「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

浜岡4号機の現場検証

2006年04月12日 | 脱原発
 浜岡原発をめぐって、近い将来想定される東海地震が過ぎ去ってしまうまで、原発の運転停止を求める裁判が行われているが、先日、定期点検中で停止している4号機にて、裁判所の裁判官と弁護士のかたがたによる原発内部の放射線管理区域に立ち入っての現場検証が行われた。
 弁護士さんのレポートによれば、最後には原子炉圧力容器の底部にまで立ち入ったそうだ。ここは原子炉内でも放射性物質による汚染のひどいところで、中に入るためには、作業着の上にさらに服を2枚、手袋と靴下を2枚、酸素ボンベと全面マスクが必要で、まるで宇宙飛行士のような装備をしなくていけないそうだ。その格好で、たった2分しかいられなかったとか。それで、0.02ミリシーベルトの被曝。この日の被曝量は全体で0.04ミリシーベルト(一般人の一日の被曝上限は0.05ミリシーベルト)で、裁判所も弁護士さんたちも、本当に自ら被曝しながらの検証である。
 浜岡原発で働き、白血病で亡くなって労災が認定された嶋橋さんという方は、まさにこの場所で保守点検作業に従事していたそうだ。原子力発電というのは、こういう非人間的な労働に支えられなくては継続できない。