棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

選挙結果-大変革の始まり

2009-08-31 11:05:45 | 山郷の暮し
選挙開票報道は面白いが、昔のように時間がかかった方がハラハラドキドキと、エキサイティングだった。
我が家のTVは民放が映らなくなり、スクープやバカ話を視聴できなかったのは残念だが、それでもnhkBSをついつい見てしまった。

近代日本の歴史で初めて、民意による政治権力者の大変革を成し遂げた選挙だったと思う。
選挙制度は民主主義の屋台骨で、それこそ私たちは自分の意思で選べるはずだが、トラウマに近い心境でかならずしもそおでなかった。
明治時代(それ以前からだが)から営々とつづいてきた保守陣営・保守政治に、ほんとうに飽き飽きした正にトラウマからの解放であろう。
海外からも、変わらぬ日本の政治体制に、不思議に思われていたほどだった。
これから日本の舵取りをする民主党-協力陣営。おごる平家のような、自民党の二の前には絶対になってはいけない。
国民が選び出した政権だけに、裏切りに対しての反応は今までよりも辛らつで早いはずだ。躍動する政治の始まりだ。
我々も一気に多くは期待せずに、共に平和で安心できる世の中を構築していきたい。

犬猫の視線

2009-08-31 08:56:49 | 山郷の暮し
アトリエでフット目を転じれば、ソファーに賢犬サクラがジーーと私を見ている。下図の紙くずの間からは、猫のチビクマが目をしばたたかせている。

夕刻、涼しくなった風を楽しみながら焼酎を傾ける。足元の影がこそりと動く。チビクマがジーーと見上げ、目があえばニヤー。後ろではサクラがジーと見ている。

確か谷川俊太郎の詩に、ジーーと見る犬の視線に対し、愛情あふれた詩があった。
犬の目は本当にやさしい。私の動きを追い、なにか言いつけてくれるのを待っている。
主人の声掛けにうれしくてたまらない。主人の要望にこたえられることに、無常の喜びを感じるかのように。
時に澄んだ冬空のような、限りなく透明な視線にたじろいでしまうことがある。
しかし、そんな視線ばかりではない。
獲物を察知したときの目は、正に野獣の険しい目です。

蛇足ながら、無知と偏見を承知の上で申しますと、犬の目は印度の人々ににています。猫の目は、中国の大多数の庶民の視線をかんじます。

72-珍訳源氏-松風の巻

2009-08-31 08:42:50 | 物語・絵本・童話
光源氏殿が流刑になった明石の地で出来た恋人-明石の姫-に女の子が産れ、其れを知った源氏殿は大喜びで乳母などを送り込んだのです。
さらに、源氏殿は明石の姫(21歳)に「むすめ」をつれ、都に来るように請願していたのですか、なかなか上京してくりません。
実は明石の姫は密かに京に来ていました。
そのおり、姫が住吉神社に詣でたとき、偶然に参詣に来ていた源氏殿の華々しき行列を見て、改めて身分の違いを見せ付けられ、会わずにかえってしまったのです。
都の華々しさに気後れした姫は、気位が高かっただけに、一層かたくなになってしまったといえましょう。
しかし、父親のせっとくもあり、ようやく入道殿の所有地・嵯峨の大堰川(おおい川)に、母親と共に移り住んでくれたのです。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本