AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

逝く年

2016年12月31日 | 晒しな!日記
ここ数日、ジョージ・マイケル、キャリー・フィッシャー、その母デビー・レイノルズと、立て続けに著名な人物が天に召され、喪に服してるうちに今年もあと一日となってしまいましたね。

いやー、今年もたくさんの偉人が逝ってしまいました。
デヴィッド・ボウイ、プリンス、ジョージ・マーティン、グレン・フライ、キース・エマーソン、グレッグ・レイク、レナード・コーエン、モハメド・アリと・・・・・
上の画は2016年に亡くなった著名人達が登場する『サージェント・ペパーズ』風アートワークだそうですが、レミーは去年だろ!


日本でも今年、島木譲二さんをはじめ、たくさんの著名な方が亡くなられましたし、世界的にみてもそこそこ激動の一年だったと思われるんですが、私自身といえば、年々物事に関心がなくなり精力も衰え、これといった変化もなく、もう最近は寝ることが一番の楽しみみたいな感じになってきていて、はっきりいって人生終わってるので私も上の画に加えてもらいたいくらいです(なにも成し遂げてないけど)。
最近ではこのブログの記事書くのも億劫になってきてて、年々更新が減ってきていることもみなさんお気づきでしょう。ていうか、もう誰も閲覧してないかと。


毎年の行事であった今年リリースされた個人的音楽アルバムベスト5を決めるAMASHINレコード大賞も昨年ついに途絶えてしまいました。
いや、もうね、毎年決まりきった自分の好きなアーティストのアルバムしか買ってないんで、毎年そんなのがランクインしててそんなランキングを見て誰がおもしろいのかと。
で、その好きなアーティストの作品も近頃ちっともおもしろくないものだから、もうこの企画限界だったんですよね。


一応今年買った新譜は以下のものです。
これらの作品をほとんどブログでレビューしなかったのも、まぁ、そういうことです。



まぁでも今年よく聴いた作品といえばダントツでこいつでしょう!
KING CRIMSONのライブアルバム『RADICAL ACTION』。


いや、想定以上に聴きごたえあった!
普段なら映像あったらそっちばっかで、ライブ音源なんて聴かないタチなんだが、今回のはK2HD HQCD?っていうの?よくわからないが音質が非常にいいのもあるし、オールタイムベストな選曲でそれを7人がかりであらゆる小道具やテクニックを駆使して見事なまでに再構築しており、アレンジも面白いし(特に「EASY MONEY」の間奏部分がサイコー!!)、まぁ『RED』の曲なんかは当時のレコーディングの方が断然迫力あってもの足りないんだが、ほとんど聴いてないヌーヴォメタル期の曲や、全く関知してなかった近年のクリムゾン・プロジェクトの楽曲がライブになると非常にカッコよく映えており、あまり聴いてない分やけに新鮮なんだな。
やっぱクリムゾンはライブバンドなんだ!と再認識させてくれた一枚(いや、三枚)。




ライブは今年は昨年に比べてあんま見てませんね。
平城京跡で矢井田瞳とリンドバーグをタダで見るなんてなかなかプレミアなライブにも行ったけど。
心から楽しめたのはTTFでのWHIPLASHと、原始神母くらいかな。

    

毎年大阪江坂で開催されるマニアックなスラッシュイベントTTF。そこにWHIPLASHが大トリで初来日。
演奏力もしっかりしており、1st中心のハードコアスラッシーな楽曲群の応襲で我々スラッシャーのアドレナリンを噴出させてくれた。
いや~、心よりモッシュを楽しませてくれるバンドは偉大である。
来年のTTF開催もすでに発表されており、S.D.I.やDARKNESSなどの出演が決定している。
つかスラッシュ・ドミネイションどこいった?

原始神母はたかがトリビュートバンドなんだけど、まず日本にいる限り生で体験できないであろうピンク・フロイドの珠玉の楽曲群を、惜しげもなく生演奏で疑似体験させてくれる誠に貴重なトリビュートバンドなのだ。
私今回が2回目なんだが、やっぱ興奮したもんな。やっぱフロイドの曲を生演奏で体感するのはいいもんなんですよ!


映画はなんといっても岩井俊二監督の久々の最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』。
この一本につきる。


久々に映画館で心揺さぶられたもんなぁー、しかも何?このミステリアスで予測不能な話?
ランバ・ラルとは一体誰だったんだ?
なんといってもCoccoのミステリアスな役どころ、自然体な演技が素晴らしかった。
そして、ラストの衝撃的ドンデン返しで身体をはった演技を披露したシンガーソングライターであり女優のりりィさん。
彼女も今年11月、4月から患っていた肺がんのため64歳の若さで逝去されました。
ご冥福をお祈りいたします。



ちなみにワースト作品は『スターウォーズ ep.7 フォースの覚醒』。
といっても、今年観た映画はこの2本くらいですけど。
旧三部作でレイア姫を演じ再びこの新シリーズで母役で登場したキャリー・フィッシャーさんの突然の死が報じられたのもつい数日前。
上の画にも急遽加えられましたけど、ウマいこと加えたなぁ~~旧三部作ファン泣かせ。

まぁ来年も我々が愛した著名なミュージシャンや役者さんたちの訃報が続くんでしょうね。
なんか毎年イヤになるね。

て、今から伊勢行かんとアカンので、こんなしみったれた記事書いてる場合やおまへんねん!

ほな、ま、よいお年を!


今日の1曲:『私は泣いています』/ りりィ
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シクシクウェイクミーアップ(ビフォーユーゴーゴー)

2016年12月29日 | ♪音楽総合♪
訃報記事が続きましてあれですが・・・・・

ジョージ・マイケルが死んでしまった。
しかも12月25日に・・・・

ほんまにラストクリスマスやんけ!!


いやいや、ラストというのは「去年の」という意味であって「最期の」という意味ではないのですよ。
なんて野暮なことは言いっこなし。
そんなことぐらいわかってますがな。
なんせこの曲が流行ってたのはわてが小学生の頃で家にドーナツシングルもありましたさかい。
ほならあなた会話の中でWHAM!って発音するとき、わざわざ「ワム!」ってでっかい声でいいまっか?
なにごとも臨機応変にいきましょうやって、論点がズレてる?

それにしても、アンドリュー・リッジリーからのコメントが気になるところではあるが。


まぁメタラーってのは、最近はそうでもないかもしれんけど、どうしてもラップという歌唱法を忌み嫌う傾向が強い。
私とてMCハマーや日本のテイノウヒップホップやミクスチャーなんかが流行り出した90年代初頭はけっこう毛嫌いしてた。
ラップに寛容になってきたのはレッチリの『母乳』がキッカケだったと思うが、私はメタルを聴く以前からある楽曲のおかげですでにラップには免疫がついていたように思う。

それがずばり「ワムラップ!(たのしんでるかい?)」だった。



小学生の頃から姉の影響でその頃流行ってた80'sの洋楽は嗜んでて、まぁワムなんかはマクセルのCMで「Bad Boys」がお茶の間で流れてたので、ジョージの作る耳馴染みのいいポップな楽曲と質のいい美声にはすぐに惹かれた。
姉が2nd『MAKE IT BIG』を所持していたのでそれも聴いていたが、私は後にレンタルした彼らのデビュー作『FANTASTIC』が大のお気に入りだった。




なんだろう、子供心にファンキーなノリに強く惹かれる嗜好があったのかもしれないが、この作品は彼らが明らかにブラックミュージックに強く影響されてるのが見てとれる。
全体的にはファンキーなカッティングギターとホーンセクションから成る楽曲が占めており、ジョージは若気の至りか、やたらウラ声のコーラス技で攻めているがちょっとしんどくはある。
それでもギンギンのスラップベースで始まる「Club Tropicana」でみせるしなやかで流れるように歌うヴォーカリゼーションは、ジョージの持って生まれた研ぎ澄まされた歌の才能を感じずにはいられない。
そして、イギリス白人で当時としてはラップを導入するという大胆な試みは、ジョージが単なる流行りのポップアイドルシンガーではなく、懐の深い意欲的なミュージシャンであったことを窺わせる。
ラスト曲「Young Guns」でまくしたてるキレッキレのラップの絶妙な掛け合いはマジで痛快というほかない。

レッチリが2nd収録の「Nevermind」っていうアホな曲の歌詞の中で、コンプレックスからか「ジョージ・マイケルなんかほっとけよ」なんて揶揄するようなことを歌っているが、少なくともこの頃はどう考えてもジョージの方が優れていた。


さて、アンドリュー・リッジリーからのコメントが待たれるところである。




今日の1曲:『Young Guns(やりたいことをしようぜ!)』/ WHAM!
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明日私は泣いていることだろう

2016年12月11日 | プログレッシヴ草稿
今年春に逝ったキースにつづき、彼までもが・・・・


ELPの活躍などで知られるグレッグ・レイクが12月7日、癌のため死去。
享年69歳。


そうか、ついにこっちの方のELPのメンバー全員死んじゃったんだなー・・・・・



いや、そうじゃない!
まぁ世間一般的にはどちらかというと、エマーソン、レイク&パーマーのヴォーカル兼ベーシストとしての方が通りがいいかと思われるが、私としてはとうとうキング・クリムゾンの一期生のメンバーがひとり天に召されてしまったというショックの方が遥かにデカかった。




まぁプログレ史上に残る4大傑作の内、この2枚に参加してるってだけで、グレッグの偉大さがわかろうというものだ。



以前にも言ってると思うが、私をプログレッシヴロックに没入させるキッカケとなったのは、高校の頃出会ったELPの『タルカス』だったのであるが、クリムゾンの『宮殿』の音源はすでに聴いてはいたが、最初の頃はあまり良さが分からず、ましてやこのアルバムで歌ってるのがグレッグ・レイクであることすら高校卒業するくらいまで気づいてなかったりした。
クリムゾン第一期は、ロック史上に残る最大の名作『クリムゾン・キングの宮殿』を1枚世に出し世界に衝撃を与え、次作を待たずして分解、フリップ以外誰一人としてバンドに留まらなかったというビッグバン的編成期で、演奏力に奏でた選りすぐりのメンバーが最大限の力量と溢れんばかりの創作力を発揮し、最初にして天地をひっくり返すかのような、あまりにも完成され過ぎた名作をこしらえてしまった。
中でも誰もが耳にしたことがあるかと思われる「21世紀の精神異常者」での各メンバーのアンサブルは凄まじく、そこで私が高校生のときまず耳を惹いたのが、猛々しくも自由奔放にうねりまくるグレッグのベースラインだった。

そして「風に語りて」、「エピタフ ~墓碑銘~」、「ムーン・チャイルド」、「クリムゾン・キングの宮殿」などの幻想的で荘厳なる楽曲群で聴かせるグレッグの抒情的な歌は、まさにバリー・ゴッドバー描く宮殿のジャケットの“嘆き”の世界観(あるいは、ピートの詩世界)を見事に表しているといっていい。
ELPでのグレッグの牧歌的な歌は、楽曲に夢心地な雰囲気を与えていてこっちもいい塩梅なのだが、クリムゾンほどの崇高さは感じられないし、ちょっとしんどい感じもする。
グレッグの声がクリムゾンの楽曲に合っていたというか、やはりクリムゾンというひとつのエネルギー体が生み出す神憑り的な楽曲のなせる業なのであろう。


まぁここ数日、喪に服さんとばかりに車ん中で『宮殿』ばっか流してたけど、「エピタフ」なんかはさすが当時から“ドゥームロック”と呼称されるだけあって普段なら朝から聴くには重すぎて停止ボタンを押してしまうのであるが、今回ばかりはグレッグ・レイクに思いを馳せずにはいられなく聴き入ってしまい、深く心に浸透し、思わず目頭が熱くなってしまうのであった。





今日の1曲:『Epitaph』/ KING CRIMSON
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1時間戦争

2016年12月04日 | ミノフスキー粒子
1年に1回会うか会わんかの人から、その人の友だちのアマバンドという大変興味のそそられないライブ(しかもワンマン)に誘われ、大阪に出るついでに以前からちょっと気にかけてた『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』でも見てやろうと思い立ち、足元の悪い中ド昼間に大阪駅まで赴いた。
このシリーズの劇場版は、関西では京都の他、大阪キタとミナミの3ヶ所でしか上映されてなく、しかも2週間限定。
ユニコーンと同様、約1時間の内容のを1年おきぐらいに何話も何話も上映していくやつなので、これを大阪まで何度も何度も足を運んで観にいくってのはちょっとしんどい。
だから100円レンタルで十分だろうと考えていたが、あのジオン軍が最も輝いていた頃のルウム戦役でのMSバトルだけでも大スクリーンで拝んだら興奮できるんじゃないかと、下のトレーラーをYOUTUBEで見て地球降下作戦前のジオン兵の武者震いのような欲求がモラホラと湧いてきたのであった。

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN Ⅳ 予告。



今回の劇場版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』シリーズは、アムロがサイド7にてRX78ガンダムに搭乗する以前の物語を扱ったもので、いわゆるビギニングものだ。
このORIGINシリーズは、私が20代の頃から安彦良和氏が月刊雑誌『ガンダムエース』で連載していたもので、TV版ファーストガンダム(1年戦争)の流れをなるべく忠実に再現し、そこにより整合感を加え、MSなどのメカニックデザインをより緻密に描いたものになっている。
私も一応コミック本を集めてて、今回のビギニング編(なぜかコミック本ではジャブロー編終了後、突然挿入された)の内容はなんとなく把握していた。
まぁファーストガンダムの辻褄合わせな内容に、ワザとらしく大仰にドラマティックに脚色したものだが、何回も読むほど面白いものではない。
つかガンダム自体あまりマンガ本で読むものではないのかもしれん。MSが赤とか青とかモノクロでわからんし。



映画館は、大阪駅と一体となっているビルの最上階にある大阪ステーションシネマというシネコンで、日曜なので人がウジャウジャいてイヤになった。

ここから上階にはいったことがない。


劇場内はなかなかの客入りで、親子連れ、夫婦、男同士、若めのカップルと老若男女幅広い年齢層で、いまだガンダム人気ってのはダテじゃないなと。
まず、今まで上映されたあらすじをダイジェストで振り返ってくれるのは大変ありがたかった。
今回は士官養成学校へ入学した若き日のシャアとガルマが連邦軍兵営に蜂起した後の話で、シャアは一時除隊後ララァ・スンと出会い、ミノフスキー博士(ミノフスキー粒子、MSの生みの親)はジオンから亡命。そして月面にてMS同士の小競り合いが勃発するといった内容。

まぁアニメーション映像のクオリティは高いが、わざわざ劇場までいって金払って見るほどの内容ではなかったなというのが、正直な感想。
数々のガンダムシリーズの登場人物を描いてきた本シリーズの総監督でもある安彦良和氏は、もう彼しかやっちゃいかんだろうというほどキャラクターデザインがしっかりしてて安心感はあるのだが、コミック本読んでても思ってたことなんだが、いささかキャラクターの感情描写が大仰すぎるきらいがある。
あそこまでシャアを狂気的に描かんでもええやろとか、主要人物以外のキャラクターが必要以上にオドオド挙動っていてなんかイラっとくる。引き立て役を背負わさせすぎというか。
あと幼少の頃から思っていたが、アムロとフラウ・ボウのやりとりが見ていて青くさくて面倒くさい。

ただ、MSが登場した時はさすがにテンション上がった。
シャア、ランバ・ラル、ガイア、オルテガ、マッシュと、赤青黒のジオンきってのエースパイロットが駆る初期タイプのMSが月面にて一同に集結するのだ。
そしてここで、連邦とジオンの人類史上初となるMS同士の戦闘が勃発するのだ。


しかし、私は映画終盤に差し掛かって大きな勘違いをしていることに気づいた。
それというのは・・・・・

今回まだルウム戦役に突入しいひんやん!!

まぁ「運命の前夜」というサブタイトルで気づくべきであったのだが。
フ、認めたくないものだな。年古りたゆえのあやまちというものを・・・・・


ま、でも、入場口でこんなん配布してくれてはったのでよしとしよう。


次回は極悪非道のコロニー落とし。シーマ・ガラハウとか出てきたらおもしろいのにな。
だからその次くらいか、5隻の戦艦がシャアひとりのために撃破されるのは。


あと、森口博子さんが再び今回のガンダムテーマソングの歌手として返り咲きました!
PVのロケ地はククルス・ドアンの島だそうです。



今日の1曲:『宇宙の彼方で』/ 森口博子
コメント (2)
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