AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

橿原ズベベベ

2015年06月25日 | コンサート
『TAKENOKO!!! meets 橿原神宮』レポ続き。

日も暮れて、ライトアップもいい感じになって、いよいよ大トリにしてこのイベントの首謀者、中田ヤスタカ氏の登場。
昨年のSONICMANIAにも出演しており、capsule、Perfume、きゃりーなど、己が手掛けた珠玉の楽曲群を自らの手で矢継ぎ早にブチかますという、彼のDJプレイを是非一度生で体感したいと前々から切望していたのだ。
まぁこれも予想してたけど、きゃりーが終わって多くのお子様や女の子が退いていっていい感じのスキマもできた。
いきなり「FLASH BACK」をぶちかましつかみは上々。ぶっ太いビートのバッキバキのサウンドでこの神聖なる外拝堂をアゲアゲな野外レイヴへと一気に変貌させていた。

capsuleの音源は数枚所持してはいるが、Perfumeやきゃりーに比べてクールかつオーソドックスなエレクトロナンバーが多く、すこしベタなところや狙いすぎというか、カッコつけすぎなきらいもありさほど中毒性もなく正直飽きやすい。
ただ、このような大規模のDJイベント会場で重低音の効いたそのぶっ太いビートでぶちかまされると、オーディエンスの盛り上がりも手伝って自ずと無心にツーステップが踏みたくなる衝動にかられるのだ。




ヤスタカ氏は普段のクールさとは裏腹に、ライブでは結構ベタな煽りをやらはる人やった。
プロデュース業では完ぺきな仕事ぶりを見せているが、DJプレイは時折ミスったりして、やっぱり彼も人間なんだなと。
まぁ小生、正直DJプレイというものに関しては、全くといっていいほど詳しくない。
次の曲をつなぐテクニックみたいなんはなんとなくわかるが、ライブでツマミをグリグリさせてる操作にいったいどれほどの意味があるのかと。
音の装飾や歪ませ、ブーストやエコーなどいろいろあると思うが、そんなの家で全部ミックスして作ってCD-Rに焼いて、それをそのまま流せばよいのではないかと思ってしまう。

まぁこういったDJイベントは、別にステージを見なくても大音量で流れるダンサブルな楽曲のリズムに合わせて、ただ無心に身体を揺らすだけでいい。




やはりPerfumeのナンバーもかかった。
「Spring of Life」「チョコレートディスコ」「レーザービーム」の3曲。
「Spring of Life」は、capsuleのなんかの曲のリズム音をミックスさせてたような気がする。かなりクールなアレンジだった。
「レーザービーム」では、「ラブビーム♪」のところを映像と共に「Ultra Soul」に差し替えるという、PTAコーナーを体感したことのあるPerfumeファンを意識したかのような遊び技をブっ込んできて、こちらとしては複雑な心境ながらなかなか乙なジョーク技をカマしてくれるではないかと感心してしまった。

無心にジダンダステップを踏んでると、中盤で「あの交差点で~~♪」と、「PONPONPON」が流れ出し、やはりきゃりーの曲もセレクトしてきたかと。
しかしこの歌やけに生々しいミックスだなと思ってステージを見やると、ご本人が登場していた。
いや、この2者の共演もたぶんあるだろうとは思ってたんだけど、サウンドに酔いしれていてすっかり忘れていた。
あ~あ、せっかくみんなの大好きな「つけまつける」とか歌ってくれたのに、お子ちゃまたちはDJしてるお兄さんが実はきゃりーの曲を作ってる人だなんて知らんだろうし、このジョイントを見ずに帰っちゃった子とかいるかもしんないなー
やけにシリアスにミックスされたEDMヴァージョンの「CANDY CANDY」なんかは、きゃりーは歌いにくそうではあったが、こういったイベントだからこそ実現した2者の共演ならではのスぺシャリーなアレンジ。それをこの奈良で目撃できたのはとても貴重なことだ。
う~む、これが2000円とは安い!安すぎる!

あと、きゃりーってライブではリップシンクだとばかり思ってたけど、ちゃんと歌ってるのな。


ラストはやはり「 Sugarless GiRL」で〆。みなが一斉にハンドワイパーで盛り上がる。



ヤスタカ氏の通り一遍の終演の挨拶で、イベントは大盛況のうちに終わった。



野外レイヴイベントをひと足お先に体感したといった感じだったが、出演者も少なく涼しかったのでバテなくてよかった。
実は無謀にも今年の盆に幕張で開催されるオールナイトレイブイベント『SONICMANIA』への参戦を決意してしまった。
今回はそのいい予行練習となったかというと、そうでもないなと。
まず規模が違うし、客層も違うだろう。
大規模なレイブイベントはまだ一回も経験したことはないが、サマソニみたいに前へ前へと押し合いへし合いにならず、ちゃんとそれぞれが間隔を保ってダンスに興じてくれる良識のあるオーディエンスばかりだといいのだが。


また橿原神宮に来てね!(多分来ないやろうけど)



今日の1曲:『Suarless Girl』/ capsule
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橿原ぱみゅぱみゅ

2015年06月21日 | コンサート
昨日は橿原神宮までお参りに。
橿原神宮へは過去に初詣で2回ほど訪れているが、ここ最近体調も芳しくないしあまりいいこともないので、厄祓いがてらに。

それとあと一つ、のっぴきならぬ理由があったんです。
実はなんと!中田ヤスタカ氏が以前より主宰を務めるクラブイベント『TAKENOKO!!!』が、今回奈良の橿原神宮を開催地としてやってくるというビックリクリクリな情報を一週間前に入手していたからに他ならない。
しかも、今回はきゃりーぱみゅぱみゅも出演するということでこれは見に行かん手はないなと。
だって入場料2000円よ!2000円でヤスタカDJときゃりーのパフォーマンスが拝めるんよ!行くなという方が無理というものさ。
スーパースクーター飛ばして無料ケーナワハイウェイで一気にワープして橿原にレッツラゴー!


『TAKENOKO!!!』は、未成年の人にもDJイベントを体感してもらえるようにというコンセプトでヤスタカ氏が始めた昼間からのDJイベントで、今回も4:30スタートという、宵の口からのものであった。
きゃりーはもともとこのイベントでDJ出演したことがキッカケでヤスタカ氏と出会い、歌手デビューを果たしている。
毎回出演しているのか知らないが、少なくとも彼女にとっては思い入れ深い恩義のあるイベントのはずである。
しかし、この幽玄あらたかな由緒ある神聖な領域で、チャラチャラしたクラブイベントとか冒涜的すぎるというか、神主もようOK出したなぁと。


見えてきた!あのこんもりと緑に覆われたところが目的地だ。



橿原神宮に着いた。はい二拝二拍手一拝(やってないけど。いつもやり方忘れる)



まずは、手を清めてと。



せっかく来たんだから鳥居の連続帯は巡らないとね。



で、腹ごしらえと。



南神門前ではすでに長蛇の列。そらそうや。2000円できゃりーが拝めるんだものね。
先頭の方の子らは早い時間からゴザ敷いて待っていた様子。

外拝殿敷地内は4時まで一般開放していたが、開催時間が近づいてくると神の怒りをおそれてか、神主さんたちもソワソワし出しているご様子。



門外に出てしばらく池の側をブラブラしてると、神宮内を通り道にしているとおもしき通りすがりのバイク乗ったおばちゃんに話しかけられ「なんでこんないっぱい人集まってんの?」と質問され、「今人気のアーティストが来てるんですわ。ほら、CMにもよく出てる、きゃりーぱむぱむっていう・・・」
私の滑舌が悪かったのもあるし、やはりうまく発音できてなかったせいかもしれないが、「誰それ?」と不思議そうな顔してそのおばちゃんは去って行ってしまわれた。

開場時間になって移動し始めてから私も行列に加わる。かなりモタモタしててなかなか進まないし、上空はなんだか雨が降り出しそうなどんよりとした雲に覆われていた。
そんな焦りと不安を払拭すべくiphoneを取り出しポーキュパイン・ツリーの『Incident』を聴きながら、折り返し対向行列側の人間ウォッチングを楽しむことにした。
きゃりーに成りきっている女の子はもちろん、「気にしません」と書かれた奇抜なTシャツを着てる女の子(いや、こっちが気になんねん)、親子連れの小学生と、クラブイベントとは言えきゃりー目的のガキンチョ・・・いや、お子様が3~4割を占めていたかと。
その中に時折CapsuleTシャツを着た青年やクラブダンス好きの若者連中、普通のオッサンが紛れていた。ディズニー柄のやメタリカT、映画のキャラデザインTのやつはほとんどユニクロだろう。
私はというと、THRASHERのキャップにDEATHのTシャツといういつものスラッシャー戦闘スタイルで本イベントに臨んだ。


外拝殿の前にDJブース、そして巨大な三面モニターが設置されている!なんという冒瀆!



入場すると、オープニングアクトとして天理大学生による雅楽パフォーマンスが繰り広げられていた。
客席もどうのっていいのやら戸惑っている様子。客層を考えてこれなんかも四つ打ちビートでやった方がよかったのではないかと。
お次はAMIAYAという、姉妹二人組によるプチDJおよび歌メンイの出し物。やたら「一緒に踊りませんかーーっ!」てフレーズを連呼していたが、まぁ若いからそういうのがクラブミュージックのノリだと思ってるんだろうが、そういうこと懇願するんじゃなくて、客を自然と踊らす技倆を磨いてほしいかと。
間髪入れずにバトンタッチしたのが、かなりのベテランDJと思われるDAISHI DANCE。
音楽の趣味は別として、DJプレイはかなりの技量を持っているようで見応えがあった。そして無言の煽りパフォーマンス。腕を振り上げ、祭りと書いた大旗を振ったり、しまいには配線を通すために空けられた中央花道に降りてきてモーゼの十戒よろしく練り歩いたりと、破天荒な行動でかなり会場を沸かせていた。
ところでDJ定番のヘッドホンじゃなく、イアホンで選曲するのが彼のDJスタイルなのか、ああいうDJさんは初めてみた。

DAISHIのパフォーマンスが終盤にさしかかってくると、座敷童子みたいなんが数匹足元を通り抜けて前の方へと移動していく。もちろんお次のきゃりーぱみゅぱみゅを間近で見るがために他ならない。
まぁそういう子供たちはまだよかった。前列の方で最初からへばりついている子供なんかは、案外長丁場だったDAISHIで貧血起こしてたんやないかと。俺でも中弛み感が否めなくちょっとしんどかったもん。曲も1曲も知らねぇし。
まぁ黄昏時で場所も場所やし、幸い涼しい心地よい風が常に流れていたので失神者はおらんかったとは思うが。

きゃりーは、夏らしく和太鼓で始まる「なんだこれくしょん」のオープニングテーマにのって登場。その前にきゃりーキッズダンサーたちが登場したので「あ、けっこう本格的にやってくれるんや」と期待がもてた。
予想はしてたが、やはり客が前へ前へと押し寄せてきた。こうなるとノリにくいしステージも集中して見れないので興奮する客をかわしつつ後ろへと後退する。
今年のサマソニでも今回より大規模で数倍ヒドい状態になることが予想されるので、今年のサマソニは見合わせることにしたのだ。そんな状態で絶対楽しめるワケないのは2年前のサマソニでのPerfumeで体験済みである。
今回の会場は規模が規模だけにちょっと下がったところの方が実は見やすく、いつでもいろんな場所に移動できてよかった。

セトリは、シングル&CMソング中心の代表曲大判振る舞い的なものであった(順番はうろ覚え)。

・インベーダーインベーダー
・きゃりーANAN
・きらきらキラー
・にんじゃりばんばん
・もんだいガール
・ファッションモンスター

今回「もんだいガール」を初めてフルで聴けたのはよかった。
うん、久々にクールで良質のポップソングだ。
きゃりーは自ら「アイドルじゃねぇし」と公言しているように、恋愛もわりと自由にやってるみたいだし、人気者ゆえの自分の言動がいちいちスクープされることにイラっとしつつも「そんなこといちいち気にしてらんねーぜ!」っていう立場を明確に歌った曲だと思う。



きゃりーの演目は他の出演者と比べて縮小されたもので、「へ?もう終わり?!」って愕然とされた方も多いかと思われるが、私的にはこんなもんで十分だった。
やっぱDJ中心のイベントなのできゃりーは特別ゲスト的な立ち位置なのであろう。チラシには「『TAKENOKO!!!』でしか見れないDJとしての顔も」なんて書かれていたが、「DJがあまりにもヘタすぎるので最近は歌わされてます」と本人が言っていたようにそれはなかった。まぁなくていい。ゴールデンナントカーとか、その辺のJ-POPソング流されてもアレだからね。



今回私は初きゃりーだったのであるが、きゃりー自信も奈良でライブをやるのは初めてだったらしい。
いや、プレミアムな瞬間に立ち会えてよかったと思う。

つづく・・・・


今日の1曲:『もんだいガール』/ きゃりーぱみゅぱみゅ
コメント (5)
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