AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

DEATH展覧会

2011年02月26日 | やっぱりメタル!!
今年でちょうどデスメタルの創始者、チャック・シュルディナー没後10周年になる。
各音楽業界、メタルマニアシンジケートはおそらくチャックのための盛大なるメモリアル企画を用意していることであろう。楽しみである。
ついでに昨年の12月に発売中止となってしまったDVD「LIVE IN JAPAN」の一刻も早い再リリースに向けて全力を尽くして欲しいものである。

で、先日DEATHの初期作品の紙ジャケリマスター盤を一気に入手。
そう、まだDEATHがテクニカル路線に走る前の、ジャケのアートワークもオドロオドロしかったエドワード・J・レプカ画シリーズの3作品である。

今回リマスター盤を改めて聴いてみて、以前は音の悪さから放置しがちだった1987年作の1st「SCREAMING BLOODY GORE」が今さらながら頭に入ってきた。
この作品はスラッシュ~デス・メタルへと移行を果たしたという意味において歴史的名盤といっても過言ではないだろう。
一応メンバーは3名クレジットされているが、ドラムはクリス・ライフェルトの協力を得て、ギター、ベース、ヴォーカルは全てチャックが担当している。
もう最初のレコーディング段階からワンマンバンドの様相を呈していたんだな、DEATHって。
初日本盤化に伴ない、アルバム未収録だった“Beyond The Unholy Grave”、“Land of No Return”が追加収録されているのが嬉しい。

DEATHは2作目からすでに演奏力も安定し、ひねりを効かせた一筋縄ではいかぬデスメタルサウンドを提示していたが、1stはもう直球勝負というか、ガムシャラ感が全面に出ており、チャックのデスヴォイスも咆哮凄まじく、初期衝動ともいうべき尋常ならざる暴虐性に満ち溢れている。
歌詞内容もCANNNIBAL CORPSE、CARCASS顔負けの凄まじい内容で、「ムカついておまえの顔にゲロを吐く おまえは苦痛の中で死ぬべきだ 切断 切断 切断 切断 切断 切断 切断」やら、「おまえのペニスを切り落とす そしておまえが死んだら その肉体で祝うだろう 粉々に引き裂かれる 粉々に引き裂かれる 粉々に引き裂かれる 粉々に引き裂かれる」と、まぁ全編こんな調子。
うわ~、こんなんキーボードで打ってたら俺がヤバい奴みたいじゃないか!


しかしこうやって机の上に紙ジャケ並べて眺めてると、ほれぼれするんよね~
ジャケからただならぬ邪悪さがみなぎっている・・・
これぞまさにDEATH!!だ・よ・ね


あ!しまった。「LEPROSY」がまた「家政婦は見た」になっとるやんけ!



今日の1曲:『Denial of Life』/ DEATH
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21世紀のあましん異常者

2011年02月25日 | プログレッシヴ草稿
ツレが年端もいかぬ自分の子供にキング・クリムゾンの1stジャケットを手に持たせ、故バリー・ゴッドバー画伯描く、あのあまりにも有名な“歪み顔”をさせた写真を添付メールで送ってきた。
内ジャケのあの仏教的変なポーズまでもさせて!!

その写真を見て私は、“パラノイアの危険な入口”にさしかかっているなと、なにかしらゾッとする、名状しがたい太陽と戦慄を感じないではいられなかった。
その写真をブログにアップしようかとも思ったが(ツレもその危険性は十分に承知していたハズだ)、さすがにそれはピルトダウン人の道に外れる行為だと思いとどまり、ユニクロのフリースに身を包み、21世紀の精神異常者に扮した自分の写真をアップすることで満足したのであった。


いや、私は満足なんかしてはいない。

血塗られた拷問台 有刺鉄線

ガストのプレミアムカフェ・クーポン券。

だが 欲しいものはなにひとつ得られない。

21世紀の精神異常者。


くりむぞう。



今日の1曲:『21世紀の精神異常者』/ King Crimson
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ウォルターベッカーVSメガペッカー

2011年02月20日 | ♪音楽総合♪
上のジャケ写真を見て、「またあましん得意のわけのわからんB級スラッシュものか」とため息をつかれた方、多いかと思います。
まぁ意図的にデス、スラッシュ系のジャケを後ろに並べたり、右下にぬらりひょんを配置したりすればそう思われるのも無理なからぬこと。
ってオマエがそう思わすよう仕向けとんにゃろ!と言われればその通りなんですが、この図の違和感のなさが素晴らしいじゃないですか!?
なんか『家政婦は見た』みたいな構図になってしまったけど。

まぁこれ、スティーリー・ダンの1976年作の5th『幻想の摩天楼』というAOR作品なんですけど。
この作品は、超名盤とされる6th『彩(エイジャ)』の前作にあたるアルバムで、その影に隠れ過小評価されているようだが、私にとっては洗練されすぎの『彩』よりはるかにお気に入りの作品だったりする。
ジャズの木目細かさとブルースの哀愁、そしてロックの馴染み深さが絶妙にブレンドされた傑作であり、各楽曲にヒネた味とドロくささも入り混じる飽きのこない作りとなっている。

そしてこの作品は、今年のグラミー賞で何かと話題になったラリー・カールトンの名プレイが十二分に堪能できる、一種のギターアルバムなのではないかと。
私が好きなのはなんといっても#1“滅びゆく英雄”で、ここでのカールトン奏でる名ギターソロは私のフェイバリット・ソロのひとつである。
ちなみに、カールトン自身は#3“最後の無法者”のソロが自分のベストソロワークだと公言しているそうな。
摩天楼の華やかさとは裏腹に、ジャケ画のごとく70年代の荒んだ裏街道を想わすニューヨークっぽさがあり、それが顕著なのがヴォイス・モジュレーターを効かせたレゲエ調の#7“ハイチ式離婚”で、ドナルド・フェイゲンの歌い方が妙にビリー・ジョエルを彷彿とさせてるところが面白い。

Haitian Divorce


ひとにスティーリー・ダンを聴かせてよく指摘されるのが、ボーカルの歌い方がダサいという点。これはウチの姉もそうだった。
そこでハタと気付いたのが、あ、そうか。フェイゲンの歌のダサさ加減が弊害となっていて楽曲そのものの魅力にみんな気付いてくれてないんだと。
特にこのアルバムにおいてはそのヘンチクリンな歌い方が際立ってるかもしれない。
私も最近やっとフェイゲンの歌の不安定さに気付いてきて、“滅びゆく英雄”での終盤「Yes,there's gas in the car~~♪」のところがチトしんどいかなと。
私の場合、逆に楽曲のカッコよさにダサいボーカルが気にならなかったみたいな。
ま、基本楽曲良ければ全て良しな人なので。
ボーカルのダサさもひとつの味だと受けとめられるようになれればしめたものだということだ。

このことはデスメタルバンドのDEATHにも当てはまることではないだろうか。
チャックの常軌を逸したデスヴォイスに抵抗を感じ、彼が創り出す楽曲の崇高さ、ギターワークの素晴らしさに多くのメタルファンが気付かないでいるのだ。
きっとそうなんだ。

メネ・メネ・テケル、ウプハルシン。



今日の1曲:『滅びゆく英雄(キッド・シャールメイン)』/ Steely Dan
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忌むべきもの

2011年02月16日 | ルルイエ異本
いや、「どや。」って言われても・・・

「はぁ、宇宙的恐怖の深淵を感じさせますねぇ・・・」としか言いようがありまへんがな。
店看板から突き出た蛸の触手がたいやきくんに巻きついてまっせ。
このセンス・・・ダゴン崇拝のペリシテ人もビックリである。

ここを通りがかった欧米人旅行者は「オー!ブラスフェミー!!日本人ノ美的センス、何ガ何ダカ、ワカリマセーン!」ってぶったまげたんちゃうか。
まぁ京都の八幡市なんかに外国人旅行者なんて通りがからんだろうけれども。

アメリカ在住のツレの話によると、欧米人にとってたいやきっちゅー食い物はありえない形状らしい。
魚類を模ったあんこの食い物ってのがどうもグロテスクで奇怪に映るようなのだ。
まぁクトゥルー神話もラヴクラフトの海産物嫌いと、白人至上主義の観点から生まれたものだからなぁ。
ラヴクラフトがもし魚の形したあんころ菓子を貪り食ってる黄色人種の姿を見たら、ひきつけ起こしたんじゃないかな?



しかしこの店、日曜日に通りかかってもシャッターが閉まっていたので、もうやってないのかもしれないけれど、店長はどれほどのどや顔で営業してたのかな。
「どや」じゃなくて「いあ」だったら深きものどもの協力も得られ、大繁盛したのではないだろうか?

もちろん店長はインスマウス面で。


メネ・メネ・テケル、ウプハルシン。


そうそう。このPVに映ってるお品書きの通り、昔はたいやき60円やったんよ。



今日の1曲:『およげ!たいやきくん』/ 子門真人
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カナダの田舎スラッシュ

2011年02月12日 | やっぱりメタル!!
そういえば、今日がTTF(TRUE TRASH FESTIVAL。ROCK STAKK RECORDが主催する毎年大阪でのみ開催されるマイナースラッシュメタルの祭典)の日って全然忘れてた!
http://www.rockstakk.com/index.html
このイベントって毎年3月じゃなかったっけ?

今回の出演バンドの目玉といえばなんといってもカナダのRAZORであろう。
しかしまだやってたんやな、このバンド。

まぁメンバー写真見てもらったらわかるとおり、女の子にモてる要素皆無といったところですな。
多分カナダの田舎バイカー仲間がツーリング中に「スラッシュバンドせえへんけ?」というノリで結成されたんじゃないかと予想される。

彼らの代表作といえばやっぱり2nd「EVIL INVADERS」だろう。
まぁテクニックといったものはほぼない。
とにかくザックザクのリフで、ゴリ押し一手のパンク色の濃い暴走スラッシュ(暴走といっても交通ルールはちゃんと守っている感じ)を貫き通している。
タイトル曲#3のギターソロに入る前の、ステイス・“シープドッグ”・マクラーレンの「アチャー!!」というカンフーシャウトが印象的である。

彼らはこの2日間で一足早いバレンタインチョコをいくつゲットすることができるか?
大変興味深いところである。

土曜日も出演しはるので「彼らに是非チョコを渡したい!」という奇特な方は是非江坂MUSEに足を運んでみて下さい。



今日の1曲:『EVIL INVADERS』/ RAZOR
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白蛆の襲来

2011年02月11日 | ルルイエ異本
トンネルを抜けるとそこは雪国だった。

まさにそんな状態?

それともこれは・・・“白蛆の襲来”ではないのか!

予言者リスの格言にこういうのがある。
「極北の地に棲むものあり。何びとも息できぬ場所にて息するものあり。
こののち、“彼”は人間の島や街に現れ、白き死なる風をもたらすなり、
“彼”の棲みかにてまどろめる風を」

この“彼”こそは、かつてムー・トゥーランの島々を死の冷気で襲った旧支配者のひとり、ルリム・シャイコースにほかならない。

ルリム・シャイコースは、イイーキルスと呼ばれる溶けることのない巨大な氷山の上の城塞に棲んでいる。
そのイイーキルスはかつてグリーンランド(ハイパーボリア大陸は太古の昔、この辺に位置していた)周辺の海域を漂っており、それとともに、ルリム・シャイコースは、しばしば自らの崇拝者を求めて海沿いの町の近海に姿を現したという。
イイーキルスの影響により、目標とされた場所は著しく気温が低下する。
滞在が短期間ならば霜を降らすだけだが、長期間に及ぶと、動植物は例外なく凍りつく。
もちろん、人間も例に漏れない。
なお、ルリム・シャイコースに凍らされた者は、二度と生命を躍動させることはない。
なぜなら、ルリム・シャイコースの氷は決して溶けることはないからだ。


『エイボンの書』には、ルリム・シャイコースの容姿についてこう記されていた。

太った白蛆に似て、しかもゾウアザラシよりも大きい。尾は胴は体節ほどの太さで、半ばとぐろを巻いている。
前端は肉厚な白い円盤をなし、壇から伸び上がっている。その上には顔の造作が見て取れた。
顔の中央には口裂が開き、醜い曲線を描いて円盤を横切っている。それは、いつ果てるともなく開閉を繰り返し、そのつど舌も歯もない白い口腔があらわになるのだ。
浅い鼻孔の上には左右迫った眼窩があった。だが、その中には眼球はない。ただ、血のように赤い眼球のような小玉が次々と生まれ出てくるだけなのだ。この玉は絶え間なく崩れては玉座の前に滴り続ける。
こうして床の氷からは、凍った血のような赤紫の塊がふたつ、二本の石筍のように育っていた・・・


このルリム・シャイコースの特徴を聞いて、センタンのいちご雪見だいふくを想い浮かべたのは私だけだろうか?



そう考えたら無性に雪見だいふくが食いたくなってきたぞ。
でも寒いので外出はしたくない。
家にあるヨモギもちでガマンしよう。
バター&しょうゆのハーモニーで味わおう。


北辺より忍び寄るは異様なる白き死
そは往古の怪異なる蒼白の氷山より来たり
荒涼たる氷の屋敷、イイーキルス、海洋と浜辺の呪い
冷たきものイーリディームの僕

おお、忌まわしき肥大せる白蛆よ

ルリム・シャイコース ルリム・シャイコース

クルム最高ーっス!



「黄色い雪にはハスキー犬のウンチが混じってるから食べちゃダメ!」という意の曲。
(本文と全く関係ないけど)

今日の1曲:『Don't Eat the Yellow Snow 』/ FRANK ZAPPA
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STILL GOT THE BLUES

2011年02月08日 | やっぱりメタル!!
ゲイリーといえば、ゲイリー・オールドマン、ゲイリー・バーデン・・・
そしてゲイリー・ムーア!

ムーアといえば、デミ・ムーア、ヴィニー・ムーア・・・
そしてやっぱりゲイリー・ムーア!

その孤高のギタリスト、ゲイリー・ムーアがまさか死んじゃうなんて!!

奇遇にも土曜の晩、CRUNCHのママとゲイリーの話をしてたんですよ。
虫の知らせってやつかしら。

まぁ私はゲイリー参加作品はCOLOSSEUMⅡのアルバムぐらいしか持ってないんですが。
ウチの姉ちゃんが大ファンでしてね~、彼女が人生で初めて観たライブがゲイリー・ムーアだったんですよ。
そして去年約20年ぶりにゲイリーのライブ観に行って、メガネ忘れてやんの。
本当にバカですよ。
いや、ゲイリーの最後のライブを拝めただけでも彼女はラッキーだったかもしれない。



姉から散々聴かされた「STILL GOT THE BLUES」。
やけにメタリックなブルースが聴ける情熱的かつ哀愁漂う秀逸作。
延長線上的な「AFTER HOURS」もグー。

今宵は世界中がこの名曲の泣きのフレーズに涙することであろう。

R.I.P.



今日の1曲:『STILL GOT THE BLUES』/ GARY MOORE
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デビュー+1

2011年02月07日 | DJはじめました。
昨晩、人生初のDJ、いわゆる“皿回し”を体験してきやした。
DJあましんデビュー!!なんてな。

デカいフロアで大勢の客を前にヘッドホン片手にチェケラー!みたいな豪勢なものではなく、大阪梅田のミュージックバーの狭い空間でのメタルDJイベントに参加させてもらっただけなんですがね。
ただメタル好きの素人DJが集まって、自分の好きなメタルナンバーを黙々と流し続けるだけという、すこぶる地味なイベントでございます。
DJ除いてギャラリーはまぁざっと10人程度だったかな。
その場を盛り上げるというより、ホンマに各DJの自己満足以外のなにものでもないイベント。



ひとりあたりの持ち時間が35分なので、まぁ7~8曲程度。
前日に何回もイメージトレーニングして、「マニアックなのもいいけどやっぱ所々メタル定番曲も入れとかないとね、ただし自分が許せる範囲内で」などと選曲に頭をひねくったり(これは人に捧げる用のオススメテープを編集する時の感覚によく似ている)、トラックボリュームのギャップやトータルタイムなどもきっちり計ったりして、万全の体勢で会場入りしたのだが、他のDJさんの選曲は、まーけっこう好き勝手し放題で、ラモーンズとかパンクばっかかける人や、袋いっぱいに30枚くらいCDを持参してきてその場で選曲したりとか、バンドマンの人なんかライブで対バンした日本の誰も知らんインディーバンドの曲ばっかかけたりしてた。
「うわ~~、自由やなーっ」て唖然としてもーた。
ヘタしたら私が一番普通の選曲だったかもしれん。


今回のセットリストはこんな感じでした。

1.「FROM THE MOON」/ Y&T
2.「SYMBOLIC」/ DEATH
3.「OVER MY HEAD」/ KING'S X
4.「THE 7TH OF NEVER」/ CHASTAIN
5.「EDGE OF DEATH」/ DONPHEEBIN
6.「HOUSE OF 1000 PLEASURES」/ E・Z・O
7.「D.O.A.」/ CORONER
8.「WELCOME TO THE JUNGLE」/ GUNS'N'ROSES

21世紀の音源皆無といった感じですが、自分的にはそこそこわかりやすいものを選曲したつもりでございます。
でも結局反応がよかったのはY&Tとガンズぐらいでしたね。
トップナンバーは故フィル・ケネモア氏の追悼の意を込めて。
映画『極悪レミー』を観たばっかだったので、ラストは「OVERKILL」でしめる予定だったが、最初のDJさんが「IRON FIST」をかけはったので急遽ガンズに変更。
タイのスラッシュバンドDONPHEEBINはウケ狙いだったが、それほどの反応は得られず。
DJし終わってからメタルオタクみたいな人に「CHASTAINは何枚目のアルバムですか?」とか、黒装束の若いブラックメタル嬢から「DEATHがメチャメチャカッコよかったです」などとそれなりの反応は得られたので、今回のセレクトはまぁそこそこイケてたんじゃないかと自負しております。

今回DJやってみて何が辛かったかというと、次の曲のスタンバイが整った後の待機している時間でしたかねー

やっぱ俺、DJ向いてないかも・・・


余談ですが、DJイベントが終了して客足も引いたということで、ママに持参していた人間椅子のライブDVDを流してもらったところ、隣の隣に座っていた普通そうなネエちゃんが実は筋金入りの椅子ファンであったことが発覚し、DJやってる時よりも盛り上がってしまった。
そしてこのネエちゃんはやっぱり普通ではなかった。



楽天の田尾元監督の嫁さんが運営しているメタルバンド・MADAM REYの曲“Regrettable-Time”のPVの中で、ジェットフィンガー横関敦氏が実際使用していたラメギター。
店にデーン!と飾ってあります。



今日の1曲:『Regrettable-Time featuring YOKOZEKI-GTR』/ MADAM REY
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オヤジの上に貼んなって!

2011年02月03日 | しねしねシネマ
約1年振りですか。劇場で映画を鑑賞したのは。
まぁ映画に興味を失くしてしまったおっさんメタラーが久々に観る映画なんてだいたい想像がつくと思いますが。

そうです。『極悪レミー』です。

京都みなみ会館に行くこと自体久しぶりやったなー
東寺駅を降りると、早くもモーターヘッドTに革ジャンでキめてる長髪オヤジ発見。
だいたいこんな映画観る人はメタルファンか、モーターヘッドファンくらいなんだろう。
まぁ私も中坊の頃、モーターヘッド熱狂時代みたいな時期があって、レミーの人柄や生き様は昔からだいたい聞き知っており、今さら彼のドキュメンタリー映画なんて観る必要性あるかなーと躊躇ってたんだが、映画サービスデーだったこともあり、レミーはやっぱり憧れの人やったから一応チェックしておこうかと。
あと劇場でモーターヘッドのカッコいいグッズが売ってるかもしれんしな。
まぁこの映画観に行ってる時点で俺も『THIS IS IT』観に行ってるマイケルファンや、AKB48のドキュメンタリー観に行ってるアイドルファンとたいして変わらんのやなぁと。
もう彼らのこと笑えないんだ!

ただ、これみよがしの感動的な演出もなく、ほとんど飾らない超自然体のオッサンの姿をただ追うだけの映像ってどうなんやとも思うのだが、いや、でも、やっぱ彼の頑固なまでの姿勢、生き様には改めて感銘を受けずにはおれなかった。
やっぱこの人カッコよすぎるわ!
最近ロックミュージシャンのドキュメンタリー映画って多いけど、ここまで人間臭さを浮彫りにした大物映像もなかなかないんじゃないかな。

ジミヘンのローディー時代や、ホークウィンド時代のハチャメチャエピソードも興味深かったし、家賃900ドルのLAのアパートの壁に所狭しと飾られている短剣コレクション、ドイツ軍の紋章と軍服に身を包み戦車にまたがって得意げになっている無邪気な彼の第一次大戦マニア振りも大変微笑ましかった。

あと殆ど知られてなかったレミーの血縁関係も凄まじいものがあったな。
彼はずっと独身なんだが、実は腹違いの2人の息子がいて、ひとりなんか1度も会ったことがないそうだ。
もうひとりの息子は映画にも出てきて彼はビートルズのメンバーと四角関係にあった女性との間にデキた子供らしい。
この親子2人が楽しげに語っていた破廉恥極まりないエピソードには正直ドン引きしてしまった。
当たり前やけど、住む世界が違いすぎる!

そして錚々たるミュージシャンの出演や大音量で流れる名モーターナンバー。
“ACE OF SPADES”のライヴ映像はもちろんフルで流れます。
デイヴ・グロールやメタリカとセッションしていた曲はようわからんかったが、随所にかかるモーターヘッドの名曲、“Killed By Death”や“Bomber”なんかが流れると身体がうずいてしゃーなかった。
終盤で「俺様のベースプレイはこうだ!」といって、リッケンバッカーをバキバキと掻き鳴らす(多分“Boggeyman”のイントロベース)レミーの姿にはシビれたなぁ。
家に帰って余韻に浸らんとばかりに「NO REMORSE」と「ROCK'N'ROLL」を鑑賞。


いや、でも、この作品はオッサンの私なんかより、最近のパンクやロックになんか物足りなさを感じてる血気盛んな若者に是非観て欲しいと思いましたね。
きっとなんらかの刺激になると思うから!

ついでにアルバム1枚も持ってないくせに、AC/DCやMOTORHEADやRAMONESのTシャツ着てるエセファッション野郎どもも観とけ!
(ただ、京都での上映は明日まで)

オススメ度:★★★★



今日の1曲:『OVERKILL』/ MOTORHEAD
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黒智爾観世音菩薩

2011年02月02日 | ルルイエ異本
昨年の秋にふと立ち寄った大阪のブックオフで偶然発見し、先週やっと読み始めたミステリー作家の殊能将之(しゅのうまさゆき)著『黒い仏』を読了。

名探偵を自称する石動戯作という人物が登場し、九世紀の天台僧・円載にまつわる唐の秘法探しを依頼されるところから物語が展開していくわけなんですが。
なんで私がこんな辛気臭そうな探偵小説を読む気になったかというと、ま、やっぱりこの作品がクトゥルー神話絡みやからということですわ。

まぁクトゥルー絡みといっても、ラヴクラフト作品をモチーフに犯人が犯行を遂行していくといった本格探偵推理小説なんだろうと、私も最初は謎解きを楽しむ心構えでこの作品に挑んだのであるが、中盤でいきなし映画「フロム・ダスク・ティル・ドーン」さながらのトンデモ展開になっていって、予めクトゥルーもんとわかっていた私ですら目が・になってしまった。
おそらくこれを読んだ本格派探偵推理小説ファンは激怒したんやないかな。
「イア!どこいくねーん!!」って。

いってしまえば本書は仏教版ナイアルラトホテップものであり、クトゥルーファンが思わずニヤニヤしてしまうキーワードも随所に出てくる。

まずカルト仏教組織が崇め奉っている“くろみさま”が、無貌の神、這い寄る混沌ナイアルラトホテップであることはほぼ間違いないだろう。
色黒の(松崎しげるくらいかな?)住職“星慧”もおそらくナイアルラトホテップの化身であって、彼の最初の滞在先が“ギルマンズ・ホテル”。
比叡山の最深部にある池の名前が九頭龍池(くずりゅういけ)。
第三章のタイトルが「黄の印」で、福岡の繁華街にあるファッションヘルスの店名が“イエロー・サイン”。

あと、これは深読みが過ぎるかもしれないけど、ノースエンド平尾というアパートの住民たち。
自称ヴァイオリン弾きの老人が住んでいますが、私はこれはエーリッヒ・ツァンではないかと。
そして自称画家の男はおそらくリチャード・アプトン・ピックマンなんだと勝手に解釈しております。


もひとつ興味深かったのが、主人公たちがカヴァーヴァージョン談義している場面。
ここでの会話シーンで、作者がかなりのロックファンであることが窺える。
助手のアントニオがフランク・ザッパがカヴァーした「天国への階段」を絶賛している。
一方、ジューダス・プリーストの「ジョニー・B・グッド」なんかも話題にでてきて
「あれはとんでもないですよ。全然はずまない<ジョニー・B・グッド>なんですよ。チャック・ベリーは聴いて激怒したんじゃないかな」
と、かなりコキおろされている。
作者は多分メタル嫌いなんだろう。



アントニオ曰く「ジミー・ペイジのギターソロをホーンセクションで完全コピーしてます。これが本当に完璧な出来映え。譜面に起こして、ホーン奏者に徹底的に練習させたんでしょうね。最高のテクニックと努力を駆使して、世にもばかげたことをやる。ザッパは偉いですね、本当に」と大絶賛。

今日の1曲:『Stairway To Heaven』/ Frank Zappa
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