AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

エーリッヒ・ツァンの音楽

2008年06月28日 | ルルイエ異本

イヤッター!ヤッタ!ヤッタ!イアッター、イア・・・イア!シャブニグラトフ!
私はとうとう手に入れたのだ!あの忌まわしき禁断の音源を!
そう、あの戦慄のエーリッヒ・ツァンのCDを!!(ヤフオクで安価で!)

地図に載っていない街、オーゼイユの貧民窟の屋根裏部屋に棲まっていた唖のドイツ人ヴィオール弾き、その人物こそがエーリッヒ・ツァンである。
このオーゼイユ街で最も高所にあるといわれている屋根裏の切妻窓に向かって、ツァンは夜な夜なとうていこの世のものとは思われぬ、滅入りこむような暗鬱な旋律を奏でていた。その切妻窓から眺めた世界はとうてい人の棲むところではなく、真っ暗な空間が無限の彼方まで拡がり、音と動きだけしかない世界だった。
そこでは夜陰に吼えるヴィオールの狂乱を背後に、暗い淫らな半獣神の群れが、互いに笑い興じながら踊り狂っているのだった・・・

しかしこのジャケットのオッサンがエーリッヒ・ツァンみたいですが・・・なんかイメージと違うなぁ~。
『ラヴクラフト全集2』によると“禿げあがった頭と碧い眼のグロテスクな半獣神を想わせる顔つきの貧弱な老人”と形容されているが、このジャケットの肖像画はなんかラリったベートーベンみたいやない?



種を明かしますとこの作品、ドイツ人はドイツ人なのですが、MEKONG DELTAっていうジャーマン・テクニカルスラッシュメタル・バンドの2nd「THE MUSIC OF ERICH ZANN」というアルバム。
つまり「エーリッヒ・ツァンの音楽」ってそのままやんけ!
メコン・デルタはいち早くスラッシュメタルにクラシックの要素を大胆に取り入れたことで当時かなり注目を集めていたバンドで、私も昔友人に薦められて何かのCDをかりましたが、そこでELPの“TOCCATA”をメタルサウンドで完コピしていたのを聴いて「おもろいことしてんなー」という感想を持ったぐらいでしたね。まぁ昔からクラシカルな要素を露骨にひけらかすメタルバンドってあんまり好きやなかったもので・・・。
このCDでもムソルグスキーの「展覧会の絵」より“こびと”、“にわとりの足の上に建っている小屋”をカヴァーしておりますが、クラシック好きってゆーか、ELPが大好きな人達のようです。
大いなる旧支配者からの信託を歌った“PROPHECY”や『エーリッヒ・ツァンの音楽』の物語をまんま歌にした“THE FINAL DELUGE”と、リリック的にはクトゥルー神話を追求しているみたいですが、肝心の音楽が全く宇宙的恐怖の深淵を表現できていない!演奏はそこそこ複雑なことしてますが、サウンドがショボショボのショボメタル。ヴォーカルの細~いハイトーンは冗談にしか聞こえない。
ちなみにヴォーカルと作詞を担当してるのはあのジャーマンメタル界屈指のラヴクラフティアンといわれているRAGEのピーヴィだそうな。なるほどな・・・
しかしジャケット共々なんかラヴクラフトの世界観をはき違えてると思えてなりません。
もし、このアルバムが余裕で地図に載っている私の棲まうキヅ街を一望できる団地のベランダ下に拡がっている、底知れる深淵に吸い込まれてしまったとしても、いささかも残念とは思わないだろう。

それよかカップリングで収録されてた1stのドッカンドッカンスラッシュの方が圧倒的に私好みでしたわ~。
いいねぇ~このLIVING DEATHを彷彿とさせる直球型のB級テイストサウンド・・・
ってゆーかギターはLIVING DEATHの人らですやん!!


今日の1曲:『True Lies』/ MEKONG DELTA
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17.158

2008年06月25日 | 二酸化マンガ
こういう記事を今アップするのは不謹慎且つ少々時期外れとは思いますが、前記事で手塚治虫先生の話題も出たついでということで。

今月6月14日午前8時43分ごろ、岩手県・宮城県内陸部で、震度6強の大地震がありましたよね。
地震発生当日からすでにネット上で話題騒然となっていたことなのですが、手塚治虫先生の怪奇医者マンガ『ブラック・ジャック』の17巻の中で「もらい水」という話があります。
自分の母親を粗末に扱う町医者に対して、黒男が「おれは今日ほど腹の虫がにえくりかえったのははじめてだ」と怒りを露にするセリフが実に印象的な私の大好きなエピソードのひとつですが、ストーリー自体は今回の事とは関係ありません。
この話の中で、なんと今回の岩手・宮城地震を予言するかのようなシーンがでてくるのであります。


御覧の通り、日にちも時間帯も場所も震度もほぼピッタリ!!
そればかりではございません!!
この話は17巻の158話
今回の地震での初日の発表では被害者は行方不明者合わせて17人(死者6人・行方不明者11人)、けが人158人だったそうです。
偶然の一致というにはあまりにも不気味過ぎませんか?!
てゆーか地震当日にこの事実を発見した人が凄い・・・体中に戦慄が走ったことでしょう。

地震で亡くなった方のご冥福をお祈りします。

今日の1曲:『HIGH HOPES』/ PINK FLOYD
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オカルトエロマンガ

2008年06月23日 | 二酸化マンガ
近所の中古本屋に、手塚治虫先生の読み切り連載漫画『ばるぼら』の大都社版を発見したので、久々に読み返してみたくなり購入。

この作品は手塚先生が好きなオッフェンバックのオペラ『ホフマン物語』を現代風に漫画化しようと書き始めたものだそうで、サスペンス性もあり、手塚先生の博識な文学趣味、芸術趣味、そしてオカルト趣味がフンダンに盛り込まれた傑作です。
ヒョウタンツギもオムカエデゴンスも出てこない、大人向けのいわゆる“黒手塚”作品のひとつですね。

それにしてもこの話、変態エロ趣味もハンパない!よい子は読んじゃいけません!
マネキン人形愛、獣姦、近親相姦、秘密SMクラブ、黒ミサ式のヌーディスト結婚式と、とにかくやたら乳房が頻出する狂気のエログロ世界が展開しとります。
まぁ物語の語り手である売れっ子耽美主義小説家の美倉洋介が、いわゆる性欲倒錯者という始末に終えない困ったチャンなのですから。




謎のフーテン娘“ばるぼら”は、見た目はみすぼらしいのですが、芸術の女神ミューズ姉妹の一番末っ子であり、魔女でもあります。
彼女は様々な芸術家にまとわりついてはインスピレーションを与え、翻弄、そして破滅に追いやっていく魔性の女なのです。




ちなみに母親の名前は“ムネーモシュネ”といって、見た目は妊婦土偶そのもの。



彼女の実家にはピカソの行方不明の作品なんかもころがってましたので、ひょっとしたら彼女は時空を越えて、そういった昔の芸術家たちの家にも居候していたのかも知れません。そして彼らに恍惚と狂気、そして絶望を振り撒いていたのではないでしょうか。
確かに著名な芸術家には、破滅的な人物が多かったように思います。

この作品は中盤にさしかかると、ブードゥー・カルト的な物語へと発展していき、手塚先生の絵のタッチもいよいよ古賀新一の『エコエコアザラク』ばりのグロテスクな描写になっていきます。“アスモデウス”の実に写実的な悪魔像のイラストなんかも出てきたりと。
この悪魔は欲情と激怒の魔人といわれてますので、ひょっとしたら手塚先生は美倉洋介とこの悪魔とをダブらせたのではないか(美倉もすぐ激情して人をぶんなぐります)・・・というのは私のいきすぎた想像でしょうか。




いや、それにしても、手塚先生の作品主演の中年男性はやはりしぶといっちゅーか、その生命力には毎回感心させられる。
どん底に突き落とされても泥水すすってでも這い上がってくるっていう。
『きりひと賛歌』の小山内桐人しかり、『アドルフに告ぐ』の峠草平しかり。


しかし、この『ばるぼら』なんか映画化するのにいい題材になると思うんやけど。
最近の実写化されるつまらない作品よりか絶対イケると思う。
そういえば、黒手塚作品の代表作のひとつ『MW(ムウ)』がとうとう実写映画化されるのだとか!?(これも神父と凶悪犯がホモるエゲツない物語です)
マジですか!


今日の1曲:『VOODOO PEOPLE』/ PRODIGY
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何んでも無い

2008年06月19日 | 晒しな!日記
今日やっとYOU TUBE動画を記事に貼り付けることができました。
どうです?ステキでしょう?
ナニナニ?そんなの今じゃ誰でも活用してる小技だ!ですって?
御尤も御尤も。
イヤイヤ、私が今までどうしてこのような簡単な小技を使ってこなかったかというと・・・
なんと正しいやり方を分かってなかったからなんですね!(アホか!)
実は過去に何回か試みてはいたんですが、プレビュー画面にはちゃんと貼り付けられているのに、アップしたらソースそのものしか表示されないというなんともブサイクなむなしくカッコウの悪い結果に終わっておりました。
このテンプレートが対応してないのかと、テンプレートを変更してみたりもしましたが無理でした。でもお気づきの通りこれを機会にテンプレートを変更しちゃいました。
私のやり方は埋め込みタグを本文にペーストしていたんですが、これが大きな間違いで、このgooブログのフォームではそのやり方が通用しなかったみたいなんですね。
昨日ようやく「YOU TUBEの使い方」という項目を発見して読んでみたら、YOU TUBEプレイヤー下の「この動画を共有」の「goo」アイコンをワンクリックするだけでよかったみたいですわ。

な~んだ、そうだったのかア~。アッハッハッハッハ・・・・・・。
ああアーーーッ。くたびれたアッ・・・・・ト・・・・。

いけねえいけねえ・・・また夢野久作的オチになってしまった。

とりあえず、ドリーム・シアターLIVEの大阪では会場の都合で設置されなかったスクリーンでの“OCTAVARIUM”アニメーション動画をば。



今日の1曲:『Octavarium』 / Dream Theater
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いや、80%は占めてたで!

2008年06月13日 | やっぱりメタル!!
VOIVOD初来日決定という興奮もあって、VOIVOD作品で唯一所持してなかったアルバム『PHOBOS』をヤフオクで落としときました。
日本盤の火星ジャケのではなく、輸入盤のアウェイ画の方です。こっちの方がカッコいい!

この作品はヴォーカルがエリック・フォレストに替わってからの第二弾作品。
本屋でB!誌を立ち読みしててスネイク脱退のニュースを知ったときは本当にショックで、その場に崩れ落ちそうになりました。
私はいの一番に、中学時代からの唯一のヴォイヴォド理解者だったあっさんにこの悲報を伝えにいきました。彼はB!誌購読者だったのでもちろん既知のことでした。
「あっさん、スネイク抜けたやってホンマ最悪やで!スネイクはヴォイヴォドの音楽的要素を50%は占めてたやろう。」
その時あっさんは、私が生涯忘れることのできない衝撃の一言を発したのでした。

「いや、80%は占めてたで!」

それは言い過ぎやろ!と心の中でつっこみながらも、そこまで彼はスネイクのあの独特のヴォーカルにただならぬ思い入れがあったのだと、感慨深い気持ちになりました。
そして『NEGATRON』を聴いた時、あっさんの「80%は占めてた」という言葉もあながち大げさではなかったな~と、改めて彼の感性の鋭さに感心してしまったのでした。
彼はひょっとしたら私以上にヴォイヴォドの音楽性を深いところまで理解していたのかもしれません。
もう彼とは10年くらい会ってませんが、今はどこでどうしているのだろうか・・・

さて『PHOBOS』の感想ですが、一言で言うとサイケデリック・ノイズ・メタルといったところでしょうか。かなり感覚的で雰囲気重視のナンバーが占めております。
ほぼ咆哮型であるエリックの表現力の乏しさを補うかのように、ヴォーカルには常にエフェクトが掛けられております。なんかムダに曲が長尺なのもヴォーカルの表現力不足が要因かと。
常に進化し続けるロックであるというのがヴォイヴォドの特性ではありますが、本作は変化を余儀なくされた感が強いですね。
ピギー特有の浮遊感漂う不可思議なギターフレーズは相変わらずで、これが唯一ヴォイヴォドらしさを保持しております。タイトル曲“PHOBOS”の異次元空間を彷徨うようなフレーズなんか最高!これ、スネイクがVOならもっといい仕上がりになってたハズ!と思うとなんとも残念でなりません。

ボーナス・トラック“M-BODY”で明らかに録音環境が変わってるのが判ります。なんでもジェイソンとの共同プロデュースなんだとか。たしかにストレートな曲だ。
ちょっと期待してたラストのクリムゾンカヴァー“21世紀の精神異常者”ですが、普通過ぎて面白くありません。いらなかったですね。



今日の1曲:『Phobos』/ VOIVOD
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くんやん

2008年06月12日 | ルルイエ異本

日本屈指のホラー小説作家、朝松健先生の『崑央の女王』というのを読みました。
実は朝松健先生の著書を読んだのは本書が初めてなんです。アクション・ホラー小説とかにはあんまり縁がなかったもので。
崑央と書いて“クン・ヤン”と読みます。お察しの通りクトゥルーものです。
“クン・ヤン”といえばアメリカ中西部の地底に広がる広大な地底世界であることは、プナトニック写本などでもほのめかされております。
この地底世界がまさか中国大陸の地底にまで及んでいたなどとは!!

物語の舞台は東京の大都市にそびえ立つハイテク・タワービルの上階。
そこに中国から夏王朝後期(今から4千年前の神話的古代王朝)~殷王朝初期時代の美少女のミイラが持ち込まれ、そのミイラのDNAを解析し、この太古の生命体の謎に迫るといった話なんですが、そのDNAの塩基配列が40億もの情報を持つひとつの魔道書に見立てるこの発想にまず唸らされました。DNAが一種のネクロノミコン的役割を果たしているんですね。
まぁ本書には明智呈三が著したとされる『秘教古伝』という日本版ネクロノミコンみたいな書物が出てきますが、現在熟読中の朝松クトゥルー作品『肝盗村鬼譚』でもこの書物が登場します。
それと支那の伝説的な古代王朝の神話などを持ち出して、旧支配者の存在をほのめかすところなんかが凄く斬新でしたね!

「人類が誕生する以前、この地球(アジア)は何種類かの知的異性物によって分割、統治されていた・・・
すなわち、龍族、祝融族、土狼族、風牛族、星辰族である。このうち、龍族の末裔が漢民族。土狼族の末裔が満州民族。風牛族の末裔がチベット民族となった。
火を象徴する祝融族は黄帝(旧神?)に反旗を翻したので、地底に封じ込まれた。この大空洞のことを崑央という。対して星辰族は天の彼方に放逐されたのだという。」


こういった神話的仮説を読むとクトゥルー信者なら血湧き肉踊っちゃいますよね~。
まぁ本書ではこの崑央伝説は満州民族(清朝)が発信元とされてますが、今の中国共産党が中華思想に取り入れかねない荒唐無稽な説ですな。
ただ終盤は岩明均の漫画『寄生獣』の世界。食欲失せそうなくらい肉塊飛び交うスプラッター・ホラー・アクション小説と化しておりました。まぁこれが本来の朝松健ワールドなんでしょうね~。
旧日本軍をナチスばりの徹底した絶対悪に仕立てた自虐史観的な設定はちょい鼻につきますが、主人公の時空を超えた他者との精神交錯なども盛り込まれた、誠に構成力豊かな極東クトゥルー小説だと思いましたね。
実写化するとショボくなりそうなので、大友克洋先生あたりに是非アニメーション化してほしいですね!

現在は絶版(発禁?焚書?)となってるようですが、ミスカトニック大学付属図書館、或いはブックオフの100円コーナーでたまに見かけますんで探してみて下され。

今日の1曲:『人体ジグソーパズル』/ CARCASS
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ええやん

2008年06月09日 | ♪音楽総合♪
ブックオフの500円コーナーでAUDIOSLAVEの1stを見っけたので今更ながら購入。
RAGE AGAINST THE MACHINEの演奏隊と、元SOUNDGARDENのヴォーカル、クリス・コーネルが2002年に結成したビッグコラボバンド。
まぁザックLOVEだった了見の狭い私としては、当時このバンドにはひとかけらの期待もしておりませんでした。
それにグランジ最盛期にSOUNDGARDENのアルバムを聴いて全く私の感性には響いてこなかったので、期待できないのも無理なかったわけでございます。
しかし彼らの初PV“COCHISE”を視聴してまんざらでもなかったので、いつかレンタルでもしようかなとは思っとったんです。それから月日は流れゆき、6年経った今ようやく・・・てな感じ。

で、感想は良質のヘヴィ・ロック・アルバムといった感じでしょうか。
レイジを聴いてた時になんとなく感じていたレッド・ツェッペリンのようなダイナミズムが、クリスがヴォーカルをとることによりそれがよりいっそう強調された感じですかね。やっぱこのトム、ティム、ブラッドの演奏力は、とてつもないサウンドエナジーを内包しているんだと。
レイジの時はザックのシリアスなラップVS演奏陣という、激しい個性のぶつかり合いみたいな混沌としたケミストリーが特徴でしたが、オーディオスレイヴの場合、クリスのそこそこ幅のある歌が演奏陣のヘヴィなサウンドに上手く調和した感がありますね。この辺は名プロデューサー、リック・ルービンの手腕によるところでしょうか?
だからザックのラップに抵抗を禁じ得なかったハード・ロックファンの方にも普通に聴けるかと思われます。
クリスの声はちょい暑苦しすぎるきらいがあるんですが、歌唱力、技術ともに備わった良質のヴォーカリストだと思いますね。メロウなパートなんかは今のアンソニー・キーディスよりも断然上手いと思いますし、哀愁深い“LIKE A STONE”のようなバラード調の歌メロなんかは時折デビカバっぽくも聴こえます。
でもやっぱ私はトムのトリッキーなギターワークを聞くと胸躍らされるんですよね。#9“EXPLODER”のグルーヴ感(演奏スタイルはほとんどレイジ)なんかまさにツボ!
ただ、長続きせんやろうな~という雰囲気は、この頃からなんとなく窺えますね。




今日の1曲:『Cochise』/ AUDIOSLAVE
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レイレレおじさん

2008年06月05日 | プログレッシヴ草稿

この目をひんむいた尋常でない形相のおじさん。
オランダが誇るプログレの異端児FOCUSのキーボード兼フルート兼ヴォーカリストのタイス・ヴァン・レアーさんです。

フォーカスが結成されたのは1970年。クラシック音楽やジャズを基調にしていながらも、他の様々なヨーロッパ民族音楽を取り入れたそのユニークで高度なサウンドと確かなテクニックによって、それまでプログレッシヴ・ロックといえば“ブリティッシュ”だった常識を見事に打ち破った。
その代表曲といえば邦題が「悪魔の呪文」で有名な“HOCUS POCUS”。
同じフレーズが延々と繰り返されるくどいにも程がある曲だが、合間にドラムソロ、トチ狂ったようなヨーデル、哄笑、アコーディオン、口笛などがアクセントとして挿入される「悪魔の呪文」と呼ぶにふさわしい、破廉恥極まりないナンバーだ。
これが当時全米9位のヒットソングだというのだから驚かされる。
アルバム『MOVING WAVES』に収録。



最初にこの音源を聴いた時「このヴォーカル、正気ですか?」と思いましたが、この1973年の鬼気迫るライヴ映像を観て「正気の沙汰ではない!」と確信いたしました。



今日の1曲:『悪魔の呪文 (live '73)』/ FOCUS
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スラドミ08だよ 全員集合!!

2008年06月02日 | やっぱりメタル!!
ヴォイヴォー!!!

いけない、つい先走ってしまった。ブラボー!!
ようやくTHRASH DOMINATION 08出演バンドが決定いたしましたね!
http://clubcitta.co.jp/001/thrash/
全国のおっさんスラッシャーの皆さん、この豪華な顔ぶれにオシッコちびらないで下さいね。

TESTAMENT
VOIVOD
FORBIDDEN


ヴォイヴォ~~~~~~!!!!!

なんという無駄のない面子・・・す、凄すぎる!!
なんといっても私が長年に渡って敬愛し続けてきたカナダの異端児VOIVODが初来日するのですぞ!!ゆ、夢じゃないかしら・・・(感涙)
今回ジェイソン・ニューステッドは参加せず、なんとオリジナルメンバーであるブラッキーことジャン・イヴ・テリオールが復帰したとか!!
ヴォイヴォ~~~!!!
もう東京遠征するしかないでしょう!ぜってー行く!!
でも遅い!遅いよ!ピギーの死が悔やまれてなりません!!


あとブログ徘徊してて気になったんやけど、VOIVODのスペル、VOIとVODの間を空けないこと!!気をつけて!

FORBIDDENですが、ドラム以外がみなオリジナルメンバーだとか、よ~集まったな~
当日はTESTAMENTに入っちまったオリメンのポール・ボスタフとの絡みとかあるかもね。


しかしこのイベント、主催者側がバンドに対して「なるべくオリジナルラインナップを揃えて下さいね」って要請でもしてるんだろうか?

あ~最近体調がすこぶる芳しくなくて、9月まで生きてる自身ないんやけど・・・
こりゃVOIVOD観なずには死ねなくなってきたな。

今日の1曲:『LIVE FOR VIOLENCE』/ VOIVOD
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再発だじゃあ

2008年06月01日 | やっぱりメタル!!
日本の昔話の定番と言えば、
『桃太郎』、『かぐや姫』、そして『踊る一寸法師』。
ん?最後のはちょっと違うか・・・

そこで人間椅子後追いファンの方々に朗報!!

人間椅子 幻のインディーズ5thアルバム 『踊る一寸法師』再発!!

2008年06月07日 フライハイトより発売予定!
http://freiheit.m-chase.com/ningen_isu/index.html

クソ高い値段設定でヤフオクに出品している強欲な出品者の商売のジャマをして悪いが、なんと2100円という激安価格!!こらもう買うしかないでしょ!!

このアルバムは私が人間椅子で最も好きな作品と言ったら過言になるかもしれないが、人間椅子の代表曲、名曲がテンコ盛なあやかしの傑作アルバム。
なんつっても私が人間椅子の中で最も好きなナンバー“どだればち”が収録されとるんですから。
津軽弁全開の土着民謡的歌詞と、サバス節がこれ以上ないくらい絶妙にマッチした最高傑作です。特にワジーの中間ギターソロが絶品!
和嶋ビイキの私ですが、このアルバムって実はほとんど鈴木氏の筆によるものだったりするんですよね。
確かにどんよりとしたひねりのないドゥーミーなナンバーが多いです。
ドラマーは一番不器用で任期の短かった2代目土屋巌氏。でもパワフルさに掛けては現在のナカジマノブ氏とタメをはっていたのではないかと。

このアルバムは、レコーディング環境の悪さからか一番ライブ感があって、土屋氏の力強いビートがとてつもない重量感を生み出しております。
ま、『踊る一寸法師』に関しては、過去ログでひつこいくらい語ってますのでそちらをご参照下さい。

是非全てのハード・ロック、ヘヴィ・メタル、ドゥーム・メタルファン、そして江戸川乱歩ファンに聴いてもらいたいマストな1枚。



今日の1曲:『どだればち』/ 人間椅子
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