AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

テヅロゴ

2019年08月15日 | 二酸化マンガ
今回の『アナザーサイドオブテヅカ』での、もうひとつというか、個人的に一番のポイントだったのが、ちゃんと手塚治虫原作そのもののグッズもこさえてくれてたこと。

特に手塚ファンにとってはもう垂涎ものの一品なのが、上写真のトートバッグ!

なにこれ!?もう、ロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴ・・・・・・ロゴだらけですやん!
ステキすぎますやん!

これは私がロゴフェチであることを見越しての商品化であろうか?
もう、弱いところついてくるなぁ~・・・・・



ブラック・ジャック、ユニコ、ブッダ、火の鳥などの誰でも知ってるメジャーどころの作品のロゴもちらほら見受けられるが、アラバスター、ばるぼら、奇子、グリンゴ、鉄の旋律、時計仕掛けのりんご、ネオ・ファウスト、シュマリ、日本発狂などの、マイナー作品や短編作品のロゴでほぼ埋め尽くされている。
正直私があずかり知らん作品のタイトルもけっこうある。
このトートバッグに敷き詰められたロゴ群をしげしげと眺めるにつけ、改めて手塚先生の作品に対しての凄まじい拘りと熱意が感じ取れようというものだ。


確かに手塚先生は、数あるマンガ作品タイトルひとつひとつに、実にユニークで創意性あふれるロゴを考案され、その迫力満点の画力でもって表紙や扉ページにデーーンとかかげてらっしゃるんですよね。
それこそ代表作から短編に至るまで。
読み手にその作品の持つイメージを伝えるため、やはりタイトルロゴには並々ならぬ拘りと比重をおかれてたのだと思われます。




ただ、残念なことに、コミック本ではとくに短編集などの作品は扉ページがハショられてることが殆どで、手塚先生がアイデアを練ってデザインされた作品タイトルのロゴをお目にかけられない事の方が多かったりする。

手塚先生が逝去された直後に大量に刊行されたハードカバーものや文庫版の表紙は、なぜか手塚先生が描かれたイラストが採用されず、やたら写実的なイラストや絵本みたいな画でリメイクされたものがほとんどだった。
もちろんオリジナルのタイトルロゴなど再現されるハズもない。
私もちょうどこの頃手塚作品にハマった時期だったので、最初の頃はこれらのショボい表紙のやつを購読していた。
今考えると、これは手塚先生のアーティスティックな部分を蔑ろにした、とてもナンセンスで冒涜的な行為だと思われる。

当時は内容のおもしろさに夢中で、表紙のことなんかあまり気にならなかったんよね。



なのでお気に入りの作品は、昭和期に大都社などから刊行されたものをシコシコと買い直している。



その他、二次創作でない手塚キャラキーホルダーも数点(全部はさすがに買えなかった)。
やっぱロゴがいいね。



ヒョウタンツギはさっそく車のキーにつけさせていただいた。
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黒テヅとRockin' Jelly Bean氏

2019年08月14日 | 二酸化マンガ
我が敬愛するマンガ家、手塚治虫先生の生誕90周年の催し事はまだまだ継続中で、今年に入ってからは娘さんの手塚るみ子さんや、手塚作品に影響を受けたマンガ家さんらが結託して、「手塚マンガは、なにもアトムやジャングル大帝みたいな健全なマンガばかりじゃないんだぞ!」と、世間一般にはあまり知られてない、いわゆる黒手塚作品に焦点を当てたシンポジウムなどが密かに催されるなどの動きが見受けられる。


で、先月、『アナザーサイドオブテヅカ -オレたちの黒いテヅカ-』なる5人のクリエイターさんたちによる二次創作企画が東京の方で行われていたことには、大変心騒がされていた。
発起人は、ロッキン・ジェリービーンという、主にムチムチ感のある女体を扱ったエログラフィックを得意とする常に覆面をした謎の画家さん。
実はジェリービーン氏の作品は以前からよく知っていたのであるが、彼が日本人で、しかもミュージシャンでもあったことは全然知らなかった。

Rockin' Jerry Bean氏



20代の頃、若気の至りで鑑賞した『キラー・コンドーム』というドイツのシモネタホラー映画のイラストで彼の作品に初めて触れたんだと思う。
キラー・コンドームのクリーチャー・デザインを手掛けたのがあのH.R.ギーガー氏で、当時のわたしとしては、もう注目せずにはおれんかったわけです。
まぁ内容はほんまに下らないオゲレツB級映画でゲンナリさせられたが、主題歌のテクノナンバー、そしてジェリービーン氏が描くイラストデサインがほんとうに素晴らしく、コンドームのパックをあしらった特殊加工ジャケのサントラCDまで購入してしまった。

映画パンフレットもコンドームの箱をあしらったスペシャリーな作りとなっている。



で、ツイッター情報で紹介されてた今回の『アナザーサイドオブテヅカ』の催し会場で売られていたグッズがほんとうに魅力的で、京都に住んでる私にはどうすることもできず(遠征もちょっと考えたが)、「頼むから通販してくれくれくれくれェェェ~~」と、夢野久作調で悶えながら祈っていると、イベント終了後それがすぐに叶ってもうなりふり構わず即発注!!まぁまぁな散財をしてしまった。
しかし、本企画のヴィジュアルブックまでカゴに入れてしまうとは(写真トップ)・・・これは完全にジャケ買いやったな。

やはり魅力的なのはジェリービーン氏のエロティックなイラストで、本企画では『アポロの歌』(不健全図書に指定された作品)、『地球を呑む』、『ふしぎなメルモ』、『きりひと賛歌』の4作品からの女性キャラを題材として、二次創作に挑まれている。

今回この4作品の絵があしらわれたハンドタオルが商品化されてたんだが、私がオーダーしようとした頃にはすでに2種類のが完売していて、残ったのから一枚だけ選んで購入。

まぁこの軟体ポーズでわかる人にはわかると思うんですが、『きりひと賛歌』に出てくる麗花です。



台湾の上流階級の秘密クラブ専属の女芸人。“人間天ぷら”という危険な見世物を得意とする。
サテリアージスという変態異常性欲の持ち主で、主人公桐人にその病気から救われる。



まぁ私の大好きな手塚作品『きりひと賛歌』に着目して麗花なんてレアな女キャラを題材に取り上げてくれたのは嬉しいんだが、背景がただ中華っぽいだけってのがもの足りないし、作品の特色もあまり出ていない(たぶん、あんま時間がなかったんだろう)。

全体図が非常に凝っていて秀逸だったのが、やはり『ふしぎなメルモ』。


なかなかエロい構図だが、なんといっても左上奥の背景図が素晴らしい。
アニメのオープニングテーマで展開するあの赤いキャンディーと青いキャンディーを星の子たちが製造してるシーンが描かれてる!
火の鳥までちゃんと描かれてるとこがいいね!(そりゃすぐ売り切れるよ)


Killer Condom Trailer

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