AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

手ブラジャケ

2016年11月02日 | ♪音楽総合♪
元IT BITESのギターヴォーカルのフランシス・ダナリーが27年ぶりに来日する。というかもうしてる。
今日から東京のみで3Daysのライブだ。

先日、自らがIT BITESの曲をリメイクするセリフカヴァー集をリリース。その名も『Vampires』。



3rd『Eat Me In St. Louis』の日本盤のみのボートラ曲をアルバム名にもってくるとは、やっぱ日本がターゲット?
だから、今回のライブもIT BITESの曲を演りたくるという内容のものらしい。
なぜかというと、今年でIT BITESが結成30周年を迎えるらしいのだ。
しかし、IT BITESを解散させて2009年の再結成にも加わらなかったやつが、30周年を勝手に祝ってライブを演るっていうのはどうなんだ?
でもファンにとってはこれほど嬉しいことはない。なんてったってフランシスが歌うんだから。
んで、肝心の現IT BITESメンバーは現在ほとんど分裂休止状態にあって音沙汰がないという。

フランシスの後釜としてジョン・ミッチェルが加わってからの新生IT BITESもいい塩梅で好きだし、7年前に来日した時も東京までわざわざライブを見に行った。
それでも私の場合、やはりフランシスがいた頃のIT BITESの方が遥かに思い入れがあるし、Voもフランシスの方がアクの強い独特の個性があって魅力的だ。
ただ、ジョンのさわやかVoからIT BITESを聴いた人は、フランシスのクセのあるVoに抵抗を感じる人が案外いるみたいだ。
要は「Underneath Your Pillow」などにみられるフランシスのトリッキーなコーラスをユニークで秀逸とは感じないのだな。


ならば、フランシス・ダナリーが1994年にリリースしたソロ作品第二弾『FEARLESS』を聴けば、彼の研ぎ澄まされたポップセンスと歌の巧さに気づくのではないか。

ソロ1stではまだまだIT BITESの頃のハードロック感を引きずってて、己のギターテクをひけらかすきらいがあり、サウンドも安っぽかった。
ところがこのセカンドで大変身。とにかく歌を非常に大切にしていて表情豊かに丁寧に歌い上げており、曲が実に洗練されていてバラエティに富んでおり、しかもオシャレ。
ミックスやサウンドも段違いにクオリティが高くなった。
そして時折卓越したギター技を程良くやり過ぎず切り込んでくる。
とにかく全体を通して非常に完成度が高いのだ。ハッキシいって捨て曲がない。


PVも作成されたポップ&キャッチーな「American Life in the Summertime 」。



個人的にはワウ&ダブのエッセンスがフンダンに取り入れられたシャレオツな「Fade Away」、本作でもっともハードに展開しフランシスが野太い声でダラしなく歌う「King Of The Blues」、そしてボートラ扱いであるがジェスロ・タルの名曲を別もんっちゅーくらいにシャレオツ&ユニークにアレンジした「Living In The Past」あたりが好き。


大学生の頃、軽音楽部に所属していたIT BITES好きのギター弾きのゼミ生にフランシス・ダナリーのこのCDを聴かせて貸してあげたところ、バンドで演ることになったらしく、私の『FEARLESS』は軽音楽部内でたらい回しにされた挙句、その2年後くらいにキズだらけのボロボロになって返ってきた、そんなほろ苦い思い出の詰まった名作である。


この辺のソロの曲は最終日3日の南青山MANDALAでのアコースティックセットのライブでひょっとしたら演ってくれるんやないかと。

ああ~~~っ!!フランシスに会いた~~~い!!



今日の1曲:『Fade Away』/ Francis Dunnery
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ラーメン・マッド・ユアセルフ!

2016年11月01日 | 名所ガイド、巡礼記
私は普段、グルメ旅などする人間ではなく、遠征した時もだいたいCoCo一かジョナサンあたりで済ませて帰るのがパターン。
ただ、東京に来た際、私にはどうしても寄りたいラーメン屋さんがあって、昨年スラドミで来た時も店が定休日で閉まってて、夏のソニマニで来た時もちょうど盆休みで店はやってなかった。
その店は日曜は定休日ということで土曜日の晩ならやっているだろうと、原始神母終演後すぐに千駄ヶ谷を目指した。

その店の名は御天。
何を隠そう、現DOOMのドラマー(GASTUNKも)であるPAZZ氏が経営しているラーメン屋さんなのだ。

前回千駄ヶ谷地区を散々歩き回って探したので場所はもうはっきり覚えていた。
代々木駅で降りて明治通り沿いのちょっと人寂れた場所にあるラーメン屋さんだ。
ドキドキハラハラしながら、店のある方向に近づいていってみると・・・・

開いていた!やっと開いていた!3度目の正直!!



おそるおそる店に入ると、知らんメタルバンドのTシャツを着た人が「いらっしゃい」と迎えてくれる。
なんだ従業員おったんか。
奥の厨房の方をみやると・・・・いた!確かにPAZZ氏だ!
黙々と調理をされている。



壁には所狭しとDOOMやGASTUNKのポスターやら、PAZZ氏のお宝コレクションが飾られていた。



パスヘッド。



とりあえず、博多長浜とんこつラーメンがこの店の売りみたいなので、それをオーダー。
他に2組のお客さんがいたが、その人たちはラーメンを食いに来たというより居酒屋に呑みに来たという感じであった。

そして頃合いを見て従業員さんにDOOMのファンだと告げる。
この従業員さん、話をきくと私と同じ京都出身でバンド関係の人らしく、東京に来てDOOMやらのバンドの仕事に携わってたらある日PAZZ氏から店で働かないかと誘われたのだとか。

そして一段落終えたPAZZ氏がこっちに来て話しかけてくれた。
まずその時私が着てたキング・クリムゾンのツアーTに食いついてきた。
PAZZ氏は仕事で見に行けなかったらしく羨ましがられた。そうか、東京は連夜平日のみだったもんな。
個人経営なんやから臨時休業して見に行けばよかったのに・・・やっぱ見た目からもわかるように真面目な人なんだな。

あとは学生の頃、寝屋川のヴィンテージで初にDOOMのライブを見たことも話したら、PAZZ氏はヴィンテージで演ったことはよく覚えていらして「あそこの経営者はかなりヤバい感じの人だったけど、あのハコまだあるの?」って聞かれた。
いや、私も知りませんわ。ボロボロのライブハウスやったから多分もうないと思う。
『Illugal Soul』がリリースされた頃のライブで、最前列で目の前で最初で最後の諸田コウ氏の至極のフレットレスベースプレイを拝んだ思い出深いライブハウスである。




ちょっと腹具合いがモノ足りなかったので、ポークソテーとごはん小を追加オーダー。
これが650円というリーズナブルな値段でかなりのヴォリュームがあって美味かった!

もうこの写真見てるだけでヨダレ出てくる。これ食いにまた東京行きたくなる。ホンマに。



土曜日の晩だからなのか、22時過ぎくらいだったのにもかかわらず後から後からお客さんが入ってきて、店は満席に近い状態だった。
私の隣に座ったストゥーシーのパーカー着たにいちゃんが私の食ってたポークソテーのことで話かけてきた。
近所に住んでる常連さんでよくよく話してたら昔バンド演ってた人らしく、歳も私と同いで聴いてきた音楽がほぼ一緒でかなり盛り上がってしまってチューハイをオーダーするハメとなった。
ただDOOMに関しては、一度聴いたという程度らしく「ははぁ、彼にはピンとこなかったんや」というのは察しがついた。
まぁDOOMは聴く人を選ぶからなぁ。無理強いはしなかったが、一応「DOOMは一度聴いただけでわかる程生易しい音楽ではない」という事だけは(やんわり)伝えておいた。


そして、1993年リリースのDOOMの『Illugal Soul』のジャケット撮影で使用された模型の実物が!!
便所に!!
も、もったいなや、もったいなや・・・・



これ光ります!この作品もリマスターで再発されるといいのにね。



DOOM のDVD付ベスト『Instruction Manual... 1988-1991』 も絶賛発売中!!



てな感じで、今回の東京遠征、帰りの荷物が多過すぎてキング・クリムゾンのツアーTの入った巾着袋をあやうく新宿の交差点のど真ん中に置き忘れて帰るところであったが、当初行こうと思ってた所へは全部行けたし、ライブはよかったし、ポークソテーは美味かったし、いい語らいもできたし、いい買い物もでけたし、忙しいスケジュールでけっこう満喫できてよかった。

今日の1曲:『I'M REAL』/ DOOM
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