団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

存命の喜び 日々に楽しまざらんや

2021-05-31 11:30:01 | 健康・病気

初任地の高松支局で一緒に働いた友人の男性から電話があり、当時の同人のみなさんの近況が話題になりました。私が赴任した1970年には支局長以下15人が勤務していましたが、その半数以上の8人がすでに亡くなっていました。あれから51年がたつのですから、不思議ではないのかもしれませんが、その多さに改めて驚きました。

後日、友人からメールが届きました。「訃報を聞いて、昔話をしようと思うても、叶わぬなあと嘆息しました。徒然草にある『存命の喜び、日々に楽しまざらんや』に尽きるなあ」

この言葉を私は知らなかったので、ネットで調べました。徒然草の93段にあり、「人、死を憎まば、生を愛すべし」に続く文章でした。「人は死を憎むものですが、それならば生を愛すべきです。いま、ここに生きている喜びを楽しまなければならない」の訳がついていました。

先達が到達した考えは変わらないな、と感じました。別の友人の男性からは、大伴旅人の短歌「生ける者 ついには死ぬるものにあれば この世なる間(ま)は 楽しくをあらな」を教えてもらいました。

新藤兼人監督は色紙にサインを求められると「生きている限り 生き抜きたい」と添えました。私も「楽しく生き抜きたい」を心がけます。

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