団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

義父の顧問先はあてにはできません

2016-04-28 10:02:08 | 健康・病気

60代の友人は43歳のとき、大手商社を退職して、税理士試験を目指しました。サラリーマン生活が自分に合わなくなってきたと感じたうえ、妻の父が税理士をしていたことから、税理士として第二の人生を進むのも悪くないと考えたようです。妻と話し合い、3年間は税理士試験に専念した生活をすることで、同意してもらいました。その間は、蓄えた預貯金で生活費をまかなうことにしました。

国立大の経済学部を卒業していますし、勉強には自信がありましたから、3年以内で全科目を合格できると見込んでいました。ところが、1年目も2年目も合格できません。「3回も落ちたら、嫁さんに離婚される」と友人にこぼすこともありましたが、3回目になんとか合格しました。

義父の税理士のもとで修業したあと、独立しました。義父の顧問先は数多く、しかも優良企業が多く、繁盛していました。娘(友人の妻)のずっと年下の弟も、税理士を目指して試験を受け続けていましたが、何度受けても合格できませんでした。

友人は「商売上手」とは程遠い性格で、なかなか顧問先を広げることができませんでした。義父は、息子が税理士試験になかなか合格しないこともあり、「私は70代になって仕事がつらく感じるようになっら、君に顧問先を譲るから、その心づもりでいてほしい」と言われていました。

友人は生活に困らない程度の収入を稼げるものの、義父の顧問先の移譲を期待していました。ところが、数年前、義弟が50代になって税理士試験に受かったのです。それ以来、義父は顧問先の移譲について口にしなくなりました。どうやら、息子に譲る考えに変わったようです。

「実の息子と義理の息子では、どちらがより可愛いか、は明らかだし、顧問先の移譲問題で、義父や義弟とトラブルになるのは嫌だし」と友人は思案しています。税理士仲間は「棚からぼた餅のようなことを期待してもダメだよ。顧問先を広げたいなら、飛び込み営業をしなくては」とはっぱをかけているそうです。

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