「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

1Q84

2009年06月25日 | その他
 一昨日、父の見舞いに東京に行ってきた。術後は順調に回復しているようで、私が行った日に抜糸だったそうだし、前日から(まずはおかゆからだけど)食事も取れるようになっていて、翌日には点滴も外せるとのことだった。1週間断食状態だったので、体重が3kg減ったと言っていて、頬の肉が少し落ちたような気がしたけど、顔色も悪くなく、まずはほっとする。回診の先生も「順調ですね」と声をかけてくれて、来週早々にも退院できそうだとのこと。退院後は特に食事制限もなく、何を食べてもいいとか。あとは、リンパ節転移や再発がないことを祈るばかり。とはいえ、もう80歳近いので、癌の再発がなくても、やれ動脈硬化だ何だかんだ、どんな問題が生じるか分からないし、今のうちにできるだけ親孝行をしておきたいものだと改めて思う。

 東京への行き帰りの高速バスの中で、話題の『1Q84』のBook1を読んでいた。日ごろ忙しくて、あまり小説も読まないし、そもそもベストセラー本を話題になっている最中に新刊の単行本で買うなんてこと自体、私にはほとんどありえないことなのだけど、発売前の新聞広告で見た『1Q84』というタイトルに引かれて、読んでみたいなと思っていた。その少し後に、発売前から増刷というすごい売れ行きぶりがニュースになって、こんな田舎じゃすぐには手に入らないのかと思ったら、たまたま高森の書店で見つけたので、つい衝動買いしてしまった。
 病院へ行ったら、弟が入院している父が暇だろうと思ってか、やはり『1Q84』を差し入れていたらしくて、ちょっと話題になる。(もっとも、父はほかに読む本がたくさんあって、まだ読んでいなかった)

 内容はそれなりに面白くて、翌日Book2も一気に読んでしまったけれど、いかにもオウム真理教やヤマギシ会、エホバの証人みないなものが出てきて、フィクションなのだけれども、それが現実に存在するものを類推させるので、何か農業コミューンがオウムになってしまったみたいな錯覚や偏見を生んだりするんじゃないかという一抹の危惧を覚えた。その他、いろいろ思うところ、引っ掛かるところはあるけれど、これから読む人もいると思うので、ここには書きません。

 偶然のことではあるけれど、私がこの山奥の村に転居したのは1984年の夏。

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