AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

空洞です

2024年04月14日 | まったり邦楽
今週、ゆらゆら帝国のベーシストであった亀川千代さんが亡くなったことがSNS上で知らされた時、かなりのショックを受けたのは、なにも私ばかりではなかった。

その日(4/9)、SNS上は想定以上に騒然となっていた。




90年代後半、突如メジャーに躍り出たゆらゆら帝国は爆発的人気を博していたが、同時代のTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTやBLANKEY JET CITYのように、華やかな舞台とは無縁といってもよかった。
ロックフェスにわざわざ足を運ぶような人間でなければ、バンドの存在さえ知らない人も少なくないかと。
テレビなどの露出も少なく、十分集客見込めるのにも関わらず、大きくてZeppクラスの箱でしかライブを演らない(だからチケットなかなかとれない)。

ゆらゆら帝国は、14年前の2010年に解散しているが、今回の亀川氏の訃報を受け、SNSではまるで今回が本当のゆらゆら帝国の終わりであるかのような騒ぎであった。
ゆら帝のライブの思い出話や、各々の思い入れのある曲のMV、ライブ映像を貼り付けたりと。
「一度だけでもゆらゆら帝国のライブに行きたかった・・・」っていう、おそらく現役時代のゆら帝を知らない若い世代にもファンはけっこういると思われる。

ミッシェルやブランキーのような、酒、タバコ、タトゥーといった男気溢れるスタイリッシュなカッコよさとはまた違う、なにかしらヤバい麻薬のようなサイケでイビツ感溢れる異次元のカッコよさ・・・

亀川氏の、ベースプレイはもちろん、あのどこか他者を寄せつけない異様な存在感は、ゆらゆら帝国の突出した音楽性において、なくてはならない要素だったのは間違いない。



私が初めてゆらゆら帝国の音に触れたのは、確か社会人になって1年目の頃であったろうか。
それまで洋楽かぶれだった私は、SSTVで突如流れたこのMVを観て、脳天をぶっ飛ばされたような衝撃を受けることになる。
え!?日本でこんな音出すバンドがいたのか!!と。

今でもあのちゃんのラジオのオープニングで流れてるんだって。


もちろん坂本くんの足の動きも気になったが、ぐるんぐるんとうねりまくるベースラインを弾き出す亀川千代氏の存在感も目を見張るものがあった。
細身長身で黒づくめの衣装、そして前髪ぱっつんのサラサラロングヘアー(姫カット)。
私はしばらくの間、亀川氏のことをずっと女だと思い込んでいました。


ゆらゆら帝国の単独ライブは、なかなかチケットがとれず、私がようやく最初に観たライブは、1999年の大阪市立大学の学園祭“銀杏祭”でだった。




『太陽の白い粉』を発売した時だったかな。「すべるバー」とか演ってたっけ。
この時は端の方だったが、亀川氏のプレイを至近距離で拝むことができた。
最後、亀川氏がベースを思いっきりバゴーーンっ!!って鳴らさはったので、スピーカー付近にいた私は軽く音風に煽られたのはいい思い出です。





そして、坂本慎太郎くんのシンプルだけど、心に沁みる哀悼の言葉。



ゆらゆら帝国に亀川氏が加入した当時、坂本くんは「水木しげるの漫画のキャラクターに出てきそう」って、喜んでいたのだとか。


坂本くんの描いた亀川千代。



実はゆらゆら帝国解散後の亀川氏のその後の活動を全く知らなかった。
すみません・・・

冬苺、不失者、The Stars・・・etc.といったバンドでベースを弾いていたそうです。




ご冥福をお祈りします。



コメント
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