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AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

スラッシュ・アンダー・プレッシャー

2010年06月12日 | やっぱりメタル!!
“スラドミ”のキーワードでの来客がやたら多いと思たら、『THRASH DOMINATION 2010』の出演バンドがようやく決定したみたいっすね。
なんか4年前のデスエンとかの記事に飛ぶみたいで、どうもスミマセン。

なにやら今回は日米激突などという穏やかならぬキャッチフレーズを掲げているみたいで、その気になるラインナップはというと・・・


EXODUS

OVERKILL

OUTRAGE


ですか・・・・・・・・

米10人 VS 日4人って数の上ですでに不利ですやん!!
先の大戦のように物量の差がデカすぎるっつーの。


てかエクソダスは今年は何を完全再現するんだ!?『栄光への挑戦』?
スティーヴ“ゼトロ”サウザーがVOに復帰するとかいうサプライズがない限り2年連続というのはしんどい。

オバQは第一回スラドミ以来となる6年ぶりの来日でしたっけ?
あの時の大阪でのライヴ内容はちょっと・・・一番デキ悪かったもん。
ボビー・ガフタフソンを復帰させての名作「TAKING OVER」完全再現!!ってくらいの公約がないとな・・


で、アウトレイジって・・・よっぽど呼ぶバンドがなかったんだな。
これは1stEPと『BLACK CLOUDS』完全再現ぐらいの公約がないと。
てかもう一バンド味方につけてあげて。
SHELLSHOCKとかJURASSIC JADEとかなんかいるでしょ?DOOMがまだ存在しておればなぁ~これ以上はない助っ人になったものを・・・
あ、そうだ。同盟国としてタイからドンピービンを召喚するってのはどうですか?!
Oh!グッドアイディーア!

สุดแท้ทางเดิน



いやいやあの4人で米国勢に十分対抗できる!昨年の新作を聴いただろ!っていうんならさぁ、アウトレイジをトリに持ってくるぐらいの自信の程を見せて欲しいものだ。


てかこのイベントでしか見れない(来日が成立しない)バンドを見ることができるのがスラドミの魅力なんだがな・・・
まぁスラドミも今年で7年目だしね。これが精一杯なんでしょう。
いや、よくやってくれてると思いますよ。ま、祭りなんだし。
「THRASH TILL DEATH!!」の精神でまた来年に繋げていってくれればいいと僕は思ってます。



今日の1曲:『Bastard Nation』/ OVERKILL
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ヒッタイトの糞尿呪術

2010年05月31日 | やっぱりメタル!!
ローソンに自動車税を泣く泣く納めににいったついでといってはなんですが、そこに設置されていたLOPPIでEXTREME the DOJO VOL.25のチケットを衝動買いしてしまいました。
やっちゃったー
実はDOJO、今回が初参戦です。




いやいや、TRIPTYKONの新譜を聴いてぶっ飛んじまって、これは見とかないかんのじゃないかと。
それに3年前のDOJOでの最初で最後になるであろうCELTIC FROSTのライブを自分なんと見逃しとるんですよ。アホでしょ?

CELTIC FROSTの1985年作「TO MEGA THERION」以来となるH.R.ギーガー描くエログロハイセンスな魑魅魍魎たる幻想画を再びジャケに採用し、トーマスが新バンドを創設して挑んだ作品が先月発売したばかりの『EPARISTERA DAIMONES』だ!
しかしこの期に及んでまたなんちゅー耽美な世界を創造しはるんや!!
トーマス・ガブリエル・ウォリアー、いや、いまはウォリアーではなくフィッシャーと名のってるんでしたっけ?
いや、やっぱウォリアーでいいんだ。
この人はやっぱ天才過ぎる!!
普段ゴシックメタルとか全然聴かんのだが、トーマスの創り出すゴシック世界はもう別格というか、崇高過ぎる!!
こりゃあ一種の宗教音楽ですよ。
この息詰まるような重圧感、とにかくギターの歪み具合がホンマ病的過ぎる。
ドゥーム色も半端なく、これに比べたらカテドラルなんて子供の遊びですよ。
まぁ初期カテドラルの音楽性をさらに壮麗際高にした感じかな。




今回、セルティックからの楽曲も大いに期待できるんでこりゃあもう見にいかん手はないですぜ!
トーマスの生「ウッ!ヘ~イ!」が聴きてぇ!!


今回のトリを務めるNILEですが、以前からクトゥルー神話体系との関連性から気になってはいたのですが、結局今まで手を出さずじまいでして。
1st『Amongst The Catacombs Of Nephren-Ka』(1998)で彼らがテーマとしたのは、<暗黒のファラオ>と呼ばれ、ナイアルラトホテップ崇拝を行ったといわれる、古代エジプトの歴史からその名を抹消された伝説の王、ネフレン=カ。
血生臭い邪神崇拝のおぞましき世界観をエジプティックな音色で表現し、異形のデスメタルスタイルを確立した。
ラクダもビックリである。

他に人類発生以前の爬虫人類が暗躍した“無名都市”や、ドイツの神秘家フォン・ユンツトが著した“無名祭祀書”を扱った楽曲などがあるらしい。
新作にも“ダゴン、その第四版”、“ヤズド砂漠のグールの儀式、廃墟と化した沈黙の塔にて”とかいう曲があるとかないとかないるとかないあるらとほてっぷとか。

「呪われた無名都市」



あと恐らくトップバッターであろうOBSCURAに関してはよく知らんです。
なにやらプログレッシヴ・デスらしい。
今回オリメンのベーシストが都合でこれなくて、急遽フレットレスベースの奇才スティーヴ・ディジョルジオが代役に抜擢されたとのこと。
ディジョルジオといえばジェイムズ・マーフィー同様、DEATHやTESTAMENTなどにも一時参加していた渡り鳥型テクニカルプレイヤーで、その異才ぶりはSADUS時代から際立っていた。



今日の1曲:『GOETIA』/ TRIPTYKON
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ピラルクーモロタ ~水葬~

2010年05月07日 | やっぱりメタル!!
普段だれだれの命日とかには無頓着なもんで、ついつい忘れてしまうんですが。

今日はDOOMの諸田コウ氏が天に召された日。

天才ベーシストという言葉では生ぬるい驚異のフレットレスベースの名手。
もう当ブログで散々語ってきたので説明不要だとは思うのだが。

いやいや、YOU TUBEをググってると知らん間にDOOMの80年代の貴重なライヴ映像が大量にアップされておって、失禁しそうになった。
中にはあのCBGBでの伝説ライヴ映像まで!!
「あるじゃねーか!!どうしたんだよ!」と、歓喜のあまり思わずベルファストでのWB出戻り時のカイ・シデンのセリフを発してしまった。

※現在は削除されたため視聴できません。



この映像はおそらく1988年の名作『COMPLICATED MIND』トラック・ダウンのため、彼らがニューヨークに滞在していた時のCBGBでのライブ模様かと思われる。
毛唐どもに臆することなく、超絶フレットレスベース捌きで大暴れしている諸田氏の勇姿がたまらんて・・・
この時は白塗り道具を持ってこなかったため、素顔で出演したとか。




この現場に居合わせた長谷川氏の話によると、最初のうちオーディエンスは「なんだ、このバンドは?」という冷たい態度で観ていたが、演奏が始まったとたん曲に合わせてリズムをとり、最後にはアンコールを要求してきたのだそうだ。
そして、終了後には握手を求めてきたり、レコードは発売されているのかと聞いてきたりと、大盛況だったとのこと。




素顔でのモロさんのどや顔はなかなかレア。



偶然この場に居合わせたアメリカ人はほんとラッキーすぎるぜ!!
おそらく今頃自分の子供たちにこの日の伝説を語り聞かせていることだろう。


私も毛が抜け落ちて半分になり目がパンダになるまで彼の偉大さについてこれからも語り続けようかと思います。
ま、なかなか理解されんのやけどね(Why!?)。


なお、ファンの間で諸田氏はピラルクーに生まれ変わって今もアマゾン川、もしくは木曽川あたりを優雅に泳いでいると信じられている。




今日の1曲:『水葬』/ 諸田コウ
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ドイツのスケバンスラッシュ

2010年01月29日 | やっぱりメタル!!
ちょうど昨年の今頃に当ブログで紹介し、奇遇にも昨年10月に初来日が実現してしまったサビーナ嬢(旧姓クラッセン)率いるジャーマンスラッシュバンドHOLY MOSES。
おまけに来日記念盤とばかりに初期作品7タイトルが日本盤紙ジャケリマスターで再リリースされるという、ありえないことまで実現している。
で、今回やっと過去に唯一日本盤リリースされ、私が血眼になって探していた3rd『THE NEW MACHINE OF LIECHTENSTEIN』と、4th『WORLD CHAOS』の2枚を購入。

3rdにハマる予定が意外にも4thの方にハマってしまい、現在ヘビロテ中。
この頃にようやく演奏力もいい感じにまとまってきて、サウンドプロダクションもより向上している。

とにかくアンディ・クラッセン(サビーナの前夫)のザクザクと迫りくるアグレッシヴなリフワークが凄まじい!
1曲目のタイトルナンバーからスレイヤーばりの攻撃性を披露。
タンカードのような能天気かつハードコアなノリの曲もけっこうあり、スラッシュフリークスのツボを突く、馴染みやすいリフがひっきりなしに繰り出され、気がつくと頭が上下に動いてしまっている。
S.O.D.からの影響が窺えるコール&レスポンス系の“Deutchland”や、“Jungle Of Lies”などはライブでかなり盛り上がりそうだ(やっぱ大阪公演いっとけばよかったかなぁ)。




あと、デッド・ケネディーズのカヴァーなど、ユルい面も見せている。
ビックリこいたのがビースティ・ボーイズの名曲“Fight For Your Right”を、あのへちょいギターソロまでまんまカヴァーしている。

ちなみに今作は、後にガンマ・レイ~ハロウィンを渡り歩くことになるドラマー、ウリ・クッシュのホーリー・モーゼスにおける最期の作品となった。


3rdは『New Machine』というコミックをテーマにしたコンセプトアルバムということだが、人間椅子作品でいう『無限の住人』みたいなものなのかな?
当時のLP盤に付いていたのであろう内袋+付録の10ページに渡るコミック小冊子まで封入してあるという懲りようだ。
たかがいちジャーマンスラッシュバンドに対してとは思えないほどの施しようである。
こんなの購入するのは一部のスラッシュマニアだけだろうに・・・
これで定価2000円は安い!安すぎる!!



この商売っ気のなさ・・・キングレコードにも是非見習って欲しいものである。

ちなみに今回のホーリー・モーゼスの対訳を手掛けていらっしゃるのが、メイデンのライブやブログなどを通じてお知り合いになった優さんであることを申し添えておく。
短期間の内に約6作分の対訳をこなされるという、その豪腕には敬服するしかない。
今回ヴォーカルが女性なだけに、女言葉にするかどうかで悩まれたそうですが、あのダミ声で「中流階級なんて全員くたばっちゃいなさいよ!!」ってなってたらそれはそれでおもしろいかも・・・



今日の1曲:『PANIC』/ HOLY MOSES
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虎舞竜 VS TROUBLE

2009年12月19日 | やっぱりメタル!!
ちょうど17年前に、本国でThe虎舞竜の「ロード」とかいう曲が大流行した。
歌われてその日カラオケに来たことを激しく後悔する曲NO.1のあのヒットソングだ(個人の感想です)。
そのロードシリーズを第三章までシングルリリースするという信じられない商法で何億円と荒稼ぎしたらしいんだけど、出す方も出す方だが買う方も買う方?

しかもこのシリーズ、実は第十三章まであったってことが判明しました。
詳しくレポートしてくれてるヒマなブログを発見したんでご参考まで。
http://blog.livedoor.jp/textsite/archives/18300770.html


しかし、この中学生のヤンキーが思いつきそうな当て字バンド名には唖然としたけど、デビュー当時は普通に「トラブル」と名乗っていたそうだ。
ちょうど17年前に、私がハマっていたバンドも確か「トラブル」というバンドだったんですが、これはアメリカはシカゴ出身のメタルバンド。




まぁその重厚なリフ構成からモロブラック・サバス直系のバンドで、それにロバート・プラントをハスキーにしたようなヴォーカルが乗っかる感じ。
私が最初に聴いた5th『MANIC FRUSTRATION』は、垢抜けたサウンドで非常に多様性に富んだキャッチーな内容だったが、デビュー当時はドゥームメタルの先駆者としてかなりヘヴィでドロドロしたサウンドを追求していたとてもアメリカンバンドとは思えないウェット感を纏うスタイルで、カテドラルのリー・ドリアンも崇拝していたほどである。

私がよく愛聴しているのは、Def Americanに移籍してリック・ルービンをプロデューサーに迎えた4thアルバム『TROUBLE』(同タイトルの1stと区別するために邦題は『トラブル4』となっている)。




このアルバムから繰り出されるギターリフはもうヘタなスラッシュメタルバンドよりも断然カッチョよい!!
まぁ古色蒼然たるアルバムジャケを見てもわかるとおり、70年代ブリティッシュハードロックを強く意識したグルーヴ感とオーガニックなヘヴィ・ロックが見事に融合した、いわゆるストーナーロックの一大傑作に仕上がっている。
ちなみにこの時のドラマーは、元ZOETROPEのバリー・スターン。



見事にツボを突いてくるクール且つストレートなリフ展開のゾクゾクとくる絶妙さ加減。
間髪入れずにグイグイ進行していくアルバム全体の流れもとてもよい。

名エンジニアの起用で音作りの面においても彼らの最高傑作とされる5thもいいが、ドロっとした湿った感をまだまだ引きずっているこのアルバムのサウンドプロダクションの方が私にとっては遥かに好みなんだなー



今日の1曲:『R.I.P.』/ TROUBLE
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こちらがリビングです。

2009年10月16日 | やっぱりメタル!!
最近ヤフオクでテイチクのカップリングCDを見つけては落札するのが趣味みたいになってきた。
こんな人生絶対に間違ってる!!
とは思うんですけどねぇ~・・・今さら変えられねえんだよ、この生き方。

今回落としたのはジャーマンスラッシュ三バカトリオの1つ、LIVING DEATHの4th『WORLDS NEUROSES+LIVE』。
不動産屋さんもよく口にするバンド名なので、みなさんも一度くらいは聴いたことあるかと思います。
もう1枚オマケで付いてた1stアルバムのクソジャケ写真がカモフラージュになったのか、競り合うこともなく、かなり安くで落とせました。


LIVING DEATHといえば、ドッカンドッカン突き進むストレート直球勝負の押せ押せスラッシュの典型。
ひたすら刻まれるリフに重戦車が大地を蹂躙するかのように畳み掛けるドラミング。
そしてなんといってもトルステン“トト”ベルクマンの赤子の夜鳴きのような金属質のスクリームとスラッシュにしては覇気のないコーラス隊が最大の特徴だ。
3rd『ROTECTED FROM REALITY』はジャーマンスラッシュ史上に残る屈指の名作だ。
トトのシンナーでラリってるチンピラのような歌い方がバツグンに素晴らしい。




本作はその次なる作品ということで大いに期待をして臨んだのだが・・・

なーんやこれ!?

メチャメチャ普通になってしもうとるやんけ!

特にヴォーカル。
ロバート・プラントが『LED ZEPPELIN』から一気に『IN THROUGH THE OUT DOOR』に移行したかのような声変わり様である。
それでも4曲くらいまではそれなりにスラッシュしており、特に#3“SHIZOPHRENIA”は本来の獰猛さが息づいているアグレッシヴな良曲。
しかしそれ以降はショボくれたNWOBHMみたいな楽曲ばかりが続き、あくびを禁じえない。

この頃バンド内ではすでにメンバー間の対立が起きてたみたいで、その後見事に分裂している。
原因はやっぱりヴォーカルが自分のSWEET趣味をバンドに持ち込もうとしたのが発端らしい。

とにかく、テイチクカップリングコレクターは大金はたいてムリに買う必要はないと助言しておこう。




今日の1曲:『SHIZOPHRENIA』/ LIVING DEATH
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激怒スラッシュ

2009年09月15日 | やっぱりメタル!!
ようやく木曜のスラドミKREATOR VS TESTAMENTに行く決心がつきました。
KREATORはやっぱ見逃せません。

ということで今日もKREATOR作品紹介になっちまってモウシワケないんですけど。
今日は私のKREATOR初体験作の4th『EXTREME AGGRESSION』について。

随分とおとなしい、落ち着いた雰囲気のジャケットではありますが、このメンバーショットの佇まいがスラッシュ全開でカッコいい!!。
当時このプロマイド的なジャケに惹かれて思わず購入してしまった女性ファンも多かったはず。
まぁ最初にリアルタイムで聴いた作品なので、特に思い入れがあり、もうCDレンズがイカれる程聴きまくったなぁ。

ミレの冒頭の「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛~~~~~~!!!!」っていう咆哮にまずド頭ぶちのめされた。
整合感があり、メロディラインなどもシッカリ押さえてて、初期のように突っ走るだけではなく、2転3転するドラマティックな展開を加えており、時折アイアン・メイデンっぽいフレーズも出てくる。
これを聴いてまだ「音楽じゃない」とかいう人は難聴であるか、人間としての感性が欠落しているかだろう。
まぁミレのヴォーカルは相も変わらず凶悪でして、当時こんなヴォーカルは聞いたことなかったので多感期であった私にとってインパクトは凄かった。
血管がブチ切れんばかりの怒号、吐き捨て、罵倒、叱咤をそこいらじゅうに撒き散らしいている。
そう、演奏は落ち着いたとはいえ、この頃のミレはまだまだナイフみたいに尖ってた。触るものみな傷つけてたさ。




私のフェイバリットナンバー“LOVE US OR HATE US”などは、ミレの当時の世の中に対する尋常でない怒りが明確に伝わってくる最たるものだろう。

「誠実さはなく発想の貧困だけがある 
奴らの作る無難な音には 創造性のかけらもない
目があるのにものがわからない奴らもいる
あのプラスチックな騒音は 俺には音楽には聞こえない
機械化されコンピュータ化され
頭のスイッチを切って非人間的な音を作り出す

もうたくさんだ 俺達を愛するか嫌うか!!
もううんざりだ 俺達を愛そうと嫌おうと!!」

このボロクソ振りですよ!!

当時はユーロビートとか流行ってたからなぁ、ましてやドイツなんてテクノ王国やから。
彼らを取り巻く環境が、KREATORの屈折した怒りのスラッシュ精神を形成せしめたのだろう。
私も当時クラスにひとりもスラッシュ理解者がおらんかったので、ミレの気持ちが痛いほど解りました。
今はPerfumeとか聴いちゃってて、、木曜日ミレに合わす顔がないなぁ・・・
「茶屋!!(BETRAYER)」って罵られても仕方がない。




今日の1曲:『BETRAYER』/ KREATOR
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ギロチンの下で

2009年09月13日 | やっぱりメタル!!
今年もやってまいりました。スラドミ週間。

てゆーかKREATOR行くかどーかまだ迷ってます。ネックとなってるのが今年リリースされた新作なんやけど。
えらい評判いいみたいですね。
PVの曲YOUTUBEで視聴しましたけど、MANOWARかと思た。
音圧凄まじくアグレッシヴでクオリティ高いってのは分かるが、全然魅力が感じれんのだ。
まぁ自分が最近のメタルサウンドプロダクションに不感症なのもあるけど。
なんだかスタイリッシュでオシャレなスラッシュメタルになってる。
ミレの声、全然荒んでないしね。随分とさわやかになったもんだ。
てか出だしのリフ、ブラッケンドに似てね?


KREATORといえば、やっぱドタバタとした暴走感が魅力的な2nd『PLEASURE TO KILL』が最凶だろう。
とにかく情け容赦のない猪突猛進型スラッシュで、凶悪そのもの。そのゴリゴリしたサウンドは粗悪極まりなく、演奏がヘタな分とことんゴリ押し一徹で攻めてくるあたり、かなりタチが悪い。
特にヴェンターの野暮ったいボコボコドラムはストレスを募らせる以外の何物でもない。
そしてなんといっても血ヘドを吐きそうなくらい憎悪に満ち溢れたミレの極悪ヒステリックヴォイス。
“RIPPING CORPSE”などで炸裂するミレ特有のブチ切れ感はあの時代、いや、今でも他の追随を許してはいないだろう。
さらにこの作品で印象深いのが、ドラムのヴェンターが放つ乱暴で野太い野獣ヴォイスだ。この作品では3曲リードヴォーカルを担当している。
この2種の凶悪ヴォイスのせめぎ合いが、この極悪スラッシュアルバムをより危険極まりないものに仕立て上げている。




まぁ当時はメタルファンはおろか、METALLICA、ANTHRAXくらいなら聴ける程度のメタラーからも殆ど音楽扱いされてなかった。
ちなみにカップリングされてるミニアルバム『FLAG OF HATE』は当時B!誌から4点という評価を授かっている。
ある意味勲章ものだ。
要はおよそ常識的なメタルイヤーの者どもが立ち入れるシロモノではないということだ。



ここからも“FLAG OF HATE”とか“TORMENTOR”など、最近でもライヴでよく演奏される定番曲が存在する。
“ENDLESS PAIN”でのヴェンターの人を食ったような高笑いは必聴だ!!
とにかくこの辺の初期のナンバーも押さえておかないと、当日大ヤケドを負うだろう。


ところで非常に残念な話だが、今回ヴェンターは私用のためツアーには参加してないそうだ。
ほんで代打に抜擢されたのがなんとマルコ・ミネマン!!
エエ~~~??!!
えらい畑違いの人に頼んだなぁ。今年UK-Zっていうプログレバンドで6月に来日したばかりなんよ彼。
超がつく強靭バカテクドラマーですが、KREATORの曲を叩くってちょっと想像がでけんな。

Marco Minnemann Drum Solo


いや、彼のドラム一度生で拝んでみたかったんやけど、にんともかんとも複雑な心境だ。

しかし、ヴェンターの歌う“RIOT OF VIOLENCE”が聴けないのは残念すぎる。



今日の1曲:『RIOT OF VIOLENCE』/ KREATOR
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悪魔の大合唱

2009年08月29日 | やっぱりメタル!!
そういえば、本日は伝説の悪魔主義的メタルバンドANGEL WITCH一夜限りの東京ライブでわないですか!


先月のIT BITESライブ終了後、会場の外で「じゃあまた来月のエンジェル・ウィッチで会いましょう!」と別れ際の挨拶を交わしていたオッチャンメタラー達を思い出す。
「君ら人生楽しそうやな!」って、羨ましく思った。




しかし、80年代初期をリアルタイムで体感した日本メタラーのNWOBHM愛というのは本当に根強い。
IRON MAIDENとかDEF LEPERDなどに比べると、アンダーグラウンドな道を突き進んでしまった彼らだが、当時日本でもそれなりに歓迎されていたようで『エンジェル・ウィッチのテーマ』という邦題でドーナツシングル盤が日本でも発売されていたようです(写真上)。


ANGEL WITCHの1st『悪魔の翼』は、そんなに好きだった憶えはないが、アナログ盤とテイチクの日本盤CDと2枚持ってた。
地獄の孔蔵で堕天使どもがたむろしているサタニックなジャケットがとても神秘的で素晴らしい。
裏には両性神バフォメットの画!
グェヘヘ・・・オラっちのオカルト嗜癖が疼きださずにはおれねぇ。




彼らの代表曲にして1曲目“ANGEL WITCH”は、正にNWOBHMファンの胸をキュン!とさせちゃうキャッチーなナンバー。
中間のメタル史上に残る名コーラス「ユァーアン エンジェルウィッチ!ユァ~~ エンジェ~ウィッチ!」の大合唱で盛り上がること間違いないだろう(両隣の人と肩を組んでね)。
この大合唱するためだけに今日のライブ行く人もけっこういはるんではないかと。
あ~~、想像してたら俺も行きたくなってきた!




ちなみに私の一番好きな曲といえば#2“ATLANTIS”で、出だしのアグレッシヴなリフがスラッシュ魂をかきたててやまない。
ケヴィン・ヘイボーンのちょっとか細いヒステリックなスクリームも魅力のひとつだ。




#9“ANGEL OF DEATH”でもヨーロピアンスラッシュメタルバンド達が踏襲しているようなリフが随所にでてくる。
ちなみにこの曲は、SLAYERの名曲“ANGEL OF DEATH”とはなんの関係も無い。




80年代に台頭したスラッシュメタルバンド達に直接的な影響を与えたのは、BLACK SABBATHやVENOMではなく、実は案外このANGEL WITCHだったのかもしれない。
イギリスのスラッシュメタルバンド、ONSLAUGHTもアルバム『IN SEARCH OF SANITY』で“CONFUSED”をカヴァーしてるしね。


今日の1曲:『ANGELL WITCH』/ ANGELL WITCH
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BAKA

2009年07月20日 | やっぱりメタル!!
スラッシュフリークスの間では今なお伝説として語り継がれているジャーマンスラッシュバンド、ASSASSINのCDをやっとこさ入手。
テイチクおなじみカップリングシリーズ1st『THE UPCOMING TERROR』+2nd『NTERSTELLA EXPERIENCE』だが、ヤフオクなどでも終了間際には必ずオッズがドンと跳ね上がる人気商品なのです。
それを今回ほぼ定価料金で落とせたのはとてもラッキーでした。

ASSASSINは1986年にメジャーデビューし、わずか2枚のアルバムをリリースして88年に会社から契約切られて解散するというウスバカゲロウのようなバンドでした。
中学時代のスラッシュ仲間の間でもよく話題にのぼっていて、私も自分のあだ名(アマシン)と響きが似ていたこともあって、昔から親近感を持ってたバンドでありました。

1st『THE UPCOMING TERROR』はとにかくもうスラッシュしたくて楽器始めましたーみたいな、メンバー達のシャニムニ感が炸裂しております。
ジョリジョリしたギター、もたつきこもりまくりのボコボコドラム、たまに歌詞カード見ながら歌っとんのか?っていうくらい棒読みになるヘタっぴなヤケクソヴォーカルと、もうどうしようないB級ジャーマンスラッシュの典型的スタイルを地でいってます。
まぁ初期トリオ時代のDESTRUCTIONに近いものがありますね。
うん、だからモロ私好み。


2nd『INTERSTELLA EXPERIENCE』に入ると、見違えるほど演奏力がレベルアップしております。どうやらまともに演奏できるドラマーとベーシスト獲得に成功したらしい。
サウンドプロダクションも向上し、特にザクザクとソリッドに畳み掛けるギターリフ、マトモに弾けるようになったギターソロの発達が目覚しい。現代でも十分に通用する内容だと思います。
そして実はANTHRAXよりも先に実践していたベンチャーズのスラッシュカヴァー“PIPELINE”は、ANTHRAXのよりもメタリックなヒネリが利いていてカッコいいです。
ただ、私はどっちかといったら1stのばかばかしいチープなサウンドの方が好みなんですけどね。


あと傑作なのが、“BAKA”っていう日本語タイトルの曲がある。

これは日本大好きで有名なボーカルのローベルト氏が命名したのだと思われます。
彼の日本好きは、バンド解散後に地元のジャパン・センター内の会社に就職したということでも窺い知ることができます。
日本のスラッシュメタルバンドCASBAHとの交流もあったみたいですよ。


それにしてもバカはないやろ、バカは。
サビのコーラス部分でみんなして「BAKA!!」って叫んでるの聴いた時は腹がよじれた。

邦題をみてみると“バカ(馬鹿)”って表記されている。
なんでカッコ書きで漢字補足する必要がある?



2ndジャケットのエルム街のフレディの出来損ないみたいなバケモン画もBAKAっぽいが、手のところよくみたら指人形みたいにメンバーの顔がくっついてるっていう構図もBAKA!


メンバーは海外のジャンクフード(お菓子)が大好きみたいで、“JUNK FOOD”って曲の歌詞の中の「キットカットはイギリスのワッフルスナック、31はアメリカのアイスクリーム、ミロは日本のパワードリンクなんだぜぃ!」っていう小学校低学年が考え付きそうな無邪気な歌詞内容もほんとBAKA!
CMに起用してもらえるとでも思ってたのかな?

とにかくBAKA!



今日の1曲:『BAKA』/ ASSASSIN
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エベエベスト

2009年01月21日 | やっぱりメタル!!
なんや、前ログと同じような写真でモウシワケございません。

しかし、ビックリしたなぁ、もう。
いや、たいしたことやないんすけど、HMVがめずらしく発売日前に商品を届けてきやがりましてねぇ。
調子狂ふっちゅうねん!でもサプライズな感じでいとうれし。


そのお届けものとは・・・・・・

そうです。皆様お待ちかね、人間椅子のベストアルバム『人間椅子傑作選』!!

実をいいますと、椅子はもう今回既に3枚目のベスト盤で、傑作選2集にあたるくり抜き特殊ジャケットが嬉しい『押絵と旅する男』は新録やレア音源が1曲もなかったので当時リアルタイムでは購入しなかった。



今回は新録が4曲も収録されているのでまぁ買わざるを得なかったわけですが、二十周年記念盤とはいえ(ジャケに書くなよ)2枚組にする必要があったのかどうか・・・
ケースもいまだかさばるタイプのやつやし・・・・


まず、<盤の1>ですが、ライブでもよく演奏される古株の初期ナンバーが(てゆーか1st曲ばっか!)中心で、初心者の方のためのダイジェスト盤的ナイスな選曲で文句はないが、<盤の2>は後期中心のマニア向けの選曲といいたいところだが、ちょっと選曲ひどすぎないか?
別に鈴木氏が嫌いなわけじゃないんやけど、なんで彼作曲の駄作ナンバー3曲を前回に引き続き今回も収録してんのか??本当に理解に苦しむセレクションだ。
まぁ後期楽曲には、初期の頃みたくこれといったキラーチューンがあまりないっちゃーないんやけど。
個人的には、名曲「芋虫」やカップリング曲「桜下音頭」とかを入れて欲しかったかと。


期待に胸膨らませた新録4曲ですが、「陰獣」と「猟奇が街にやって来る」は、イカ天時代の幻のインディーズCD『人間椅子』に収められていたのを再録したものですが、う~んやっぱ初期のこもった古めかしい音質の方が断然雰囲気あったなぁ~
私は鈴木氏の昔の歌い方の方が好き。




ただ、今回は「陰獣」の冒頭の歌詞が、オリジナル歌詞に戻しての再録ってところがかなりファン泣かせな計らい。

イカ天CD『人間椅子』の改訂ヴァージョンの歌詞。



オリジナル歌詞。



「猟奇が街にやって来る」もオリジナル歌詞が加えられたヴァージョンとのこと。



そして1stではイントロのみだった「鉄格子黙示録」が、今回オリジナル歌詞を加えた完全フルヴァージョンで復活した!
たった6行しかない歌詞だが、「空が破けてマリアが首を吊る~♪」など、倫理観を度外視した初期のアブなさが顕れていていい塩梅。
和嶋氏が新たに書き下ろした「狂ひ咲き」は、演歌メタル節炸裂の人間椅子にしか作りえない佳作といった感じ。


しかし、この「太宰治著『人間失格』の昔のカバー表紙か!!(あっちの方が全然マシやけど)」ってつっこみたくなる地味なジャケはなんとかならなかったのか・・・・
活字オンリーのやっつけ仕事的な歌詞カードも残念やし、マジでバイトにやらせたとしか思えない。
もっとフォントとか工夫せーよ。
1stベスト盤の時は和嶋氏の筆によるロングライナーノーツとかもついてたのに、今時特典DVDも付けんとわずか新録4曲だけで3900円という値段はボッタクリというほかない。


まぁ仕方ありません。
椅子信者はバンド存続と彼らの生活費のためにせっせとお布施お布施。
悲しいけど、これ、ご奉仕なのよね。


そして私は、購入したばかりの人間椅子のベスト盤を怪奇趣味のコレクション棚に加えて、今夜もまたひとり、「ケヘヘ・・・」とほくそ笑むのであった。




今日の1曲:『陰獣』/ 人間椅子
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姐御メタルの開祖みたいな

2009年01月14日 | やっぱりメタル!!
今月号のB!誌表紙がARCH ENEMYのVo、アンジェラ・アキ・・・じゃなくってアンジェラ・ゴソウ嬢だったのを見て、
「いやぁ~えれぇ時代になったもんだ」って感慨深い気持ちになりましたねぇ。

今じゃ、ゴシック・メタルの台頭でメタルバンドに女性Voがいることなんて珍しくなくなったけど、20年前とかだったら考えられないですからねぇ~女性シンガーがB!誌の表紙を飾るなんて事は。
もちろん80年代にも女性Voのメタルバンドは存在していたけど、ほとんど注目なんてされませんでしたし、女好きの私なんかでもよく聴いていたのは、男顔負けのシャウトをかますレザー・レオーネ嬢が在籍していたCHASTAINぐらいですもんねぇ。


そこで今日ご紹介しようと思うのは、HOLY MOSESっていうジャーマンスラッシュメタルバンド。
このバンドのヴォーカルを務めるのがサビーナ・クラッセンっていう姐ちゃん。
私はこのオゲレツ感みなぎるPVを見て、一発で彼女に一目ぼれしちゃいました。

Holy Moses - Panic


この低予算なPV・・・なんかVOIVODの“RAVENOUS MEDICINE”のPVを彷彿とさせてませんか?
サビーナ嬢のだらしない歌い方もどことなくスネイクっぽいし。監督が一緒とか?


私がまず購入したのは1987年の2nd『FINISHED WITH THE DOGS』



その内容は正にジャーマン特有の突進型ドッカンドッカンスラッシュ!
全体の演奏力は結構シッカリしていて、ツーバスを絡めたチープなアグレッシヴ感はこの手のスラッシュフリークにはたまらないB級さに溢れてます。
リフなんかもうこの時代にしかありえない歪み方してるし、ギターで変な引っかき音とか出すのもこの時代のスラッシュバンドならではの工夫技ですよね。

そしてなんといってもサビーナ嬢の野獣ヴォイスは、元祖アンジェラって言わしめるほどおっそろしく獰猛です。はっきりいって女捨ててますね。
それでも時折ささやくように歌うウィスパーヴォイスのところはやっぱり乙女な部分が滲み出ていたりするんですよ。
#7“CORRODED DREAMS”なんかはリフ展開とかモロSLAYERなんやけど、ジャリジャリの粗野なリフと、獰猛なサビーナ嬢の野獣ヴォイスがそういうイミテーション感を見事払拭してしまってます。




現在も活動中で、WACKENフェスで同郷のドロ・ペッシュ嬢と共演したり、昨年には新作をリリースしてたりします。




最近のライヴ映像をYOU TUBEで見たけど、サビーナ嬢はもうすっかりデス声になっちゃってて殆どARCH ENEMYみたいになってしまってる・・・
まぁ今時のメタルファンにウケはいいでしょうけど。

今日の1曲:『CURRENT OF DEATH』/ HOLY MOSES
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Why!?

2008年12月20日 | やっぱりメタル!!
あと5日でクリスマスですね。
そんな聖なる日の12月25日、エクスプロージョン・レーベルより、今や伝説と化したジャパニーズ・メタルの5作品が一気に再発されるとの情報を10月下旬頃に得ておりました。
その作品群の中にはなんと、あのDOOMの幻の1st『NO MORE PAIN・・・』が!やったーーーっ!!
まぁこの作品は所持しているし、今回リマスターされてるともなんとも書いてないので、私が再購入するメリットはなさそうなんですが、ジャケ違いということで(今回のはアナログ盤に使用されたトリプルブリッジ女体のやつ)、まぁ自分へのクリスマスプレゼントとしてHMVで予約しちゃいました。




ところでDOOMには一時期X JAPANの(林)YOSHIKIが在籍してたって、ご存知?
え、知らないって?私も知りませんでした。
でも中にはDOOMっていうバンドそのものを知らないってゆう人が結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
あんだけJAPAN BURRN!に毎号のようにあの奇抜なメイク面3人衆の写真が掲載されていたにもかかわらず、その時代にメタルを聴いていた同世代者が時々知らなかったりするので、DOOMの認識されてなさにちょっと驚かされます。
私の中学のスラッシュ仲間の間では誰も聴いたことないクセに「DOOMはスゴイらしい」なんて、既に神格化されてましたけどねぇ。
残念ながらメタルファンって、頭の固い人が案外多いかと思います。私にも馴染めないジャンルというのはあるし、結構偏食者なんですけど、中には「日本人だからダメ!」という国籍の段階で拒絶する偏見の塊みたいな人がいたりする。もう最初から劣等と決めつけとるんですね、それってめっさ差別やん。
こういう人が日本のメタルシーンをダメにしてるんだろうね。
まぁ今さらジャパメタシーンがどうなろうと知ったこっちゃないけど。
でもそんな下らない偏見のためにDOOMみたいな素晴らしいバンドを見過ごすなんてもったいないな~って思うんですよ。
DOOMっていうバンドはジャパメタとか、スラッシュとか、そういうものを超越した存在ですからね、間違いなく。



87年リリースの1st『NO MORE PAIN・・・』は、時代が時代だけにおっそろしく劣悪なレコーディング環境下での作品で、ドラムのこもり具合は半端じゃない。
しかし、彼らの演奏テクニックとジャズやニューウェイヴなどのエッセンスまでも取り込んだ彼らしか作りえない唯一無二のアヴァンギャルドなロックの前には、そんな音質の悪さなどどうでもよくなる。
諸田コウ氏(上写真半ゾリで火を噴いてる人)の変質めいた驚異のフレットレスベーステク(おそらく宇宙一!)、そしてファズりまくり、吼えまくる藤田高志氏のギターと野獣ヴォイス。
とにかくこの頃のDOOMは中期クリムゾンのように破壊的で、その辺の雑魚バンドを蹴散らかすかのような爆走感がございました。
“Fire On The O・I・L・・・”の疾走の中でのベースのうねりがたまりませんて!
ちなみにこの曲は『Go Mad Yourself!』という4曲入りEP収録の曲で今回追加収録とのことですが、私の持ってるCDにはすでにカップリングされとりまっせ。




そしてタイトル曲“No More Pain”の夢の中に埋葬されるかのような幻惑的な美しさ・・・
こんな音像出せるバンド世界中探しても他にないですよ。
私は、本当にDOOMのような類稀なるモンスターバンドが日本のメタルシーンに存在していたことを、心から誇りに思うのです。


散々語ってまいりましたが、今月はじめにHMVからこんなメッセージが届いてました。

「ご注文を頂いておりました商品は、発売中止となりました。」

おちょっくとんのかワレ!!人をコケするのもいい加減にせぇ!!(激怒)
ったく・・・一体なんの嫌がらせだ?
(ちなみに他のジャパメタ作品群も3月11日に発売延期)


クリスマスなんてなくなってまえ!!



今日の1曲:『Why!?』/ DOOM
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アントキノDEATH

2008年12月14日 | やっぱりメタル!!
まぁでも、なんやかんや言って私はこの頃のDEATHが一番好きなんデス。
ジャケの爽やかな青空の背景と、不穏な雰囲気の人々とのコントラストがやけに邪悪で印象的な、1990年リリースの3rd『Spiritual Healing』
やっぱこれっすよ!ほんま好き過ぎて困ります!
実はこれってDEATHの日本デビュー作だったりするんですが、私はフライングして輸入盤でなんでかアナログの方を買っちまったんですよね。この頃まだLPに固執してたっけ自分?




ラインナップもこの頃が一番好きでして、元MASSACREのリズム隊、テリー・バトラー(b)、ビル・アンドリュース(ds)、そして元AGENT STEELの渡り鳥ギタリストのジェイムズ・マーフィさんという面々。




まだまだウブだった頃の私も、最初はこの凶悪極まりないチャックのデス声は全然うけつけなかったですね。日本ではまだデスメタルなるジャンルなど浸透してなかった頃で、私の中ではDEATHはまだスラッシュメタルという位置づけで、その中でもこの音楽性はやっぱかなり特異な感じを受けましたねぇ~スラッシュをより極度化したメタルと申しましょうか。
「DEATHはデスメタルじゃない」とか言う人も結構いてますけど、デスメタルの必須事項である「ヴォオオオオオオ~」という咆哮を浸透させたのはチャック・シュルディナー氏本人ではなかったでしょうか。
本作収録の#5“Within The Mind”でのチャック特有の「ヂュウアアアアアオオオオ~」っていう咆哮を聞いて御覧なさいよ。これ聴いてデスメタルじゃないなんて言えますかい?てかデスメタルの定義ってなにさ?私はいまだに彼の魅力的な咆哮に勝るデス声には出会ってませんね。



技術面やサウンドプロダクションが劇的に向上する次作に比べると、今となっては古くさい音で、初期からのオドロオドロしい感じを引きずってはおりますが、この頃からやっぱどこかドラマティックで知的なフレーズも随所に垣間見れます。
7分もあるのにサビが一回しかない#6“Spiritual Healing”の曲展開などは筆舌に尽くし難いドラマティックさに溢れております。
ほんでDEATHのドッシリしたサウンドを支える愛称ピッタリのリズム隊、そのシッカリした土壌で思う存分に2人のギタリストがやりたい放題のGバトルを展開しておるんですね~
#7“Low Life”でのマーフィ→シュルディナー→マーフィ→シュルディナー→マーフィ→シュルディナーと両者が火花を散らすドラマティックなソロバトルは圧巻!



5th『INDIVISUAL~』から入った90年代中期からのDEATHファンには解し難いかもしれないが、本作は邪悪さと神秘性がいいバランスで同居していた頃の、私にはちょうどいい塩梅のアルバムなんですわなぁ。
間違いなく墓にまで持っていってあの世でも聴きたいアルバムの1枚。

最初で最後となったDEATH初来日公演で、トップナンバーにいきなし“Spiritual Healing”が演奏された時の感激はいまだに忘れられない・・・



この時期のライブ映像を残してくれてた方に感謝!!結構よく撮れてるね。
にしてもガラガラやなぁ・・・


今日の1曲:『Spiritual Healing』/ DEATH
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CHUCK IS DEATH

2008年12月13日 | やっぱりメタル!!
今日はDEATHのギター兼ヴォーカリスト、チャック・シュルディナーの命日。
1999年に脳腫瘍と診断され、長い闘病生活ののち、2001年12月13日、34歳の若さで逝去されました。
99年当時、高額な手術費用を捻出するために、キッド・ロックやマリリン・マンソンらが募金運動を展開したことも知られております。
CARCASSのジェフ・ウォーカーもベースにDEATHのロゴステッカー貼ってたし、やっぱチャックって多くのミュージシャンにリスペクトされてたんやな~
でもDEATHって影響を与えた大きさに比例したセールスを上げてなかったような気がしますね。

私がDEATHの作品で一番好きなのは3rd『Spiritual Healing』であることは今でも揺るがないけど、はじめは全然理解出来なかったラストアルバム『Sound Of Perseverance』が最近ようやく頭に入ってきて、改めて名手チャック・シュルディナーの尋常ならざる才能の凄さに、驚異さえ覚えるほどにまでなってしまった。


DEATHの音楽は前作の『Symbolic』でほぼ完成形を見ておりました。
インテレクチュアルでドラマティック性に溢れ、整合感のある美しさを伴った楽曲が全編に渡って展開されている。
ラスト曲“PERENNIAL QUEST”での感情を掻きむしられるがごとき流麗なソロ、そしてエンディングでの美しいアコースティックGは、やがて来る自分の死期を悟っていたかのようである。
とにかく『Symbolic』はメタル作品でもここまで完璧なアルバムはそうはなだろうというほどのデキだった。




でもチャックはそこで満足するような男ではなかったんですね。
『Sound Of Perseverance』はDEATHの美学をさらに推し進めた、人智を超えた窮極のアルバムである!悪くいえば常軌を逸しすぎだ。
感情の赴くまま激走と静穏を繰り返し、壮絶ともいえる張り詰めた緊迫感、そして至高の壮麗さに彩られた楽曲群。
とにかく長尺の楽曲の中に何パターンもの展開が毛細血管のように複雑に絡み合っていて、何度も聴き込まないとなかなか理解できないです。
メンバーも例のごとくチャック以外は前作メンバー総入れ替え。それでも全員メチャクチャ上手い!ドラムの人なんかもジーン・ホグランに負けず劣らずバカテク、いやそれ以上かも。ただスプラッシュしばきすぎ。




この作品ではベースが非常にいい音を出していると思います。かつてのフレットレスベーシストみたいに浮いた音を出すのではなく、飽くまで楽曲に忠実で出しゃばらず、それでいて存在感がもの凄くあるんですよね。
そしてチャックの紡ぎ出すあまりにも美麗なGソロは神がかっている!!
チャックの創造するメロディックさというのは、メロデスのごとき稚拙なものではなくて、もの凄く研ぎ澄まされた知性に溢れており、音色そのものがとても神秘的で美しい。
インストナンバー“VOICE OF THE SOUL”での静寂の暗闇の中で魂を削るようなチャックの流麗なるソロはあまりにも美しく、陶酔感すら覚える。これはすでに芸術の域である。

チャックの声も過去最高のキレっぷりで、語尾がいちいち「~な!」とか「~ら!」で締めくくられるチャック節がいい!昔の地獄の底から沸き立つようなヴォオオオオ~という咆哮も大好きだったが、この高音域での感情溢れるヒステリックな魂の叫びともいうべきチャックの咆哮もまた凄まじい!デス声においてもチャックは超一流なのだ。

DEATH“死”というバンド名をオドロオドロしいものから、神の領域にまで高めた孤高のエクストリーム・ミュージシャン、チャック・シュルディナー。
窮極のメタル作品をこの世で見事完成させ、召されることによって、彼は神に選ばれし者という意味での“DEATH”そのものとなったのである。

永遠の憩いにやすらぐを見て、死せる者とよぶなかれ

計り知れざる永劫のもとに、死を超ゆる者なれば

スイマセン、興奮しすぎて自分でも何いってるのかわからなくなってきました。




今日の1曲:『Spirit Crusher』/ DEATH
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