「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア意見書

2016年10月06日 | 議員活動
 10月3日に大鹿村議会としてリニア事業に対する意見書をJR東海に提出した。これは9月定例会に出されたリニア反対を求める陳情書をめぐる審議の中で、陳情書の採択に反対した議員も工事に対する不安はあるし、現在のJRの対応等に全く無条件でOKというわけではないので、議会として要望書等の働きかけをしようという話になっていたもの。9月26日の対策委員会でのやり取りを受け、28日に要望内容を詰めて、3日に提出した。大鹿村議会としてリニア事業に対する意見書は2回目で、2年前の認可直前に国交大臣あてにも提出している。JR東海に対しては初めて。この日は飯田で飯田・下伊那、中川村、南木曾町の首長と県、JRの意見交換会が行われ、首長たちからJRに対して厳しい意見がたくさん出されたこともあって、マスコミ各社の注目も集めた。南信州新聞ではその日のうちにWeb記事が出ていたし、翌日の信濃毎日新聞では1面、2面に紹介され、さらに次の日の社説にも取り上げられた。

大鹿村議会がJRにリニア意見書(南信州新聞)

大鹿村会、JRに意見書 「リニア工事開始 同意後に」(信毎Web)

リニア、工事は「同意」後に 大鹿村議会がJRに意見書(中日新聞)

リニア意見書 JRは重く受け止めよ(信毎社説)

工事開始同意後の着工を求め意見書 大鹿村議会、JR東海に /長野(毎日新聞)

 各社が注目したのは、要望事項の1項目目に掲げた村民の「理解と同意」の判断について。JR側が住民の理解と同意が得られなければ着工しないと言いつつも、理解と同意が得られたかどうかの判断は、住民や村や議会ではなくJRが行うという、誰が考えても理不尽な言い方を繰り返してきたため、説明会では常にその言葉をめぐる質問が出ていたし、対策委員会や議会の一般質問などでも問われてきた。これに対して、阿智村では議会が判断するのだという姿勢を示している。それにならい、大鹿村でも、事業者が理解が得られたと判断したとしても、最終的な判断は村の側(住民に選ばれた村長と議会)にあるべきことを示した。

 意見書全体としては、反対陳情不採択という結果を受けて、リニアを前向きにとらえ受け入れていく中で村のメリットにつなげるという姿勢を前提にしつつ、村民の不安要素を一刻も早く解消するためとして、8項目の要望事項を挙げている。

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2016-10-11 07:22:18
意識調査
実施中
新たな新幹線、必要だと思う?
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/25762/result
を、ご覧の上、宣伝願います。
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Unknown (kawamoto)
2016-10-11 09:39:07
SNSで拡散します。
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