エース損害保険会社(本社・東京都目黒区)は不動産仲介会社エイブルと代理店契約を結んでいます。このため、エイブルが仲介するテナント、マンションなどを賃貸すると、自動的にエース損害保険に加入する仕組みとなっています。
エイブル福島店は不動産仲介業者としては、評判のよいところで、女性店長は「やり手」といわれています。優秀店とされるところで、数々の「不手際」が起こったので、代理店を統括するエース損害保険関西不動産保険営業部の部長に「エイブル各店が、どのような事務手続きをしているのか、掌握していますか」と尋ねました。回答は「社内研修をしているし、(パソコンによる)Eーラーニングで研修している」でしたが、掌握の中身についての説明はありませんでした。
「代理店が重要事項説明書に基づく事務処理を、これほど怠っていたら、問題ではないですか。損害保険会社として、代理店に事務作業を任せっぱなしにするのではなく、システムとして管理する必要があるのではないですか」と言いますと、「ご意見を承っておきます」という型通りの返事が返ってきました。
保険会社は代理店に対する指導監督責任があるということを認めたくないようでした。私は当初、契約を継続する条件を提示すれば、エース損害保険、エイブル福島店にこれだけの「手続きミス」があるうえ、免責の1万円を除くと6万円余の保険金ですから、認めてくれるのではないかという「甘い期待」を持っていました。といいますのは、保険他社の何人かの知人から「保険会社側にミスがそれだけあれば、契約更新をしてくれれば、うちでしたら保険は払います」という話を聞いていたからです。でも、エース損害保険は最後まで「契約が切れているのですから、お支払いはできません」でした。
このため、別の損害保険会社と同様の損害保険の契約を結びましたが、エース損害保険の保険料が3万9610円なのに、1万930円と、驚くことになんと約4分の1でした。