AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

クトゲーにおける理不尽な死に方集

2010年04月25日 | ルルイエ異本
やつらが来る。
かつて私は地獄の魔力を解き放ち、今やその代償を支払わねばならない。
デルセトは邪悪なものの餌食となる。
陽はすでに落ちた。
仮にも私の肉体が見つかっても、わが魂は失われているだろう。
支配者の憤激と、その奴隷たちの心に生ずる恐怖が手に取るように感じられる。
奴らの足音が聞こえる。 私の行ないを理解してくれるものもいるだろう。
神よ許したまえ。 さらば

~ジェレミー・ハートウッドの手紙より~


前ログのクトゥルー絡みでメタ友のアンジェ嬢からクトゥルー神話をベースとしたアドベンチャーゲーム『アローン・イン・ザ・ダーク』の報告を頂き大変興味をそそられちょちょいとググったところ、このゲームに関しての様々な奇怪極まりない情報を得ることができた。
私自身家庭用ゲーム機を持ったのは、二次会のトイレットペーパーゲームで勝利した時の景品のドリーム・キャスト(死語)が最初だったというくらいゲームには疎いので、クトゥルーゲーム(いわゆるクソゲーならぬクトゲー)などはもちろんやったことがなく、一体どういうものなのか非常にこころ騒がされるものであった。

しかし、たまたまYOUTUBEで『アローン イン ザ ダーク 理不尽なトラップ集』という映像を発見し、それを最期まで観た私はそこに映し出された名状し難き映像のあまりの理不尽さに爆笑・・・いや、恐怖した!



まずいきなし廊下の床が抜けて転落死には抱腹絶倒。
緑色した浮遊する異様な球体の集積物はもちろんヨグ=ソトースでっしゃろ?
そんなもんに出会ったらそら即死ですがな。
しかし、このMIDIっぽいBGMとか、クリーチャーどもの鳴らす効果音とかに妙な気持ち悪さ、おぞましさを感じます。
絵から飛び出てきた斧を脳天に2発食らっておきながら何事もなかったかのように歩き出す主人公もある意味恐怖だが。
あと、自分でどかした樽に轢かれて死亡ってそんな殺生な!

噂にたがわぬ理不尽さだ!
こんなもんクリアーできるんかい!

極めつけなのが、本を読んだだけで死亡するというやつ。
本文に“クトゥルフ・フタグン”とか“千匹の子を孕みし森の黒山羊”などの文字が書かれてあるのでおそらくアブドゥル・アルハザードの『ネクロノミコン』か、ルドウィク・プリンの『妖蛆の秘密』の類であろう。
いや、ラヴクラフトの小説でもせいぜい発狂するくらいなのに、読み終わった後いきなし胴体ビニョ~~~ンって!!

理不尽だ・・・理不尽すぎる!!
またこの時の主人公の断末魔のうめき声が切ない・・・
ウアゥアアア~~・・・・って。

この理不尽さはある意味クトゥルー神話の持つ宇宙的恐怖の本質をついてるかと思われます。
だいたい生身の人間がクトゥルー邪神眷属どもとまともに戦って勝とうなんぞ、思い上がりも甚だしいことなのだ。

このゲームを根気強く最期までやり遂げた人もいるかも知れません。
けどおそらくその人も発狂してるか、「テケリ・リ!テケリ・リ!」という言葉を繰り返すだけとなっているであろう。


で、アローン・イン・ザ・ダークつながりということで今日はこの曲をば。
しかもあえてリレコーディングのスティーヴ・ゼトロ・サウザー・ヴァージョンで。


今日の1曲:『Alone In The Dark』/ TESTAMENT 
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気分はルルイエ~イ!

2010年04月22日 | ルルイエ異本
イエロー&インディゴカラーが目印の某古書店で最近集め出した「新ナニワ金融道」の特価本でもないかと100円コーナーを物色していると、思わぬ書物を発見してドキっとした。
室山まゆみ著の『とびきり特選あさりちゃん③~気分はホラー~』である。
もう川で鮭を捕獲する熊の勢いで即購入である。

はいそこ!引かない!
早まってはいけない!

私がなぜこの80年代に小学生の間で人気を博した少女向けドタバタギャグマンガを購入したのかというと、それにはちゃんとした訳があるんです。
この『とびきり特選あさりちゃん③』の中には、当時未掲載になった禁断の作品が2話収録されている。
そのひとつというのがなんと「クトゥルーの呪い」という題目なのだ!!



おそらく、小学館の当時の担当編集者がこのエピソードは小学生の過敏な精神にとってあまりにも不健全で教育上悪影響を及ぼしかねないと判断して、指し止め、お蔵入り措置をとったのであろう。
しかし、室山さんはどういう狙いでこの冒涜的なエピソードを描いたのであろうか?

最初に海から手だけがぬっと現れるクリーチャーはありきたりのスクリントーンで描かれてはいるが、クライマックスで海から這い上がってくる魍魎たるクトゥルーは水木しげるばりの点描写で迫力満点に描かれており、かなりのおぞましさである。
姉のタタミが「人にモノをねだる時は名前くらいなのれ!」といきまいた時に、かのものどもがいうセリフがたまらない。

「我はクトゥルー。太古の地球に、宇宙より飛来した神。
人間どもの造り出した神により、地の底、海の底に封印された神なり。
されど我等は再び地上にもどる。
人間の脳を食らい力を貯え、再び地上を支配する。」

いや、この作者、小学生相手に何を描いとんのや!
トチ狂ってるとしか思えませんわ。
てゆーか相当暗黒神話に精通しており、この分野に入れ込んでいたかと思われる。



しかし、永劫の歳月を閲してこの幻のエピソードが日の目を見ることになろうとは・・・
しかもそれが奈良の片田舎の古書店においてあるなんて・・・
星辰は正しい位置に近づいているのかもしれない。

ああ、汝、死して横たわりながら夢見るものよ、
汝の僕が呼びかけるのを聞きたまえ。
ああ、強壮なるクトゥルーよ、我が声を聞きたまえ。

フングルイ・ムグルウナフ・クトゥルー・ルルイエ・ウガフナグル・フタグン!!

いや、だから引くなっちゅーの!


今日の1曲:『God O.D.』/ Meat Beat Manifesto
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いにしえより

2010年04月18日 | 名所ガイド、巡礼記
変則的な寒の戻りもようやく和らぎ、うららかなる春の自殺日和に、私が平城遷都1300年予行祭を遊覧しに平城宮跡へと赴いたのは、なにもせんとくんの角狩りを敢行するという冒涜的な目的のためではなく、某ルートより招待状を受け取ったからである。
私は京都人なので本来なら招待される立場ではないのだけれど、まぁちょっとしたコネがありやしてねぇ。
招待状を持参していれば、駐車場を利用でき、大極殿内部への入場が許されるのだ。もちろんタダでだ。


大極殿内部の四方の壁には奈良県在住の日本画家、上村淳之氏の筆による東西南北を司る四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)と十二支が描かれている。

旧支配者からのなんらかの石碑めいたものもあるやもしれぬと思い、一応最近古書店より入手したドナルド・タイスン編『ネクロノミコン』と、ムー・トゥーランの『エイボンの書』を持参していったのだがこれといって使うところはなかった。
てゆーかあまりにも退屈だったら原っぱに寝そべって読みふけろうかと思ってたんですがね。


右下の寝そべってるヤツ、しばいたろか。

まぁ平城宮跡ゆーたら、ほんまに宮跡以外のなにものでもなく、だだっ広い原っぱが延々と広がっているだけですわ。
地元のもんからしたら、出入り自由のちょうどいい散歩コースであり、普段はキャッチボールをしたり、魔道書を読んだりする恰好の場所として利用されている。
チャリンコでイトーヨーカドーに行く時の近道コースでもある。
別にこれといって見るものもなく、朱雀門は前からあったけど、大極殿は今回の遷都1300年祭のため最近になって急遽作られたものである。
まぁこのあっけらかんとした風景を目の当たりにして、どれだけ盛者必衰のことわりを感じとれるかが勝負ですな。


時空を超えていにしえの人たちも現地に訪れていた。
不用意に近づくと槍で突かれることも。

昼食時、まほろばステージではちょうど奈良のマスコットクリーチャーせんとくんの召喚の儀式が始まろうとしており、子供たちの「イア!せんとく~ん!」という詠唱の声につられて思わず食べかけのピザを置いてカメラを手に駆けていった。
せんとくんのテーマソングはほとんどアンパンマンの歌のパクリだった。

しばいたろか。



まぁ4月24日より正式に開催される平城遷都1300年祭に是非行ってみようという方はゴザシート、バドミントンセットにせんとくんの角切り用ノコ、フォン・ユンツトの『無名祭祀書』および輝くトラペゾヘドロンなどを持参して、ピクニック感覚でこのいにしえの奈良の都跡におこしやす。



今日の1曲:『古(いにしえ)より』/ MORBID ANGEL
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ぼくらの紙ジャケ

2010年04月13日 | ♪音楽総合♪
今年2月デビュー40周年記念で来日したばかりのシカゴの2nd『シカゴと23の誓い』の紙ジャケSHM-CDをヤフオクでゲット。
すでに2枚組みの旧盤を所持していたが、ケース共々かさばってしゃーないのでこの際やし購入しておきました。
まぁ私がシカゴを聴くなんてピンとこないかと思いますが、これがまた奇妙な出会いでございましてなー

あれは浪人時代やったかなー、音楽にさほど興味のない方の姉がなぜかシカゴのベスト盤だと勘違いして(2枚組みだったからかな?)買ってきたのが『シカゴと23の誓い』だった。
彼女的には昔よく聴いてたピーター・セテラが爽やかに歌う“素直になれなくて”などのラブ・バラードを期待してたのが、いきなしテリー・キャスの熱苦しい歌声にコッテコテのブラス・ロックが展開されたもんだからドン引きしたのだろう。
当時ホーンセクションものにハマっていた私がそれを一発で気に入ってしまい、即タダで譲り受ける流れとなった。

このアルバムはよ~聴きましたわ。今聴いてみてもやっぱこのアルバムが一番好きかな。
よくじょにい氏に録音状態の悪さを指摘されるが、楽曲の素晴らしさの前には別に気にもとめてなかった。
しかしこうやってSHM-CDで聴いてみると、その録音状態の悪さがクッキリと浮彫りにされ、彼の言っていたことがなんとなくわかったような気がした。
いや、それでもわしはこの作品が好きなんじゃて!

本作は“ぼくらは何処へ”、“ぼくらの道”、“ぼくらの詩”、“ぼくらの国”と、のっけから“ぼくら~”がつく邦題が4曲も続くことから『ぼくらアルバム』と呼ばれている、というのはウソですが。
シングルカットされた“ぼくらに微笑みを”と“長い夜”はよく練られた名曲であり、両者ともテリー・キャスのギターがとてつもなく熱い!
ちなみにこのリイシュー盤にはボートラにこの2曲のシングル・ヴァージョンが収録されており、『23の誓い』なのに『25の誓い』となってしまって勝手に邦題つけといて辻褄の合わないことをする日本発売元の本末転倒ぶりにあきれかえるばかりだ。

この作品、ポップながら大半が組曲構成となっており、ラブ・バラードなどもはさみつつドラム&ブラス展開の激しい“BALLET FOR A GIRL IN BUCHANNON”、オーケストラを導入したクラシック仕立ての#15“夜明けのプレリュード”~#18“愛の記憶”にかけての小曲集など、ヘタなイタリアンプログレよりかはかなり聴き応えがある。
そして今作のハイライトであろう4楽章からなる“栄光への旅路”は、まさにシカゴらしい壮大なるブラス・ロック大作に仕上がっている。
要所要所に挿入されるパラゼイダーのフルートがとてもいい味出してるね!

ちなみに私が本作で一番好きなナンバーは#3“ぼくらの詩”なのだが、この曲を好きと言う人にまだ出会ったことがない。



今日の1曲:『25 or 6 to 4』/ CHICAGO
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ティンプラ

2010年04月10日 | ♪音楽総合♪
ブックオフの250円コーナーで、懐かしいオモチャを見つけたというノリで思わず購入。
これ、紙ジャケならぬ缶ジャケ。
SPACEの98年作『TIN PLANET~ブリキの惑星~』。
まぁコレクターズアイテムとして買ったものの、このバンドをそれほど好きだったというわけでもない。
それにコレクターを自称してるわりには管理が悪いのでサビつかせるのがオチだろう。

1998年といえば、英国のエレクトロ・ロックやブリット・ポップがちょうど流行ってた頃だったかな。
SPACEもそのムーブメントのちょっとした担い手であったと思う。
今作からの“Avenging Angels”は英国インディー・チャートで第1位を獲得していたりもする。

10数年ぶりに聴いてみて、へえ~俺ってこんなUKモノも聴いてたんだぁ~って改めて時代に流されやすい自分の浅はかさに気付かされる。
いやでも、自分はあの頃レイジやビースティなど、割かし米産のオルタナ系を聴いてような気がする。
イギリスのロックは今でもそうだが、ナヨナヨとしてなんか物足りない感じがしてた。
やっぱイギリスは60、70年代が黄金期であり、その時代からのフォロワーズも多く見られるが魅力的なバンドは少ない。飽きやすいというか。
よくポストビートルズにOASIS、ポストフロイドにRADIOHEADみたいな感じで語られてるが、私の場合前者を聴いていれば十分な気がする。

そんな中でもSPACEは非常にユニークな音楽性を打ち出したロックバンドだったと思う。
ザッパ的というか、非常にシアトリカルで演劇性に溢れる楽曲が特徴で、聴いていて自ずと場面が想像できてしまう。
個人的には、当時アレックス・ハーヴェイのあの独特の世界と合い通ずる部分をなんとなく感じてたんだと思う。
まぁアレックスほどの酔っ払い感、暴走性はない。もっとナヨっとしてエレガントだ。
バンドの中心人物である奇才トミー・スコット(Vo)の、悲劇をユーモアをもって表現するという技量は突出したものがあった。
その独特の表現力でこの作品も実に展開がユニークで多様性を持った楽曲が並ぶ。

オーケストレーションを大胆に導入した#1“Begin Again”からして非常にクオリティが高く、トミーの悲劇的でうだつのあがらない男の悲哀がひしひしと伝わってくる。
“トム・ジョーンズのバラード”ではCatatoniaのケリス嬢と哀愁溢れる芝居がかったデュエットを展開している。
クラフトワーク・フリークで知られるKeyのフラミー・グリフィスのエレクトロ趣味が大爆発した“DISCO DOLLY”などの楽しい楽曲がみられるのもSPACEの多様性がよく顕れている。

まぁこの2nd以降、ブリットポップブームの衰退と共にSPACE自体もどこへ行ったやらさっぱりわからなくなったけど、あの時代に輩出したバンドってだいたいそんな感じですわなぁ。
ブックオフなどでもよくSPACEの作品は見かけるが、まさにあのムーブメントで一気にもてはやされ、一気に飽きられたことを如実に物語っている。
その辺りもこのバンドの悲劇性をよく表している。


ということで、さっそく・・・・・

あれ?ロボットは??



今日の1曲:『トム・ジョーンズのバラード』/ SPACE
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午前3時のファズギター

2010年04月01日 | まったり邦楽
ええ!?森下千里さん、運転中に接触事故!?
けがなしか・・・ホッ

いや、どうでもいい!

BoAがサイン会の途中、女性ファンに突然キスをされたって!!?

いや、勝手にさらせや!

そうじゃなくってぇ、、、、


ゆらゆら帝国が・・・・

解散した!!!

ここ数年のライヴも行かず、ラストアルバムも買ってない私が言うのもおこがましいけど、
これで日本のロックはもう死んだんじゃないだろうかと・・・


坂本慎太郎君のギター、歌声、歌詞、アートワーク、足の動き、ヘアスタイル、ファッション、MC、全てが好きだった・・・


四月の馬鹿!!

太陽のうそつき!!



この変態カジキ釣り奏法も二度と拝めないのかしら・・・



今日の1曲:『午前3時のファズギター』/ ゆらゆら帝国
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