棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

46-珍訳源氏-藤壺の出家

2009-08-01 08:15:19 | 物語・絵本・童話
恋しき藤壺の出家
源氏殿は六姫も恋しいが、なんといっても3歳のときに死に別れた母と瓜二つといわれる、藤壺の宮が忘れられない。
藤壺の宮も源氏殿が恋しいうえに、子供(光源氏との不倫の子)である東宮の行く末もあり、不安でならなかった。
行く末に希望が持てない藤壺の宮さまが、宮中より下がり、おいでになる三条の屋敷に光源氏は忍び込んでいった。
源氏殿は、御年(24歳)も忘れ、乳飲み子のように取りすがるのでした。恋しさは両者ともおなじ事。もし、意地の悪い皇太后にしれたら、自分ばかりでなく、我子(東宮)も光源氏もただではすまなくなる。
苦しみぬいた末に、一大決心をした。
桐壺の院の一周忌の法事を終えた12月末に、髪を下ろしてしまった。
これには源氏殿はまいった。精神的に絶対触れてはならない存在になってしまったのだ。御仏に最後の救いを求める私たちにとって、仏に仕える僧侶や尼は、時には帝も従うほどだった。

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つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本