「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

3月定例会終わる

2013年03月20日 | 議員活動
 3月定例議会が18日の月曜日で閉会した。今回は議案が32件で、すべて原案どおり可決。請願・陳情は要望書が1件で採択。
 議案第1号は議員報酬について前年度までの減額措置を2年間同様に実施するもの。第2号は村長など特別職の給与を減額する条例改定。第3号は一般職の給与に関する条例の一部を労基法の改正に合わせて改正するもの。第4号は職員の特殊勤務手当に関する条例の中に医療業務手当を明記するもの。第5号は大鹿村新型インフルエンザ等対策本部条例の制定。第6号は消防団の設置に関する条例の一部を消防の改正により改めるもの。
 議案第7~16号は地域主権一括法(「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」)に関する条例制定で、これまで国の法律で定められていた施設などの設置管理基準などを市町村の条例で定めるもの。第7号は大鹿村廃棄物の処理及び清掃に関する条例、第8号、第9号は村営住宅や共同施設に関するもの、第10号は村営水道、第11号は村道、第12号は準用河川の管理施設等、第13号は高齢者や障害者等の移動等の円滑化のために必要な新設特定道路(大鹿村にはない)に関するもの、第14号、第15号、第16号は介護施設やサービスに関するもの。いずれも市町村で条例を定めることになったから定めたもので、従前と特に変わるものではないようだ。総務社教常任委員会の方で審議された第7号の廃掃法では、第4条に「法第5条3項の規定による大掃除は、毎年2回村長の定める計画に従い実施しなければならない」とあって、大掃除が国の法律で定められていたことを初めて知って、びっくり。
 議案第17号は後期高齢者医療に関する条例の保険料の納期についての附則を加えるもの。
 議案第18号~23号は一般会計、特別会計の補正予算。今年は寒くて雪が多かったので、除雪委託料や光熱費など軒並み上がっている。また灯油価格の高騰を受けて、低所得世帯などに福祉灯油費が支給される。あと、昨年9月定例会のときに出ていた食品の放射性物質測定器が2月中旬に納品され、3月から運用が始まっているという。せっかく測定器が入ったので、ぜひ有効に活用してほしいもの。それから、教育委員会関係の高圧5か所の電力購入を中部電力からエネットに変更したそうだ。つい最近、世田谷区で新電力からの電力購入を拡大し、年間約6650万円の経費節減を想定しているという記事を見たが、大鹿村でもこれで約40万円の経費節減を見込んでいるとのこと。
 議案第24~29号は平成25年度の一般会計、特別会計の当初予算。一般会計の予算総額は約18億円で、前年度の当初予算に比べて1億7000万円、10.4%の増額になる。主な新規事業としては、大鹿応援団登録事業、美しい村づくり交付金、小水力発電施設整備事業(マイクロ水力発電施設を2か所モデル的に整備)、大鹿カラマツの家建設事業、交通弱者対策としてあんじゃネットの過疎地有償運送事業の運賃補助(村内1000円、村外3000円)により利用者の負担低減を図るもの、やはりあんじゃネットの行っている配食サービスへの支援、地域介護施設整備の検討、人・農地プラン推進事業、また教育委員会関係では歌舞伎伝承館、体育施設、図書室の三つの施設の検討・計画立案、山村留学の検討など、とにかく新たな検討委員会的なものがたくさん立ち上がる。
 なお、役場ホームページにこの25年度当初予算の概要とポイントをまとめた資料が公開されている。
 議案第30号は飯田市との定住自立圏の協定の中に成年後見支援センターの設置を加えるもの。議案第31号は固定資産評価審査委員会の委員、議案第32号は教育委員会の委員の人事案件。
 また請願・陳情は小島地区井水組合から水路内の土砂の排除と水量確保に関する要望が出ていたが、これについては24年度の補正予算で工事が実施されることになった。

 18日の議会のあり方研究会で、次回の議会報告会を4月7日(日)6時半から交流センター、8日(月)1時半から鹿塩地区館で開催することが決定。今後も年2回、定期的に開催していこうということになった。ぜひ多くの皆さんのご参加をお願いします。→8日(月)は会場の都合により9日(火)に変更になりました。