棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

私のダーリン--サクラ

2008-01-27 16:36:37 | Weblog
深い藍色の空は、ヒマラヤの空と同じだとお父さん。
陽だまりは15度近いのに、雪の残る日陰は1・2度。
弱い風だが、吹き抜けていくとサブーイ。

先ほどわたしのダーリンが、お姉さんとやってきました。
「さくら、つながれているんだ」

ダーリンの名前は「クッタン」 インド・ヒンドゥー語で「犬」の意。
実に安直な名前をつけた主人は、シタール奏者です。

ダーリンと私には、現在5ヶ月になる2匹の娘がいます。
といっても、一緒に住んでいるのではなく、一人は遠くにもらわれていき
今一人は、すぐ下の家にいます。
「もも」ちゃんで、とってもかわいがられ、私も安心。
返す返すも、写真を見せられないのが残念。
体形は私に似て、とってもスリム。
もしかしたら、私より大きくなるかも。
というのは、足がグット太く、腰がしっかりしています。
毛並みは、お父さん似で、黒っぽく、毛が長め。

私は子供のころからあまり吼えませんでしたが、この子はお父さんの血か、
吼えているのが聞こえてくる。

そうそう、お昼ごろわたしの大好きなおじさんがきました。
いつもなら、宴会になってしまいますが、
「運転をするから、止めておこう」と、宴会犬になりそこなった。
「あたりまえだが、面白みのネー時代になった」とお父さんたち。

18-棚からぼた餅-神無月

2008-01-27 10:32:58 | Weblog
豊作祝いのお供え物がたっぷりとあがり、ご機嫌な福の神の祠に、厄事計画書を背負った厄病神がヨタヨタとやってきました。
福の神は、お供え物をあわてて隠し
「これはこれは、お忙しいところをわざわざお越しいただき。
今年も出雲に行かれるなんて、うらやましいことです。
それにしても、ずいぶんとおやつれで・・・。」

「ろくに寝てーいねぇんだ。頭がクラクラするが、会合に出席しておかねーと何をいわれるかわかったもんじゃーねー。
あんたは毎日ノー天気で・・。それにしても、運動不足とちがうか」
厄病神の落ち込んだ目は、まるで深い穴ぼこからナニカがみているような、薄気味悪さがあります。

「イエイエ、私だって村に悪いやつが入り込まないように見張っています。
このごろは、祠も壊れ身動きもできません」
祠の中で団子のように座っている福の神です。

あきれたもんだ。テメーが太ってしまったことも気がつかねーとわ。
計画書を預け、しょんぼりと旅立っていく厄病神でした。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本