「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

雑穀もち

2010年01月16日 | 田舎暮らし
 数年前から諸般の事情で田んぼを作れなくなって、自分の所で取れたもち米がなくなってしまって以来、せっかく臼と杵があるのに、もちつきもしなくなってしまって、市販ののしもちや鏡もちを買うようになってしまった。そうなってしまうと、友達のところでついたもちを頂いたりすると、すごくうれしい。中でも、その辺では買えない普通の白いもちではないもちは、特に貴重でうれしい。
 先日、恒例の新年の集まりを持ったときに、ふりだし塾の友達が、アワ、コキビ、ヒエ、タカキビの雑穀もちを持ってきてくれて、後で少し頂いた。コキビは以前作っていたこともあるので、キビもちはうちでも何度もついたことがあるけど、ここのキビもちは、コキビ100%なのだそうで、つぶつぶが残っていて、それがまたおいしかった。アワとヒエのもちは多分初めてかもしれない。
 田んぼの少ない山間地では、昔はこうした雑穀類がたくさん作られて、米の不足を補っていたので、白い米やもちの方が貴重だったのだろうけれども、そういう先入観のない今の時代の私たちから見ると、色とりどりの雑穀は見て楽しいし、おいしいと思うし、何より健康にいいということで、最近は随分見直されている。「つぶつぶクッキング」みたいな形で、雑穀のつぶつぶを挽肉に見立てたようないろんなレシピも開発されている。
 でも、実際それを作物として作るとなると、なかなか大変だった記憶がある。脱穀後も、キビはお米の精米器で時間をかければ、カラが取れたけれど、アワやヒエはどうなのかな。お米のようにそれ用の道具はないから、どうやって食べられるようにするかというところから調べるか、試行錯誤を繰り返すかだったんじゃないかと思う。本当に頑張っているなあと改めて感心するとともに、ありがたくいただきました。