AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

人生は野菜スープ

2007年12月31日 | ♪音楽総合♪
YEAR~今年ももう終わりですか、早いものですね。
1年を振り返ってみましても、あんま何も浮かんできません。
近所にできたイオンにタダ水くみにいってた事ぐらいですかね~・・・悲しすぎる。

そういえば新車を買いましたっけ。
あんだけ高い買物しといて全く印象に残ってないとは・・・今年は多分近畿から出なかったと思います。

あ、そうそう、下半期は突如目覚めたスティーリー・ダンの紙ジャケCDを買い漁ってましたっけ。
スティーリー・ダンで思い出しましたけど、今年の8月に世界的にも有名なトップモデルでもあり、ダンの名作『彩aja』のジャケットを飾った山口小夜子さんがお亡くなりになられたそうで・・・

山口小夜子さんといえば、私の好きな映画『ピストルオペラ』にも出演なされてたんですよね。
ご冥福をお祈りいたします。




鈴木清順監督と山口小夜子さん



まぁ今年はCocco、人間椅子、Salyu、ゆらゆら帝国、筋肉少女帯など、邦楽方面ではとりわけ私の好きなアーティストのリリースラッシュな年ではあったんですけど、レンタルで済ませたり、オークションで安く買ったり、購入すらしなかったりと、かなり冷めておりました。

ということで、今年リリースされた作品の『AMASHIN'S BEST 5(つまり俺的ベスト)』も発表しましょうか。
といっても、今年は不作の年だったので購入したアルバムの中で比較的マシだったのを並べてるだけみたいな感じで申し訳ありませんが。

第一位 『真夏の夜の夢』/ 人間椅子


14作目にして全くその独創性とクオリティーがいまだ衰えぬ我が国が誇るハードロックバンド人間椅子。
今回も最近めっきり冷めまくった私のメタル魂を奮い立たせる素晴らしい楽曲がテンコ盛り!NWOBHMな「夜が哭く」、スラッシュビートの「転落の楽典」、ジミー・ペイジ節炸裂の「空飛ぶ円盤」、ドゥームメタリックな「牡丹燈籠」、プログレサバスな「どっとはらい」と、人間椅子さえ聴いてれば他のメタルいらんですよ。
まぁ常識的なハードロックファンには一生理解できないでしょうけど。


第二位 『TERMINAL』/ Salyu


リリイ・シュシュ時代からファンのクセに、レンタルで済ませてしまったことを激しく後悔させられた意表を突く力作でありました。ウメッシュのCMで流れた「Tower」がイケなかった。この曲も全体を通して聴くとわりとよかったりする。シングルカットされた「プラットホーム」や「NAME」などのキャッチーなナンバーもさることながら、激しいエモーショナルな演奏とSalyuが声高に歌声を張り上げる「I BELIEVE」~「heatquake」にかけての怒涛の後半戦が凄まじい!久々にロック魂を揺さぶられました。リリイ・シュシュがピンク・フロイドのようなウェット感漂う英ロック風なのに対し、今作は後期ビートルズのようなサイケデリック感とポップ色を融合させた英ロック風といった感じであろうか。どちらにせよ英国風。


第三位 『Scratch』/ 木村カエラ


軽い気持ちでレンタルしたのが意外とハマってしまった木村カエラの3rd。
こういうわかりやすいポップロックもなかなかええじゃないか。リンドバーグみたいな曲でもええじゃないか。楽曲がよければええじゃないか。バラエティーに富んでいてええじゃないか。ルックスがとってもええじゃないか。


第四位 『SYSTEMATIC CHAOS』/ DREAM THEATER


私が90年代から新譜出る度にアルバムを購入し続けているメタルバンドといえば、人間椅子とこのDREAM THEATERくらいのものだろう。時代に流されないし、楽曲のクオリティが衰えることもないし、変に音楽性を変えてしまわない。
まぁでもこの作品今年全然聴いてませんでした。全部聴くにはちょっとしんどいというか・・・歳ですわ。
「In The Presence of Enemies」の守護神伝な演出がちと稚拙で恥ずかしくもありましたが(ダークマスターてっ!)、「Constant Motion」や「The Dark Eternal Night」などの変化自在のプログレッシヴな間奏部分は絶品!!・・・それくらいでしょうか?
しかしラブリエの存在感が年々薄くなっていくな・・・


第五位 『ソレイユ』/ 中納良恵


EGO-WRAPPIN'のヴォーカリストよっちゃんの初のソロアルバム。
実はまだ全部聴いとらんのですよ。アルバム買ってませんので。
いやいや五位に該当するアルバムがなかったもので・・・
でも「ソレイユ」という曲を視聴してみて、この作品多分いい!!と直感しました。
詳しい感想は本作買ってからまた後日。

 
ちなみにワーストアルバムは言いたかないけどCoccoの『きらきら』。

というわけでございまして、来年もよろしくお願いします。


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今日の1曲:『ソレイユ』/ 中納良恵
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疫病の天使(ノロウィルス)

2007年12月21日 | やっぱりメタル!!
先週ぐらいから今週にかけて風邪をこじらせちまいました。
ゲリ便に嘔吐、最近ノロウィルスという感染性胃腸炎が日本中に蔓延しているらしいが、どうやら私もそれに感染したようである。
おまけにゲリ便によるケツ拭き過ぎ症候群まで誘発してしまい難儀なことになっている。
今回の風邪は起きて活動していればどうということはないのだが、寝ると症状が悪化してしまうというやっかいな風邪である。

寝てもダメならやはりここは“毒には毒をもって制す”という言葉にならって、デスメタル界の病魔王MORBID ANGELの神通力に頼るしかないという結論に達した。
そこでモービッド・エンジェルのCDを引っぱり出してきて、先週から車ん中や就寝中にず~と鑑賞しておりました。
モービッド・エンジェルなら、まずやっぱ最高傑作と誉れ高い4th『DOMINATION』、それから疫病とうまく共存するという意味において2nd『病魔を崇めよ』なんかが効果あるんじゃないかと。
ところが、前者は車で鑑賞中に事故りかけましたし、後者は寝ている時に聴いていたら、悪夢にうなされ病状が悪化してしまいました。

かくなる上は、それらの狭間でグツグツと煮えたぎっている特効薬のような魅力をもつ3rd『Covenant』を試してみることに!!

この作品はモービッド・エンジェルの悪名を世に轟かせた4thの影にどうも隠れがちで、感性の鈍いデスメタオタクらにギターの音質が悪いだのと批判されているようだが、いやいやどうしてこの作品こそがダークなサウンドに彩られた独創的な音世界を持つ、モービッド・エンジェルの作品の中では最も奥が深く、味わい深い作品なのである!
悪魔と契約を取り交わしたかのような冒涜的なジャケ!そしてCD盤には中世の人々が悪魔に先導されているような図の絵が施されているという、外見からすでに尋常ならざるブラスフェミーさに溢れている。

「関西にー!穴掘りワン!」という空耳な冒頭で始まる#1“RAPTURE”から#4“VENGEANCE IS MINE”までの一気に駆け巡る野獣のごとき疾走感!特に#4でのピート“コマンド”サンドヴァルのアグレッシヴで凄まじい展開の高速ドラミングにはただただ圧倒される。
かと思えば後半にさしかかると雰囲気重視のドラマティックなフレーズを持つナンバーが続く。
モービッド史上最も聴きやすいキャッチーなフレーズを持つ#7“ANGEL OF DISEASE”はこの作品のハイライトといっても過言ではない冒涜的ナンバー。
ほかでもない、この曲のサビでは、あのアラブの狂詩人アブドゥル・アルハザードの『ネクロノミコン』にも記載されている“黒きシャブ=ニグラス招喚のための呪文”を、デヴィッド・ヴィンセントが圧倒的な迫力で捲くし立てる!!

Angel of disease one who shuns the light
Shub Niggurath goat with one thousand young


“光を遮る疫病の天使よ!
千匹の仔を孕みし大いなる黒山羊シャブ=ニグラスよ!”


そして間奏部分の冒涜的な響きを持つヴィンセントのベースワークもとてつもないグルーヴ感に溢れている。
#8“SWORN TO THE BLACK”は実にプログレッシヴな展開を持つ曲で、特に間奏のトレイのギターソロワーク、そしてピートの木目細かなドラミングとのコンビネーションプレイに注目してほしい!まるで異次元をあてもなくゆるゆると蠢く形容し難き無定形の蕃神どもが、時空を超えて飛来してくるかのようである。
そしてラストを飾るのが厳かな雰囲気を持つ二部構成からなる#10“GOD OF EMPTINESS”!!この曲ではヴィンセントが三種類のヴォーカリゼーションを使い分けるというデスメタルヴォーカリストとしては異例の離れ業をやってのけている。
ラストのRAMMSTAINばりの威厳に満ちたロウトーンヴォイスが実にユニークだ。まさに魔人である。


このアルバムのおかげかどうかわかりませんが、病状もだいぶマシになりました。
でも今度は親知らずが疼き出しました。
次は1st『狂える聖壇』でも聴こうかな。



今日の1曲:『The Lions Den』/ MORBID ANGEL
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ラブソングができるまで

2007年12月15日 | しねしねシネマ
友人2人があまりに絶賛するもので、柄にもなく『ラブソングができるまで』という恋愛映画を80円レンタルでかりてみました。

確かに冒頭の80年代洋楽ポップス全開のPVには笑いました。あれは完全ワム!のスタイルを参考にしておりますな。曲そのものはリック・アストリーテイストが漂っておりましたが。
まぁでもジャーニーの“SEPARATE WAYS”のPVには遥か及びませんが。
内容は展開まるわかりの典型的なラブ・ストーリー。私もこういうわかりやすくて気楽に楽しめるラブコメは大好きです。洋楽ポップを聴いていた小学生時代によく耳にしたアーティスト名とかも出てきたりして(REOスピードワゴンとか)笑えます。
ただ、この映画でヒュー・グラントはアンドリュー・リッジリーみたいな役だったのか知りませんが、『アバウト・ア・ボーイ』の時のキャラとモロ被りですやん。ラストの展開なんかも『アバウト・ア・ボーイ』となんとなく似てるし。ひょっとして同じ脚本家?
しかし、なぜ友人たちが興奮して会話の中で「バリュー・ドリモア」と言い間違えたり、3回も見てしまうほどオススメなのかはちょっとわかりません。
彼らは趣味で作曲とかしてる連中なので、おそらく映画のテーマそのものに感銘を受けたのだと思います。

ドリュー演じる作詞家ソフィーが「メロディーは外見で歌詞は中身」と言っていましたが、私の場合はアレックスの言っていた「歌詞は二の次」という言葉の方に共感を覚えましたね。
名曲というのは必ずしも歌詞とメロディー両方兼ね備えているとは限らないと思います。Coccoみたいに歌詞とメロディーが同時に絶妙な形で自然と思い浮かぶ天才シンガーソングライターなどはごく稀におりますが、楽曲が良いからといってその歌詞内容が優れている曲には中々お目にかかれないです。
最近ハマった木村カエラの“TREE CLIMBERS”は最高にイカした楽曲ではありますが、歌詞を読んであまりの詩的センス皆無な内容にスカし屁をもらしてしまいました。このショボい歌詞であのようなカッコいい曲を作ってしまった作曲者がスゴい!!
私の場合は楽曲がよければ全てよしなんです。逆にメロディーはいいのに歌詞のショボさに聴いてられなくなる時があります。特にJヒップホップやJレゲエのリリックは聴くに耐えない。だから昔は歌詞内容がわかってしまう邦楽なんかは殆ど聴いてませんでした。
ソフィーの論説からいくとJEFF BECKの“SCATTERBRAIN”や、METALLICAの“ORION”のようなインストナンバーは「外見だけかい!」ということになります。まぁ極論ですが。

この映画で外見がよかったのはブリトニー(というよりホリー・バランス)をイメージしたエロカワ歌姫コーラ役のヘイリー・ベネット。
友人たちはひょっとしたらラストの彼女のエロエロステージシーンに興奮していたのかもしれません。
それなら3回も見てしまったのにも納得がいきます。まぁでもおもしろかった。

オススメ度:★★★★



今日の1曲:『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ』/ WHAM!
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イッヒョー!!(Coccoライヴレポ)

2007年12月06日 | コンサート
月曜日、仕事をサボって神戸までCocco“きらきら Live Tour”を見に行ってまいりました。
行きしの車の中ではずーとスティーリー・ダンをかけっぱなしという、はなっからヤル気なしなしのテンションで、全くワクワク感も緊張感もなく今回のライヴに臨んだわけでありますが、 いやいや、私の予想を遥かに覆す、色んな意味で意表を衝かれまくったライヴであった。
神戸国際会館こくさいホールは、壁にオペラ席ポッドが何個もあるオペラハウスみたいな会場で、昨年の大阪厚生年金よりゴージャスな雰囲気があった。
3列目と言ってたが、実質ステージ左から2列目の席で「近!!」と思わずテンションが上がった。それでもやはり、緊張感は全く沸いてこないのであった。
ステージ上のミラーボールがキラキラと回りだし、クリスマスソングが流れだした。「これでミラーボールが花開いたらフロイドのPulseライヴみたいやな~」とか思いながら、ボ~と眺めながら開演を待った。

1曲目は100%“燦”だと思ってたのが、“甘い香り”だったので、まずオープニングで肩スカされた。
その後想定通り、“樹海の糸”が演奏され「やっぱこの曲はテツ氏のドラムやないと迫力ないの~」などと思っていたら、次に全く予想してなかった“雲路の果て”でちょっとビックリ!しかし、その次がもっと意表を衝かれる曲だった。
なんと意外や意外、“晴れすぎた空”!!これはヘタしたらライヴ初披露かもしれん。誰が「強く儚い者たち」のカップリング曲がくるなんて想像できた??
“羽根”なんかも飛び出し「今日のセットリスト、ちょっとわからなくなってきたぞ」と少し期待値が上がった。
最近恒例のアコースティックタイムでは、“陽の照りながら雨の降る”なんかは久々に聴いて込み上げてくるものがあった。“あしたのこと”ではCoccoが指ピアノを披露したりと、レパートリーも増えているようだった。
しかしやっぱこの和気藹々のコーナーは、Coccoに全然緊張感がなくてなんか苦手。客席にピック投げしたくてアコギを手にしたのか、彼女がギターを弾く意味がわからんかった。あと“藍に深し”をなんでアコースティックVer.でやる必要があるのか謎は深まるばかりだ。ただ、この曲で明らかにCoccoの歌声にエンジンがかかり始めてることを私は感じとっていた。
そして、OTODAMAの時もそうだったが、サイドギターの大村達身氏がフライングVに持ち替えた瞬間「いよいよくるな」と息を呑んだ。
“遺書。”~“秋雨前線”と、最初は私の予想とは少し違ったのだけれど、この後私の想像を遥かに上回る怒涛の三連打が待ち受けていた!!
まず“首。”がきた!昨年ほどの感激はなかったものの、それでもこの荒波打つようなグルーヴ感にはアドレナリンが溢れ出す!
そして、長年私が切望しながらも絶対せんだろうとカタをくくっていたあの曲が!!
ま、まさかまさかの“way out”!!!
もー鳥肌が立ったよ!!このグルーヴ感、この疾走感、ノイズギター、Coccoの捲くし立てる狂熱のヴォーカリゼーション!ラストの乱れ演奏に雷光ライトニング!!まさしく今回のハイライトでありましょう!
そしてトドメは“けもの道”。今ライヴ初のCoccoの絶叫を聞くことができました。
「これが昔のメンバーだったら」、「Coccoの髪がもうちょっと長ければ」、「モッシュができない」、「はじめの絶叫がなかった」、「ギターの“ピーー”というノイズがなかった」などの不満もありましたが、いやいや“way out”を演奏してくれたというだけで十分!やっぱ今日のライヴ、私を呼んでいたに違いない。
“音速パンチ”が演奏され、ハード&ヘヴィメドレーが終了、私は感極まり思わずひとり「ヒュー!!」と叫んでしまっていた。(なぜかこの手の歓声をあげる人がいない)
その後の“タイムボッカーン”でのCocco奨励のタオル回しで客席大盛り上がり。ちなみに私はヘッドバンガーとしてのプライドがあるので、この強要的なダンスホール・レゲエノリは一切拒絶している。
Coccoが昼間に訪れた神戸の慰霊地でインスパイアされてできたという“今日の歌”もCoccoのムチャぶりで即興演奏されたが、今回の曲はかなり心に沁み込んでくるものがあった。
そして“ジュゴンの見える丘”で思わず目頭が熱くなる。しかし彼女の生歌は、どうしてこうも涙腺を緩めさせるのだろうか。今回は2列目だったのでなおさらである。
具にもつかないカヴァーと評していた“チョッチョイ子守唄”では、中間でレコーディングにはなかった沖縄節の島唄が挿入され、そのCoccoのウチナーグチなド迫力に圧倒されてしまった。
“Never Ending Journey”の演奏が終わり、メンバーがステージを去った後、なぜか“ジュゴンの見える丘”のPVが大スクリーンに流され全プログラムが終了。なんか狐に抓まれたような前代未聞の終わり方に皆唖然。PV流してる間にもう1曲できたやろうに・・・
しかし終わってみれば、まとまりはなかったものの、活動中止前の曲が9曲、新作『きらき』からはたったの8曲しか演奏されなく、今日の歌含めて全23曲の「どこが“きらきらLive Tour”やねん」という、いい意味で私の予想を見事に裏切ってくれた内容であった。


ツアーグッズは逆にきらきらしすぎていたので何も購入しなかった。





今日の1曲:『ジュゴンの見える丘』/ Cocco
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