AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

スパイダーマンVS蜘蛛男

2007年06月24日 | しねしねシネマ
『スパイダーマン3』観てきました。
『2』を観てこの次は多分おもろないやろな~と思いつつ、ついつい観てしまうのです。
まぁスパイダーマンのキャラが好きっちゅーのもあるんですがね。

オープニングタイトルで、前回までのあらすじ的場面を蜘蛛の巣CGでコラージュしてあるのはよかった。
しかし、話が始まるとアホくささ満開の三角関係ストーリーが展開され観る者をウンザリさせます。
前回結婚式をスッポかしたMJだが、今回はまたしても未練タラタラな元彼を再びタラしこんどります。ホンマ鬼ですわ。
今回は宿命のニューゴブリンとの親友対決に、黒スパイダーのヴェノム、そしてハムナプトラもどきの砂男サンドマンとの死闘など、メチャメチャ話が盛り込まれてて、ほんまに今日中に終わるのかと心配になりました。まぁラストで3人ともまとめて始末されてましたけど。
しかしニューゴブリンを最後殺すことなかったんちゃう?あんなジェットボードなんか身を盾にせんでもパンチ一発で跳ね飛ばせますやろ?三角関係にシコリが残らんように消されたとしか考えられませんわ。ほんまヒドい話です。

あと本編前の映画予告を観てて思いましたけど、最近のハリウッド映画はどないなってますねん?『ダイ・ハード4.0』に『TAXi4』、『バイオハザード3』とか、続編ばっかりやないけ!
極めつけは『オーシャンズ13』って・・・アホか!人数1人ずつ増えていっとるだけやないかい!
最近のハリウッド映画のパターンにはこの他に他国のリメイク、そしてスペシャルコラボみたいなVSモンなんかがありますね。『エイリアンVSバネッサ・パラディ』って、どういうことやねん!!

ところで今回はスパイダーマンともうひとりの黒スパイダーマンとの対決がみれましたが、実は日本にもスパイダーマンが昭和3年頃すでに存在しておったのをご存知ですか?
そうです!江戸川乱歩作品で登場した芸術家肌の殺人鬼“蜘蛛男”でございます。
彼は、自分好みの容姿の女性を次々と惨殺してゆく「恋しければ恋しい程、その相手を責めさいなみたい」という戦慄すべき色情殺人魔。
美女の死体を石膏像にして展示したり、水槽の中に浮かべてみたりとありとあらゆる見せびらし方で己の変態芸術欲を満たしてゆきます。
誘拐手段も実に巧妙で、後の『盲獣』や『『悪魔の紋章』(トリック全く一緒!)などに登場するまさに猟奇犯罪者の元祖!ともいうべきモンスターなのです。
もしこの先スパイダーマンの続編が作られるのであれば、日米合作でこの蜘蛛男とスパイダーマンとを対決させてはいかがでしょうか?
題して『スパイダーマンVS蜘蛛男』!
まぁ私の脚本プランでは、MJなんか真っ先にバラバラにされて石膏像にされてしまいますけど。

オススメ度:★★

日本の怪人“蜘蛛男”多賀新氏イメージ図

今日の1曲:『SPIDERWEBS』/ NO DOUBT
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

式日

2007年06月18日 | しねしねシネマ
原作『逃避夢』の話ついでに、庵野秀明監督映画『式日』についても語っておきましょうか。

当時あまり邦画に興味がなかった私が、この映画のDVDをレンタルして観てみようと思った動機は極めて不純で、ご存知私の好きなCoccoがこの映画のエンディング・テーマ曲を務めていたという、ミーハーな理由からだけでした。
で、見始めた時はこのマイワールドな女主人公の話についていけそうもなくて、この手の映画はかなり苦手な部類のハズだったんですが、見ているうちになんや映像にグイグイとひきこまれていく、今までに味わったことのないなんとも摩訶不思議な感覚の映画だったのでした。

完全にハマったのが鑑賞2回目で、京都みなみ会館で『岩井俊二ナイト』というオールナイト企画の時に観た時でした。
「なんで庵野監督作品が俊二ナイトでやってんねん?」と思ったのですが、この映画の中で通称“カントク”役を演じていたのが実は岩井氏ということを、その時に初めて気付いたのでした。
そして主人公をこの映画の原作者が演じとるとは「いったいどんな設定の映画やねん!」と、ますますこの映画に対する興味が湧き上がったのでした。

本作は藤谷文子さんが描いた原作をそのまま映像化するのではなく、庵野監督がいったん解体して核となる部分を抜き出し、彼なりの味付けを施し再構築した感じの仕上がりとなっている。
主人公の通称“カノジョ”の人物像を、岩井氏演じる“(庵野)カントク”側から見た解釈で、松尾スズキのナレーションに乗せて描いていくといった、かなり自己解釈的であり、手探りで実験的な印象を受けるのですが、それがこの映画の味であり、魅力であるのだな~と、訳も分からずひとりで納得しておりました。
ストーリー云々よりも、庵野監督の故郷である山口県宇部市の線路道、工場、商店街といった町並みや情景、“カノジョ”の住処であるビルディングの各階に散りばめられた殻に閉じこもる“カノジョ”の内面世界を表したような幻想的な装飾。
そういった素朴さと艶やかさのコントラストの映像美にまずこの庵野監督のアート性の豊かさを感じました。

そしてなんといっても役者陣の生々しくてぎこちない演技にハマった。
藤谷さんの人格がコロコロと変貌し、時折マジギレモードで宇部弁や関西弁(藤谷さんは大阪育ち)で癇癪を起こす“カノジョ”にふりまわされるカントク役の岩井氏の微妙な演技がこれまた大変微笑ましい。
しかしやっぱ素晴らしいのが藤谷さんとベテラン俳優陣、村上淳、大竹しのぶらとの絡みである。
もちろんベテラン勢の演技も素晴らしいのですが、彼らに全く退けをとらない藤谷さんの熱演がマジ凄い!!ホンマに初主演??
特にラスト、大竹しのぶと藤谷さんの母と娘の愛憎乱れるアドリブ全開の鬼気迫る熱演は凄まじいです!!
そのあまりのド迫力さに小生、思わず涙が零れ落ちてしまったくらい。

市販DVDも即購入してしまったのですが、ちょっと納得いかないことが一点。
なんで、下のような安っぽいパッケージにすげかえられたのか???



VHS、レンタルDVDのは写真上のような素晴らしいジャケだったのに・・・
全く理解に苦しむ。

オススメ度:★★★★★



今日の1曲:『Raining』/ Cocco
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

逃避夢

2007年06月16日 | 本わか図書室
みなさんは、藤谷文子って女優さんを知ってはりますか?

実は彼女、あの暴走シリーズで有名なアクション俳優スティーヴン・セガールの愛娘さんなんです。
私自身、庵野秀明監督の彼女の初主演映画『式日』を見るまでは彼女の存在は全然知りませんでしたが(いや、さんま御殿の親子スペシャルでセガールと共演してたのを見かけたと思うんですが、全く存在を忘れてました)、自分でも意外なくらいこの映画にハマってしまい、先日ヤフオクでこの『式日』のパンフレットを格安値段で落札してもーたぐらい。

しかも、庵野監督と藤谷さんの直筆サイン入り!
(真偽の方は定かではありませんが)



で、このパンフレット、中身も映画の劇中に出てくる名風景の写真集的な充実した内容で、監督やキャストのインタビューなどもテンコ盛り。

そして、なんといってもスペシャリーなのが、藤谷文子さん自身が執筆した『逃避夢』の原作が丸々収録されており、パンフの反対側から読みすすめられる仕組みになっている。
しかもこの原作にあたっての藤谷さんの直筆コメントも付されている。
こないだ初めてヤフオクで振り込め詐欺に見舞われましたが、その事すら帳消しになるくらいに、ええ買物したなと。




まぁこの『逃避夢』、原作本といっても30ページくらいの内容なので、こないだサイゼリアで1時間足らずで読了してしまいましたが、映画とはかなり設定が違いました。
まず映画では登場人物の名前はいっさい出てきませんが、原作ではいちいちフルネームが付いている。
そして、劇中に出てきた藤谷さん演じる主人公の女の子の自社ビルみたいな住処は存在せず、ほとんど男らの家に同棲状態で暮らしてる点など、全く違うリアル感のある舞台設定。
だいたい映画の小説版などを読むと、見た映画の場面とかその出演俳優を思い浮かべるもんなんですが、こんだけそういうのと全く重なり合ってこない原作本も珍しいです。


まぁ藤谷さんが17~19歳の時にかけて書いたものらしく、私が言うのもなんですが、最初は文章的にかなり読みづらいものがありました。
しかし、終盤になってくると、実に幻惑的でドロドロとした場面が盛り込まれ、彼女の心の奥に潜む“闇”の部分がモコモコ~と暗雲がたちこめるがごとくドス黒く描かれております。
母親の娘に対する醜怪ともいえる独占欲を剥き出しにしてくる描写がもの凄く真に迫っておりました。
親子の愛憎関係の極みともいえる、『ハンニバル』の原作バリに映画とは全く異なるラストの殺傷シーンはかなり衝撃的です。


この原作の通りの、また別のショートフィルムを作ったら面白いんじゃないでしょうか。





今日の1曲:『トウヒム』/ 藤谷文子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

普通じゃない

2007年06月11日 | 晒しな!日記
献血マスコットのユートン

いやいや~、日曜日は実にたくさんの事をやり遂げちまった。
いやまぁ別にたいしたことやないんですが・・・
どんだけ一日暇があってもなかなか1つとしてノルマをこなせない先延ばしな私がこれだけ一日をフル活用したのは何年振りのことだろうか?

まず免許更新期限が後一週間と迫っていたので、昼からいついってもわけのわからん場所にある羽束市の免許試験場まで赴きました。
昔は一日作業というイメージがありましたが、最近は効率よくシステム化されて1時間ちょいで終わるのでわずらわしさをあまり感じなくてええですな。
まぁ一般運転者として60分の講習を受けなくてはなりませんでしたが、講師のオッサンが中々興味深い話をされたので退屈はしませんでした。いや~~飲酒運転のトラックに激突され炎上した車に乗っていた娘2人が焼け死んでしまったお話は身に沁みるものがありました。

そして今回からなんと私は普通免許じゃなくなったのです!!中型免許者なんです!! 
なんと8トンまでのトラックに乗ることができるんです!凄いっしょ!
まぁ以前から8トンは付いとったそうで、ただ名称が“中型”に変わっただけのことなんですわ。
でもなんか嬉しいですやん。履歴書の資格の所に中型免許取得と書けるのですよ!
なんか履歴書にも箔がつく感じですぐに採用してもらえそうな予感。

そして、今日は生まれて初めて献血というやつに挑戦いたしました。
よく試験会場ででっかいバス止めてドラキュラのごとく待ち構えてるやつですわ。
まぁこの後、京都のミニシアターまで映画『恋愛睡眠のすすめ』のレイトショーを見に行く予定で、夜の9時までかなり時間を弄ぶことになりそうだったんで暇つぶしにと思って。
それとうちの姉が献血で、RH-の血液型と判明してひょっとして自分もそうなんやないかと思ってそれを確かめたかったっつーのもありました。RH-は希少血液型ですので輸血が必要な時大変らしいんすよ!(というのを小さい頃ブラックジャック読んで知ったんすよ)
いやしかし検査と採血で両の腕に針を刺されることになるとは思いませんでした。血を抜くと気持ちいいとかよう聞きますけど、それ程でもありませんでした。
見返りにポカリスエット、100円ビスケット、絆創膏セット、京都最高級あぶらとり紙をいただきました。2週間後の検査結果が楽しみです。
もしRH-ならどっかで高くで売れへんかしら?

その後ブックオフに寄った後、サイゼリアでピザを頬張りながら藤谷文子著『逃避夢』を読破。そして映画館へ。
『逃避夢』の読書感想文と映画『恋愛睡眠のすすめ』の評価についてはまた次回にでも。



今日の1曲:『EXTRAODINARY MACHINE』/ FIONA APPLE
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする