AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

チェケラッピン

2009年02月26日 | まったり邦楽
かなり楽しみにしていたエゴ・ラッピンの最新作。毎日聴き込んで一週間、いい塩梅になってきました。

しかしこの「EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX」ってゆーのはアーティスト名なのか?タイトルなのか?「AND THE GOSSIP~」部分だけタイトルなのか?よぐわがんね。
まぁエゴの2人と5人の地元のゆかいな仲間たちのバンドサウンドを強く打ち出したコンセプトとなっているみたいです。


最初のスカパラみたいなイントロダクションにはちょっとひいたけど、先行シングルの破天荒かつキャッチーな“GO ACTION”や、曲調が2転3転してまったく別ものになるけど流れが抜群にカッコいい“morning star”とか、相変わらずのアヴァンギャルドさは健全で、中には“Whammy Kiss”のようにハノイ・ロックスっぽいストレートなロックンロールナンバーとかもあって楽しい。
ドラマの主題歌でとびついて、「Merry Merry」で即離れていったジャジーなエゴファンも戻ってきそうな雰囲気。

今回はアルバム全体の流れを大事にしているようで、あえて突飛な冒険は避けた感じかなぁ。
楽曲もほんと粒ぞろいの良曲ばかりで、随所に森君のギターセンスやよっちゃんのメロディセンスは光ってるんやけど、なんかアッサリしすぎてるというか。
アルバムのバンドスタイルというコンセプトがエゴの音の幅を狭めているような気がしてならんのです。

実験的でアート性に溢れた「Merry Merry」みたいなアルバム(中古屋にいっぱい並んでるけど)が好きだった私としては今回のは小さくまとまり過ぎた感じでなんか物足りないなぁ~、もっとドカッとこいよってな感じ。
でも全然ツッコミどころもないんよねぇ、トータル的には完成度バリバリ高いし。

非があるのはむしろ私の耳の方かもしれない。

フォントリアー監督の『ドッグヴィル』を彷彿とさせるPVやな。


今日の1曲:『だるい』 / EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
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精神交感マニア

2009年02月23日 | ルルイエ異本
イースの大いなる種族(オーストラリアのナコタス型)

追伸

そういえば、『タイタス・クロウの帰還』において、大いなる種族に精神侵犯されたタイタス・クロウが、時空を越え、会話した様々な精神たちを紹介するのを忘れてました。

こんな感じでした。

・金星が太陽に引き寄せられ生命が熱死したとき以前にその衛星のひとつに棲んでいた珊瑚状生物の精神

・朧にして壮大なヴァルーシア大陸に住む二人の蛇人間の精神

・一千万年も続く宇宙彷徨をいまだに終えられない巨大彗星の核の中で冬眠する半植物状生物の、ようやく目覚めたそのあまりにも異質な精神

・先史時代のノーサンバーランドを支配していたキンメリア団の族長クロムーヤの精神

・古代エジプト第十四王朝の碩学ケフネスの精神

・トイトブルクの森の戦いでローマ軍を討ち破ったゲルマン人の戦死ウルフレッド・ヘルマン・フリーマンの精神


ナサニエル・ウィンゲート・ピースリー氏に比べるとたいしたことないですね。

Marco Minnemann - Drum Solo

最近エディ・ジョブソンやトレイ・ガンらと近年のクリムゾンっぽいヌヴォメタバンドを組んでおります。
このマルコ・ミネマンの驚異的なドラミング・・・バケモノですね。
彼の精神と交感してみたいものです。

今日の1曲:『Nevermore』/ U.K.
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旧~神  旧神♪

2009年02月21日 | ルルイエ異本
タイタス・クロウが帰ってきた!

英国のクトゥルー神話作家ブライアン・ラムレイ著『タイタス・クロウの帰還』の日本語訳版がついに刊行!!
つーても去年11月の話ですが・・・

これは前作『地を穿つ魔』から10年後の話という続編です。
霊能力者でオカルティストのタイタス・クロウと、骨董商のアンリ・ド・マリニーのコンビがシャーロック・ホームズ形式でクトゥルー眷属邪神軍団(CCD)と対峙する、クトゥルー神話の中でもかなり読みやすい部類のシリーズです。
まぁ勧善懲悪色の強い冒険小説みたいな感じで、ちょっとアホくさくはありますが・・・

今回はタイタスが“ド・マリニーの掛時計”という時空往還機(タイムマシーンみたいなもの)を駆って、時空と空間のあらゆる弥果を旅するというもので、なんちゅーか超SF小説めいたお話で、ちょっとしんどかったな。
特に先史時代のジュラシック・パークみたいなくだりはかなりいらんかった。
ローマ帝国時代にタイタスがイースの大いなる種族に精神侵犯されたところは面白かったなぁ。
私はこのクリーチャーのファンだから(ちなみに邪神占いでもイースです)。
旧神と旧支配者との知られざる関係が暴かれるとこなんかも興味深いです。

そして今回もクトゥルー眷属邪神どもが続々と登場します。
四次元の冥い片隅に巣くう吸血鬼ティンダロスのワン公、恒星アルデバランのハリ湖に住まう名状しがたいものハスター、戸口にひそんどる球体と泡の集積物ヨグ=ソトースなど、出し惜しみなしといった感じです。
そういえば風に乗りて歩むものイタカも居たか・・・

しかしこの話、ミスカトニック大学残骸跡から回収されたタイタス・クロウの口頭陳述した録音テープの書写文という形式になっているんですが、そうだとしたらタイタスがティアニアという自分の彼女とのイチャイチャ話をウンザリする程語っているところなんかはかなり気持ちが悪いんやないでしょうか。
「だめよ、タイタス、そんなふうにしてはいけないの!」とか、タイタスがテープレコーダーに向かって女言葉でそのシーンを再現してるとこ想像したら笑けてきてしゃーないです。


旧ユーゴスラヴィア連邦スロベニア出身のインダストリアル系グループ、ライバッハ。
まるで本書で提示された旧支配者の驚嘆すべきその正体をほのめかすかのようなタイトルですね。

今日の1曲:『God is God』/ Laibach
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フフフ

2009年02月18日 | まったり邦楽
いや~R-1のエハラマサヒロのメッチャウザいイキりシンガーソングライター漫談!メッチャツボやったなぁ~。
なんか最近の日本のミュージシャンに対する風刺も感じられたし(特にラップのところが)。
“人間ってウィナー”もこういう曲を大げさにカヴァーするバンドを皮肉ってるのとちゃうの?なんて。

しかしあの結果・・・バカリズムとか山田與志ならまだタメはれてたと思うけど。
あれは誰がどう見ても完全に仕組まれたデキレースやったよなぁ~、唖然としたわ。
中山功太くんもなんか申し訳なさそうやったもん。

まぁそんなことはさておき・・・

エハラマサヒロの披露してたカヴァー曲は超ウザかったけど、全然ウザさを感じさせないアコースティックカヴァーアルバムも中にはあるんですよ。
たとえば、前回紹介したTICAのファーストミニアルバム「NO COAST」なんかがそうなんじゃないでしょうか。
ここではクラッシュやポリスやビートルズの名曲が、洗練されたアコースティッキーな名カヴァーとして見事に生まれ変わっております。

それにしても武田カオリさんって、ものすごく歌のセンスあるのに欲がないというか、もっとポップな曲とか歌ったらそこそこ人気が出そうなものを、そういうギラギラとした野心とかがほんと皆無なんですよねぇ。そういうのが人柄や歌なんかにもあらわれていて、そこが彼女の魅力だったりするんですけどね。
いたずらに自己主張を振りかざすのではなく、歌を本当に大事にしていて、妙なしつこさもなくサラリとしていて、伊東美咲じゃないけどほんとに彼女の歌声は「自然だな~」って思います。

まぁ当然ながら業界が彼女の存在をほうっておくわけもなく、実は色々なアルバムの中でカオリさんの歌声を聴くことができます。
みなさんもひょっとしたら知らず知らずの内に彼女の歌に出会っているかもしれません。

例えば映画好きの方なら『とらばいゆ』(出演:瀬戸朝香、市川実日子、村上淳)の主題歌“in a cloud”はTICAが楽曲を提供しております。
最近ではHAKASE-SUNが楽曲を手掛け、武田カオリさんが歌を担当した『人のセックスを笑うな』(出演:永作博美、蒼井優、松山ケンイチ)の主題歌“Angel”とか。

私が最初に武田カオリさんの声に触れた曲は、実はゆらゆら帝国のアルバム『めまい』で彼女がリードヴォーカルをつとめてる“恋がしたい”だったりします。
その時は私もあまり彼女の存在を認識できていませんでいた。まぁこれはカオリさんの歌った歌の中でもかなり異色だと思います。

        

あとはスカパラのベーシスト、川上つよし率いる彼のムードメーカーズの作品で、ゲストで数曲歌ってます。
その中で“ONE STEP FORWARD”ていうアップテンポナンバーがあるんですが、カオリさんの伸びやかで軽やかな歌い方が耳にとても心地よく、実はこの曲がカオリさんの歌った歌の中で一番好きだったりします。


「オリジナルか?」と言わしめるほどハイセンスに化けた名カヴァー。
“ROCK THE CASBAH” by TICA


そしてこれが本家本元。オリジナルヴァージョンも結構好きです。

“ROCK THE CASBAH” by Clash
なんか最近埋め込み無効にしてある動画が多いのでリンク貼っときます。
YOU TUBE界も寒い時代になったもんだ。

今日の1曲:『Rock The Casbah』/ TICA
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かふぇらいぶ

2009年02月16日 | コンサート
昨夜、奈良橿原神宮前くんだりまで、カフェライヴとやらに行ってきました。
ご存知、私はアコギライヴが大の苦手。(知らんて?)
じゃあなんで行ったのかって、それは私の好きなTICAがスペシャル・ゲストで出演するってことを小耳にはさんだからです。



TICAは、たぐいまれな美声の持ち主の武田カオリさんと、アレンジャーで有名ミュージシャンのプロデューサもこなす石井マサユキ氏のコンビユニット。
5年前に友人の誘いで神戸のイベントを見に行った時(その時はトリの畠山美由紀さん目当てだった)、トップバッターで出演してたTICAのライヴを見て、その武田カオリさんの透き通るような美しい歌声に一発で一目ボレ。その場で即CDを買い、たまたま会場外にいたお二人にかけよって、ジャケットにサインしてもらったっけ。
最近では、来月発売のケミストリーのアルバムに楽曲提供、カオリさんもデュオっているとかいないとか。

このイベント、もともと地元のミュージシャン仲間が立ち上げたアコースティック・イベントらしく、定期的にこのカフェで開催してるそうな。
客もほとんど身内か、ご近所さんぽかったし(そういう雰囲気がまた苦手なんだよね~)、軽音の定期演奏会的な雰囲気がありましたね。
みなさん歌はかなりお上手で、中にはお色気ムンムンなジャズシンガーみたいな方もいらっしゃいました。
しかし、2時間以上もあの空間にいるのは、正直疲労感が溜まる以外のなにものでもなかった。ほんまにアコースティックライヴって苦手。身が持たない。
お仲間さんたちの和気藹々空間の中で、席も外せず完全アウェイ状態な私・・・
なんか午後連の二次会演奏会の観覧者の気持ちがわかったような気がします。いや、ま、こっちの話。
演る曲とかも結構ベタな歌謡曲とかもあったりして、ちょっと選曲のセンスもキツかったな・・・
オシャレなカフェに居て、アコギライヴで疲労困憊状態になるっていうのもやっかいな体質なんですが・・・

で、22時過ぎた頃、やっと本命TICAの登場。
先ほどまで会場に蔓延してた馴れ合いムードが、ライヴ始まったとたんガラっと空気が変わりました。
うん!これぞカフェミュージック!



5年ぶりだったけど、やはりカオリさんの歌声はいい!!

押し付けがましいハミングとかいっさいなく、サラッと歌い上げてるけどそこにはとてつもない技倆が詰め込まれていて、空間を漂って耳に心地よく響いてきて心に沁み込んでくる。
そして石井氏のアコギプレイも今回改めてジックリ拝見して、その音色の繊細さに心奪われた。
TICAってユニットは、カヴァー曲が大半を占めているのだが、そのギターアレンジも尋常でないセンスですよ。
実は彼らのCDそんなに持ってないので、知らん曲ばっかやったけど、定番曲“LOVE JUNLYARD”のアコギヴァージョンにはぐっときた。
ラストアンコールは、THE POLICEの“De do do do, De da da da”でまったりと。
う~んとろけるような名演。
カオリさんの癒しのヴォイス(癒しという言葉はあまり使いたくないが)に、改めて惚れなおしました。

そんな彼女も今では一児の母。
カフェ内をチョコチョコ動き回るお子さんを、カウンター越しで心配そうに見守っている彼女の姿が印象的でした。



今日の1曲:『Don't cry sista』/ TICA
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喰うんだ!

2009年02月15日 | 晒しな!日記
昨夜、仕事中の姉から「近所のケーキ屋でウィスキーボンボンを20個買ってきてくれ」との電話がかかってきて、オカンに買いに行ってきてもらおうと思ったのが、風邪ひいてて外出できないと言う・・・

何が悲しゅーて、大の男がバレンタインデーの夜にケーキ屋にチョコレート買いに行かなーいかんねん!!

後から後からメラメラとこみ上げる怒り。
「男の人からもチョコを送るのが最近のトレンド」なんて消費者を馬鹿にしとるとしか思えないCMもやっているが、こんな屈辱的なバレンタインデーは今まで味わったことがない。

結局そのケーキ屋に行ったけど、ウィスキーボンボンは7個しかなくて、義理チョコやったら平等にせんとあかんやろうと、違う種類のプチチョコケーキみたいのを20個買って家に帰った。

しかしその後、姉が帰宅して信じられない事実が判明した。
なんと姉が頼んだのは、義理チョコやなくて自分が食べるためのウィスキーボンボンだったのだ!!
この時期限定の商品なのでウィスキーボンボンじゃないと意味がなかったらしい。
姉は「こんなチョコケーキ20個も食えるかい」と文句タラタラ・・・
オマエの説明不足やろが!!

悲劇だ・・・悲劇以外のなにものでもない!

てゆーかバレンタインデーに自分が食べるためのチョコを弟に買いに行かせるて・・・

イタい・・・イタすぎる姉弟だ・・・・

そもそもバレンタインデーなんてものがあるからこのような悲劇が起こるんだ!!
いつの日か、俺がバレンタインデーを喰ってやる!!

DEVOURRRRR!!!!!!



今日の1曲:『Devoured by Vermin』/ CANNIBAL CORPSE
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ラーメン屋ではない

2009年02月12日 | まったり邦楽
一風堂のドラマー、藤井章司(ふじい・しょうじ)さんが6日未明、急性心筋梗塞(こうそく)のため埼玉県春日部市の自宅で亡くなっていたことが8日、分かった。54歳だった。

一風堂といえば、カネボウのCMにも起用された82年の大ヒット曲「すみれ September Love」・・・

ゆら ゆら ゆらぁれて ラィラィララァィ~~♪

正に昭和史に残る名曲であります。

家にシングルドーナツ盤があったので、小学生の頃リピードレバーをオンにして繰り返し聴いたのを覚えています。
数年前にブルボンから発売してた「J'sポップスの巨人たち」っていう菓子のオマケのCDシングルのやつも思わず買っちゃった。

90年代にどっかの気持ちの悪いオカマが冒涜的にもリメイクしやがったっけ・・・
あれは心の底から呪い殺してやろうかと思った。
まぁすぐ消えてホッとしたけど。

あれには多分一風堂の“一発屋”の呪いがかけられてたんだと思う。
まぁ同じ一発屋でもしょーもないオカマの曲なんて後世には決して残らんだろうけどね。

ロンドンからの藤井氏の中継コメントが・・・「タバコがたいへん高いです」(涙)
デヴィッド・ボウイを意識してたっぽいですね。まさに現代V系の元祖と言うべきか。

ご冥福をお祈りします。

今日の1曲:『すみれ September Love』/ 一風堂
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二十面相は誰だ!オマエじゃ!

2009年02月07日 | しねしねシネマ
観てきました。『K-20 怪人二十面相・伝』。乱歩ファンの義務として。
もう観る前から「どうせ怪傑ゾロみたいなアクロバット劇やろ、金城武もなんとなくバンデラスに似てるし」ってそれほど期待はしてなかったんです。いや、映画館に赴いたぐらいだからそれなりに期待はしてたんだと思いますけど。
まぁ二十面相の神出鬼没さがチト足りなかったけど、いやいや想定外にもおもしろかった。

まず、第二次世界大戦を回避したまさかの架空の昭和世界が舞台というトンデモ設定にいてコマされたというか。
確かにんなアホなのパラレルワールド映画なんですが、多分元々の原作がもっとバカバカしいものだと思うので、このぐらい設定をメチャクチャにしないと映像化できないと監督はふんだんだと思いますよ。じゃないと、単なる幼児向け映画になるだろうからねぇ~
全体の話の流れは『スパイダーマン』と『スパイ大作戦』をくっつけたようなスパイ&スパイな話なんですね。このケミストリーが功を奏したのかもしれません。私は『マスク・オブ・ゾロ』や『スパイダーマン』よりかは面白い!って思いました。
それは多分トンデモ昭和の絢爛な大帝都を構築した舞台背景がよかったからだと思います。
『三丁目の夕日』を見てなかったので、この撮影チームがどんだけ技術高いのか知らなかったのですが、いやいや、日本の映画もここまできたか!と嬉しくなっちゃいましたね!
そうとう金かけてんのがわかりますし、少なくとも20年前くらいのハリウッドには追いついたんじゃないかと言える映像ではなかったでしょうか?

金城のクサい演技はおいといて、脇を固める役者陣は本当にハマってたと思います。
とくにカラクリ師役の國村隼さんがいい味出してた。あと小林少年の子憎たらしいチェック服姿もサマになってたと思います。ちゃんとDBバッジつけてたし。
少年探偵団ってなんか秘密警察っぽかったなぁ~、そういう設定も気に入りました。

よくダメ監督が使う見苦しい言い訳である「原作とは違った、全く新しい世界」な冒涜感はありますが、でもそれなりに乱歩的要素がちゃんと盛り込まれてたと思いますよ。
特にラストのドンでん返しは正に「蜘蛛男」のそれじゃないですか!!

ここからちょっとネタばれになるのでこれから観ようと思ってる人は目をつぶるか、人間椅子でも聴いていて下さい。

人間椅子 -「怪人二十面相」(アルバム『怪人二十面相』より)

てっきりこの曲がエンディングテーマや思てたのに・・・なんでOASISやねん!

終盤クライマックスは見事でした!あのアッと驚くサプライズ展開!よくそこまで乱歩作品のキャラ設定を根底から覆すオチに仕立て上げたものだと、なんか逆に感心してしまいました。
でも悲しいかな、最初からバレバレなんですよ。乱歩作品とか、外国の探偵小説読みつくしてる人はもちろん、そうでなくっても感のいい人にはわかっちゃいますね。
だってあまりにも仲村トオルの明智らしからぬ存在が胡散クサすぎるでしょ!鹿賀丈史の面でごまかそうったってダメです。
まぁこの設定、一部の乱歩ファンからは非難轟々でしょうな~
私は元々イチビリすぎな明智のキャラが好かんかったので、この設定は気に入ってます。むしろ嬉しくなっちゃいました。
それに、以前私が『スパイダーマン3』の記事で提言してた「スパイダーマンVS蜘蛛男」の構想がここでなんとなく実現した感があり、ひとり勝手に感慨深い気持ちになっちゃいました。
この脚本、まさか私のブログ記事がヒントになったのでは?なんてな。

どういう意味かわからないって?
いや、ひとりよがりの思い込みなんで気にせんといて下さい。

オススメ度:★★★★



今日の1曲:『誰だ!』/ 電気グルーヴ
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センセーショナルな故人

2009年02月04日 | ♪音楽総合♪
今日は何の日?フッフゥ~♪

今日は知る人ぞ知るTHE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND(以下SAHB)のヴォーカリスト、アレックス・ハーヴェイの命日です。

アレックス・ハーヴェイは、1935年2月5日スコットランドのグラスゴーに生まれ、60年代からミュージカルHAIRや多くのバンド活動、ソロキャリアを重ね、1972年TEAR GASという若手バンドに出会い、メンバーと意気投合し、自らが指揮をとるSAHBを結成し、ブリティッシュ・ロック黄金期である70年代を通して、精力的に活動しておりました。
そして1982年2月4日、心不全の為、その短い一生を終えました。奇しくも彼の47歳の誕生日の前日だった。
アレックスのサプライズ・バースデー・パーティーを計画していた友人たちは、逆にアレックスに驚かされたことでしょうねぇ。

まぁSAHBに関しては、昨年のMSG来日時、クリス・グレンとテッド・マッケンナのリズム隊が在籍していたバンドということで、これでもかっちゅーくらい語っておりましたのでそちらをご参照下さい。


私はSAHBのアルバムの中では4th『TOMORROW BELONGS TO ME』っていうアルバムが一番好きなんですが、まぁ一番最初にレコード買って聴いたアルバムでもあるので思い入れが深いんですね。



その中でも“Give My Compliments to The Chef”っていう曲が特にお気に入りで、SAHBのセンス・オブ・ユーモアがこの一曲にすべて集約されてるような名曲といっても過言ではないでしょう。
演出感タップリのムーディーな前半からジワジワと高揚感を増していき、後半怒涛のハード展開!SAHBの唯一無二の魅力の殆どがこの曲に詰め込まれているといってもいいでしょう。
決してテクニカルバンドではありませんが、もの凄く研ぎ澄まされた表現力豊かな演劇性、柔軟で自然に流れるような息ピッタリの演奏力は、ある意味凄いテクニックだと思います。
そしてアレックスの語るように歌う変化自在な鬼気迫る表現力にはもう圧倒されるしかないですね!
楳図かずお風のファッションセンスに、古畑任三郎のような演出感を兼ね備えちゃってるというか。
天才とはこういう人のことを言うんだと思います。




今日の1曲:『Give My Compliments to The Chef』/ THE SENSATIONAL ALEX HARVEY BAND
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