世界で最も過酷なトライアスロンとされるハワイ島コナのアイアンマン世界選手権大会。スイム3.8キロ、バイク180キロ、ラン42.195キロを走破します。2018年10月13日の同大会で自分の持つ最高齢認定走者の記録を更新したのが日本の稲田弘さん(85)です。
稲田さんは定年後の60代から水泳、マラソン、自転車を順次始め、69歳の時、初トライアスロンに挑戦して完走しました。「本格的に取り組むのならば、きちんとした指導を受けた方がよい」とのアドバイスを受け、オリンピックを目指す人たちも参加している稲毛トライアスロンクラブの会員になりました。
毎日のトレーニングは高齢者離れしています。3000メートルのスイムを70分ほどかけて泳ぎます。このあと、アップダウンの激しい道ならば70キロ、なだらかな道ならば100~150キロを自転車で走ります。最後は4キロほどのジョギングをします。1週間のうち、休みの1日を除いて、毎日、このメニューをこなしているといいます。
若い人でも厳しいトレーニングメニューです。私にはとってもできそうにありません。3000メートルの水泳は25メートルプールで120往復ですよ。これだけでギブアップです。
稲田さんは同大会で出した記録は16時間53分49秒です。午前8時スタートだったら、ゴールは翌日の午前零時53分49秒です。
それにしても、毎日、あれだけのハードメニューを続けている稲田さんは、とんでもないアイアンマンです。「60越えたら人それぞれ」といいますが、生活のすべてがトレーニングという生活は、私にはできっこありません。。