棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

13-棚からぼた餅-やる気満々の厄病神

2008-01-22 10:44:05 | Weblog
「できたー、やっとできたー」
厄病神が大声で叫んだときは、梅雨も上がった7月下旬でした。
「なんてこった。もうー真夏になっているとは!。
ともかく、6/7月の計画は先送りして、8月となると・・・。
・日照りで作物が枯れだす。
・井戸掘りで、数名のけが人がでる。
・隠し田が猿大群に大被害
・村を棄てる者がでる
などなどとあります。

「コイツァー忙しい月になりそうだ。
 まずは、いけすかねえ奴だが、水神のところに挨拶にいかニャーならねー」
「あいつときたら、やたら地位をかさにえばりくさっている。
なんたっけ。「中部圏水資源無策光談」とかいったな。
そのうえ゛大神様の従兄弟の、そのまた遠縁とかで、天下ってきたやつだ。
俺たち、地神を田舎者だと馬鹿にしていやがる。
仕事なんか何にもしねーが、ヤツのハンコウがなければどーにもならねー。
手土産でももって行くか」

ギラギラと照りつける真夏日の暑さに、目まいをおこしそうな厄病神。
でも、仕事が計画とうりにいくとおもうと、鼻歌のひとつも・・・。


賢犬-サクラ-もぐら捕り

2008-01-22 09:40:18 | Weblog
昨日は大寒。寒い日が続いております。
マイナス8度でしたが、お日様が久しぶりに射すと
気温は一気にあがった。とはいっても、9時現在0度

今朝の散歩は
「足がしびれているからヤメリヤ」と、お父さん。
以前にスキーでネンザした足が、神経痛のように痛むらしい。
排便だけで終わり。
事件が起きる前だったら、一人で散歩ができたのだが。

昨日の続きで「もぐら捕り」の一席を。
雪に被われていたとしても、けっこう「もぐら」は活動しているようで
におってきます。
モグラは田圃の「あぜ」に穴を開け、農家にとって退治の対象。
「サクラ。モグラを捕ってね」と、ご近所のおばさんがいいます。
「おまえ、ほどほどにしておけ。サクラの掘った穴のほうが被害がでかい」
と、お父さんは言いますが、感知したらブルトーザーにもまけない。

こんな真冬日が続くと、鳥サンたちの餌が無く、私の掘り返した所に
こぼれ落ちた種を探しに飛んできます。
お父さんも、最前、家前の休耕田を適当に掘り返しました。
たちまち、すずめ・ひがら・???鳥がむらがっています。
そうそう、藪にうぐいすが飛んできました。
もちろん、鳴きはしませんが。

それにしても、獣の気配がありません。
人にはいいのかもしれないが、つまらない。


11-棚からぼた餅-かたや福の神は

2008-01-21 13:55:10 | Weblog
しばらくお休みをしていました。
美術館での展示や、なによりパソコンがダダをこねだし、
絵が挿入できなくなってしまいました。
ヨロシク・・それでは。

 福の神ときましたらあいも変わらず、
日向ぼっこをしたり、蝶々を追っかけたり
花が咲いたと喜び、かえると遊んだり。

時おりのお供え物に、
ことしゃー村の衆も景気がよくなったのかなー。
と、まー気楽なものでございました。

梅雨の季節になりました。
田圃は緑の風が吹き、蛙の恋の時期です。
畑の野菜の育ちも順調で、村人は元気いっぱい。

ポタポタと雨漏りのする祠でも、大して気にしない福の神。
「神さん、すンませんコッテー。こんなヒシャゲタ祠で・・・」
と、木こりの木平爺さんが、祠を修理してくれたのです。

賢犬-サクラ-散歩

2008-01-21 10:57:17 | Weblog
きのうほどではありませんが、10時で、まだマイナスの気温
雪は1cmほどで、大したことでわありません。
珍しいほど足跡が無く、張り合いが無かった。

私達、犬がメロメロになってしまう香りがあります。
人間の女の人だったら「香水」
それわ「もぐら」なんだす。

私はもぐら捕りの名人。いやいや名犬。
捕まえたら、全身にこすりつける。
「くさいから止めろ」とお父さんは言いましたが
今わはあきらめています。
継続は力と言うのも変ですが、あきらめさせるのも
期待させないのも、生き方のコツ。

ただし、部屋の中までは、残念ながらあきらめました。
ルールもお付き合いで大切なこと。
と、いっても私は当たり前なんですが、フリ--生活はダメらしいのだが。
それはお父さんの問題だと割り切っています。

お父さんは、他の犬のように、つまらない芸など教えてくれませんでした。
「よし」と「だめ」 
何よりお父さんと、人への「信頼と服従」
徹底的におしえられました。

私はこの谷一帯の皆様に、愛されていると信じています。

賢犬-サクラ-散歩

2008-01-20 17:53:14 | Weblog
今日は寒い。お日様もなく一日中マイナス。
私が「散歩に行こお」と、でっかい声で叫ぶと
「お前ひさしぶりに吠えるな--。
サブイから止めリヤ。」ときたが「イク---」

コースはガチガチに氷つき、獣の気配はまったく無い。
少し前に鉄砲の音が聞こえたから、皆逃げてしまったかも。
張り合いが無いので、帰ってきた。

追伸
お父さんのパソコンがおかしくなってしまい
代筆はこのくらい。

賢犬-さくら-いのししとの戦い

2008-01-18 11:01:45 | Weblog
昨日、京都からお友達が
キッスイの土着大阪人2名を、ひきつれて来宅。
関東人と関西人の違い話で、もりあがっていた。
いつものように、哲学だ芸術だと、わけのわからぬ話
オコボレはあまりなかつたが、宴会はたのしい。

ー4度のチョットあったかい朝。
昨日の雪に小鳥たちの足跡がついています。
きじの足跡を発見し、お父さんに合図。
残念ながら、以前のように追跡をさせてくれません。
藪のなかに瑠璃色に光るオスのすがたがみえます。

以前に捕まえたことがあり、
お父さんは、さっそく友達を招集。ミニ宴会。
焼き鳥・きじなべ
チョット臭いけれど、イケルとご機嫌でした。


賢犬--サクラ--その2・大鹿との戦い

2008-01-17 10:22:09 | Weblog
今朝は積雪1センチほど、気温-8.5度 ソノ割にはピリピリこない。
サクサクと心地よい音をたてながら、まだお日様が照らさない
いつもの散歩道(お父さんは思索の道、または、酔い覚ましの道と呼んでいる)
あるある、しっかり鹿の足跡が、これは大物だ。
私くらいになると、匂いでおおよその見当がつく。

私が始めて大鹿と戦ったのは、3歳のときだった。
夕方の散歩のとき、全身の毛がそば立ってくる興奮をかんじた。
自分でも、目が充血して、いたいほどだった。
お父さんに、放してくれ!と小さく言う。

私はそれまで見たことも無い、立派な角をもったオスの大鹿
あの角は危険と感じ、ともかく、斜面の上の位置を確保しながら
ほえ、せめたてた。
なぜか、斜面の木立よりも藪の中に追い込むほうがいいと感じた。

ほぼ1時間のち、桑畑の藪に追い込む
作戦成功。角がつる草にからみ、動きが鈍ったとき
後ろ足の筋肉に噛み付くこと、数度

鹿も私もへとへと、腹もすいた。
鹿は動かなくなったので、ひとまず、飯をくいに
家に帰る。といっても、5分とかからない。

夜の夜中まで、鹿がうごけば、後ろ足に噛み付く。

次の朝、藪に行ったがいない。
なんと、アレだけ攻めたのに、したの田んぼにもがいているでわないか。
私は動く動物には、本能的に襲ってしまう。
地の利もあった。
最後のとどめにくらいついた。
鹿の大きな目は、ヒスイの玉のごとくなり
お父さんは「美しい!}と、感動していた。

そのあと、お父さんは友達を呼んで
ヒーヒーいいながら、田んぼから鹿を引っ張り出し
山奥にうめた。角の長さ70cm--3段 
鹿の肉を食べることが出来なかった。

一口に解体といっても、大人の人間ほどある。
とても、素人にはできないし、血が回ってしまい
不味いそうだ。
いのししを解体して、試食したが、お父さんは
全部の肉がレバの味がする、といっていた。
私は、たべました。

そうそお、今日は放してもらえず
ただいま、お日様が射し込んだ縁側にいます。



賢犬-サクラ--狩の醍醐味・その1

2008-01-16 17:32:49 | Weblog
お父さんの家には以外にも、ヒマラヤンの立派な成猫がいるではありませんか。
私はお友達になりたかったのですが、どうも匂いが違う。
強烈なイッパツをくらって以来、猫というヤツが嫌いになった。
二ヶ月もしたら、私のほうが大きくなり、ニラミがきくようになった。

もう地の利もわかっただろうからと、フリーになった。
そおなると、オイという名の猫をおいかけだし、
この家をのっとってやった。

「サクラはどうしてもオイと、なかよくなれなかったか・・」
お父さんは、寂しそうにいった。

「オイがいなくなったら、野ネズミがでるようになった。
かわりにサクラが捕ってくれなきゃー。犬のお前ジャー無理か」
なんと、馬鹿にしたいいかた。
それならと、ガサッと音がすれば、ともかく突進。
やつらは、早い。
お父さんは、大笑いして「ネズミ捕まえたら、牛の骨やるからな」
それがなんだかわからないが、ともかく馬鹿にされたみたい。

それから数日後、ネズミのニオイや行動パターンを研究。
外から入り込み、お勝手に出没するやつを、次々と捕まえては、
晩酌でご機嫌なお父さんのところへ持っていった。
さらに、オイ猫がやっていたように、蛇も運んだが、喜ばれなかった。
それから、皆は私の秘められた能力を認めだした。

これからが、私の本領です。

サクラ--散歩のこと

2008-01-16 10:07:28 | Weblog
まだ薄くらい朝、お父さんの部屋に散歩の誘いに行く。
あいかわらず、酒のニオイが漂っているが、鼻声と足で起こす。
「まだ暗いじゃんか。
お前はフリーなんだから、一人で行って来い。
いけねー、とうぶんは放し飼いわ止めておかなきゃー。まだあとだ」

なんだかわからないが、保健所騒ぎ以来、私は一度も鹿を追いかけていない。
散歩はお父さんとするから楽しいのであって、一人では張り合いが無い。

8時にいつもの山ろくコースを行く。
昨朝ほどではないが、気温は-3度と、鼻にピリピリくる。
におう。ぷんぷんと鹿のニオイが。
ピタリと止まり、前足をあげる。
これが、お父さんに獣がいるという合図だ。
大声を出したら相手にさとられてしまうから、クンクンと鼻声でたのむ。
いつもだったら、開放してくれるのだが・・・。

お父さんは、番犬にならないというが、私たち猟犬は獣を追い込むときしか
ほえません。
やたらとほえる仲間は、どちらかというと牧童犬の特徴です。
ついでだからはなしますと、私のダーリンは、チベット犬の雑
でよくなきます。

この辺は禁猟区ではなく、よくハンターと行き会い、
すっかり知り合いになりました。
ときどき、鹿の肉などをいただきます。
「しかさし」も美味しいが、しっかりと煮込んだシチューが一番
お父さんにはあげないけれど、アナグマを畑のすみに隠してあるんだ。

いま私は所在ないので、お父さんを見ています。

先日お騒がせしましたサクラです

2008-01-15 15:25:40 | Weblog
先日、保健所にてあの世に行く寸前だったサクラです。
これから、自己紹介をかねて、私の暮らしぶりをおはなしします。

私の生まれは8年前、甲府市です。
お父さんはハスキー犬。お母さんは芝系。
由緒正しきミックス・ファミリー。

私が生後5ヶ月のころ、今のお父さんがやってきました。
私の足をあちこちもんだり、口を無理やりあけて、歯をゴシゴシ。
あまりにも失礼だったので、噛み付いてやりたかったのですが、
なぜか、できませんでした。

住んでいるところは、日当たりがよく、後ろは山。
移り住んでから、ひもはほとんどしたことがなく
まったくの、フリー。
近所の仲間が、小屋にじっとしているのが不思議
わたしなんか、雨降りで無い限り、家外フリー

夜は、お父さんの晩酌のおこぼれが楽しみ
宴会好きのお父さん。
お友達が来ると、私も仲間入りさせてもらい、宴会犬。

そして、近所に出没する
鹿・いのしし・狸・アナグマなどなどを追い回すのが趣味

お父さんの酒飲み友達は、わたしをかわいがってくれるので
人間には絶対に服従しますが、酒のニオイは今でもニガテ
ほかの生き物には、本能的にじっとしていられません。

鉄砲を持ったおじさんが、
「いい猟犬の条件をみんなもっている。ゆずってもらえないか」

「人にはぜんぜんほえず、番犬にはならないが、賢さにはびっくりする
だけど、主人の私には素っ気ないほどです」
お父さんはニコニコしながらはなしていました。

私はなんと言ったって、お父さんが一番すきなのですが、一番怖い
というか、ゆうことをきかなければ、ならないとおもっています。

今日はここまで。
次回をヨロシク------サクラ






ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本