「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

原発ゼロ

2012年05月05日 | 脱原発
 こどもの日の今日、50基ある日本の原発の中でただ1基稼働していた北海道の泊原発が定期点検に入り、稼働中の原発がゼロになった。
 昨年の福島第一原発の事故以来、原発の安全神話は崩壊し、脱原発は多くの人の願うところとなった。にもかかわらず、原発全停止を避けたい政府があまりに拙速に再稼働を急いだために、結果的にもたらされた「原発ゼロ」という感はあるけど、以前からずっと脱原発を願い続けてきた者として、まず素直にうれしい。もちろん、諸外国に比べれば少ないとはいえ、日本でも脱原発デモなどで意思表示をする人が格段に増えたことも大きな力になっていることだろう。これから夏に向けて「電力が足りない」という再稼働に向けてのキャンペーンはますます強まるだろうけど、みんなの知恵と工夫で夏を乗り切って、何とかこのまま原発を再稼働することなく廃炉にできればいいなと願う。
 原発は、苛酷事故の恐ろしさは去年誰の目にも明らかになったけれども、今すぐすべての原発を廃炉にしたとしても、既に生み出されてしまっている膨大な廃棄物の処理のめども立っていない。フィンランドでは地下に最終処分場を建設中だけれども、地震列島である日本に何万年も安全な場所はあり得ない。ウラン採掘から最終処分に至るまで、労働者や施設周辺の人々、未来世代に犠牲を押し付けることによって成り立つものだ。電気が足りるかどうかという問題ではなく、原発に依存しない社会にしていくしかない。自然エネルギーの活用だけでなく、オール電化に象徴されるような、電気でなくてもできることまで何もかも電気に頼る生活を見直すだけでも、電力需要は相当減らせるのではないかと思う。
 ちなみに、わが家で3年ほど前に屋根に載せた太陽光発電パネル、直近の3月12日~4月10日までの売電量は349kWhで、使用量は167kWh。これまでに13664kWh発電してくれている。

未来を築く人たちへ こどもの日に考える(中日新聞・東京新聞社説)

声明:わたしたちがエネルギーを選ぶ新しい時代へ(原子力資料情報室)

5月5日、「全原発運転停止」から「脱原発依存」に方向転換を(保坂展人世田谷区長のブログ)

 今夜は月が地球に接近して14%も大きく見える「スーパームーン」。原発の停止した日本列島を普段より30%以上も明るく照らしてくれているそうだ。

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿