棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

10-窓辺の象

2009-01-26 08:29:01 | 大人の童話
10
行き会う仲間たちに聞いてみた。
いずれも納得のいかない返事ばかりか、そんなことを知らないのか、とでもいうような顔をされてしまう。
皆はわかっているけど教えてくれないのかしら・・。それとも、皆が言うとおり、自分だけが、意味のないことに悩んでいるのか。
象はそう思うと、いたたまれない孤独感にとらわれてしまった。


下駄スケート--

2009-01-25 19:46:21 | 山郷の暮し
今朝は-6度と冷えましたが日中はお日様が照りつけ、風の冷たさの割にはポカポカ。
日が落ちるとキューと音を上げてゆくような冷え込み。明日はサブーーイと思います。
晩酌タイムの地方ニュースで、子供たちの下駄スケートの体験を報じていました。
昭和40年頃まであったようで、私も経験しています。
さだな紐で足首にくくりつけるのですが、それがけっこうムズカシカッタ。しっかり締めないとグラグラするし、締めすぎると足がしびれてしまう。
TVヲ観ていると「足が痛い・つま先が冷たい・グラグラする・変な感じ」などなどと、あまり人気はなさそうだった。
思い起こすに、私も転んだときの痛さや、おしりがずぶ濡れになり、冷たく、アカギレにぴりぴりしたつらいおもいだけが蘇った。
おなじ番組で、子供たちのスキーの滑走大会があり、カッコのよさとそのうまさに脱帽。

9-窓辺の象

2009-01-25 08:16:33 | 大人の童話
9
象は翌日ネズミを待っていたが、いっこうにこない。数日してから現れた。
象は立派な答えが得られるものと、期待をした。
「エッ!なんのことですか??あーあのことですか。そおなるから、そおなるのではないのですか。ひとついえることは、僕らはナゼカではなくて、ドオスルってことが問題ナンです。」
ネズミは言い終わらないうちに、どこかにいってしまった。
絵 JOO TAROU 40x60 アクリル・その他

すんき漬けがあぶない?

2009-01-24 20:12:29 | 山郷の暮し
でっかくて分厚い雲が、ボコボコとながれ、ゴミのような雪が舞ってきたかと思うと、ときおり天道様が顔を出してくれる日中。
日差しはけっこう暖かいのですが、天気図をみると寒いサブイ冬型。うれしくはアリマセン。と、思っていましたが夕刻から雲が消えだしました。
20時の天気図をみると、冬将軍が大和の国を占領しています。昼間の雲たちは小部隊だったのか、と、らちもないことを思いながら輝く星空を仰いで、たち小便をしました。

地域TV番組で、木曽地方特産の「すんき漬け」のことを報道していました。
以前に野沢菜漬けの投稿のおりに、甘酸っぱく発酵した独特な「すんき漬け」を紹介致しましたが、気温の上昇傾向でこの漬物製造に異変がおきているらしい。気温が6度くらいになる10月下旬あたりから、かぶ菜をお湯で雑菌を殺す。暖かい其のまま樽に入れ、前年度からの「すんき漬け」を発酵の元として入れる。密封保存--低温でゆっくりと発酵させる。と言う段取り。
ところが、11月にはいっても気温が下がらず、雑菌が繁殖しやすくなっり、ベテランのカーチャンでも失敗してしまう。
この時期10年間で2度近く高く上昇。漬物温度的にいいのは、12月に入ってしまうらしい。それでは、材料の菜っ葉がだめなのか解りませんが、苦慮しているようです。
この酵母菌を研究している学者曰く、ヨーグルトよりも優れているようだが、それがナンダか聞き漏らしてしまった。
美味いすんき漬けで、チビリチビリもたまりませんなーー。

8-窓辺の象

2009-01-24 09:11:38 | 大人の童話
8
象はネズミに聴いた
「僕らは一時も油断できないんだ。お天道様が沈むときに赤くなるなんて、ちっとも気がつかなかったなー。僕らにとって、お天道様が隠れてくれると、幾分かは安心出来るってもんさ。今夜しっかり考えておくからまた明日」
ネズミは穴の中に消えてしまった。
絵-JOO TAROU  40-60 アクリル・その他

雨だれの音楽

2009-01-23 09:40:37 | 山郷の暮し
昨日は一日中、お天道様のお顔を見ることが出ませんでした。気温は2-3度と寒くはなかったのですが、なんとなくいけません。
路面の雪はすっかり消え、この谷を抜けるとほとんど雪はありませんでした。
よく行く店屋の周辺は、全くと言っていいくらい雪がありません。オヤジさん曰く、不思議だがこの辺だけ雪がすくない、と言うのだ。溶けやすいということになれば、地熱や地下水と関係がありそうだが、降雪量が少ないとなると????狭い地域でそんなこともあるのでしょう。
 今朝も新しい雪が1cmほど被っていましたが、気温はたかく、雨だれの音が、柱時計の規則正しいリズムをかき乱すごとく真に賑やか。
なんとなく聞き入ってしまいました。うまくいえないのですが、ばらばらのようでいて、全体がそれなりにまとまっている。ものすごく複雑なリズム構成の現代音楽のような・・・。
 9時を回るとお天道様が顔を見せてくれました。
谷間の霧が沸き立ち、騒ぎ出しました。雨につけ、風につけ、そして雪にしろ、眼前に繰り広げる谷間の風景は、理屈はともかく曼荼羅世界を具現していると感じるのです。
今日は暖かな一日になりそうです。

7-窓辺の象

2009-01-23 08:53:52 | 大人の童話
7
あるとき物知りと言うダチョウに聴いた。
「オマエさんが象と言うんなら、やっぱり象なんだ。オレはオマエさんとは違うことは確かだ。そんなことよりもとにかく忙しい」話もそこそこに、走り去ってしまった。
ダチョウにソオ言われた象は、ひと時は安心したが、見える全てのものか、どうしてソオなるのか不思議と言うより、こわくなってしまった。
絵-JOO TAROU 40X60 アクリルその他

雪の朝

2009-01-22 08:47:32 | 山郷の暮し
昨夜、雪降るなかをビューーと、飛び出していった賢犬サクラ。朝方に家の中に入れてくれと、甘え声。
ただ今、ホット・カーペットの上で、いびきをかいています。
10cmほどの雪積です。写真は昨夜とほぼ同じ玄関先の位置。下の家も畑も真っ白な世界です。
ふわりと積もった雪ですので、お天道様がでるとたちまち解けるのですが、お空は灰色。気温は1度ほどでサブーーイというほどではありませんが、気分的にはパッとしません。裏山の竹林が、どどどとーーーと、昨夜よりも賑やか。
眼下の国道254.水しぶきをあげながら車がいきかっています。
我が家から、その国道にでるまで50Mほどの私道。雪かきは腰に悪いので、御用のある方には申し訳アリマセンが、雪道を歩むことを楽しんでほしい。

窓辺の象-6

2009-01-22 07:59:06 | 大人の童話
6
象は幼き頃、自分以外のものはみんな化け物ではないかと、疑っていたことを思い出した。
光の当たりようで、世の中がまるっきり変わって見える不思議さ。
実は、世界は虚実で、魔術で観えているだけのものかもしれない。いつかは一瞬に美しき魔術が解かれる時がくるのではないかと。
見えているものなど、直前に見た光りのごとく、実体のないものかもしれないと。
絵-JOO・TAROU -サンライズ-80X60cm

雪が降り出しました

2009-01-21 22:57:43 | 山郷の暮し
賢犬サクラがクイーンクイーと鼻声をだしました。オシッコかと玄関をあけると、雪がさんさんと降っています。
かなり湿めった雪で、天気予報の通りに上雪の様子。気温が下がらなければたいした雪積もならないかも。ときおり、ドドドトーーと竹林が揺れます。時によってはパカーンと静けさを引き裂く響きが。

国道254をゆく大型トラックは、ゆっくりと進んでいます。三才山トンネルへの道は路面凍結で事故多発道路。けたたましいサイレン音が真っ暗な谷間に走らないことを祈ります。
サクラはビューーと跳んでいってしまいました。
正直、こんな時間にブログは初めて。読書の前に投稿しました。おやすみなさい

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本