今日はお隣の中川村で、村長さんが呼び掛けた全村挙げてのTPP参加反対デモが行われた。TPPについては、日本の農業がこれによって壊滅的な打撃を受け、食料自給率が十数パーセントにまで低下するのではないかと言われているし、農業だけの問題ではなく、金融、保健医療などさまざまな分野の規制緩和までも対象になっていて、国内の経済、生活への影響は大変なものになるので、つい先日も長野県のJAで取りまとめている署名用紙が回ってきたので署名したばかり。今回のデモも中川村民だけでなく、広く参加を呼び掛けていたので、隣村で近いこともあって参加してきた。随分大勢の人が集まったなと思っていたら、380人もの人が参加したそうだ。曽我村長の「エジプトに続いて声を!」というツイートが15日。わずかの準備期間ですごいなと思う。こういう動きが全国あちこちに飛び火していくといいな。
上の写真は役場を出発するときの先頭で、真ん中辺のスーツにエジプトのスカーフ姿の人が曽我村長。
若い人たちも結構大勢いる。農業っぽく、トラクターや軽トラックも。
音の出る物を持って参加くださいとのことで、空き缶や太鼓など賑やか。
(村長さんはカンをたたいていた)
時々シュプレヒコールあり、そろいのはちまき、のぼりばたなど、古典的なデモっぽい。
中央アルプスの山々にもみんなの声が届いたろうか。
最後はショッピングセンターの駐車場で、各団体の人たちのメッセージがあり、
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加に反対する宣言を読み上げて
解散。
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TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉への参加に反対する宣言
政府は、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」交渉への参加を検討し、
アジア太平洋貿易圏の構築を目指すと表明し検討を行っている。
TPPは原則としてすべての品目の関税を撤廃する協定で、BSEの心配のある
牛肉や遺伝子組換作物の自由化、食料自給率低下といった問題に留まらず、
保健医療、政府調達をはじめ24にも及ぶ多くの分野で米国基準が押し付けら
れ、国内法よりTPPが優先されることになる。
国内経済、国民生活への影響は甚大で、特に農山村では、地域経済・集落
共同体そのものの崩壊(「限界集落」化)が懸念される。
よって、私たちは中川村全村を挙げてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)
交渉に参加しないことを、政府に対し求める。
私たちの「食」「文化」「暮らし」「地域の未来」を変えてしまうTPPへの
参加に断固反対する。
以上、宣言する。
2011年2月20日 中川村全村挙げてのTPP参加反対集会