「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

脱原発世界会議

2012年01月16日 | 脱原発
 1月14~15日の二日間にわたって横浜で開催された脱原発世界会議に、15日のみ日帰りで行ってきた。世界各国から大勢のゲストを迎え、脱原発をめぐるさまざまな視点からの会議をはじめ、写真展やポスター展、トークライブ、シアター、たくさんのもちこみ企画、ブース展示等々、本当に盛りだくさんの内容で、初日も6000人の人が訪れたそうだが、昨日も5500人の人が参加、合計11500人もの参加者で大盛況だった。特に印象的だったのは、若い人たちが大勢参加していたことで、子ども連れの人たちもいっぱいいて、子ども企画もとても賑わっていた。
 3階のメインフロアに設置されたネット中継「脱原発世界テレビ」のスタジオ。


 303号室に並ぶブースの様子。


 経産省前テント広場のブース。


 ジュゴン保護キャンペーンセンター。いろんなジュゴンのグッズがかわいい。


 こちらは3階ホール横のブース展示。


 通路には脱原発のポスター。


 交流広場に設置されていた「どこで○○やってるマップ」。参加者が「ここでこんなことをやってるよ」ということを書いたものが、日本地図にたくさん貼り付けてある。


 どの話を聴きに行こうかあれこれ目移りしてしまいながらも、一通り展示などを見て回った後、メインホールのセッションを聴きにいった。午後一のセッション「原発は止められる」では、浜岡裁判の弁護団長など長年各地の原発訴訟にかかわり、脱原発弁護団全国連絡会代表の河合弁護士が、まずパワーポイントで大きく映し出された世界の地震地図をバックに、地震大国である日本に原発をつくってはいけないということを世界の人に訴えたいとアピールされた。3・11以後、これまで裁判で訴え続けてきたことが現実になってしまい、裁判官の顔つきが変わってきたそうだ。そして、各地で原発差し止め訴訟、株主代表訴訟、さらに地元の知事や市町村の首長への働き掛け、国会議員に対する働き掛け、公開質問状、あるいはこうした集会やデモなど、みんながそれぞれできることをやっていくことが大事だとおっしゃっていた。本当にそう思う。

 私はもちこみ企画の発送電分離プロジェクトの中で、6月の一般質問で取り上げた大鹿村の電力事情について紹介してほしいと言われていたので、ごく簡単に、企業局の水力発電所があるので自然エネルギー自給率785.9%でありながらも、大雪などで全村停電が起こってしまうこと。非常時には切り替えられるようになってはいるものの、切り替えにも時間がかかる。山に囲まれた大鹿村では、村内で作られた電気が村内で使えるようになってほしいという話をさせていただいた。都市部のPPSから電気を購入する話とはまた違った視点から。
 それが終わってから、メインホールの首長会議に行ってみたら、整理券配布は終了していて、1000人入れる会場は既に満員で、通路にも人がいて入れない状態だった。同行者の中で私だけあらかじめ整理券をゲットしてあったので、様子だけのぞく。福島から南相馬の桜井町長と双葉町の井戸川町長も出席していた(写真、右のお二人)。


【追記】
 会議直後の公式発表。「原発のない世界のための横浜宣言」などが発表された。