AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

帰って来たひろみ

2023年12月30日 | コンサート
今年秋、ようやく上原ひろみの新ユニットのアルバムが発表された。

ユニット名はHiromi's Sonicwonder。

上原ひろみに関しては、思えばアンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスとのThe Trio Projectの2016年のラストアルバム『SPARK』以来関知してこなかったっけ。
今回は送料もかからないし、直筆サインまでついてくるというので、ワーナーで予約して購入。

アイドルのプロマイドみたいやな。



内容は、最初だいぶおとなしくなったなと思ったが、やはり相も変わらず超絶。
The Trio Projectの時のような張り詰めた緊張感というものはあまり感じられず、各楽器会話を楽しんでるというか、とても調和のとれたバランスのいい関係性にあり、非常に聴きやすくてすぐに馴染んだ。
なんといってもアダム・オファリルのトランペットの温かい音色が楽曲にまろやかさをもたらしている。
そしてTrio Projectではほんの味付け程度でしか使われてなかったNord Leadシンセサイザーが、今回これでもかと言わんばかりに暴れまくっていて楽しい。


ということで、今月8年ぶりに上原ひろみ新バンドのライブを観に行ってきました。




なんばHatchは、2018年のProfets of Rageのライブ以来。
上原さんのライブでスタンディングというのも初めて。
ホールはもういい席取れないと思って。せっかくだから間近でみたいので。 




整理番号は370番台で、ポジションは上原側で4列目くらいのいい場所を確保できた。
こういうのもスタンディングの利点。

今回ピアノの上のNordとは別に、客側真正面にもう1台の真紅のNordが設けられてあってテンション上がった。




ほぼオンタイムでメンバーがぞろぞろステージに現れた。
上原さん相変わらずニコニコで元気一杯に登場。
やっぱスニーカー履いてた。

ほぼ新作の曲で、どの曲もやはりライブならではの拡張度合がハンパない。
その中でのやはり本作の目玉となっている2曲目で演奏された「Sonicwonder」が、もう上原さんモノ凄いことになってた。
3台の鍵盤の上を下への縦横無尽ぶりはもう圧巻。
この曲はNordならではのエフェクトアクトがエグくてほんと遊び心満載でおもしろい。

Hiromi: Tiny Desk Concert


トランペット奏者のアダム・オファリルもやはり、マイクにエフェクターを取り付けてつまみをイジイジして、会場に程よい浮遊感をもたらしていた。

CDで「Up」という曲を聴いた時、これどっかで聴いたことあるなと思ってたんだけど、映画『BLUE GIANT』の時に作られた曲かな?
この曲はレコーディングでも中間ジーン・コイのドラムソロがあって、ライブでももちろんあった。
ただ、やっぱライブとなると長い。長すぎる。もうそれはボンゾばりに。
ちょっと退屈だったな。レコーディングの方は丁度いい感じなのにね。

今回ニューアルバムの中でギョッとなったのが、歌モノ曲があったこと。
イージーリスニングな雰囲気のいい曲なのだけれど、こんなのが上原さんのアルバムに収録されるなんて意外すぎた。
最初メンバーの誰か歌の巧い人に歌わせてるのかなーっなんて思ったのだけれど、どうやら上原さんのバークリー大学時代の同期のオリー・ロックバーガーという方が歌われているらしい。
ライブでもインストで演奏するのかなーって思ったけど、それはさすがに演らなかった。
アルバムにはボーナスでインストVer.が収録されているけれど。

今回歓喜したのが、昔の名曲「XYZ」演ってくれたこと。
こん時はほんと興奮した。けっこうアレンジ変えてきてたけど。
Nordめちゃくちゃ歪ませてたのでびっくりした。

アンコールラストで演奏されたのが、「BONUS STAGE」。シャレか?
この喜劇映画のバックでかかってそうなコミカルなノリがたまらん。
ステージの演者さんたちも全員ノリノリで楽しそう。


今年最後のライブ鑑賞になったけど、いいもの観れた。

今回のツアーでちょこちょこスタンディングの会場があるのは、上原さんの希望だったとのこと。
やっぱ彼女はお客様一体型っていうんじゃないけど、ロックな人でもあるので、そういうのが好きなんだな。
確かにホールよりも、お客さんヒューヒューなノリの人多かった気がする。

けど、上原さんのライブはやっぱり座って観たいな。


このデカい欧米人どもを引き連れてんだから、上原さんは大谷翔平ばりの人だと個人的に思ってる。



今年はもうブログ更新しません。

みなさんよいお年を。
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無免許医はどこだ!(六本木ヒルズ編)

2023年12月03日 | 名所ガイド、巡礼記
東京、吉祥寺でのキチムシで楽しいひとときを過ごした後、とりあえず新宿に行ってディスクユニオンをはしご。
ただ、収穫はなく時間をムダに過ごし疲れただけだった。

遅めの昼食をとり、次なる目的地である六本木に向かった。
六本木はだいぶ前に一度だけ行ったことあるが、世界一と言ってもいいくらい用のない場所だった記憶がある。

なぜか今回、この街のよく名前を聞く六本木ヒルズの森タワーで、『ブラック・ジャック展』が開催されるということで、今年BJ連載50周年を迎えたってのもあるし、なんか得るものがあるだろうと行ってみる気になったのだ。

とりあえず、新宿から一番ややこしくない経路でテキトーに六本木とつく駅名のところで降りたら何とかなるだろうと思ってたのが、今回の私の過ちであった。
まぁこの過ちいっつもやってるけどね。




降りた六本木の駅が閑静なオフィス街といったところで、しかも陽も落ちて辺りも真っ暗でどこにいるのか皆目見当がつかなかった。
しかたなくスマホのナビ機能を使ってみると、こっからメチャメチャ歩かなあかんやんけ!
ナビに導かれるまま歩いてたんだが、途中、矢印がグルグル訳のわからん方向を示しだし、東京タワー方面に”MORI”と書いた一際でかいビルを見つけたので、「あそこや!」と合点してしまい、ズンズン突き進んでるうちに「これは違うな・・・」と気付くのがだいぶ遅かった。

それから引き返し、なんやかんやでようやく六本木ヒルズ森タワーに無事辿り着くことが出来ました。
もう夜の7時を回ってたんやないやろか。どえらいタイムロスしてまいました。

でも大丈夫!『ブラック・ジャック展』は夜10時までやってますので。


なんという威圧感・・・
なんか『火の鳥 ~未来編~』に出てくるメガロポリス・ヤマトの“ハレルヤ”を彷彿とさせるな。



ただ、ビルの中に入ってからも、催し会場がどこなのか全然わからん。
受付嬢さんに聞くと、展望台への行き方を案内された。
いや、『ブラック・ジャック展』に行きたいねんけど。

エレベーターに乗ってビューーーン、あっちゅう間に52階についた。

辿り着くと、そこには東京の絢々爛々たる夜景と、ブラックジャックの名ゼリフとが一面に広がっていた。




そういえば東京の夜景を見たのは人生で初めてかもしれない。
ブラックジャックが好きでなければ一生拝むことはなかったかもしれん。
なんか手塚マンガなんて読んでなさそうな若いリア充の客が多い気がしたが、これ目的だったのか。




私が最初間違って行きかけてたビルはあれだな。東京タワー手前の。



手塚先生の昭和感溢れる仕事机。
ランニングシャツ姿でテレビのチャンネルガチャガチャやりながら、BJの物語の構想を練っておられる姿が目に浮かんでくる。




ブラックジャックと仲間(?)たち。
BJの医者友としてマンガにもちょくちょくでてくる手塚治虫先生も。
1回しか出てこなかったのに、BJファンには人気の高い椎茸先生もいらっしゃる。




そして、ここからがブラックジャック原画展。
もちろん撮影禁止でございます。

BJのこのセリフ、中にいる人はみんな患者なのか?



とにかく今までにない膨大な量だった。
全部じっくり見るには時間が足りなさすぎる。
しかも中に人が結構いて、みんな立ち止まって食い入るように見てはる!
なるほど、この人ら全員「ブラック・ジャック病」(21巻 第197話参照)に違いないて。


中身を伝えるのはなかなか難しいので、エビ中さんのレポ動画貼っときます。

黒い髪の方の人めっちゃ詳しい。そうとう読み込んではるな。
そうか、この世代のアイドルたちが幼少の頃に、平日ゴールデンタイムにブラックジャックのアニメやってたんやな。
若い子にBJ好き多いのも納得できる。


そして、三流大学出の無免許医の診察を受けてきました。
彼だったら完治不可とされる私のクローン病も治してくれるかもしれない。




オペ開始!!
目が飛び出るほどの手術料金を請求されましたが、美味しい寿司を握れるようになったり、お母さんを大切にしてればタダみたいな料金に負けてくれることもあるそうなので、頑張ります。




出てきたら間久部緑郎氏が小憎たらしい姿勢で立ってた。
からまれそうで、イヤだ。



そして最後はグッズ売り場。
よっしゃ、ディスクユニオンで収穫なかった分ここで散財すっぞ~っと。




ただ、やっぱブラックジャックの手術料ばりに高価。
1個が夏のダイソーで出てた全商品の合計金額より高いものばかり。
目ぇつけてたお手頃価格の商品とか、新発売のブラックジャックトランプとかがことごとく品切れ状態で、ほんと悔しい思いをした。




高価だったが思い切って購入したのが、これ。
ピノコの肩掛け?スマホケース。
いや、あまりにもデザインが秀逸だったもので。ピノコ分解した時のパーツとか。


最初同じ柄のトートバッグにしようと思ったんやけど、皮にプリントされてんのがよくて。
まぁ一生使わへんやろうけど。


いつも母の介護とかでめっさお世話になってる姉家族のお土産にと、定番のプリントクッキーを買って渡したんだが、なんか「フッ」と鼻で笑われ反応悪く、翌日クッキーを4枚残した状態で手提げ袋ごと返された。
まぁ姉はBJ好きな私の分もと4種の絵柄のクッキーと、BJの絵柄の入った袋は弟が保存しておきたいだろうという配慮だったんだろうが・・・

ふっ、莫迦め・・・・
私が自分の分をもう1セット購入してないとでも思ったか!!

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