AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

外人

2022年11月16日 | ♪音楽総合♪
今年の2月に、キング・クリムゾンの代表作『クリムゾン・キングの宮殿』の功労者ともいうべきイアン・マクドナルドが逝去した。

そのことがキッカケで、イアンが在籍していた英米混合の、いわゆる産業ロックバンドFOREIGNERをちゃんと聴き直してみようかという気になり、アトランティックからリリースされた7枚組ボックスを大人買いしてしまった(といっても3000円弱の中古だが)のは、少々思い切りが過ぎたかと。


まぁ私のこれまでの音楽嗜好的には、TOTOやJOURNEY、SURVIVERといった、80年代にアメリカのチャートを賑わせた、情熱くさいヴォーカル、ハートフルなバラードナンバーを主とする産業ロックと呼ばれるものにはあまり縁がなく、このブログでもこれらのバンドを取り上げたことは皆無に近いかと。

ただ、MTVをよく観ていた小学生の頃、上記のバンドらのシングルヒットソングにはそれなりに馴染みがあって、U.S.A. FOR AFRICAの「We are the World」が大ヒットして、サビを大勢で大合唱するナンバーが流行りまくっていたころにフォリナーが出した大ヒットシングル「 I Want To Know What Love Is 」はよく聴いていた。
今聴くと、「We are the World」意識しまくりじゃね?と思ったが、どうやらフォリナーの方が先だったようだ。




フォリナーに興味を示したのは、なにも小学生の頃だけではなく、浪人生の頃に偶然ラジオでフォリナー特集をしていて、そん時流れた「Juke Box Hero」がいたく気に入り、その曲が収録されている4thアルバム『4』を近所の電気屋(兼CD屋)で初めて購入したのを覚えている。
後に1st~4thまでのベスト盤『ベスト・オブ・フォリナー(Records)』も購入している。




ただ、オルタナやデスメタルが台頭していた90年代初頭、尖がった音を求めてやまなかった若かかりし頃の自分に、フォリナーのような大衆感溢れる中途半端に古い音楽を受け入れる余裕などなく、ひっかかったのはせいぜい「Juke Box Hero」と「つめたいお前」くらいで、長年放置状態にあった。
まぁあの頃はイアン・マクドナルドが在籍してたなんてことも全く知らなかったし、今回イアンが在籍してた1st~3rdを改めて聴き直してみても、彼の存在意義を全く感じることができなかった。
聞くところによると、イアンはフォリナーではほとんどギターを弾いていたとか。


いまだ7枚全て聴けてないんだけど、全体を通して充実した楽曲が揃っているなと思った作品が、やはり『4』。
全体的にはLOVERBOYのような爽快なハードロックを奏でている。
キーボード担当だったアル・グリーンウッドは前作『HEAD GAMES』を最後にイアンと共にバンドを抜けてしまっているが、シンセサウンドは継続されていて、あの程度のアレンジならサポートで十分だったということなのかな?
「Waiting For A Girl Like You」のような抒情的なバラードでのルー・グラムの歌唱は、ジョーリン・ターナー期のポップ志向のRAINBOWとの類似性を感じさせたりもする。
元スプーキー・トゥースのミック・ジョーンズもなかなかいいギターを奏でている。

今回『4』を聴き直してみてギョッとなったのが、「Break It Up」って曲をよく覚えていたこと。
そういえば、自主編集テープにこの曲だけチョイスしてよく聴いていたのだ。
これがけっこうクサい曲で、これがフォリナーの曲であったことなんかすっかり忘れていた。

それにしても、独特のタメを作るルー・グラムのちょっと暑苦しい歌い方が案外クセになってくる。
それがとくに顕著なのが「Urgent」で、フォリナーの楽曲の中で一番好きかも。




先日、この辺のバンドが好きな音楽友達にフォリナーはどうかときくと、TOTOやジャーニーなどに比べるとかなり下に位置付けられているようで全く相手にされず悲しかった。
なんだよ、弾きまくりスーパーギタリストがいないからってフォリナーの音楽を愚弄するのかよ!それともルー・グラムのクリクリへアーがそんなに気に食わないってか!
って、何十年も放置してきといて、今更オマエはフォリナーの何?

いや、私にだってひとつくらい推しの産業ロックバンドがあったっていいと思う。


そんな折、先日奇しくもフォリナーがフェアウェル・ツアーを開催することを発表した。
まぁルー・グラムはとっくの昔に脱退していて、今はジャーニーと同様もどきヴォーカルが在籍しているみたいで、オリメンはミック・ジョーンズしか残ってないとか。

今のところ日本公演は組み込まれてはいないようだけれど、もし来日が決定したら、みんなで空港まで出迎えに行って「Welcome FOREIGNER!!」と書いた横断幕をかかげようではないか!

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さらば、スバルよ

2022年11月06日 | カテゴライズできない

15年前、初めて新車で購入したインプレッサスポーツワゴン。

ついにお別れの時を迎えました。





長年、特に支障もなく快適に走ってましたが、今年のお盆前の通勤時に、不穏な震えを伴ってエンジンストップ。
その後エンジンかかってなんとか職場まで走りましたが、仕事帰りにスバルショップに寄って看てもらったところ、ラジエーターから水が駄々洩れしててオーバーヒート起こして、それによってエンジンも随分傷んでしまっただろうと。
まぁ2年前の車検の時、もう乗り換えは考えていて、先月初めに次の車も注文済。


スバル特有の水平対向エンジン。
第二次世界大戦中、スバルの前身である中島飛行機が製造し、零式艦上戦闘機(通称「零戦」)に、この水平対向エンジンが採用された。
つまり「私はゼロ戦のDNAを脈々と受け継いできた自動車に乗っている!」と、非常に誇らしく思いながらこのインプレッサを運転してきた。




なんてうそぶいてみたけど、ほとんど車に関心がなく、ケチで面倒くさくて洗車もメンテナンスもろくにやってなかったので、このインプレッサを大事に乗ってきたなんてことは到底言えないし、申し訳なくて「愛機」あるいは「愛車」なんて呼べない。


荷台の整理。
作業着、軟球、バドミントンのラケット、レジャーシート、タオル、コンビニマンガ本、ウェッテないウェットティッシュ、UFOキャッチャーで獲った景品、傘も4、5本出てきた。
今年のOTODAMAに持っていった未使用のコンパクトテントも積みっぱなし。
太陽光でパリパリになったビニール袋、あと、ゴムのかけらがそこらじゅうに散乱していた。





秋晴れの休日。
よし、最後くらい遠出して色々名所でも巡ってやるか。

・・・と思ったんだけど、ガソリンもわずかだったし、色々やることもあったので、近場の平城宮跡周辺をちょっと走るにとどまった。




こなべ古墳前にて。




15年間よく走ったね。

ほんとうにありがとう。
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