「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア工事説明会

2016年09月08日 | リニア新幹線
 昨夜、交流センターにてリニア南アルプストンネル長野工区の工事説明会が行われた。これまで他地域で行われたリニアの工事説明会は非公開だったらしいが、昨日は公開で報道陣も大勢来ていた(来週、地区単位で開かれる説明会は非公開)。出席者は4月の住民説明会と同程度の130人ほど。質疑では19人が質問・意見を述べ、10時半近くまで続いた。

トンネル掘削、年明けにも JR東海、大鹿でリニア説明会(信毎Web)
南アトンネル長野工区 今秋着工(読売)
リニア本体工事秋にも開始方針(NHK長野)

【記事リンク追記】
リニア本線トンネルは年明け着手 大鹿で説明会、24時間体制で掘削(中日新聞)
長野)リニア新幹線、南アルプストンネル工事の説明会(朝日新聞)
南アトンネル JR東海、今秋着工の方針 大鹿の住民ら反発 /長野(毎日新聞)

南信州新聞からは3本のWeb記事がアップされた。
リニア、トンネル工事今秋着工 2018年から本坑
大鹿村リニア説明会、工事車両への不安相次ぐ JR側は「理解が進んだ」
リニアトンネル掘削、坑口の騒音対策示す 除山ヤードに防音ハウス

 信毎のリンク先の記事は紙面では1面トップで、2面には「『住民理解』問う声噴出」「JRと住民 認識ずれ」といった見出しで、JRが工事説明会でたくさん異論が出ても「理解を得られた」として工事着手に向かおうとするやり方への批判の声が多く上がったことが紹介されている。上の記事でも「理解が進んだと考えている」という沢田担当部長の発言で締めくくられているが、昨日の質疑応答の場面でも、どこまで行っても平行線だった。何をもって住民の理解が進んだとするのか、それをJR側が判断するのでは公正な判断にはなり得ない。
 翌日の信毎社説
リニア説明会 誰の理解が進んだのか
 
 具体的な工事計画をめぐっては、国道の迂回ルートができる平成29年度末までの間、保育所や商店、住宅が並ぶ道を工事車両が通ることについて、保育所の保護者会や福祉施設の人たちから、やめてほしいという声が上がった。
 薬液注入の安全性や、発破の振動で土砂災害が誘発される懸念、事故や土砂災害等、工事に起因して生じた問題への補償を問う質問などもあった。

 私は先日の小渋線の工事説明会で、トンネル工事現場より大鹿側の工事車両が19台と示され、今回役場前で68台となっていたので、その差がどこから来るのか疑問だったので質問したのと、生田が残土置き場として示されたことについて松川町から抗議があったことについて質問した。生田については平成26年から協議もしていて環境調査も進めている、あの新聞記事が出た後、松川町長とも話をしていて候補地という言い方で了解を得ているというような返答だったと思う。でも、下流の住民から懸念が出ているからこそああいう町長発言になったと思うし、大鹿から出て行く残土が他地域の人たちの安心・安全を脅かすとしたら看過するわけにいかない。

 説明会の開始前には、リニアに反対する二つの住民グループがビラや署名用紙を配布していた。先日提出された大鹿村議会への陳情書に賛同する署名集めもあり、多くの賛同署名が集まると心強いなと期待している。陳情書の審議は12日。