
橿原イオンにあるTOHOシネマまでタランティーノ『デス・プルーフ in グラインドハウス』を観にいってまいりました。

せっかくワーナーマイカルのタダ券あるのに近所のイオンにあるショボいシネコンワーナーではやっとらへんのですわ。
タランティーノ作品でっせ!マジで橿原のTOHOと入れ替えて欲しいです。

TOHOは10周年記念で毎月14日は1000円キャンペーンを展開しておりまして、レイトショーにもかかわらずチケット売り場には結構客が並んではりました。
まぁほとんどの人が『HERO』とかいう映画目的の方々と見受けられましたが。
対して『デス・プルーフ』の館には、観客約7~8名。

さて仕事帰りで居眠り運転するほどの寝不足状態で、このタランティーノの最新作に臨んだわけですが、もう初っ端のフィルムの痛み演出やBGMの古臭さからしてタランティーノのB級映画趣味が全開しとりやす。
映像がとんだり、ぶれたりと「どこまで編集遊びしとるねん!館のスタッフにいいつけたろか!」って思いましたね。
贅沢な環境で高ギャラの俳優使ってB級映画を撮るっていうタランティーノのやりたい放題の娯楽三昧映画といったところか。

前半、ギャル達の車の中やバーで展開される他愛もないしゃべくりにはちょっとついていけなくて寝そうになりましたが、このタランティーノ独特のシックな映像がかろうじて私の集中力を持続させるカフェイン的な興奮剤となって作用しておりました。
あとは音楽でしょうか。ジュークボックスから流れるこジャレたBGMに合わせてギャルがケツをフリフリラップダンスを踊るシーンなどはかなりよい刺激となりました。
で、いよいよスタントマンがシボレーの改造殺人マシーンでギャル達を死に追い詰めていくシリアルキラームービーへと発展していくわけですが、正直私この手の映画って別に好きじゃないんです。
コワいのキライ!とかじゃなく、痛々しいのが苦手なんですね。
それとなんの映画のオマージュとか無知な私にとってはどうでもええことやし。

このまま『激突』みたいな展開やったら今回のタランティーノ作品は失敗したかなぁ~と、ちょっと不安な気分で2組目の獲物となるギャル達の話を観ておりました。
これも最初はさっきと同じで、車内やレストランでギャル達の下品極まりないガールズトークが展開しており、「一緒かい!」と少々ゲンナリ失望モードに入っておりましたが、後半のヴィンテージ車同士のカーチェイス劇が始まるやいなや、一気に目が覚めちゃいました!

実は私カーチェイスものがメッチャ好きでして、このCGを一切使わないこのド迫力カーアクション劇には、ほんまアドレナリンが吹き出まくりでございました。
このギャル組の中で一人浮いている長身のパツ金姉ちゃんがおったのですが、この人実はゾーイ・ベルっていう『キル・ビル』でもユマの代役をやった実際のスタントウーマンさんだったんですね!




彼女が猛スピードのダッジのボンネット上で繰り広げる、ひとつ誤れば死にまっせなスタント劇はマジ興奮モノだった。
いつ落ちるねんとハラハラして見ておりましたけど、落ちるどころかまさかこの後ギャル達のいささかやり過ぎの猛反撃が繰り広げられようとは、全く予想もつかんかったなぁ。
ラストシーンには思わず「ファスター・プッシー・キャット・キルキルかい!」と、見たこともないくせに心の中でつっこんじゃいました。
エンディングテーマ曲も超クールだし、どこまでセンスがいいんだこの映画!





いや~やっぱタランティーノ作品はハズレがない!
スタントマンをそのまま女優として起用するなんて、彼しか思いつかない発想や思います。
確かに近所のショボい田舎のシネコンでやるような内容ではありませんな。
この映画観た後、CG映画なんてアホらしゅうて観てられませんで。


P.S.
帰りの車の中で、たままたBGMで流していた人間椅子の「閻魔帳」という曲がやけにフライデーナイトの夜道にマッチしており、さっき観た映画で興奮状態になっていた私は、前のノロノロ運転車に「ケツにブチ込んでやろうか!」などと悪態つきながら、ちょっと煽りぎみの運転をしてしまいました。
ほんと、お恥ずかしい限りである。
だからこの映画は車で観に行かないことをオススメします。

オススメ度:★★★★★




今日の1曲:『Don't Change that Song』/ FASTER PUSSY CAT
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ル・ポン・ノワール

2007年09月12日 | プログレッシヴ草稿

前ブログでも言った通り、午後連メンバーのRUSH狂の2人焼きナス-Xとドム=SHOW-YAが明日、RUSHライヴ観戦(2days)のためカナダへと旅立つ。
PC持参で現地から即日レポートも行ってくれるそうで・・・ようやる。
ちなみに午後連メンバー専用のBBSでは焼きナス-Xによる大胆な自己満足セットリスト予想もすでに発表されている。

彼らの見る公演はいずれもカナダのフランス語圏であるケベック州での公演。
カナダのケベック州と言えばやはり私の大好きなバンドであるVOIVODの出身地である事が自然と思い浮かばれますよね。
そこで今日は、彼らの旅の安全と無事帰国を祈って、このVOIVODのケベック州にまつわるある伝説を歌った名作『THE OUTER LIMITS』収録のフランス語タイトルである“LE PONT NOIR(ル・ポン・ノワール)”を彼らに捧げたいと思う。
“LE PONT NOIR”とは英訳すれば“THE BLACK BRIDGE”という意味で、「この悪魔が作った橋を渡った旅人は、その悪魔のものになって二度と帰ってくることはない」というケベックのきこり達の間で語り継がれている物語である。
妖気漂う怪しい物語を語って聞かせるように歌うスネークのニヒルな歌に、その物語を演出するかのように、幻想的且つトリップ感溢れる美しくも怪しい音色を響かせる故ピギーのギターワークが冴える名曲である。



かつてRUSHのケベック公演での前座を務めたこともあるカナダが誇るこの今は無き異形のプログレスラッシュバンドVOIVOD・・・
私も彼らを追いかけカナダに行っとけばよかった・・・と、このRUSH狂2人を見てて思うこの頃であった。

絵:ミッシェル“アウェイ”ランジェヴァン

今日の1曲:『LE PONT NOIR』/ VOIVOD
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バンドTシャツ談議

2007年09月11日 | 晒しな!日記
先日のOTODAMA07オフィシャルTシャツ
筋肉少女帯とCoccoのネームが同居するなんて、超プレミアTシャツだね!

土曜日に午後連メンバー内で虎視眈々と計画が進められていたRUSHカナダ遠征ツアー前の緊急臨時集会が開かれた。
といっても私はこのツアーに参加するわけではなく、まぁ激ヒマだったのと、OTODAMA07ライヴレポおよびOTODAMATシャツお披露目の名目でこの会合に出席した次第である。
私は夕飯時くらいに合流したのだが、昼間からRUSH狂教祖焼きナス-X(仮)宅の寄り合い場では、シアタールームでの予行演習など今回のツアーに当たっての大々的な下準備が着々と進められていたのだそうな・・・このハリキリ加減にはいよいよ呆れ果てるばかりである。

私が合流後程なくして近所のガストに赴いたのだが、そこで私が昨日のチュートリアルとブラックマヨネーズの深夜番組で、チュートの福田がピンク・フロイドの『炎』のTシャツを着とったことを話したのがキッカケで「バンドTシャツ談議」と相成った。
言っていたのが、よく芸能人でAC/DCやモーターヘッドのTシャツなんかを着ている奴をよく見かけるが、絶対聴いたことないやろうということ。
とにかく私たち音楽好きにしたら、こういうファッションだけでバンドTを着るような人種は特に虫が好かんのである。
ロック野郎にとってバンドTシャツは自己主張の手段である。どれだけダサい柄であろうが、そのバンドが好きだったら盲目的にそのTシャツを購入し、着続けるのである。
また、メタルバンドのライヴに行った時などは、敢えてその日のライヴのバンドのTシャツを着ずに、他のバンドのTシャツを着ていったりして、「俺は他にもこのバンドが好きなんだぜ!!」ということを暗黙の内にお互いアピールし合うのである。

とにかくロックTシャツ、特にメタルTシャツ野郎はダサい!!
だいたいが黒地でダボダボ。そして何回も着るものだから生地もビヨ~ンとたるんで、色がだんだんと薄くなっていき、プリント柄にはヒビが入ってくる。
それでもなお、そのダサいメタルTシャツを着続けるのであります。

その日も自称プログレ研究家のサムソンが黒地のダボダボのイエスTシャツを着ており、そのダサ加減を皆で大いに指摘してやっておりました。
彼は以前も黒地にMR.BIGのメンバーの写真がデカデカとプリントされた、とても21世紀のものとは思えないTシャツを着てきて、私どもを驚笑させた。思わず記念撮影までしてしまった。



彼の名誉のために言っておきますが、彼は普段はポールスミスなどのブランド物で身を固めている午後連一のオシャレさんなのだが、こういうくだけた寄り合いの場では狙っているのか、トンデモないTシャツを着てきくるのだ。
まぁ私なんかも、高校時代はオーヴァーキルの“YEARS OF DECAY”Tシャツ、モーターヘッドの“GIME SOME”Tシャツ、D.R.I.の“モッシュ奨励”Tシャツなんかをよく好んで着ておりました。
大学生になってからはピンク・フロイドの“原子心母”Tシャツ、レッチリの“ロゴ受精”Tシャツ、カーカスの“臓器移植”Tシャツなんかを好んでよく着ていたように思います。
午後連の焼きナス-Xとは偶然にも学部、ゼミが一緒で授業のある日は校内でよくツルんでいることが多かったのですが、焼きナス-Xは方やボン・ジョビのメンバー写真プリントTシャツ、私は方やカンニバル・コープスの“BLEEDINGゾンビ”Tシャツで並んで校内を闊歩しており、周囲の者には異様な組み合わせに映っていたに違いない。



今日の1曲:『(WE ARE)THE ROAD CREW』/ MOTORHEAD
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街のあかり

2007年09月02日 | しねしねシネマ
予告通り、アキ・カウリスマキ監督最新作『街のあかり』を京都のミニシアターまで観にいってまいりました。
この日は昼間一回きりの上映だったが見事に寝坊。道は多少の混雑を見せてはいたが、なんとかギリギリ上映時間までには間に合いそうだった。
ただ、8台くらいしか停めれない駐車場が果たして空いているのか?満席にはなっていないだろうか?という不安感をおもくそ抱えながら車を猛スピードで走らせていた。
幸運にも駐車場は1台分だけ空いておりました。普段からここはなんか満車にならないので不思議である。みんな電車で来はるんやなぁ~、感心感心。エコだね。

さて、このフィンランドのアキ・カウリスマキ監督待望の最新作『街のあかり』は、『浮き雲』、『過去のない男』に続く敗者三部作と呼ばれる完結編だが・・・
なんじゃこれ?
敗者三部作の最終章とはいえ、主人公の敗者振りをここまで徹底的に坦々としたストーリー展開で描くか!?
友達も恋人もいない孤独なしがない警備員。このうだつのあがらない男が見事なまでに女に騙され、濡れ衣を着せられ、懲役くらって朽ち果てていく。
『過去のない男』では主人公はもちろん、しわくちゃのヒロインにも、強欲な警備員にもなにかしら人間的な魅力がありましたが、この映画の主人公には全くといっていいところがない。
人間どんなに堕ちても魅力ある者には自然と周りが同調し近寄ってくるが、ダメなヤツはダメなまま騙され利用されて捨てられる。
私自身どちらかというとダメ人間なので、この映画を観ていてなんかヘコみそうになりました。最期もうちょっと救いみたいな要素がないとこれでは辛過ぎる。
しかし何度も比べてすみませんが『過去のない男』があれだけ面白かったのに、なんで今回はこうも・・・なんてゆうか・・・その・・・

やっぱり私みたいな半端モンが柄にもない映画観るもんやないですわ。
この映画のいいところをあげるとすると、主人公が女に「ディスコへ行こう」と誘うのだが(ディスコて!)、着いたところは時代遅れなバンドマンが演奏してるライヴハウスみたいなところ。そのバンドマンの演ってる曲のイントロギターのアヴァンギャルドさが印象深かった。
確かにこの監督特有の音楽趣味のよさ、映像のコントラストの艶やかさなど、そして登場人物の無表情さは相変わらず光ってはいるんですが、ストーリーがあれではもちませんわ。

そんな主人公にも最期まで見守ってくれてる者たちがおりました。グリル屋の女と黒人の子供と犬。
あのグリル屋台のネオンの灯りが彼の唯一の“あかり”だったのかもしれません。彼はその“あかり”に気付かぬままラストを迎えるわけですが・・・ああ、虚しい。
まぁ昨日私にとって駐車場が一台分空いてたのが正に“あかり”でしたね。

オススメ度:★★

今日の1曲:『もっと光を!』/ 人間椅子
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