棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

豪雨のなかの舞踏-観劇-感激

2009-08-09 10:06:21 | 山郷の暮し
昨夜は白馬スキージャンプ台近くで開催された「大駱駝鑑-赤麻呂」の舞踏の野外公演にいってきた。
時おり雷雨を伴う、はんぱじゃーない雨降り。200人近い観劇者はそれなりの雨対策をしていたがずぶ濡れだった。
赤麻呂率いる50人近い出演者。例年、白馬村でおこなわれていた、赤麻呂による舞踏のワークショプの総仕上げ公演だったようだ。
終るころにはドウラン化粧も剥げてきたが、彼らも激しい雨の中で新たな演技を生み出したことであろう。
私は話には聞いていたが観劇は初めてだったが、ほとんどの観劇者はリピターのようで、豪雨のなか心得たようすだった。
さて舞踏だが、全身金色の男女の舞は、インドネシアのケチャ・ダンスを思わせる迫力があり、美しかった。
全体に安心をして見ることが出来、雨のしずくのきらめきのごとく、ハッとさせる色気と美しさを感じさせたのはさすがだ。
びしょ濡れになっても、少しも気にならなかった1時間半であった。
私は写真は撮らなかったので、写真家の兄貴の作品をそのうちに・・。


前の女の子は準備不足かはじめからずぶ濡れ。
「風邪をひいてはいけないから、雨粒割り焼酎でも・・・と思ったが、ナニカ声を掛けにくい雰囲気・・・。それに引き換え後ろのデッカイカメラを持ったババーは傘が邪魔だの、雨粒だのとうるさい。てめーーが移動しろ・・。
このごろのイベント会場は、オバハン連中が増えました。

54-珍訳源氏-龍王のおつげ

2009-08-09 08:04:27 | 物語・絵本・童話
源氏殿は三月の始めの巳の日に、中国伝来の陰陽になる水辺のお払いのため、波間に立つと、にわかに黒くもが沸き立ち、雨風雷鳴稲光の天辺地変。大急ぎで帰宅。
仮屋の一部は吹き壊されるなか、一心にお経をあげていた。ようやく静まってきた明け方、光源氏は奇妙な夢を見た。
「帝が貴方をお迎えしているのに、どうして帰らないのですか」と、海のそこから不思議な声が呼びかけてきたのです。もしや海の底に住む龍王ではなかろうか。とすれば、こんな地にいると、取りつかれてしまうと恐れをなした源氏殿でした。
その後嵐は続き、仮屋は風か吹き込み、雨漏りがしだす始末。
 京の都でも嵐はすざましく、人々は恐れおののき密かに祟りだといいだした。日に日に被害が増し、宮中でも厄除けの加持祈祷がおこなわれ、政治も止まってしまった。
話はとんでもなく変わりますが、私の住む極楽浄土世界から、あなた方の娑婆への「語り部」として選んだ者の最大の理由がこの「龍王」からでした。 後はお察しのとおりです。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本