棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

和の知恵-蕎麦ちょこ

2009-08-12 13:40:34 | 山郷の暮し
蕎麦ちょこ-和の知恵より
本によると、専用に蕎麦ちょことして使われるようになったのは、明治以降のことのようです。
それ以前は、懐石での向付としての器であった。この器の形状は直線で深く重ねることができる。
日本の形の多くが曲線美といっても過言でないくらい。入れ子形式はむしろ少ない形状だ。理由は地震対策からの知恵らしい。
サイズも様々で全国共通のきまりがあった。中には「二尺五寸もの」など大きな器もあったようです。
ズット以前の骨董ブームのおり、ワラビテ紋の蕎麦ちょこは特に人気が出た。ただ今いくらするのかわかりませんが、悪徳骨董屋が農家の土蔵を荒らしたはなしなどありました。
ところで蕎麦チョコのチョコってなんなのでしょう。

57-珍訳源氏-明石の姫

2009-08-12 10:45:19 | 物語・絵本・童話
父親のもくろみが、家族に受け入れられないことは珍しくありません。
ましてや、我の強さから中央政府を負われ、ようやく明石の地に勢力を安定させた一族にとってなおさらのこと。
娘は流刑の源氏殿を簡単に受け入れる気はありません。それは当然のことで、やがては許されて京に戻るであろうお方の、一夜の慰め者になるくらいなら、初めから会わない方が懸命だと、拒否しつづけていました。
別々な屋敷に住んでいたとしても、父親の入道殿がそれとなく引き合わせているうちに、気位の高い娘も都人の立ち振る舞いに魅せられてしまいました。
秋風が吹く8月半ば、娘は源氏殿と結ばれました。
飛び切りの美人ではないのですが、どことなく昔愛した六条の御息所(伊勢に斎宮のお供として源氏から離れていった)とにているところがあり、しだいに愛おしさが増していった源氏殿でした。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本