AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

古きものたちの墓

2013年12月31日 | 晒しな!日記
今年もあと数分となりましたね。
2013年最終日の今日は、プリンタと無線ルーターを買いがてら、近くの古墳公園をプラプラ散策して、ガストのドリンクバークーポンを消化するという、いたって心穏やかな一日を過ごしておりました。
大掃除なんてすでにあきらめました。私ももう、あきらめの歳です。

ほな、ま、2013年をタラタラ振り返っていくことにしましょうか。

まぁ、オズフェス出演効果で人間椅子まさかの大ブレイクも大事件といえますが、今年一番世間を騒がせたことといえばやはり、ブライアン・アダムス死亡騒動じゃないでしょうか?
実はブライアンズタイムという競走馬が死んだというニュースを、誰かがアダムスと空目してその誤報がネットで流布しただけだったんですが。これにはうちの姉もまんまとひっかかってました。

R.I.P

「僕の自宅に日本からたくさんの悼辞が送られてきたんで、一体何のことかと思ったよ」と、ブライアンさん。

そういえば、今月も5億円もする馬が毒グモに噛まれて死んだってニュースがあったな。来年の干支なのに、こりゃ2014年なにかよからぬ大事件が起きるっていう、お告げかもしれませんぜ。

毒グモに噛まれたといえば、やはりスレイヤーのギタリスト、ジェフ・ハンネマンの死が悔まれます。もう最近はスレイヤーの音楽から遠ざかっていたので、ジェフの訃報を聞いた時はメチャメチャショックというわけではなかったのですが、やはりスラッシュ界きっての偉大なリフメイカーであったことは紛れもない事実だし、私も大いに影響を受けた。

Jeff Hanneman R.I.P



今年行ったライブを振り返ってみますと、TTF、The Crimson Project、TICA、VAN HALEN、サマソニ、人間椅子、筋肉少女帯、KISS、Perfumeくらいだったか。
正直、印象に残ったライブは皆無に近いんだが(もう俺ライブを楽しめない人間になったのかも)、灼熱地獄のサマソニで、人生初となったMETALLICAのライブがやっぱモッシュとかヘッドウォーキングとかして一番楽しかったかな。やっぱスラッシュのライブはいいもんだ。
メタリカにとっても今年はデビューして30周年という節目の年。私のフェイバリットアルバム『KILL 'EM ALL』完全再現とかひそかに期待してたんだけど。
で、今月ついに前人未到の南極ライブも敢行しちゃいましたしね。ほんまアホとしかいいようがありませんわ。
まぁ客(一部の金持ちとスタッフか?)はあんな至近距離からメタリカのライブを楽しめてさぞご満悦のことだったろう。

Metallica - Freeze 'Em All: Live in Antarctica (FULL CONCERT) [HD]


じゃあ次回は意表をついて、うちの近所の古墳公園でってのはどうですかい?たぶんまだ誰もやったことないと思うし。
いにしえの墓の前でライブってのも乙なもんですぜ。“Master Of Puppets”とかやったら絶対映えると思う。




そういや、南極ライブの客席の中に、ウミユリ状の先住種族の姿はなかったな。
あの古きものどもは、やはり人間に知られることなく氷の遥か下の墓で眠っているのかしら。

<古きもの>といえば、世界的に有名な評論家であり、作家のコリン・ウィルソンさんが、今月5日に亡くなられたことをしばらく経ってから知りました。
つか、最近まで生きていらっしゃったことも知りませんでした。
ちょうど、彼のクトゥルー神話もの『古きものたちの墓』を読んでいるところだったので、感慨深いものがありました。
コリン・ウィルソンのことは、過去の記事にも書いてるし、また別枠で追悼記事を書こうと思ってるが、この人の文章は専門家的でいささかテンポが悪く(昔購入した『オカルト』っていう著書も途中で放り出した)、おまけに本にコーラをぶちまけてヨレヨレになったのも手伝って、このクトゥルーものをなかなか読み進めないでいた。
つかこの人、もともと評論家でエッセイストだし、宇宙的な神話向きの作家ではないのだと思う。
でも、ま、先週この作品をイオンのトイレの個室にて読了できたことは、彼へのせめてもの手向けになったのではないかと。
今頃はコリン星で、ラヴクラフト御大とダーレス編集長とで、明晰夢討論でもやっていることでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。

Colin Wilson R.I.P



今日の昼下がりの午後、この古色蒼然たる古墳公園の周りを散策していると、どこからともなく一匹の猫が這い寄ってきた。
そして私がカメラを向けると、歩みを止め「はい、どうぞ」とばかりにすましてくれるではないか。



いやはや、なんとも不可思議で異界的な場所である。それでいてなんだか懐かしいような居心地のいい場所でもあるのだ。
実はここいらは猫たちの楽園的な場所で、彼らもあまり人を恐れない。
私は、このかつて山だった住宅地のどこかにウルタールへ通じる異次元の扉があって、猫たちはそこからやってくるのではないかと思っている。
いや、本当はここがウルタールなのであって、異次元に迷い込んだのは、実はこの私自身だったのかもしれない。
だからここいらの住民たちは、誰も猫に危害を加えようとはしない。

ウルタールでは何人たりとも猫を殺してはならないと、今月初めのクトゥルフ神話試験にも出てたもんね。



ほんじゃ、ま、よいお年を。


今日の1曲:『SUMMER OF 69』/BRYAN ADAMS
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三にして全、全にして三

2013年12月27日 | コンサート
角さん、助さん、もういいでしょう。
ほんじゃ、ま、Perfume 4th Tour 京セラドーム2日目の本編レポに参りたいと思います。

(前略)
会場入りして、まず目に飛び込んできたのは、ステージ中央に設置されたでっかい瞼状の巨大カプセル。その上をなにか心騒がせられる大小様々な白い球状の浮遊物が浮かんでいる。
この慄然たるステージセットを目の当たりにして、私は周囲の者に聞こえない程度の囁き声で、思わず決して口にしてはならない彼のものの御名を口にしてしまった。

「ヨグ=ソトホース・・・・・」

まぁ、来場していたプログレオヤジたち(実際Perfumeファンにはプログレ好きが実に多い)は、おそらくこの巨大瞼カプセルを目撃して、ピンク・フロイドのPulseライブのステージセットを真っ先に思い浮かべたのではないか。実際ライブ始まってから、瞼カプセルがスクリーンの役割を果たしててモノアイ的な目玉演出もあったし、バルーンにプリントされたドームシンボルが目玉オヤジに見えなくもない。



今回の花道もなんだか不埒極まりない異様な枝分かれ方をしていて、一言でいうなら不定形。
そこにもなにかしら宇宙的な意味合いが込められていたのであろうか?


・・・ブウウーーーンンーー・・・・という“Enter the Sphere”のイントロが鳴り響き、Perfumeのライブがスタート。
KISSのライブの時と同様、彼女たちはいきなり天井から姿を現した。
実は、あまりにも目まぐるしいオープニングだったため、上の3人を見たらいいのか、モニターを見たらいいのか、瞼スクリーンのイリュージョンを見たらいいのか、ワケわかんなくなって記憶が曖昧なのだ。上で3人が“エレクトロワールド”のような振り付けダンスを踊っていたのは記憶している。
まぁ“1mm”まではアルバム順に演奏され、あとはほぼ定番曲。“スーパージェットシューズ”などの、これといったサプライズもなし。
ただ、昨年の城ホールの時は、ブレイク前の曲はあまり把握してなかったし、こういう形式のライブも初めてだったもので、ボー然と眺めるしかなかったが、今回は“エレクトロワールド”での「オイ!オイ!」の掛け声、パンチングをやったし、前回抵抗を禁じえなかった“ジェニーはご機嫌ななめ”での80年代アイドルばりのネームコーリングにも参加したことを告白しておこう。

しかし、今回最も会場を沸かせたのは、LEDにでっかく“Party Maker”と表示された時であった。やはりみなこれを待っていたのだ。私も全身に寒イボが湧き立つのを感じていた。
今作最大のダンスフロアエレクトロチューン。足場の狭いスタンド席で観戦しているのがこれほどもどかしいと思ったことはない!
ただ、この時ばかりはほとんどステージに目もくれず自分の世界に浸っていた。よってこの曲の時の演出を非常に楽しみにしていたのだが、ほとんど記憶にない。またDVDが出たらジックリと拝見しよう。



“Party Maker”やってる時も思ったが、やはりこういったダンスフロアナンバーをドームで聴くってのはもったいない。ドームはなんか音の響きがイマイチだし。もっとWIREばりの席なしのフロアで自由奔放に楽しみたいものだ。今回も京セラドームジャンプ禁止だから“FAKE IT”ハズされるのは目に見えていたし(ハッキリいって“チョコレイト・ディスコ”なんかよりライブ必須ナンバーだと思うよ)、私はPerfumeのライブを心から楽しめないところはここにあるのだ。ほんともったいないたら、もったいない。モッタイナイお化けが出るよ。
今はキャロライン・ケネディ駐日米国大使が家族ぐるみで会場にかけつけるほど、超がつく人気アイドルユニットな存在だからまず不可能だが、いつかそういう会場で、PTAコーナーも抜きのレイヴ企画が実現したらいいなと思う。

あと、相変わらずあ~ちゃんの加減を知らぬMCの間延び加減には呆れ果てるしかない。前回ので心構えもできてたし慣れたとは思っていたが、今回は前回以上に野放し感がハンパなかった。ヤクでもやってるとしか思えないほどのハイテンション。おそらくチョコラBBの飲みすぎであろう。

アンコールは、“Dream Land”の1曲のみ。この曲の時は絶対ミラーボールか何かが回るだろうとイメージしていたが、まぁそれに近い影絵的演出でドーム全体が壮麗きわだかな雰囲気に包まれ、まさに夢の世界にいるような恍惚感に満たされる、見事な幻夢郷を形成していた。
天井から白い球体の集積物が客席に降り注ぎ、おそらくその物体に触れたものはみな気がふれてしまったのではないか。


かしゆか三行聯句。


のっち四行聯句。


あ~ちゃん五行聯句。



今日の1曲:『Party Maker』/ Perfume
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魔宴

2013年12月25日 | アーマの発狂日誌
さて、明日はいよいよPerfume 4th Tour in DOME最終日。
わざわざ3連休明けの24日、25日の2Daysが選ばれたのは、やはりクリスマスに日を合わせてきたのだと、ほとんどの者がそう思っていることだろう。
だから、東京ドームでは何かサプライズがあるに違いない!と、心そぞろな者も少なくないと思う。
Perfumeの3人にとっても、7年前の原宿アストロホールで、25日の枠がとれず21日に余儀なくされたことへの積年の悔恨の情を晴らすべき時なのかもしれない。

しかし、おそらくほとんどの者が、このクリスマスにあたる日が“ユールの日”であることを知らないのではないか!

このことは、今月始めに行われたクトゥルフ神話検定の問題にも出ていた。
キングスポートの教会の地下世界で、毎年12月25日に執り行われている、あの暗澹たる冒瀆的儀式のことを・・・



冬至の儀式、雪の彼方の春を約束する儀式、焔の儀式、常緑と光と音楽の儀式・・・・

その地下世界では、噴きあがる不気味な緑色がかった炎の柱の周りで、頭巾付きの外套をまとった群衆が半円を描いておるそうな。
そして、光から遠く離れたところに形の定まらぬものがうずくまり、不快にもフルートに似たかぼそい音色をたてているという。

これこそが、人間よりも古くからあり、人間よりも生きながらえる定めの、ユールの儀式なのだ。

しかるがゆえに、東京ドーム最終日に参列する者は、用心するがよい!!

もしかすると、後楽園駅に着く前にこのような見たこともない駅看板を目にするやもしれぬが、決してそこでは下車せぬことだ!


それと、グッズは朝一番に買いに行くがよい!自分サイズのTシャツはすぐ売り切れるがゆえに。


最後に、思いきってあの不埒な『ネクロノミコン』の慄然たる一章からの一節を抜粋し、堅苦しい低ラテン語からわたしにできるかぎりの翻訳コンニャクをおこない、ここに引用しておこう。
狂えるアラブ人はこう記している。


最下の新宿ディスクユニオン企画モノ/マニア館、その驚異こそ奇怪にして恐るべきものなれば、窺い見ることを得ず。死せるハナモゲラ新たに活命し、(早くも)ナニガナンダカワッカリマセーーン。
夜通しハリバリパーティーに参列するテクノ狂信者、おどけたミュージックにジダンダステップ、ポジティヴ心筋梗塞。
肉をまといしカイワレダイコンこそ呪われたり、ラジバンダリ。鋲革備えぬタマキンこそ邪悪なり。
賢しくもイブン・スカバカ男言いけらく、吉瀬美智子の横たわる人間ソファに潜りこみしものは、マンモス幸いなるかな。
何となれば古譚に曰く、ミナミの萬田と結びし者の腎臓、納骨堂の亡骸より急ぐことをせず、フラナガン機関にて再調整されんことを欲す。さすれば彼のもの、トキメキ感動トーカ堂。
目覚めよ、夢見人よ!ウキウキウェクミーアップ!さらなる驚異の世界へビフォーユーゴーゴー。
旅立つがよい、イオニストよ!それが、タダ水汲みしもののさだめなれば。



今日の1曲:『Luktar-Gvendur』/ Bjork
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ドームズ・デイ

2013年12月23日 | コンサート
ライブから2週間も経ってしまったが、今更Perfume 4th Tour京セラドームのレポをば。
いままでアップしなかったのは、明日明後日に控えてる東京ドーム観に行く人に対する配慮っつーのもあったかもしれんが、書くの面倒くさかったってのが一番かな。
まぁ私のブログなんかに訪れるPerfumeファンなぞ滅多におらんやろうし、私とてネタバレ厳禁とかの義務感なぞ微塵も持ちあわせちゃいない。
つか情報知りたくなけりゃググらなければいい。自分でシャットアウトしろって話ですわ。
でも、ま、今回は開演前の様子だけ軽く触れておくことにしましょうか。


私が行ったのは日曜日の京セラ2日目。
1日目情報では物販売り切れ続出ということで、早めに会場に赴くことにした。
つっても開場時間が14時という驚異的な早さで、結局ドームに着いたのはその30分前。
グッズ売り場は別段長蛇の列ができてたわけではなかったが、私が狙っていたデザインのTシャツの俺サイズはすでに完売しとってイヤになった。
とりあえずパンフレットと万能トートバッグとステッカーとピュレグミ(Perfume仕様クリップ付)を購入。




その後はドーム周辺をブラブラ。う~んやっぱ年齢層は若い目で女の子が多い。
もちろんコスプレ女子もあちこちに出没する。寒い中この日のために準備してきはったんやね。



Spending all my timeの3人組はなかなか完成度高かった。


ただ、露出の激しいコスプレ姿の男のやつは鑑賞に堪えんかったな。
とりあえずすね毛を剃れ!


ダンス集団もがんばってはる。まぁPerfumeライブ日は一種の祭りみたいなもんですわ。



もちろん今回もマトモにはチケット購入は叶わなかったので、某サイトのチケット譲渡トピックスで交渉して確約に成功。
当日現地受け取りだったので、待ち合わせ場所のドーム3番ゲートの、絶対わかるだろうと思われるでっかく“3”て書いてある白いスケルトン壁みたいなところで待機していた。



しかし、待てど暮らせど約束の時間が過ぎても相手はなかなか現れない。
ちゃんと伝えておいた目印を掲げていたのにもかかわらずだ。



で、開演30分前になって、万が一の時にと伝えておいたケータイに電話がかかってきて、無事譲渡人と落ち合うことができた。マジあせった。
なんかお互い色々手違いが生じてたみたい。「Perfumeカーディガンを着て喫煙所のベンチで待ってます」ってメールで伝えたとか、記憶にございません。

今回はP.T.A.会員の方に譲ってもらうことになったので、絶対いい席であるとの思いこみがあって、あわよくばアリーナ席にありつけるのではという希望的観測を抱いていた。
ところが、私の期待は大きくハズれて一塁側下段のスタンド席。最前列だったがアリーナ入口の真上の席だったため左右のスタンド席よりグッと引っ込められてて、おまけに前方にちょうどでっけえ柱がそびえ立っててあまりいい席とは言い難かった。

まぁでも、P.T.A.会員限定のプレミアチケット手渡された時はかなりテンションが上がったな。




ほんじゃ、ま、今日はこの辺で勘忍しといちゃる。


今日の1曲:『ジェニーはご機嫌ななめ』/ Perfume
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メタルIMAX

2013年12月14日 | しねしねシネマ
今年、ライブビューイングというか、映画館でライブを観るという体験をしたのはこれで4回目だろうか。
しかも今回はメタリカ。夏にサマソニで見たばかりだというのに・・・・

まぁ仕事場の近所のシネコンでIMAX 3D版で、噂のライブ・アクション映画『メタリカ・スルー・ザ・ネヴァー』が上映されてたので、仕事が早く終わったらレイトショーでいっちょ見に行ったろかしらんとなったわけだが。
しかし、20:00に仕事が終わった時に映画館にかけつけたら、なんとその映画館では18:00からのが一回きりしかやってなかったので、レイトショーで見るのはあきらめざるをえなかった。ほんで先週の金曜日17:30に仕事が終わって一目散に映画館にかけつけたら、21:00に時間変更・・・・おちょくっとんか!!
3時間もどないして時間つぶせゆーにゃ!と憤慨しつつ、まぁレイトショーで安くなるからええかとチケット発券しにいったら、IMAXはレイトショー割引き対象外ときやがった。料金は3Dメガネ代上乗せされて2200円。いてもたろか!!

まぁ中学生ん時に『メタル・マスター』聴いて一発でハマって、『ブラックアルバム』で即見限り、今までさんざんシカトし続けてきたツケをここで払うって思えば2200円なんざはした金よ(えらい安上がりやなオイ)。
それにステキなステッカーも付いてきたしね。



客は7、8人程度。私はその日の発券者第一号だったので、ど真ん中の一番いい席に座れた。まぁどこにでも座っていい状況だったが。
内容は、映画撮影のためにアリーナで行われたメタリカのライブ映像と、俳優陣が演じるトリップアクションムービーとを掛け合わせたもので、ライブPVの様相を呈したものと考えてもらえばよいかと。
まぁ正直、アクション映像の方はあってもなくてもどっちでもよかったかなと。観に行ったファンの方々もおそらく「アクションはどうでもいいから、もっとライブシーンを盛り込んでくれ。だってメタリカのライブがアクションそのものなんだもの」と思っていたのではないだろうか。



冒頭でのトゥルージロが個室でベースをならし弾きしてて、その重低音で部屋全体がガタガタ揺れてる大仰なシーンからしてファンタジックな色合いがでていたが、ステージそのものは紛れもない生演奏。ラーズ役にアンソニー・ホプキンス、トゥルージロ役にベニチオ・デル・トロ?と思ったが、どっちも本人だった。
まぁステージセットがトラブってメンバーのスレスレの所に機材が落下してきたり、スタッフがステージ上を火だるまで走り回ったりの多少の演出も盛り込まれてた。
で、IMAXは確かに音はいいし好きなアーティストのライブを楽しむには極上の環境かもしれない。3D映像は最初のデモンストレーション映像の段階でちょっと興奮したが、慣れてくるとやっぱどうでもよくなってくる。
「ベストセットリスト!」と謳い文句にあるけど、“Whiplash”、“Fight Fire With Fire”をハズしてベストセットリスト?との疑念も沸くが、近年のライブでだいたいよく演奏される楽曲が約12曲ほどチョイスされていて、やっぱ初期5作からが中心。ステージセットの仕掛けが凄まじく凝っていて、棺が数個天井からぶら下がっててそれが照明やモニターの役割を果たしている。“Ride The Lightning”では電気椅子が稲妻を放って降りてきて、“Master Of Puppets”では床から十字架群がニュ~っと生え出てくる。
そして、“…And Justice”では、演奏中にあの巨大女神像が組み立てられ、クライマックスでガラガラと崩壊!こりゃ生で見れたら相当楽しいでよ。




しかし、この映画を観に行ったほとんどのメタリカファンが、映画館で悶々としたフラストレーションを感じていたのではないかと予想される。だって、モッシュもできないし、立ちあがって「ダーイ!」コールもできないんだよ。
この映画を見にいった日の朝の報道番組で、マサラムービー上映時に客が踊ることを許可してる映画館の様子が映像で流れてるのを見たが、こちら奈良のシネコンでも少し似たような現象が起きていた。
ちょっとヤンチャそうな若者がふたり来てて、もうしょっぱなからコブシを振り上げてノリノリだった。そして「Master」~「Battery」と立て続けにきたときは、ガマンしきれなくなったのか、立ちあがってドンチャン騒ぎに。上映終了後、照明が点いて彼らの方をみやると上半身ハダカだった。
そんな私も周囲に人がおらんことをいいことに、好きな曲の時はエアギター、ドラムに興じてはいた。

ただ、この映像で気になったのが、首吊りシーンがけっこう出てきたこと。いや、首吊りショットは私の好物とするところだが、心配になったのは、上映前に6歳くらいの女の子を連れている親子の姿を目撃していたからだ。しかも3Dだぜ。年端もいかぬ女の子にはあまりにも過激すぎるぢゃないか!
でも、その女の子、よっぽどメタリカが好きなのか、上映終了後ジェームズのパネルの前で親にツーショット撮ってもらっている姿は実に微笑ましかった。



しかし、改めてメタリカのライブをこうやって大スクリーンで堪能してみて、ジェームズの歌って聴かせるヴォーカルへの転身振りの見事さに少し感心してしまった。50歳を過ぎてもほとんど歌唱力が衰えてないってのが凄い。
いや、もちろん私の好きなジェームズのヴォーカルは吐き捨てスタイルだった2ndの頃までだが。まぁ3rdの時点ですでにもうあの吐き捨て声は出なくなってたし、今の声で“Ride The Lightning”や“Hit The Lights”を歌われても迫力に欠けることは否めない。だから、『メタル・ジャスティス』以降の整合感ある方向にシフトチェンジしたのは、致し方ないことだったのかなと。

ただ、私がこのライブ映像で一番感銘を受けたのは、エンディングの“Orion”。
客が退いた後の空になったアリーナのステージで、リハ形式でメンバーが椅子に座って演奏しているというものだが、このインスト曲をライブで聴いて、改めてクリフ・バートンの作曲能力の高さにうならされるのだ。
特に、終盤のベースソロ・・・・あのクリフの魂の名ソロを、トゥルージロは見事に再現してくれていた。




オススメ度:★★★

今日の1曲:『ORION』/ METALLICA
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クトゥルフ神話検定 その他の恐怖

2013年12月08日 | ルルイエ異本
いよいよ戦慄すべき『第1回 クトゥルフ神話検定』3級試験の火ぶたが切って落とされた。

五芒星の印の入った護符を忘れてきたことでかなり動揺したが、問題用紙を開いて解いていくうちに徐々に平常心を取り戻すことができた。
特に1ページ目の問題はおそろしく基本的な設問で、なんの迷いもなく解くことができた。
いや、昔いくつかの大学を受験したが、ここまでスラスラ解けるのは今回が初めてだ。それはまさに水を得たディープ・ワンのごとき爽快な気分だった。
これは90点以上もありえるんじゃないかと有頂天になったのもつかの間、中盤になってちょっとやっかいな設問が出はじめだした。
特にダーレス作品関連の設問が多くなってきて難儀した。いや、ダーレス作品はいくつか読んではいるのだが、いかんせんどれも退屈で陳腐極まりない内容のが多いため、軽く読み流す程度で、作品名すら記憶が曖昧なのだ。細かいことなど無論覚えているわけがない。
あと、私はやっぱり数字モノに弱い。不覚だったのは、ラヴクラフトの誕生日を把握していなかったこと。いや、死んだ年は覚えてたんやけどね。連邦政府がインスマウスを襲撃した年なんかわかるかいな。
クッソー、ルルイエの正しい位置は必死で覚えたのになー、「南緯47度9分なんでか死なないクトゥルー」とか工夫してよぉ。
それからジャパネスククトゥルーもんの細かい設問はカンベンしてーって感じだった。「『妖神グルメ』で、ダゴンに襲われたアメリカ海軍空母は?」て、神話的な設問からかけ離れすぎてるやろ!この作品自体はおもしろくて2回ほど読んだが、軍事オタク的な設問はよそでやってくれって感じ。

全くわからなかった問題は全部で20問くらい。多分これやと思うがちょっと自信なかった問題が10問くらい。70点以上が合格圏内なのでけっこうギリギリ。自信のない問題にはチェック入れといて、問題解き終わって30分以上時間が余ったので、さっきチェックしといた設問をジックリ吟味することができた。あとで答えを書き直して間違ってしまったのもあったが、書き直したことで4問くらい助かったのはデカかった。
いや、今回は設問の中に、けっこうヒントや答えが見え隠れしていたんですわ。
問006の「『クトゥルフの呼び声』で、ルルイエらしき謎の島に上陸し、手記を残したオスロ出身の船員は?」という設問で、最初③ヨハン・ゲレラにしていたが、問044にも『クトゥルフの呼び声』関連の設問が出てきて、その4択の中にグスタフ・ヨハンセンの人物名があったので「あ、さっきのはこっちやった!」と書き直すことができた。
あと、ついさっき発見したのだが、問023の「『狂気の山脈にて』で、太古の南極に住んでいた知的種族の別名は?」という設問。問002の問題文で答えゆーてもーてるがな!


試験終了後、こういった常軌を逸した検定を受ける類の人間に話しかけてはならないと自分に言い聞かせてはいたが、試験前にこの大学の跳ね上がり椅子のシステムに戸惑っていた私に、親切に座り方を教えてくれた後ろの席の青年に、オッサン特有のふてぶてしさでついつい「今日の試験どないでしたか?」と話しかけてしまった。
その後話をいろいろ聞いてみて、彼が実は17才の高校生だったことを知り驚いてしまった。その歳にしては話し方に落ち着きがあり、胸元のシャツからチラと見えた胸毛がボーボーすぎだったからだ。
彼は実はクトゥルー神話に最近興味を持ちだしたばかりだという。関心を持ったキッカケは、彼の友人でクトゥルーTRPGにハマっている者がおり、仲間同士でゲームに興じているところを側で見ていて、この一種異様な独特の世界観に魅了されたのだという。
このTRPG仲間のうち、プレイ中にSAN値が0をきったとき、「ロデリック・アッシャーだ!!」などと叫んで本当に発狂したのではないかというくらいの真に迫った演技をする者もいるのだという。その際どさくさに、横の女子プレイヤーに抱きついたりするという話を聞いて、はっはーん、実はこれにあやかりたいのだなと、すぐに察知した。
いや、男子が新たに物事を始める動機なんて、だいたいこんなもんですわ。私だってあやかりたい。



しかし、さっきから彼がクトゥルー神話のことをくぐもった声で「クトゥルフ」と発音するのには、なにかしら名状しがたい不吉な違和感を覚えていた。それに彼の足をひきずるような歩き方も気になった。人間ではない、他の異界的ななにかを思わせた。
その訝しげな私の視線に気づいたのか、彼は「いや、実は先日足を怪我してしまいましてね」などと、聞いてもいないのに白々しい説明をはじめたのだ。
そして次の瞬間「あ、だから親に車で迎えに来るよう頼んでるので、ちょっと電話しますね」とケータイをとりだしいそいそと電話をかけはじめたとき、「あ、これはいけない、仲間を呼ぶ気だな!」と私はすぐに察知し、「すみません、もう電車がくる時間なんでこの辺で失礼します」と一目散に駅の方向へと駆けていき、すぐさま電車に飛び乗った。
危機一髪だった。一瞬だが、背後で彼が人間の発音器官から発せられる言語とは全くかけ離れた言葉で、なにかを叫んでいる声を耳にしたような気がした。
はぁはぁ息を切らせながら電車の座席にドカっと腰をおろし、この暗澹たる古さびれた街から離れていく景色を窓越しに見やった時、やっと安堵のため息をついたのであった。


今回の記念すべき『第1回 クトゥルフ神話検定』、こんなものを受験してほんとによかったのだろうか?と、後悔の念が日増しに募ってくる。
私はそれから、外出するときは必ず古代の地ムナールで採掘されたという灰白色の石でできた五芒星の護符と、試験会場で参加特典として受験者に配布された紙製の「ネクロノミコン風ブックカバー」(せめて人皮装丁にしろよ)を肌身離さず持ち歩くようにしている。




そして、京都の最果ての地キヅイエで、名誉あるクトゥルフ神話検定3級の合格通知が届くのを、夢見ながら待っている。



今日の1曲:『2度目の最後の晩餐』 / 10cc
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クトゥルフ神話検定 始動

2013年12月07日 | ルルイエ異本
オールナイトでメタルDJでフィーバーした後の日曜、私にはもうひとつの異界的なイベントが待ちうけていた。

そう、『第1回 クトゥルフ神話検定』である。

明け方メタルバーを出て、家に帰ってまた大阪出てくんのもあれなんで、そのまま河内の試験会場まで直行することにした。
といっても、試験は12時からなのでそれまでマクドで仮眠をとることに。
DJのための大量のCDをカバンにパンパンに詰め込んでいたため、クトゥルフテキストは軽量の廉価コンビニ本『本当に恐ろしいクトゥルフ神話』一冊しか持ってきていなかった。



『クトゥルフ神話検定』なるものの存在を知り、受験を決意してから約1ヵ月、ほとんど勉強は手に着かなかった(「とか言ってるやつに限って必死こいてやってるんだー」みたいな憶測は断る!)。まぁこんなもの受けてなんになるんだ!?というモチベーションの低さも原因だが。
本屋で『クトゥルフ神話検定公式テキスト』の巻末に掲載されていた練習問題に目を通して、半分くらい答えられたので勉強せんでも3級くらいならいけるんちゃうかーっていう自信もちょっとあった。
高い受験料に少し躊躇ったが、主催者側さんの今後のクトゥルー神話布教活動資金として、えいままよ!と思い切って振り込んだ。

試験会場は、梅田から電車で30分もかからないところだったので、ゆとりを持って赴けた。駅に近づくにつれ周囲の人間が気になってくる。このスマフォの時代に、向かいに座っているきれいなおねえさんが手に持って読んでいる分厚い書物は、ひょっとしてアブドゥル・アルハザードの『ネクロノミコン』?あるいはリン・カーターの『クトゥルー神話全書』・・・・?などという甘美な幻想を抱きながら、駅に着き電車を降りる。やはり向かいのおねえさんは電車を降りることはなかった。世の中そんなに甘くない。

降りた駅の街は植民地時代の雰囲気をそのまま色濃く残しており、古さびれたビルや商店が立ち並びやけに閉塞感を漂わせていた。

でもこの「レッド小阪」っていうネーミングはなんかカッコいいね。



このビルディングに施されたレリーフは、私が夢の中で見た未知なるカダスに住むといわれる大地の神々の姿におそろしくも似通っていた・・・・
やはり、この街には何かある。




試験会場である大学に着く。
なんと、我々が異界的な試験を受けようとしている階の下では、どうやらもうひとつの『日本城郭試験』なる名城しがたい試験が執り行われるようであった。
まぁお互い「なんやねん、この検定!」と思っていたのだろう。




オオオ・・・この古色蒼然たる石碑に刻まれた象形文字には一体なんの意味が・・・・
やはり、この大学には何かある。




受験票の案内地図に従って校内を進んでいき、試験会場である4号館に着く。
入口には、禍々しい不吉なシンボルと我々を試験会場へといざなう矢印がプリントされた貼り紙がしてあった。
開始番号00001~終了番号00047とあり、どうやら受験者数は47人程度。教室ひとつ分くらいか。
それに対し、「日本城郭検定」の方は教室3つ分くらいの人数であったろうか。
まだ時間があったので、1階のロビーでマズいカフェオレをチビチビやっていると、あのおそるべき『図解クトゥルフ神話』を片手に、勇ましくも試験会場へと向かう者の姿が!
私もカフェオレを飲み干し、あわててエレベーターで5階へと向かう。




エレベーターを降りると、やはりなにやら異階的な暗澹たる瘴気がたちこめているような気がした。
貼り紙の矢印にいざわなわれるまま、おそるおそる教室に入ると、もうほとんどの受験者が着席している様子だった。
女性の試験官がふたりいたが、別段浅黒い肌をしているとか、目が異様に開いているというようなこともなかった。
自分の席に着席して、もう今さらジタバタしても始まらないので、私はいざという時の脱出経路を確認してから、受験者ウォッチングにいそしむことにした。
年齢層はアラサーが割合をしめてたと思うが、中には50過ぎのおじさんおばさん、高校生くらいの少年もいた。女性受験者は5、6人程度。服装はみないたって地味で、まぁメタルDJ帰り風の格好をしているのは私ぐらいだったか。
みな熱心にテキストに目を通している。私のななめ向かいのおばちゃんはルーズリーフにクトゥルフ神話まとめ書きみたいなんを作成してきているみたいだった。律儀に『クトゥルフ神話検定公式テキスト』を購入して、高校の期末テスト勉強さながら赤マーカーで線ひきまくり(緑のクリアシートでマーキング箇所が消えるあれね)の人も見かけた。シナリオライター志望とか、ゲームクリエイターの類の人たちだろうか?私みたいにフラフラ雰囲気を楽しみにきたってのはあまりいなさそうだ。


そして、午後12:00。
試験官の「カモグ!カモグ!」という合図とともに、『第1回 クトゥルフ神話検定』の試験がスタート。

そのとき私は、五芒星の印の入った護符を忘れてきていたことに気づいたのであった!


つづく・・・・


今日の1曲:『YOU KEEP ME HANGING ON』/ VANILLA FUDGE
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メースの不思議

2013年12月03日 | やっぱりメタル!!
土曜日の晩、いつものメタルバーでのメタルDJイベントに久方ぶりにDJ参加。
最近はもうあんまし回し甲斐を感じられなくなり、約一年ほど参加してなかったのだが、今回はエントリーが中々集まらないということで、「そろそろわての出番かいな?」と、頼まれてもいないのについ名乗りをあげてしまった。

ただ、私はもうメタルネタ尽きていたので、今回は以前から構想を温めていたクロスオーヴァー(ハードコア・パンク+α)特集をぶちかますことにした。
もちろん総スカンは覚悟の上ではあったが、序盤はそれなりにウケを意識していた。案の定、LARDに食いついてくれた方が数名いらした。90年代の象徴的ガールズ・ハードコア・バンド、SUPER JUNKY MONKEYもウケはまぁまぁだったかな。
中盤の頭三文字シャレコーナーはほとんど自己満足で終わってしまった。
C.O.C.→G.B.H.→D.RI.→M.O.D.→S.O.D.→SxOxBと・・・・
こんなコーナー誰も聴いちゃいねーよ!
いや、私も満足なんかしていない!!だってM.O.D.のCDが、DJマシーンがボロいせいか、CDがバッタもんだったのか、なかなか読みとらず、かなり時間がおしてしまったのだ。ほんとに自己満足どころか、事故不満足だよ!
うーむ、この私の渾身のシャレですら、誰も聴いちゃいねぇ・・・・・
で、後半戦で勝負をかけて一気に盛り返そうとしたが、先ほどの事故のせいでオーディエンスはもうダレ気味になっていて、誰も聴いちゃいねーっつの。
ま、SMジャズ・グラインド・コアのNAKED CITYをかけたのは、少々ヤンチャが過ぎたなと思ったが、まさかMACEに反応する者が一人もおらんとは予想外も甚だしかった。



MACEの2nd『THE EVIL IN GOOD』は、80年代クロスオーバー史に残る名盤中の名盤。
MACEの作品は、1stアルバムがB!誌で異例の高得点をマークしたおかげで日本では輸入盤でかなりの売り上げを伸ばしたのだそうだ。1stのレビューは残念ながら拝見していないが、2ndは確かB!誌で一番マトモなメタル評論家のさこたはつみさんが担当していて、80点後半くらいつけてたと思う。
私も中学生当時、この音源を聴いたときはぶっとばされたもんだ。そのハードコア・パンク的カッコよさと、その異質さにだ!

冒頭は、チェーンソーか何かで内臓を切り裂いているようなSEで始まりオゲレツ感がハンパないが、その直後超強力なベース音がブリブリと弾き出され、楽曲全体をグイグイと引っぱっていく。そこにハチャメチャでメタリックなギターが炸裂する(ちなみにギター担当のデイヴ・ヒリスは超イケメン)。その破壊力たるや凄まじいの一言。ドラムはやたらと乱れ打ちするタイプだが、この音ってひょっとして電子ドラム??

Gutripper


ヴォーカルタイプからして完全にパンク路線なんだが、やたらと弾きまくるメタルギターに、時折見せるヘンチクリンな曲展開とリズム感。
この時代、パンクとスラッシュのクロスオーヴァー化は盛んに行われていた時期ではあったが、ここまで異質な音楽性をブチ放ったバンドは、MACE以外お目にかかっていない。
私の中学時代のスラッシュ仲間の間でも、MACEはかなり特別視されていてかなりもてはやされていた。
ちなみに、このインパクト抜群のセンスいいジャケットは、ベースのヴァーン・ホワイトが描いているそうな。二分の天才だな。

これだけカッコいいアルバム作ってんのに知名度が低いってのも不思議だが、MACE七不思議のうち最も不思議なのは、2ndのアナログ盤の裏面になんと、邦題がクレジットされてあること。もちろん日本盤は出ていない。



ファンクラブの案内まで!!「メース」って!


これは1stアルバムが日本でバカ売れしたことに対する、彼らなりの意識の顕れだったのか?いまだに謎である。
昨年、奇跡の再結成をしたとか噂で聞いたけど、誰かメンバーに話訊いてきてはくれまいか?


ちなみに、8年くらい前に1st『PROCESS OF ELIMINATION』と2nd『THE EVIL IN GOOD』は、2 in 1で一瞬だけCD化されている。
その時は、喜び勇んでディスクユニオンに注文したが、これがノイズだらけの劣悪板起こし盤。
しかも、裏面の曲目に、5曲目“WAR”がクレジットされてないというマヌケぶり。

このぞんざい極まりない対応といい、いったいどういうつもりでCD化にふみきったのか?で、売れたのか?
ちなみに、販売元はアナログ当時BLACK DRAGON RECORDSであったのが、CDはBLACK COBRA RECORDSに変わっている。
同じ会社で改名したのか?

謎は深まるばかりである。


MACE





今日の1曲:『戦争』/ MACE
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