「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

ホピの予言

2006年01月04日 | 非戦・平和・社会
【ブログで囲もう浜岡原発!】に賛同します。

 東京に行く道中、『ホピの太陽の下へ―女三人アリゾナを行く』を読んだ。宮田雪監督「ホピの予言」という映画をご存じだろうか。チェルノブイリ原発事故のあと、甘蔗珠恵子さんの『まだ、まにあうのなら』や広瀬隆さんの『危険な話』などによって、反原発(脱原発)の運動が大きく盛り上がったころ各地で自主上映された映画。この映画と出会った女たちがホピの地を訪ねる話で、そもそもこの映画が撮られることになったあたりからの動きについても触れられている。
 「ホピ」というのはアメリカ先住民の部族の一つで、「平和な人々」という意味。原爆に使われたウランはホピの聖地から採掘したものだが、彼らの伝えてきた予言の中では、「決して母の内蔵をえぐりだすようなことがあってはならない。もしそれをえぐりだした時には、灰のびっしりつまったひょうたんとなって空から降り、やがて世界を破滅させるだろう」と言われている。ホピの長老たちは、この「灰のびっしりつまったひょうたん」とは原爆のことだと判断し、このまま世界が物質的な文明を続けていけば、破滅の道を歩むと考えて、国連などにも訴えてきた。 

 「原発・原爆一字の違い、どちらにしても……」。同じウラン燃料を瞬間的に核反応を起こさせるか、じわじわゆっくり起こさせるかだけの違い。まさか原発の耐震設計に偽造はないと思うが、そもそも耐震設計のベースとなる想定地震動を超える揺れが女川原発で観測されたことは、9月3日付の日記で書いたとおり。でも、耐震設計を強化して、どんな揺れにも大丈夫な設計にすれば、地震列島日本にこんなたくさんの原発が稼働していてもいいのか。どう考えても、それは自然に対する人間の傲慢さだとしか思えない。人間の想定外のことは起こりうる。さらに人間はミスをする。さらに最近は倫理観が失われた人たちが耐震偽装みたいなことまでやらかす。まさに「ホピの予言」にある堕落が始まっている。
 
 ホピの聖地などがあるコロラド高原は、地球自体のツボのような場所だとも言われるそうだ。そこで地下資源を掘り出しバランスを崩せば、地球規模に影響が及ぶともいう。異常気象は何も温暖化のせいだけではないだろう。「地球にやさしい」という言葉はものすごくポピュラーになったけど、本当の意味で「地球にやさしい」「サステイナブル」というのはどういうことなのか、きちんと考えていかないといけないと思う。

 北山耕平さんのこちらのブログもごらんください。

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2 コメント

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トラックバックありがとうございます (ムサシノ)
2006-01-04 23:34:36
こんにちは。「ブログで囲もう浜岡原発」企画の主催者の者です。トラックバックありがとうございます。



どうか、akimtl1984さんもこの企画に参加してくださ~い。(賛同だけではなくて。)ヨロシクおねがいします。

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Unknown (Aki)
2006-01-05 00:11:19
「賛同」と書いたのは、書き出したら浜岡と直接関係ない話になってしまったからなのですが、それでも差し支えなければ、「参加」させていただければと思います。あと何をすればいいですか?
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