「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

3月定例会終わる

2017年03月18日 | 議員活動
 昨日、3月定例会が閉会した。 今定例会は議案が25件、請願1件、陳情1件、発議が1件。議案1号~9号は特別職の報酬についてや国の法改正等に伴う条例の一部改正。10号は28年度の一般会計補正予算で、道の駅整備事業の3億円が盛られている。これは国の地方創生拠点整備交付金1億5000万円を受けて行うもので、29年度への繰り越し事業となり、つまり29年度中に建設することになる。これについては、大鹿村に道の駅を造っても、特に冬場は観光客も激減するので赤字経営を免れず将来の財政負担になるのではないか、整備検討にもっと時間をかけるべきではないか等、いろいろな懸念の声が寄せられており、反対討論もあったが、賛成多数で採択された。道の駅といっても観光客だけでなく、食品店舗や交流スペースなど、村民の暮らしを支える拠点を目指すものであることを鑑み、私は賛成した。時間は余りに限られているが、しっかり検討して身の丈に合った良い施設ができることを願いたい。11~14号は特別会計の補正予算。15~20号は29年度の一般会計、特別会計の当初予算。一般会計は総額18億1000万円で前年比5.2%減。先日、大鹿歌舞伎が国の重要無形民俗文化財に指定されたことを受けての記念事業、道の駅へ地域おこし協力隊、また公共交通網を見直す調査や実証運行事業、ホームページの更新委託料などが盛られている。議案21~25号は監査委員、教育長、教育委員などの人事案件。
 請願は、地域の実情に応じた民泊制度の実現に向けた法整備を求める請願書で、採択。陳情は保安林の保全に関する陳情書で、産業建設委員会では不採択、本会議でも賛成2名で不採択となったが、保安林解除についての情報公開は必要との観点から、「本村内における保安林解除申請に係る情報公開についての要望書」を議会として村長あて提出することになった。

 一般質問は5名で、東村議員が「道の駅」実施計画の周知強化を図るために、森林エネルギー活用事業と森林税。伊東議員が鳥獣による農林業被害防止策について。私は村内のリニア工事発生土置き場について、要対策土の処分方法について。齋藤議員が「日本で最も美しい村」への取り組み、山村留学の現状と今年の取り組み。北島議員がリニアのトンネル坑口付近の安全性について。

 私の一般質問の通告内容は、
1.村内のリニア工事発生土置き場について
 小渋川非常口では保安林解除が確定次第、JRはトンネル掘削を開始する意向と報道されている。村長は以前、発生土置き場が決まらないとトンネルは掘れないと考えていると言われたが、松川町の候補地では下流地域の同意はまだ得られていない。では、村内2か所の発生土置き場について協議等の進捗状況はどうなっているか。また造成後の計画はどうなっているか?

2.要対策土の処分方法について
 発生土仮置き場計画地A及びEにおいて、自然由来重金属等が基準値を超えて含まれる要対策土が分別して仮置きされる計画となっているが、工事完了後の処分方法をJRに問うと「法令に則り適切に処理する」という説明のみで具体的な処理方法が不明瞭だ。最近の他事例を見ると封じ込めの措置が取られているようだが、村ではどのように考えているか。

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