棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

ちんぷんかんぷん--プーさんの哲学

2009-01-02 12:10:26 | 山郷の暮し
「プーさんの哲学」」の本のことを先日書きましたが、正月に読むのが最適だと「くまのプーさん」を借りてきました。
こんどは物語の筋を追うのではなく、ゆっくりと一字一句前後しながら読んでいるうちにPUUUUU、いやいやグーーー。多分プーさんも同じような寝方をするのでしょうか。いやいやプーさんは「偉大な哲学者」らしいから、そんなことはないかもしれませんね。
少々まわりくっどい言い回しはシンドイですが、どこか宗教関係の文の運びと似ていると思いますがいかがでしょう。
ジヨン・T・ウィリアムズさんのように、ピタゴラスがソクラテスがニーチェが・・と西洋哲学者が綺羅星のごとく登場し、プーと其の仲間の哲学世界を探求出来るわけではアリマセン。
しかし、ちんぷんかんぷんながら二冊の本を平行しながら読み、「クマのプーさん」の秘密を探っていくのはおもしろそうだ。

蔵書にもいいなと思い検索すればありますねー。ナントと一円から。
古本は美品にこしたことはありませんが、わたしは線が引かれていたり、注釈が書かれていたり、ともかく以前に持っていた方の思いが染み込んだ古本も好きなのです。そおいう本は、やっぱり古本屋でほこりにまみれた中にあるものです。それこそ一円(一縁)で・・・
挿絵 E.・H ・シェパードもどきに

58-衆生愛欲曼荼羅-衆口楽金

2009-01-02 09:46:32 | 大人の童話
年おめでとう。ナニカと大変な時代を迎えていますが、わたくしクチサキ・ウーマイが尊師様から授かった教訓をお伝えいたしましょう。

たいした仕事もしていネーのに、上役にこびいって出世をしやがって!オレはそんな破廉恥なことまでして・・・。だがくやシー。と逆恨み。
なんでアイツだけがモテルんだ!とやきもちを焼く。
隣に蔵が立てば腹が立ち、一流ブランド品の着飾りに、似合っていないと嫉妬する。
みたみ・うらみ・やきもち・しっとなど、陰湿な思いは汚水からわきあがった毒ガスのようなもの。
自分で噴出した毒ガスに当たってしまい、あることない事言いふらす。衆口楽金とは、それが連鎖反応となり、多くの人々の口に上がった悪口は、金をも溶かすという、つげ口ざんげんの恐ろしさを表した言葉だ。
どうだね、おもいあたることはないかな。
赤提灯でグチリ、自棄酒を飲んでいる諸君にでっくわすぞ。それもガス抜き程度ならばストレス解消になるが、程度を過ぎれば、ショーウインドーに写った己の姿の醜さに、鏡がわるいと腹を立てるようなものだ。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本