ギリシア問題が市場の関心事であったが、ブルッセルでのEU圏の財務相会合では1300億ユーロがまとまる方向。EU,IMF,ECB(ヨーロッパ中央銀行)が3月のギリシア国債の償還資金を援助する。ユーロ圏でのムードは一時は7%超になったイタリア国債が昨日は5.46%に下落したことからしても、短期的には落ち着きを取り戻してきた。
ヨーロッパ株が上昇し、中国での準備率引き下げ、日本株の上昇が市場に安心感を与えた。
月曜日はNY市場が休場であった。気になる材料は原油価格が$105に上昇し6ヵ月ぶりの高値になった。イラン問題がくすぶる。
東京市場の上昇が久ぶりに海外の投資家の間では話題になった。日銀の金融緩和策が円安誘導につながったことを評価する。
昨年来、世界の株価を抑えてきた2大懸念材料はユーロ問題と米景気の減速であったが、東京市場ではこれに円高が加わり3重苦を味わってきた。最近の円安への反転が続けば、日本株をアンダーウエィトにしてきた外人投資家の資金が市場に還流することは確実である。
ただ短期的にはテクニカル指標が過熱ゾーンに入ってきたことには注意しなければならない。
日経平均の25日線との乖離率が+6.88%と危険水域の7%に近いし、騰落指数の25日移動平均が130%台の高水準が続いている。
ただ今回は円安基調が継続すれば値幅整理よりも、日柄整理というパターンにあるだろう。