「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。在宅ワーカーから、2011年春より村議会議員。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

大鹿村でのリニア説明会

2013年10月10日 | リニア新幹線
 準備書の説明会が長野県内でも10月2日から始まっているが、昨日は大鹿村で説明会が開かれた。会場の交流センターは後ろまで人がびっしりで、163人集まったそうだ。最初の1時間は挨拶と約50分のパワーポイントでの説明。その後、質疑応答が行われ、予定時間を30分ほど延長して、8人質問したところで、まだ挙手していた人がいたが打ち切られる。
 主な質疑応答の内容は以下のとおり。
Q:南アルプスはユネスコエコパーク登録を目指している。世界的なモデルとなるような自然との調和、住民生活との調和を心掛けて工事をしていただきたい。上蔵、釜沢は景観上大切なところなので絶対守ってほしい。小渋川沿いに工事用道路をトンネルで造ってもいいのではないか。
A:計画している非常口は居住や経済活動が可能な移行地域。核心地域や緩衝地域はトンネルで通過し、地上部の改変はない。今後、関係機関と調整しながらエコパークに影響を及ぼすことのないように進めていきたい。
A:小渋川は急峻で工事用道路の設置は困難。既存の道路を改修して工事用車両が運行できるようにしたい。
A:釜沢地区に2か所非常口を計画しているが、南の非常口は静岡に向かって掘る。北の方は小渋川と静岡に向かうトンネルの間を掘る。この間がつながると、トンネルを使って土を運べる。釜沢に仮置きできれば、このルートで出すことを考えている。
Q:南アルプスは先進坑も掘られるとされているが、先進坑も含めて坑口は非常口の円内に収まるのか。断面図を見ると南アルプスの最高標高地点から一方的に下り勾配で天竜川の方に行く。日向休から西側の水はすべて天竜川の方に抜けてしまうが、排水計画をどのように考えているか。発生土置き場をどこにするかは環境及び安全について重大な問題で、それがはっきりするまで環境影響評価は終わったことにならない。発生土置き場が完全に決定するまで着工しないことを約束していただきたい。
A:非常口の○印の位置から本線と先進坑までを掘っていく。
A:自然流下すれば当然そうなる。排水計画はこれから検討していく。最終的には公共用水域に放出することになるが、河川法などを遵守し、関係者、関係機関と協議して決める。
A:発生土については長野県を窓口に調整をお願いしている。今後、場所や規模が明らかになったものは事後調査という形で調査する。環境影響評価法の準備書の記載事項の中に事後調査も決められており、手続き的には手順を踏んでやっている。
Q:大鹿村の道路は狭い。既存の道路は誰のためのものか。生活道路にこれだけのダンプが走ることについて心の痛みを感じないのか。「影響は小さいと予測します」と、すべて予測。住民がどれだけダメージを受けることになるか深く検討したのか。変電所や非常口はどういうものか、道路をどうするのか、一般の生活者によく分かるように図で説明いただきたい。沿線以外にもリニアはどういうものかきちんと説明すべき。載っている意見はほとんど反対。意見募集を行っていることを沿線以外にも広範に周知していただきたい。
A:パブコメ等を踏まえた国土交通省の交通政策審議会の審議があった後に、国土交通大臣から建設の指示を受けた。今、環境影響評価の準備書の段階。環境影響評価の手続きが終わった後に工事実施計画の申請をし、認可になって初めて工事に着工できる。ここで事業説明会を行い、中心線測量、用地の測量、用地の取得手続きに入る。それが終わって工事に移る際には工事説明会で詳しい位置などをお示しする。今後もいろいろな説明の機会はあるし、飯田の事務所で質問などにお答えする体制をとっている。
A:確かに狭い道を通るので、道路管理者ときちんと話をして拡幅などの改修工事をした上で、工事をやらせていただく。
A:方法書の説明会は58回行った。調査・予測・評価をしていた2年間に6都県で2回ずつ12回説明会を開催している。今回も92回説明会をする。縦覧については関係地域で行うことが法律で決まっている。インターネットに出ているので誰でも見られる。
Q:騒音、振動などは大鹿村の谷地形に合わせた予測結果なのか。リニアの工事で大鹿村に何のメリットがあるのか。1日1736台もダンプが通る。あと何年観光客が来るのか非常に不安。
A:大気質については地形の条件も加味した予測ができる式を用いて評価している。振動、騒音については距離減衰が大きい。今回の予測は、工事区域の直近、道路端など一番影響の大きいところで評価している。
A:JR東海が大鹿村に対して何ができるのかということは具体的には言えないが、リニアができるとこの地域には経済的社会的に環境が変わって大きな効果があると考えている。
Q:工事計画の1年目とはいつか。山梨実験線で想定外の水枯れが起こったことの検証がきちんとなされているのか。発生土の件で、評価書までに決定しないものは事後評価でよいと言うが、持って行き場がなくなって仮置きが固定化されるのではないかと不安。計画が示されてから着工を。
A:環境影響評価の手続きが終わると工事実施計画の認可申請となるが、いつ終わると言えない。認可申請を平成26年度を目指している。もろもろの法手続き、用地の手続きが終わって着工になったときが1年目で、場所ごとに変わってくる。
A:高橋の水文学的方法によって影響が出る可能性がある範囲を出している。その中で、水文・地質的な検討を行っている。南アルプスについては水収支解析という手法を用いて定量的な予測もしている。予測結果は妥当なものと考えているが、断層付近、破砕帯等では予測の不確実性が伴うので事後調査を実施する。今回の予測に際しては山梨実験線の渇水事例も踏まえて検討を行っている。
A:発生土を処理できる場所を県と調整して決めてから掘り進めたい。仮置き場も含めて大鹿村とも調整しながら工事計画を深度化していきたい。
Q:工事が始まると何人ぐらいの工事関係者が村に入ってきて滞在することになるのか、あるいは外から通うことになるのか。
A:トンネルをどのように掘っていくかはこれから詰めていく。それによって人数が決まるので、今何人ぐらいとは言えない。
Q:釜沢のような狭い谷に二つの非常口は要らない。自治会に対して相談なり説明が、どういう日程で期待できるか。
A:ここがつながると小渋川の非常口から土が出せるようになるので、地域住民にもメリットがあると考えて2か所に非常口を設置している。今後いつ説明会をするかという日程はまだ決めていない。
Q:予測が外れて水枯れが生じたときはどのような責任が取れるのか。残土の置き場が決まらない限り工事にかからないのか確認したい。85デシベルというのはどのくらいの音か。
A:今日の説明会は準備書に対する説明なので、責任がどうのこうの言及する場ではない。発生土全体に対して、すべてが決まらないと掘らないというわけではない。順番に掘っていくので、その都度場所は決めていく。
A:車両の通行に伴う騒音は最大で69デシベル。70デシベルで騒々しい事務所の音に相当する。建設機械の稼働で80デシベルと出ているが、80デシベルは地下鉄の車内ぐらい。この値がいいと思っているわけではなく、少しでも環境への影響を低減して地元の皆様の生活に支障がないように進めていきたい。

JR東海・リニア新幹線環境影響評価準備書ご意見フォーム
 
コメント (2)   この記事についてブログを書く
« リニア準備書への疑問点 | トップ | 大鹿村でのリニア説明会・2回目 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
14日の説明会 (大鹿村が大好きな男)
2013-10-16 13:05:50
14日の説明会には参加したかったのですが、母が亡くなり参加できませんでした。参加した知人に聞くと、中川村の村長さんも参加され、小渋線の代替道路を提案されたと聞きました。出来たら、河本さんの14日のご記憶を公表していただけたら助かります。JRは、今後、村・連合・県と調整に入るとのこと、土木の施工が解り、代替案を提案できる人間の手助けが必要です。請われれば、助言しますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。11月中旬には、村に伺う予定です。
Unknown (管理人)
2013-10-16 15:12:28
14日のメモ起こしをアップしました。小渋線の代替道路はダムサイト下流の河川敷を使う提案です。よろしくお願いします。

コメントを投稿

リニア新幹線」カテゴリの最新記事