棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

自給自足その2-賢犬さくら

2008-01-26 10:57:55 | Weblog
お昼に近いというのに、まだ零下
早朝などはマイナス15度。予測はしていました。
というのは、昨夜は星星の揺らぎもない、凍て付いた夜空だったからだ。
この地は雪はあまり降らないが、冷え込み厳しく、道はカチガチになってしまう。

近くの川は波しぶきのまま凍つき、つららは1Mほどになり、光が閉じ込められたように神秘的に光っている。
朝日を浴びたアルプスが桃色に照り返し、その上に薄紙を貼り付けたような下弦の月が見えた。
こんな日は寒い。低温注意報がでています。

私の鼻もピリピリしますが、風がないからまだだいじょうぶ。
お父さんはヒマラヤで、ひと吹きで小便が凍ってしまった経験がある。
それに比べたら・・。顔が引きつるていどだ。

お父さんは「野生の本能を保つように」と、時々食事をくれないことがある。
私に言わせれば、単純に忘れるだけだと思うが。

だから、フリーのときは、お友達におせわになったりする。
初夏の桑の実や、よく熟した柿。蜜の乗ったりんごなんか好物です。
そおそお、私はカンズメを引っ張り開けることができます。
お父さんは、5分以内に開けてくれたらなー、コマーシャル犬になれるのだが。
いえいえ、野生性や体形などどうでもいいから、毎日やらしてくれたら、本当の朝飯前にできるょうになるのだが。

17-棚からぼた餅-実りの秋

2008-01-26 09:30:47 | Weblog
そろたそろたよ 女しゅがそろた
ことしゃ 豊年満作だ
うえりゃ黄金の花が咲く
うえろやうえろ 男しゅう
ことしゃ よか年 当たり年
うえりゃ お家も 花盛り

実ったよ実った 女しゅが実った
ことしゃよか年 あたり年
黄金の実りの花盛り
はげめやはげめ 男しゅう
ことしゃよか年 実りの秋よ
はげみゃ お家も 黄金の山よ

自給自足--さくら

2008-01-25 10:54:37 | Weblog
くやしいなー。今回私が仕留めたいのししの写真を
おみせできなくて。
この写真は、2年前のもので、ししなべで食べました。
久しぶりの戦いで疲れすぎ、食事もせず、ぐっすりねてしまった。
今朝はマイナス10度。大声でお父さんを起こす。
あんのじょう、おまえ勝手に行けと。

キュッキュッと鳴る雪を踏みしめ、一目散にいのししを食いに。
ガチガチに凍って、さしもの私も歯が立たない。
これはお父さんに何とかしてもらおうと、
運び出そうとしたが動かない。

私のすばやさは天性もあるが、子供のころから
ストーブの薪なんぞ運び出した「労働犬」の実績のたまもの。
そん所そこらの、犬とは違うのだ。

以前に仕留めたいのししは(写真)、我が家まで運んで、
「いのししなべ」にしてもらったが、今回はデカ過ぎる。
お父さんを連れにいく。
「オレこんなの料理するのかんべん」
と写真だけとって、帰ってしまった。

私「かいせん」がうつっても責任とってねっ! 。
お日様がでてきたので、陽だまりで昼ねでもしようーー。

16-棚からぼた餅-与太郎

2008-01-25 09:28:25 | Weblog
水神にこけにされましたが、立ち上がりも早い厄病神。
八月の計画を見ますと、
「与太郎、博打で田地伝畑をとられ、女房に逃げられる」
「フムフム、前の年も博打でカカーに逃げられている。
こいつは、金が入るとすぐに遊んでしまう。
これならオレ一人の仕事だ。」

厄病神は博打場で悪さをする、与太郎の背中にぴたりとつき
厄事計画書の製作に、はげんでいたのでございます。

いくら神様といっても、両方がうまくいきません。
与太郎が博打でまけこんでしまうまでには、
計画書の予定をかなり過ぎた、九月下旬でした。

いのししとの激闘--さくら

2008-01-24 17:18:52 | Weblog
朝からの血のたぎりは、的中しました。
腰の重いお父さんをさそって,いつものコースヘ。
感じる、ビリビリと。お父さんもわかってくれ、フリーにしてくれた。
いた! はぐれいのししの子供が。といっても、私の大きさはある。
吼え、攻めたてること10分くらい。
この威嚇がまず第一段階。というのは、近くに親がいるとめんどうだ。
すきを見て、首ねに喰らいつくこと数度。
こんなことで敵は倒れない。20分はたったであろう。
お父さんはカメラをとりにすっとんでいった。

私も一休み。というのは、相手の動きが鈍ると闘志がわかぬ。
まもなく、おとうさんが着たので、一気に喰らい付き、今度は
なんとしても離さない。
ピカピカとフラッシュの光。なんとなくいい気分で張り合いがある。
30分ほどして、いのししが弱ってきたのをかんじた。

口を離すと、フラフラと逃げる。
相手が動けば、喰らいつく。
これ、私の本能。

「勝負は決まった。サブイからけえるわ」
軟弱なお父さんだ。

今夜は「ししなべ」といきたいが、お父さんは解体ができない。
ショガネーモンダ。

いのししや狸の猟で心配なのは、「かいせん」とか言う血液に巣くってしまう
ばい菌が入ることだ。
以前に病院にいったことがあるが、まーしかたがない。

ところで、この激戦の記録を、パソコン不備でおみせできないとは。
かえすがえす残念だ。お父さんしっかり勉強しろ!。

1-27記載 写真を挿入しましたヨ

公認脱走--さくら

2008-01-24 10:47:52 | Weblog
薄くらいうちから全身に波動を感じていました。
「外にでたーい」と鼻声。
「まだはえー。一人でいってこいや」
計画とおりだ。いわば、お父さん公認の脱走。

昨日降り続いたフワフワ雪は、20cm弱。
おもいっきり走り回る。
風が吹くと、木々から吹雪のように雪が舞う。
新雪をけちらかすのはたまらない。

以前、お父さんとスキーに行ったとき、
くやしいけれど、下りはついていけなかった。
今日みたいな日は、お父さんも一緒になって、転げまわってくれたのだが、
お父さんは、腰痛がひどく散歩もさぼりがち。
私はフリーにはなれるのだが、散歩は一緒がいい。

10時過ぎになると、お天道様が顔をみせ、
寒いけれど、空気がキラキラとゆらめく。

私のテリトリーに獣の気配がしない。
保健所騒ぎのもとになった、
「ワナ」には充分注意しながら山にはいらなければ・・。

15-棚からぼた餅--ぼやきの厄病神

2008-01-24 09:39:47 | Weblog
天変地変にかかわることは、オレだけでわどうにもならネー。
だから、打ち合わせの上、厄事計画書を作成するってーのに、
挨拶に来なかっただの、承認印がないだの、管轄外だのと、
あげくは悪いことはオレたち下っ端のセイにして、
あいつらは、昼間っから酒をくらっていやがる。

水神と飲んでいた「弁天」ってなんだ? 。
人間どもに受けがいいようだが、いつから神様なんだ?。
オレが計画書の不始末を話したら、頭のてっぺんから声だしゃーがって、
「あーーら、おきのどくねーー。お体をいとおってくださいねーホホホホ」
オチャラカシタ(馬鹿にした)笑い方をしやがって。

だいたいオレに、お神酒のいっぱいでも、もってきたやつがあるかっ! 。
オレはただただ、人間どもがしてはならないもとをしでかしたとき、
大神様のご支持をうけて、お灸をすえるだけだ。
そおヨ、人間どもに気ずかせているのに
「厄払い」などと、身勝手なことばかりをしている。

厄払いといやーナンダイ?。
わらで作った「大ムカデ」や「わら馬」はたまた「三九郎」など、ひっぱたいたり
燃やしたり、坊さんとやらに「お経」あげてもらったり、
人間テーのは、その元はぜんぶ自分にあるというのに、オレラに押し付けていやがる。
まったくー。

うっぷんやるかたのない厄病神でした。

私遊び疲れました--さくら

2008-01-23 16:58:19 | Weblog
フワフワと花びらがちってくるような雪の降り方ですが、
15cmほどになりました。
行く先々で「サクラ、ひさしぶりだね」と、人も仲間も。

フリーになると、意の一番にいくところが、
私のダーリンのところと、
昨年に産み、育てた娘の家へ。
いずれも、5分とかからない。

ダーリンは、牧羊犬であるチベット犬が少し混じり、
よくほえます。しかたがありません。
ただし、雪の中でも平気。寒さにはめっぽう強い。
子供のことなど、おってお話しましょうね。

寒くなってきたので、家にかえってきました。
休むには、お父さんの晩酌の相手をし、
まきストーブのかたわらが一番だ。

脱走犬-サクラ

2008-01-23 10:01:08 | Weblog
賢犬から脱走犬へと、評価はさがってしまったよう・・・。
先ほど小雪が降る中、宅配便のおじさんが上がってくるのを感知していた私は、
玄関で待機していた。
今朝はあまりの静けさで、すっかり寝坊してしまった。

外を見ると小雪がチラチラ。
「お父さん!ユキ・ゆき!あそびにいこー」と叫ぶ。
「雪降りカー。もう少し寝ていろよ」と、コタツにもぐってしまった。

昨夜は、もやーっとした空に満月。虹色の大きな輪がかかっていた。
お父さんと、眺めながらツレション。
「明日は雪降りかもなー。
    凍て空に 虹の輪かかる 明日は雪
どうだ、おまえにゃーわからねーだろー」といっていた。

話を戻しましょう。
玄関が開くと、びっくりしたおじさんをしりめに、飛び出した。
久しぶりのフリー。近所の仲間にご挨拶に行く。

14-棚からぼた餅-水神

2008-01-23 09:26:00 | Weblog
「川の水を止めろだと。馬鹿も休み休み言いたまえ。
山にも野にも水はたっぷりあるわい。
日照りなんか問題じゃーない。
だいたい水のことで、お前さんにいろいろ言われることわない。
君とは格がちがうんだよ。筋がちがうんだ。

ナニ。昨年の打ち合わせでそおなっている。

そそそうだろう。だが、事態は刻々と変わっていく。
それに対応していくのが、我々の役目だ。

君なんざー、神々と人間との関係を
大所から考慮したことはないだろう。
人間を、我々にいかに奉仕させるか。
しかもだ、そのことが幸福であると思わせることだよ。

ハンコの一つや二つ、大局からすればとるにたらぬことだ。
帰りたまへ!!」

「そこをなんとか。報告がありますので・・・」
ペコペコと頭を下げ、計画書の不始末を話し、
なんとか同情をひこうと思ったのですが、大笑いをされた上、
「管轄外!」
の一言で、まったく相手にしてくれませんでした。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本