衆生愛欲曼荼羅--1

衆生愛欲曼荼羅
はじめに
水槽に泳ぐ魚達を見ているうちにフッと、人間社会によく似ていると思えた。
魚たちに手足をつけた魚人間を創造し、人間社会の諸相を表現できないものかと思いたつ。
パロディー化するに当たって、テーマはどんなことが一番適切なのか、いろいろと悩んだ。
そうです、人間が他の動物と最も異なることは悩むことです。
さらに詰めていきますと、悩みの開放には祈りがあり、宗教が生まれてきます。
となれば、仮の宗教団体を設定し、人間社会をパロディー化しようと、絵画・オブジェなどを１０数年前より製作を続けています。
　今日の生活は科学を抜きにできませんが、時として精神世界とかみ合わないことが起きてしまいます。
科学と宗教が相反するのではなく、私たちがよりよい生活空間を得ることを目指し、すこしでもお先が見えればと人間賛歌を謳い上げました。

絵画・立体作品の解説でなく、それをベースにした「大人の絵本」として、製作いたしました。
立体作品　「自由というけれど」　50-50-50ｃｍ